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読んだ本の感想あれこれ。




発行年月:2014年2月


 サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、
かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。
卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。
サナは、そこで、想像もしなかった、母の秘密を知ることになり――
大切なひとに会いたくなる、心に響くやさしい物語。

                  (ポプラ文庫HPより)



サナの母・サラ。
亡くなる前にサナに頼んだこと。
自分が亡くなったら、自分が亡くなったことを知らせて欲しい人がいると。

かつて母は、看護師として卵町というところに住んでいたことを知り
サナは卵町に母の死を知らせるために向かう。


卵町は少し変わった町。
その町にはホスピスがあり、町の住人はその施設で働く人、その施設に
自分の家族が療養しているため、アパートメントを借りてそこから家族の元に
通う人たちが多く暮らしている。
かつてそのホスピスに家族が入所していて、その家族が亡くなったあともそこを
離れらずに暮らす人々も。
サナは、そんな卵町の住人たちと少しずつ交流を深めていく。

町に暮らす人たちがみんな優しく温かい。


そして母が死を知らせて欲しいと思って居たシイナさんとも会える。
シイナさんから聞く母のこと。

避けては通れない死を扱ったお話ですが、心が安らかになれるような
お話でとても良かった。

表紙の絵も物語の雰囲気にピッタリ!


                            ★★★★
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315D7MD914L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2003年1月


はたちになる直前、ハムスターとマンションを相続した、まちる。実家を出て、一人暮らしを始めるが…。奇妙な設定を静かなユーモアで包んだ、注目作家のデビュー作ほか『豆姉妹』収録。
第26回すばる文学賞受賞作



                      (集英社HPより)

栗田さんの変な話が好きです・・・・笑

デビュ-作をまだ読んでなかったので、読んでみました。
やはり変な話で期待通り^^;

表題作と「豆姉妹」の二編。

どちらも良かった!(変なんだけどね)

「ハミザベス」って何!?と思ったら、ハムスタ-の名前でした。
1歳のとき、別れた父親が亡くなったと知らせれ、その遺産相続手続きを執行する女性・あかつきからの手紙で父親の遺志であるマンションを主人公のまちるが相続する事になる。
マンションの33階の部屋で一人暮らしを始めるのだけど・・・あかつきからいままで飼っていたハムスタ-の世話が出来なくなった状況なので代わりに育てて欲しいと言われ、その名前を「ハミザベス」とする。
まちるとあかつきの会話も可笑しい。
でもなんだかホッとするのは何でだろ?

そして、まちるの生い立ちには隠された真実があって。。。。。
なかなか波乱万丈の様子だけど、まちるの何事も平然と受け止めている姿が良かった。


「豆姉妹」は、7歳違いの姉妹、永子と末美のお話。
両親は離婚。
姉妹は母親と暮らしていたが、永子15歳、末美7歳のときに母親が再婚。
やがて永子と末美は二人で家を出て、永子が末美を養う生活が始まり、現在末美は16歳。
永子は看護師だったけど・・・・・SMクラブに職を変える。
この動機が、笑える。
なるほどね~なんて思ってしまった(笑)

永子の性格も面白いけど、末美もとんでもない行動に出て、なんと長い髪の毛をアフロにしちゃう。
学校で問題になるでしょ!?と思いきや・・・OKになっちゃう。
良い学校だなぁ~。
担任の先生も教師っぽくないけど、なんだか憎めないかんじ。


これがデビュ-作なんだ~!
いや、素晴らしい!!


変な小説だなぁ~と思うけど、やはりこの作家さん面白い!!


 

★★★★★


 
31Z5G7N4T9L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2005年3月


チェックイン・・・日没後
チェックアウト・・・日の出まで
最高の眠りを提供するホテル・・・
オテル・ド・モル・ドルモン・ビアン

ホテルのフロントで働き出した希里が知る、優しい対峙の仕方。


                                           (本の帯文より)

いつもちょっと不思議な雰囲気を描く作家さん。
過去の作品が気になり、図書館棚で見つけた1冊。
表紙の絵からして、ちょっと期待できるかんじなのも◎。

23歳の希里が、初めて職に就く。
面接に行くまでの様子もなんだかちょっと不思議。
そして、めでたく採用されホテルのフロント係りとしての日々が始まる。

ホテルは少し変わっている。
会員制で一見さんはお断り。
地下にあり、最下階は13階。客室数は99。
一泊8400円で食事提供はなし。
特に宣伝もしていないのに、稼働率は99%を維持し、リピ-タ-率は88%という。

ホテルのモット-は最高の眠り、最良の夢を提供すること。

そんなホテルでのあれこれ。


ホテルの従業員らしき人は、面接官であった客室係り兼、ホテル営業者の外山さん以外出てこない。
希里と外山さんのやり取りも、ほのぼのしていて、ちょっと不可解で、なんとも言えないかんじ。
その感じそのものが眠りを誘うような心地よさ。

希里の家庭環境は、ちょっと複雑なものを抱えていて、そのことで希里自身にかかる負担も多そうですが、このホテルで働き始めたことにより、そんな問題も少し良い方向に向かいそうな気配。

これは、ちょうど、寝る前(1時間ちょいで読了)に読んだので、その後、なんだか気持ちよく眠れた気がする(笑)。


★★★★


 
35572984.jpg発行年月:2010年3月


母の昔の愛、私の現在の愛を描く恋愛小説
インテリアデザインの会社に勤める華。
密かな恋の相手は社長の能見だった。
妻の病気が二人の関係を少しずつ変える。
会うことのむずかしさが苦しみをもたらし、それぞれの想いがすれ違う……。

                   
(集英社HPより)


栗田さんの単行本は『蟋蟀』に次いで2冊目の記憶。
短編のアンソロジ-では2~3読んでいて、この人の文章いいなぁ~と思ってました。
ちょっと不思議な雰囲気がなんとも好き。

でも、今回のは不倫話で現実的な話でした。

不倫する時点で出てくる人物たちは非常識だよね~という考え方が、当てはまらないような不思議なかんじで、いつも不倫話は他人事なんだけど、ここに出てくる主人公・華の相手を思う気持ちや彼の奥さんの事を気にして、ひどく悩む様子を読みながら、真剣に同調してしまった。

奥さんのいる人をこんな風に好きになったら、苦しいだろうな・・・・とリアルに感じてしまった。


最後はどうなるんだろ?と気になったけど、
そうか、やはりこういう終わり方だよね?と妙に納得してしまう終わり方。
すっきりしたものではないけど、その方がリアリティがあると思う。
不倫って、こういうかんじなんだろうな。

出てくる人たちが、それぞれ普通の常識を持って行動する大人なので、誰も傷つかずの終わり方に自分もホッとしたところがあった。


華の母親の昔の恋の話も良かった。
お母さんが唯一、不思議な人だったけど、嫌いじゃないな。

そして、この表題も最後まで読むと、実に深い。
表紙絵も好みでした!

★★★★
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