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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2024年1月


ひとは、「独り」から逃れられない。
著者史上最もグロテスクで怖い10の物語から成る、最高精度の小説集。
バイト先のコンビニに現れた女から、青年は「ある頼みごと」をされて──「ぴぴぴーズ」
男を溺れさせる、そんな自分の体にすがって生きるしかない女は──「みみず」
刺繍作家の女は、20年以上ともに暮らした夫の黒い過去を知ってしまい──「刺繍の本棚」
女たちは連れ立って、「ドクターF」と名乗る男との待ち合わせに向かうが──「錠剤F」
……ほか、あなたの孤独を掘り起こす短編10作を収録


                   (集英社HPより)


どの話も、嫌なかんじ。

ちょっと笑えたのが<あたらしい日よけ>
定職屋を営む夫婦。
台風で二階の日よけが飛ばされ、それによって隠れていたシミが
「おんなのあそこにみえるから、なんとかしてほしい」と言われる。
新しい日よけをAmazonで注文するが数日、経っても届かず、手違いで
少し遅れると。
結局、妻がペンキを塗るというはなし。

なんじゃそりゃ??という話なんだけど、妙に可笑しかった^m^


あとは、なんだか読んでいて気持ちがゾワゾワ。

<みみず>の最後は、もう悲鳴上げそうだったわ(^^ゞ


表題の<錠剤F>の結末は・・・「え?」と驚いたけれど、
こういうわけがわからないものに、近づかない方がいいと思うな。


しかし、井上荒野さん、すごい思考だなと感心。
60歳過ぎて、こんなの書くって・・・・。




                        ★★★
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