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発行年月:2023年5月


時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる
大江戸謎解き物語。
万両店の廻船問屋の末弟、鷺之介は齢十一にして悩みが尽きない。
その元凶は、かしましい三人の姉。
姉さん、また事件ですか?!
とっとと嫁に行ってもらって、静かな余生を送りたいーーーー
万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は齢十一にして悩みが尽きない。
かしましい三人の姉ーお瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃
付き合わされるからだ。遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の近くに
いるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかその先々で
事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。
その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだったーーー。

                   (祥伝社HPより)




11歳の鷺之介が可愛らしい。

長兄の鵜之介を尊敬し、早く自分も兄と共に商いをしたいと思っている。
そのために、3人の姉には外に嫁にいってもらわなきゃと。


長女のお瀬己は、唯一嫁に行ったのに、出戻ってきた。
次女のお日和は、おっとりしていて、三女のお喜路はしっかり者だけど
理屈っぽい。

三人の姉の母親は、皆違う。
父親の鳶右衛門がよそに作った子達だが、母親のお七が育てた。
そのお七は病で鷺之助が6歳の時に亡くなっている。


3人の姉たちのかしましい様子も愉快で、それにやや困惑ぎみの鷺之介の様子が
なんとも愉快。

鷺之助が友達になった五百吉(いおきち)も逞しくて優しい子で、大人になっても
ずっといい関係が続くといいな~と思える。

小さな謎解きがあって、終盤は、鷺之助の出生の機密が明かされる。
自分は捨て子なの?と悲しむ鷺之助だったけれど、そうじゃなく
真相がわかったときは、よかったなぁ~とホッとした。

ほのぼのした江戸の家族の物語だった。



                       ★★★★
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