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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年2月


違和感を抱えて生きるすべての人へ。不器用な「私たち」の物語。
桜尾通り商店街の外れでパン屋を営む父と、娘の「私」。うまく立ち回ることがきず、商店街の人々からつまはじきにされていた二人だが、「私」がコッペパンをサンドイッチにして並べはじめたことで予想外の評判を呼んでしまい……。(「父と私の桜尾通り商店街」)
全国大会を目指すチアリーディングチームのなかで、誰よりも高く飛んだなるみ先輩。かつてのトップで、いまは見る影もないなるみ先輩にはある秘密があった。(「ひょうたんの精」)
平凡な日常は二転三転して驚きの結末へ。
『こちらあみ子』『あひる』『星の子』と、作品を発表するたびに読む者の心をざわめかせ続ける著者の、最新作品集!
収録作品
・白いセーター
・ルルちゃん
・ひょうたんの精
・せとのママの誕生日
・モグラハウスの扉(書き下ろし)
・父と私の桜尾通り商店街

                   (角川書店HPより)



短篇集だったんだぁ~。
6つのお話、どれも変わった人たちが出てくる話で決して読んでいて楽しい
ものではないのだけど、不思議な魅力があるのは何でだろ?


主人公たちの行動は、「え?」と不思議に思うものなんだけれど
嫌悪感を抱くと言うより、あまりの不器用さに同情するというか・・・

最初の<白いセーター>では、恋人から昨年、クリスマスプレゼントに貰った
白いセーターを着る機会がなかなかなかったけれど今年のクリスマスイブの夜
二人で夕飯を食べにいくときに着ようと決め、急に義姉から子どもたちを
昼間、教会のクリスマス会に連れて行って欲しいとお願いされた主人公。

その先で起きた不運には・・・・あら~っと同情。
会の途中で大声を出した4歳の子を黙らせようとしたのだけど
口を塞いで殺そうとしたと他の子どもたちに言われてしまうことに。

<ルルちゃん?>と<ひょうたんの精>は、ちょっと不思議系。

<せとのママの誕生日?は、想像するとちょっと怖かった。

<モグラハウスの扉>も工事現場で働くモグラさんと小学生のやり取りは
ちょっと、ほのぼのしたものを感じたけれど、そこに学童の女の先生が
加わると途端に不穏なかんじになって最後は、やはりちょっと怖い。

表題作の<父と私の・・・・>も商店街でパン屋を営む父と娘の話で
まあ割と普通な話かな?と思ったら・・・やはり最後は期待通り
「えぇ~!?」という終わり方。


期待通り、変わった人たちが出てくる変わったお話ばかりで
それぞれ面白かった。



                    ★★★
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