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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年6月


自分のルーツを探す旅に出る
自分ではわくわく少女だと思っていた。   
でも、今のあたしは、好きじゃない。
ああ、無人島へ行きたい。
学校生活に疲れたとげとげ少女が向かったのは生命力あふれるハワイ。
ハワイは、彼女のお父さんの故郷だ。
まだ会ったことのないおばあさんや親戚との出会いに、緊張しつつ、空港に降り立つ。
すがすがしい香りの花々、真っ青な空と海、雄大なハワイの景色、そして、彼女を待っていたのは・・・・・・?
自分を一人の人間として扱ってくれるハワイの人たちに囲まれて、自分につながる大切なものを見つけた。

                   (小学館HPより)



児童書だけど、大人でも楽しめる。
SNSの誹謗中傷に傷つき、人と話すことが嫌いになったもうすぐ中学3年生の
真奈。
春休みを利用して、亡くなった父の家族のいるハワイへ。

ハワイは行ったことないけれど、明るくて、のんびりしていて
自然が綺麗なイメージそのままの雰囲気。
そこで父親の姉(レオナ)やその家族。
一人でレオナの家の離れで暮らす祖母のハイディの元で生活し
真奈は色々なことを学んでいく。
ハイディは優しいけれど言葉は少な目。
目が不自由だけれど、家事や庭仕事もこなし、真奈はハイディと共に
動きながら色々なことを学んでいく。
そしてハイディの母(真奈にとっては曾祖母・イサ)のこと。

イサは16歳で日本から先に移民としてハワイに渡っていたクスジロと
結婚。クスジロは結婚当時35歳で見た目はもっと老けてみえたとか。
愛情がない結婚。
そんななか、子どもを産み、子どもを背負ってさとうきび畑で
1日10時間。週6日の労働・・・・・過酷すぎてビックリ!
ハイディの上に兄2人、姉2人いたけれど両親が相次いで亡くなり
その時、ハィデイは3歳で裕福な白人夫妻の養子になったと。


ハワイに移住した日本人の苦労は前にも読んだことがあるけれど
真珠湾攻撃の後、スパイ容疑をかけられたりというのは、今回初めて
知り、恐ろしくなった。
戦争でいつも理不尽な目に遇うのは普通に暮らしていた人々。


そういう先人たちの苦労の元に現在の日本の平和があるんだということを
改めて感じる。


真奈の元にSNSに誹謗中傷をしていた親友だと思っていたカレンから
メール(電話)が来たけれど、真奈は立派な対応をしたと思う。
それは強くなったから。
言葉では許すと言っても心では許せないは当然。

こういう本を中高生たちにたくさん読んでほしいな。
勉強になることも沢山の本だった。





                     ★★★★★
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