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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年4月


「辻堂ミステリの最高傑作であり真骨頂。本書で秘密を解くのは探偵ではない。読者である」先生、聞いて。私は人殺しになります。お願いだから、じゃましないでね?(「教師と児童」)わたしだって本当の気持ちを書くからね。ずっと前から、ムカついてた。(「姉と妹」)嘘、殺人予告、そしてとある告白……。大切な人のために綴られた七冊の交換日記。そこに秘められた、驚きの真実と感動とは?――この緻密な仕掛けを、是非読み解いてください。

                  (中央公論新社HPより)



先に読んだ作品より、こちらは明るいかんじでよかった。

最初の話<入院患者と見舞客>は
10歳(小学4年生)で白血病の治療のため入院中の愛美とそこに訪れて愛美と
交換日記を交わす先生の話。
愛美は快方に向かい退院し、小学6年生で学校に通い始める。

以後、色々な交換日記の話が続くのだけど、
それらがどれも感動的。
読んでいくと、最初の登場人物2人と関わりの在った人たちの話なんだと気づく。


愛美は大人になり小学校の先生になって、担任になったクラスの子どもたちと
交換日記をしていく。
2番目の話<教師と児童>は、大杉寧々香を殺したいと思いますという児童の
衝撃的な告白。
交換日記に対しても否定的。
そんな児童があることを機に変わっていく話。
以下
第三話 姉と妹
第四話 母と息子
第五話 加害者と被害者
第六話 上司と部下
第七話 夫と妻


ネタバレ・・・自分の覚えかき

第一話の愛美と交換日記をしていた先生は、入院中の子どもの勉強をサポートする
先生・坂田小百合。
51歳の時、孫のさくらとすみれとの散歩中に孫をかばって交通事故死。
事故の加害者は飲酒運転だった。そしてその助手席に乗っていたのが
第五話の加害者・礼二。
礼二は坂田の直接の加害者ではないが、見舞いに訪れ、坂田と交換日記を
していたが坂田が脳内出血により亡くなったと知り、命日には事故現場に花を持って
訪れていた。
そんなある日、出会ったのが愛美。
二人は言葉を交わしやがて結婚。
礼二は坂田と会う時は、「伊吹」として会っていたが、加害者の名前を使っていた。
本名は「葉山礼二」。


色々なしかけがあり伏線がのちに判明する。
途中、事故死したのは愛美?と勘違いした・・・(^^ゞ

この著者の本は、過去の作品もこれからの作品も全部、読みたい!!



                     ★★★★★
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