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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年3月


情が絡むと、かくも人の世は面倒だ
『涅槃の雪』『まるまるの毬』『ごんたくれ』
時代小説の傑作を手掛けた著者が本領発揮!
人生の上がりだと思っていた隠居生活が、まさか「第二の双六」の始まりだったとは……
これぞ笑って胸に沁みる時代小説!
「いいなあこれ。私、すっかり気に入ってしまった。
(中略)この小説が素晴らしいのは、その理想の老後の風景の奥に、
いちばん大事なことを描いていることだ。」(「本の旅人」2019年4月号より)
                                    ――北上次郎氏
巣鴨で六代続く糸問屋の嶋屋。店主の徳兵衛は、三十三年の働きに終止符を打ち、還暦を機に隠居生活に入った。人生を双六にたとえれば、隠居は「上がり」のようなもの。だがそのはずが、孫の千代太が隠居家に訪れたことで、予想外に忙しい日々が始まった! 千代太が連れてくる数々の「厄介事」に、徳兵衛はてんてこまいの日々を送るが、思いのほか充実している自分を発見する……。果たして「第二の双六」の上がりとは?


                     (角川書店HPより)



隠居のために借りた家に孫の千代太(8歳)が連れて来たのは、身なりも汚い貧しい
勘七(9歳)と妹のなつ(5歳)。
千代太は友達だといい、祖父の徳兵衛は嫌々ながら、招き入れ食事を与える。

その後も色々な人が徳兵衛の元へ。

千代太の純粋なこころがいい。
困っているなら助けたいと思う心で相手に接する。
そんな気持ちが通じて、千代太の元へそして隠居の身である徳兵衛の元へ
人が集まる。


隠居生活に入っても、色々な悩み事が生じ、奔走する徳兵衛もまた
商売をしていたころの性格とは違ったものが出て来て
人としては魅力が増していっているのが読んでいて楽しかった。

人生2度目のすごろく、幸せなあがりでしたね・・・^m^


物語の最後は、徳兵衛が亡くなった後の話。
「え?これ続編でてるのに???」と思って先に読んだ家人に聞くと
また別の話として徳兵衛の隠居生活のことが語られるのだと。
なるほど・・・・。



                      ★★★★




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