発行年月:2025年2月
中学生の時に両親を事故でなくした美佐は、叔母に引き取られ、
高校時代を山間部の田舎町で過ごす。
それから約30年、叔母に認知症の症状が見られると役場から連絡があり
懐かしい故郷を訪れる。
懐かしい故郷を訪れる。
かつて、美しく丁寧に暮らしていた家はごみ屋敷と化していた。
片付けを進めていくと、当時の恋人から借りた本を見つける。
あったかもしれない未来をのぞき見するような思いで
本を返しに行った美佐は、衝撃的な場面を目撃する。
本を返しに行った美佐は、衝撃的な場面を目撃する。
担い手となった女性たちの心の声が響く介護ミステリ
(朝日新聞出版HPより)
湊さんの作品にしては、ドロドロ感は控えめだった。
でも、それがよかった。
読後感がいいのは嬉しいから・・・。
主人公の美佐は世話になった叔母・弥生の元を訪ねたときの様子は
読んでいてもショックだった。
酷い状況を見て、すぐにどうするべきか冷静に判断し、事を進めていく
美佐の行動力は拍手ものだった。
ゴミを片付けながら、弥生の施設入所までの手続きを一人でこなすのは
なかなか大変なのに・・・・。
そして見つけた金庫。
中に貴重品があるのか?と業者に頼んで開けて貰うと
中にあったのは黒いコード(延長コードとタップ)。
それが後に何なのかわかるのだけど、
そこに行く着くまでの話が始まる。
弥生が夫と暮らしていた時の話。
夫との関係は良好で幸せそう。
そして、英会話とマナーを学ぶ教室で親しくなった菊枝とのこと。
お互いが姑のことを愚痴り、菊枝の思い付きでお互いの家事を
週に1度、半日ほど交換してみようということ。
お互いの姑とは仲良くなる。
弥生と夫の公雄は、恋愛結婚だけど、公雄には見合いの話が以前あり
姑は、家事交換で来た菊枝の旧制を知り、息子が自分には決めた人がいるから
断ってくれと言われたので写真も見ずに断った女性が菊枝だと知る。
互いの思い違いなどもありつつ、不幸な出来事が起きてしまい
仲良く交流していた弥生と菊枝の関係が途絶える。
美佐を通じて、その途絶えた時間が戻ったのかな?
弥生が少し明るくなったのは良かったし、美佐も元の家庭に戻りそうで
ラストは意外と明るかった。
菊枝の子ども・邦彦と美佐は中学の頃、「ノルウェイの森」がキッカケで
親しくなった仲だった。
邦彦は妻の菜穂との仲がギクシャクしていて、その要因は嫁姑問題。
菜緒と菊枝が争う場面を目撃した美佐が仲裁に入ったことで
菜緒と美佐は親しくなり菊枝は美佐を見て「弥生ちゃん!」と呼ぶ。
もう少し、嫌な気分になる話なのかと身構えて読んでいたので
それが外れてホッ。
話の展開の仕方は、やはりさすがだな。
表題の意味の説明もされていた。
CARE (介護) と CHAIN(絆という束縛)は同一線上にあれど
同一のCODE(体系)ではない
う~ん、ちょっと難しいけど。
なかなか面白かった。
村上春樹の「ノルウェイの森」下巻を意識したこの本の装丁もいい。
「ノルウェイの森」、暫くぶりに読んでみようかな?
★★★★
(朝日新聞出版HPより)
湊さんの作品にしては、ドロドロ感は控えめだった。
でも、それがよかった。
読後感がいいのは嬉しいから・・・。
主人公の美佐は世話になった叔母・弥生の元を訪ねたときの様子は
読んでいてもショックだった。
酷い状況を見て、すぐにどうするべきか冷静に判断し、事を進めていく
美佐の行動力は拍手ものだった。
ゴミを片付けながら、弥生の施設入所までの手続きを一人でこなすのは
なかなか大変なのに・・・・。
そして見つけた金庫。
中に貴重品があるのか?と業者に頼んで開けて貰うと
中にあったのは黒いコード(延長コードとタップ)。
それが後に何なのかわかるのだけど、
そこに行く着くまでの話が始まる。
弥生が夫と暮らしていた時の話。
夫との関係は良好で幸せそう。
そして、英会話とマナーを学ぶ教室で親しくなった菊枝とのこと。
お互いが姑のことを愚痴り、菊枝の思い付きでお互いの家事を
週に1度、半日ほど交換してみようということ。
お互いの姑とは仲良くなる。
弥生と夫の公雄は、恋愛結婚だけど、公雄には見合いの話が以前あり
姑は、家事交換で来た菊枝の旧制を知り、息子が自分には決めた人がいるから
断ってくれと言われたので写真も見ずに断った女性が菊枝だと知る。
互いの思い違いなどもありつつ、不幸な出来事が起きてしまい
仲良く交流していた弥生と菊枝の関係が途絶える。
美佐を通じて、その途絶えた時間が戻ったのかな?
弥生が少し明るくなったのは良かったし、美佐も元の家庭に戻りそうで
ラストは意外と明るかった。
菊枝の子ども・邦彦と美佐は中学の頃、「ノルウェイの森」がキッカケで
親しくなった仲だった。
邦彦は妻の菜穂との仲がギクシャクしていて、その要因は嫁姑問題。
菜緒と菊枝が争う場面を目撃した美佐が仲裁に入ったことで
菜緒と美佐は親しくなり菊枝は美佐を見て「弥生ちゃん!」と呼ぶ。
もう少し、嫌な気分になる話なのかと身構えて読んでいたので
それが外れてホッ。
話の展開の仕方は、やはりさすがだな。
表題の意味の説明もされていた。
CARE (介護) と CHAIN(絆という束縛)は同一線上にあれど
同一のCODE(体系)ではない
う~ん、ちょっと難しいけど。
なかなか面白かった。
村上春樹の「ノルウェイの森」下巻を意識したこの本の装丁もいい。
「ノルウェイの森」、暫くぶりに読んでみようかな?
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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