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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年2月


 東京のお菓子メーカーで働く中国出身のメイ。
天津への転勤が決まった彼にプロポーズされて――。
現代の日本と中国を舞台に、一対一で結ぶ夫婦という縁を描く「結婚」小説。

                      (中央公論新社HPより)



28歳の中国人・華 明月(メイ)は、留学生と日本に来て大学卒業後は
菓子会社に就職した。
大学で知り合った2つ年下の日本人の恋人が居るが、結婚に消極的で、このまま
付き合っていていいのか?と悩むメイ。
けれど、大手自動車メーカー勤務の彼が中国に転勤が決まり事態は急展開。
結婚して一緒に付いて来てと。

副業で、中国語講師としても働いているメイは急な申し出に困惑しながらも
プロポーズを受け入れる。
そして中国へ。


中国人と日本人のカップルによって繋がっていく、中国人と日本人の
人間関係が、いい。
こうして、1対1なら、相手を思いやれたりするのになぁ~。
でも喧嘩になると、つい中国人、日本人が絡んで来ちゃうのは辛いところ。

でも喧嘩しながらも分かり会おうと努力していけば、いいんだ。


舞台が日本になったり、中国になったり忙しいけれど、二人を囲む人たちも
皆、温かい人たちで、ほんわかした気分になれる。


最後は、数年後の様子。
みんな幸せそうでなにより。


中国語がたくさん、出てくるので多少読みにくいところもあるんだけれど
逆に中国のことがわかってそれも面白い。


歌がよく出てきたけど、実際にある曲なら聞いてみたいなぁ~。


                        ★★★★
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発行年月:2013年6月


 お金に狂わされずに生きるって、本当に難しい――

貧乏中国人学生が臨時バイトで得た“高額報酬”の正しい使い途とは!? お金を巡る人間の喜怒哀楽と果てない欲望を描いた傑作長篇。

                    (文藝春秋HPより)


中国人留学生、林杏は、大学で法律を学ぶ。
中国からの仕送りを少しでも軽くするために学校が終わった夕方から5時間
時給900円で居酒屋のバイトをする。
夕食に賄い食が食べられるのはありがたい。

そんな林杏に同級生の藤森朗から弁護士の父親の通訳役として、中国人容疑者の元に
一緒に警察署に行って欲しいと頼まれる。
思わぬ臨時収入を手にして喜ぶ。
貰った報酬は1万5千円。
1万円札のおじさんと5千円札の品の良さそうな和服の女性。
1万円札を万太郎、五千円札をおせんと名付け、大事に保管。
けれど・・・食材を買うためにおせんを手放すことに。
再び会おうと言いながら・・・



物語は、留学生・林杏の話と、林杏から離れあちらこちらの財布へと流転の旅を続けるおせんの話が代わる代わる語られる。
お札が語るって・・・・なんだか妙だけど、可笑しかった。
おせんは、その後、中国でミスターモウと出会い、アメリカでフランクリンとも出会う。
それぞれの会話が愉快。
結構、時事問題なども語ったりして・・・。


一方、苦学生の林杏の臨時収入のバイト、中国人容疑者・王連仲との会話。
通訳なのに、そのまますべて訳さずだったり問題はあったけど
結果、大元の犯人を突き止めた。

林杏みたいに留学している中国人の家族は仕送りのため、大変な苦労もしているんだろうな~。
臓器売買とかには驚いたけど、そんな話もあるのでしょう。


楊さんの物語は、実体験も含まれてるのかな?と思わせてくれるリアルさがある。



                            ★★★★★
41mU7ke30DL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月


朝日新聞連載小説の単行本化。著者は芥川賞を受賞した初めての中国人作家。貧農の子・二順は雑技学校に通っていたが、怪我のため調理師をめざす。彼が作る巨大な肉団子「獅子頭」は評判を呼び、妻子を中国に残して日本の中華料理店へ。同僚の中国人、ウェイトレスの日本人女性、予想外のカルチャー・ギャップ……気の弱い二順は日本でどう生きていくのか。力強い明るさにみちた波乱万丈の成長小説。


                                     (朝日新聞出版HPより)


ちょっと厚い本(450頁ほど)だけど、読みやすいので、スラスラと読めました♪
楊さんの物語は、中国人の考え方や暮らしぶりがよくわかって、興味深いことばかり。

物語の主人公は張二順(ジャン・ア-シュン)。
1967年、彼の出生時から始まる物語。
舞台は中国の田舎から大連、そして日本へと移っていく。


両親は貧しい農民だったけれど、伯父が大連で裕福な暮らしをしていて、その伯父の力で父親が雑技団の調理師としての職を得、二順も7歳で父親に次いで大連に渡り雑技団に入学する。
調理の経験などない父親だったが、一生懸命、調理を覚える。
練習が終わり、食堂で食事を貰う訓練生たち。
父親はそっと二順のご飯のなかに小さな肉団子=獅子頭を入れてくれる。

物語は、場所を変え、二順に関わる人も変わるのだけど、いつも獅子頭がある。

雑技団を怪我で辞めたあとは、調理人の道に進む二順。
そして、妻となる雲紗(ユゥンシャ)と出会う。
結婚し、娘・雲舞(ユゥンウ-)も生まれ、幸せな二順だったけど・・・・波乱万丈な暮らしへ移って行く。


やがて単身で、日本に渡り、そこで料理人として働く。
中国人が思う、日本の文化のあれこれは、なかなか新鮮。
蕎麦屋で蕎麦を食べる場面は面白かった。
中国人って、そういう風に考えるのかぁ~。


波乱万丈な暮らしのなかでも、悲壮感が感じられないのが救い。
二順が出会う人たちは、みな、気持ちが優しいひとたちで、だからそれに甘えてしまうダメな二順なんだけど、憎めない。

日本で別の家庭を持つことになるのだが、妻となった幸子には愛情をあまり感じない二順。
なんでじゃあ結婚したの!?と思うところだけど、そこには中国人ならではの政治的背景が絡んできている。

幸子と結婚しなくては、強姦罪にされ、国に戻され政治犯となってしまうと恐れが強かったから。

二順の無知がそうさせたんだろうけど、時代的背景や暮らしてきた環境を考えると、そういう考え方をする者は別に特殊じゃないのかも。
日本人には、ちょっとわからない考え方だけど。

成り行き任せの感が拭えない二順だけれど、なんとなく幸せな暮らしが出来そうか?と思えるラストで
ホッとするような気が抜けるような変なかんじ。

でも、なかなか面白い一人の中国青年の生き方でした。

料理屋が舞台なので、美味しそうな料理がたくさん登場するのは楽しかった♪

本場の獅子頭・・・どんな味なんだろ?


★★★★

 

4e642141.jpg発行年月:2010年12月


夜な夜な聞こえるあの音。も、もももしかして(汗)
のどかな毎日×驚愕のセンセーション!

優しい夫と、もうすぐ3歳になる息子と暮らす「私」。「全てを一新して、生活を変えなければ」と思い立ち、パートをはじめ、新しい家に引っ越した。引っ越し先の隣家は、6人の男の子のいる大家族。ひとり息子のためにはよかったと喜ぶ「私」だったが、毎週金曜、隣家ではある出来事が起こるのだった……。

中国人留学生たちの「今」を描く「ピラミッドの憂鬱」を併録。

                                  
 (講談社HPより)


表題作のほかに「ピラミッドの憂鬱」と2編が収められている本書。

「ピラミッドの憂鬱」は、中国から日本へ留学して来た二人の青年の日常を描いていた。
二人は幼なじみでもあり、お互いの親は元同僚同士。
結構、裕福な暮らしをしている家庭で育った二人。

日本へ来てもさほど苦労なしで生活しているかんじ。
楓果(ふうか)は、大学卒業後は貿易会社に就職し、自分で稼いでいるかんじもしたが、もう一人の南羽は親からの仕送りに頼り切っているかんじの根っからのお坊ちゃん。

だけど、南羽の父親(地方都市の副市長)に汚職問題の疑いが問われる事態発生。
そして、楓果の父親も病に倒れた!

一人っ子って、若い頃は両親、祖父母に甘やかされていい身分だけど、やがてその何倍もの苦労を背負わなければならないんだなぁ~


表題作の「陽だまり幻想曲」では、
一人息子と夫と暮らす主婦が引っ越し先の隣家で、賑やかな6人兄弟を見て思うあれこれ。
最初は、微笑ましいな。
わが家にももう一人くらいは子どもが居たほうがいいかも。
なんて思っていたら・・・・
アッとビックリの展開になりました!!

この表紙の絵は広げると中にもう2人子どもの絵があり、物語のなかの6人兄弟を描いたものかな?と思われますが・・・
読み始める前に見たこの可愛らしい絵が、読み終えてみると切ないような哀しいような複雑な気持ちになります。


2つの全く異なるお話でしたが、なかなか面白かった。

最初の話は中国人のことを書いていますが、「陽だまり・・・」は中国ではないのかも?

楊さんの物語を読むと、中国人のいろんな考え方がわかって驚かされます。
でもそれが面白い。

★★★
 
7b4dfc28.jpg発行年月:2009年11月


「すみません。はいどうぞ。シツレイしました。カシコリました!」

初めての着物。初めてのすき焼き。初めての恋-----。日本人と結婚した姉のきびしい監督のもと、十九歳の中国人留学生・虹智は高級牛鍋料理屋でアルバイトを始める。その純朴な目にうつる現代ニッポンの人間模様と日中韓の若者の姿。中国人初の芥川賞受賞で話題の著者が、おおらかな筆で描きだす、冬の鍋のように温かい物語。

                                      
(新潮社HPより)

楽しかった♪
そして、すきやきが食べたくなる!
自分で作った物じゃなく、お店の人が割り下を入れながら作ってくれるすき焼きがいいな~。

中国人留学生の虹智(コウチ)が可愛い。
一生権命バイト先で日本人の先輩たちの事を聞いて真面目に働く姿も可愛いけど、学校での交友関係も良かった。
韓国からの留学生・柳賢哲(ユヒ・ヨンチュル)の人懐こさに戸惑いつつも、友達として学校帰りに買い物に一緒に行ったり・・・

日本人のクラスメイトとの会話、バイト先のお店での出来事から、虹智が感じる違和感は、日本人には気付かないけど、外国の人はそう感じるのね?という面白さ。
前に書いてた作品でも同様なことを思ったけど、こういうのは日本人の作家では書けない内容でしょう。

可愛くて真面目でよい子なので、紅智は結構、モテてましたが、冷静に考えるあたりも好印象!

最後は、どうするの?っていうところで終わるんだけど、ちょっともイヤな終わり方じゃなかった。
あれこれ想像して楽しみました(^^)


この著者の作品は結構、読んでるけど、これが一番好き♪

★★★★★
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