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発行年月:2024年3月


前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
一人一人違う”私たち”が関わり合い、
働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!

                    (集英社HPより)




主人公・小松茉子(27歳)。

前の会社で同僚に対してのわだかまりを抱えつつ、新たな職場で奮闘。

古い会社のルールに疑問を感じる。
・昼休みは電話番をしながら食事。
・就業時間後の残業は、タイムカードを押してから

これは、まずい。
ブラック過ぎる。
こういう会社、今も実際にありそう。
異を唱える人もいない・・・ずっとそれでやってきたから・・・と。

職場の人間関係にも戸惑いつつ・・・
それでも、根っからの悪い性格の人がいないのは救いかな?

無口で最低限のことしか話さない女性パート職員の亀田もいいと思う。
その息子・善哉は、陽気でいい感じ。
茉子とも親しくなっていく。

父親から後を継いだ吉成伸吾は、頼りないかんじだけれど、彼なりに
頑張っているのがいい。
頑張りすぎて倒れても、結局、続ける決断をしたのは、良かった。

社長一人が頑張らなくても、皆で頑張ればいいんじゃない?という雰囲気に
なっていったのは茉子の存在が大きかったと思う。

前の会社できまずい関係になった同僚とも再会し、関係が修復されたのも
良かった。

大丈夫そうじゃないひとに「大丈夫?」と聞いて「大丈夫です」と言われたとき
安心してしまうのは、本当に危険なこと。
うんうん、わかる。
違う聞き方で何度も本当に大丈夫なのかを確かめないと。
でも、つい言っちゃう「だいじょうぶ?」

逆に聞かれることもある。
本当に大丈夫な時以外「大丈夫です」は、言わないこと・・・再確認した。


表紙の絵は可愛らしいけれど、内容は結構、シビアで考えさせられた。
寺地さんらしい本。



                    ★★★
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