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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2024年6月


1999年に日本でピルが承認される約30年前に、ピル解禁と中絶の自由を訴える一人の女がいた。派手なパフォーマンスで一躍脚光を浴びるも、その激しいやり口から「はしたない」「ただのお騒がせ女」などと奇異の目で見られ、やがて世間から忘れ去られてしまう――。謎多き女をめぐる証言から、世の“理不尽”を抉りだす圧巻の傑作長篇。


                   (中央公論新社HPより)




主人公の塙玲依子は、ピル解禁同盟(ピ解同)のリーダーだった、

「女の泣き寝入りを許さない会」もそのなかにあり、男たちに傷つけられた
女性たちが駆け込む場になっていた。

そんな塙玲依子の実像を知ろうと、関係者に取材するフリーライタ。
物語は、インタビュー形式で進む。

夫が不倫の末、別れたいと言ってきたことが許せないと行って来た女性が
「夫には恥をかいてほしい」と言われ、医師の夫が出かけた学会先に
ピンクのヘルメットを被った<ピ解同>のメンバーが押しかけ抗議する。

同じような方法で、訴えた女性の夫が勤める会社に抗議に行ったりと
なかなか、激しい。
逆に企業側から脅迫されたと訴えると脅されたりで活動は徐々に消えて
塙本人も姿を消した。


実際、<中ピ連>というピンクのヘルメットを被った女の人たちが
世間を賑わしたことがあったな・・・・とこれを読みながら思い出した。

やり方がちょっと「?」というものだったけれど、声をあげ続ける女性が
いたことで、少しずつ変わってきたこともあると思う。


今回も凄い話だったな。
表紙の絵もインパクトあり!



                       ★★★★
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