発行年月:2026年2月
南天文庫には、外とは違う時間が流れている――。
外苑前の私設図書館。三重にある元公民館の空き家。斎場。夜の飲食店。
インドネシアの農園……。
インドネシアの農園……。
いつの時代も、「隙間の場所」では物語が生まれる。
時間と場所を超えて重なり、織り上げられてゆく人の生に静かに耳を傾ける、
珠玉の群像劇。
珠玉の群像劇。
私設図書館・南天文庫。高校一年生の陽日は、
幼い頃からここに通い続けている。
他の子供たちが帰ったあと、運営のあやめさんと話すようになったのはいつからだろう。
あやめさんは陽日にときどきこう言う――「外の世界のことを話して」。
幼い頃からここに通い続けている。
他の子供たちが帰ったあと、運営のあやめさんと話すようになったのはいつからだろう。
あやめさんは陽日にときどきこう言う――「外の世界のことを話して」。
日々の出来事をあやめさんに伝える一方で、
陽日はあやめさんが子供だったころの話を集めてもいる。
なんでも、「ピンクの家」と呼ばれたガード下の元公民館に、
三組の夫婦と五人の子供たちが身を寄せ合い不法に暮らしていたらしく……。
(集英社HPより)
物語はそれぞれの登場人物たちの語りで進む。
時代も前後したりするので、相関図を書きながらじゃないと混乱する(^^ゞ
でも、江國さんの文章は好きなので始終、読んでいて心地いい。
あやめ・・・私設図書館・南天文庫を運営。
元々は母親・輝子とやっていたけれど、今はひとりで。
弟みたいな功が時々、やってきてあやめの手伝いをしてくれる。
朝日奈陽日(はるひ)・・・高校1年生で母親が南天文庫の会員で幼い頃から
通っている。あやめの手伝いをすることもある。
学校の親友・瞳が虐めから不登校になり今は自宅学習をしているけれど
陽日とは常に連絡を取り合い、よく会っている。
あやめは、陽日に「外の世界の話を聞かせて」という。
陽日は、学校の友達のことなどを話す。
友達付き合いの面倒臭さなど・・・。
真実子・・・幼い頃にあやめと一緒に住んでいたことがある。
功の姉で元夫が今は功と同居している。(もともと、先に功と同居生活を
していたところで知り合った)
結婚は四度目で今の夫・耕一は、職場(斎場)で知り合った。
功・・・真実子の弟。いくつもの仕事を掛け持ちしていたり定職には就かず。
豊樹という居候がいる。最近、豊樹の元教え子だという芯(国立大を卒業
したのに就職しないことで親との軋轢に耐えられず家出)も加わる。
あやめは幼い頃に3家族で住んでいたことあり。
それが元公民館で不法に居住していたらしい・・・・そんなこと可能なの?(^^ゞ
他は、あやめの父親の兄の家族とあやめの父の友達家族。
その友達家族の子どもが、真実子と功。
読み進めるとメモした相関図を見なくても理解できるけれど・・・
ちょっと変わった人たちが多く登場。
高校生の陽日はそのなかでは普通っぽいけれど。
それぞれが語る日常は、普通なんだけど、江國さんの文章が素敵な
物語にしてくれる。
陽日は、どんな大人に成長するのかなぁ~。
★★★★
陽日はあやめさんが子供だったころの話を集めてもいる。
なんでも、「ピンクの家」と呼ばれたガード下の元公民館に、
三組の夫婦と五人の子供たちが身を寄せ合い不法に暮らしていたらしく……。
(集英社HPより)
物語はそれぞれの登場人物たちの語りで進む。
時代も前後したりするので、相関図を書きながらじゃないと混乱する(^^ゞ
でも、江國さんの文章は好きなので始終、読んでいて心地いい。
あやめ・・・私設図書館・南天文庫を運営。
元々は母親・輝子とやっていたけれど、今はひとりで。
弟みたいな功が時々、やってきてあやめの手伝いをしてくれる。
朝日奈陽日(はるひ)・・・高校1年生で母親が南天文庫の会員で幼い頃から
通っている。あやめの手伝いをすることもある。
学校の親友・瞳が虐めから不登校になり今は自宅学習をしているけれど
陽日とは常に連絡を取り合い、よく会っている。
あやめは、陽日に「外の世界の話を聞かせて」という。
陽日は、学校の友達のことなどを話す。
友達付き合いの面倒臭さなど・・・。
真実子・・・幼い頃にあやめと一緒に住んでいたことがある。
功の姉で元夫が今は功と同居している。(もともと、先に功と同居生活を
していたところで知り合った)
結婚は四度目で今の夫・耕一は、職場(斎場)で知り合った。
功・・・真実子の弟。いくつもの仕事を掛け持ちしていたり定職には就かず。
豊樹という居候がいる。最近、豊樹の元教え子だという芯(国立大を卒業
したのに就職しないことで親との軋轢に耐えられず家出)も加わる。
あやめは幼い頃に3家族で住んでいたことあり。
それが元公民館で不法に居住していたらしい・・・・そんなこと可能なの?(^^ゞ
他は、あやめの父親の兄の家族とあやめの父の友達家族。
その友達家族の子どもが、真実子と功。
読み進めるとメモした相関図を見なくても理解できるけれど・・・
ちょっと変わった人たちが多く登場。
高校生の陽日はそのなかでは普通っぽいけれど。
それぞれが語る日常は、普通なんだけど、江國さんの文章が素敵な
物語にしてくれる。
陽日は、どんな大人に成長するのかなぁ~。
★★★★
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発行年月:2025年11月
この旅は、わたしたちへのご褒美なのだ
それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。
壁も屋根も、街全体が真っ青でまるで夢の中に迷い込んでしまったような、
モロッコのシャフシャウエン。
二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。
グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、
帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。
初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。
(「ジブラルタルで会えたら」)
長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。
胸を突かれるように美しい氷河湖や、
屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ”のホットドッグ。
輝かしい未来なんて想像もできなかった佳奈だけれど、
胸にある思いが湧きあがる……。(「オーロラが見られなくても」)
(角川書店HPより)
色々な思いを抱えて一人、異国を旅する人たちの短編集。
あまり知らない国の景色や料理に興味がわく。
<遠くの縁側>
仕事で訪れたオランダで、パスポートと財布が入ったバッグを紛失し
一人、帰国のための手続きやらで帰国が延期した橋本乙葉。
こんな状況、パニックになるわ~(◎_◎;)
それでも、なんとか手続きを終えて、一人で旅を楽しむことが出来たのは
かえって良かったのかも。
憧れていた先輩が急に仕事を辞めたのがショックで理解できなかったけれど
先輩の気持ちも少しは理解できたかんじ?
オランダのコロッケの自販機は、興味あり。
人が横で作ってくれているけれど、お金を入れて買うというのも気楽。
美味しそうだったなぁ~
<パンケーキとイクラ>
フリーカメラマンの翔太(34歳)。
恋人に2か月前にふられて、今もそのショックを引きづっている。
リトアニアに来て、昼食で入ったカフェでパンケーキを注文。
横に添えられていたのはイクラ。
ラトビアで日本語教師として働く妹と再会し、色々な話をしているうちに
もう一度、恋人と会って話をしたいと思う翔太。
この後、復縁したのかな?
妹の助言はナイス!
しかし、パンケーキにイクラ・・・食べたくはないな・・・(^^ゞ
<ジブラルタルで会えたら>
憧れのモロッコに一人旅の岬(27歳)。
小学校以来の親友が結婚し、彼女は新婚旅行で地中海を巡っている頃。
自分には彼女が1番だったのに・・・と寂しい気持ちが募る。
旅の途中で参加したツアーで日本人の女性と出会い、少しの間、一緒の時間を
楽しみ、連絡先も交換。
タジン鍋の料理、美味しそう。生のミントの葉を沢山使ったミントティも
いいな。
<オーロラが見られなくても>
ずっと家族の介護をしてきた佳奈(40代)。
母を中学の頃に亡くし、家事をやってきて大学入学したときに
祖母が認知症になり介護のために大学を辞め、父が交通事故で車いす生活。
祖母は施設に入所させる。その後、祖母が亡くなり父はコロナ罹患後
、肺炎に罹り亡くなる。
やっと自分のために生きられることになった佳奈。
それにしても兄の能天気さが腹立つ。
パンが凄く美味しいんだとか。
旅で出会ったミュージカル俳優の千尋と一緒に食べるハンバーガーが凄く
美味しそうだった。
オーロラが見られなくても、何か大切なものに出会えたんだと思う。
<マイナス12度のアイスキャンデー>
同僚だった郭(グォ)さんが会社を辞めて故郷の国に帰る時
是非、遊びにきてと言われたのでハルビンを訪ねる真衣(33歳)。
冬はマイナス30度になることもあるけれど、冬のハルビンはとても美しいと
聞いていたので2月に訪れる。
その国の友達が案内してくれる旅はいいなぁ~
ハルビンって、ロシア文化の国なんだ。
建物も街並みもすごく美しいらしい。
思わずネットで検索しながら読んだ。
確かに・・・すごいお城とかも綺麗でおとぎの国みたい。
マイナス15度なのに寒さをそれほど感じないとか。
寒さのなかでもアイスキャンデーを普通にみんな食べているとか。
ちょっと信じられないけれど、すごく興味深い。
5つのお話のなかで、ハルビンが一番、興味深かった。
知らない国を巡るお話は楽しい。
★★★
モロッコのシャフシャウエン。
二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。
グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、
帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。
初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。
(「ジブラルタルで会えたら」)
長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。
胸を突かれるように美しい氷河湖や、
屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ”のホットドッグ。
輝かしい未来なんて想像もできなかった佳奈だけれど、
胸にある思いが湧きあがる……。(「オーロラが見られなくても」)
(角川書店HPより)
色々な思いを抱えて一人、異国を旅する人たちの短編集。
あまり知らない国の景色や料理に興味がわく。
<遠くの縁側>
仕事で訪れたオランダで、パスポートと財布が入ったバッグを紛失し
一人、帰国のための手続きやらで帰国が延期した橋本乙葉。
こんな状況、パニックになるわ~(◎_◎;)
それでも、なんとか手続きを終えて、一人で旅を楽しむことが出来たのは
かえって良かったのかも。
憧れていた先輩が急に仕事を辞めたのがショックで理解できなかったけれど
先輩の気持ちも少しは理解できたかんじ?
オランダのコロッケの自販機は、興味あり。
人が横で作ってくれているけれど、お金を入れて買うというのも気楽。
美味しそうだったなぁ~
<パンケーキとイクラ>
フリーカメラマンの翔太(34歳)。
恋人に2か月前にふられて、今もそのショックを引きづっている。
リトアニアに来て、昼食で入ったカフェでパンケーキを注文。
横に添えられていたのはイクラ。
ラトビアで日本語教師として働く妹と再会し、色々な話をしているうちに
もう一度、恋人と会って話をしたいと思う翔太。
この後、復縁したのかな?
妹の助言はナイス!
しかし、パンケーキにイクラ・・・食べたくはないな・・・(^^ゞ
<ジブラルタルで会えたら>
憧れのモロッコに一人旅の岬(27歳)。
小学校以来の親友が結婚し、彼女は新婚旅行で地中海を巡っている頃。
自分には彼女が1番だったのに・・・と寂しい気持ちが募る。
旅の途中で参加したツアーで日本人の女性と出会い、少しの間、一緒の時間を
楽しみ、連絡先も交換。
タジン鍋の料理、美味しそう。生のミントの葉を沢山使ったミントティも
いいな。
<オーロラが見られなくても>
ずっと家族の介護をしてきた佳奈(40代)。
母を中学の頃に亡くし、家事をやってきて大学入学したときに
祖母が認知症になり介護のために大学を辞め、父が交通事故で車いす生活。
祖母は施設に入所させる。その後、祖母が亡くなり父はコロナ罹患後
、肺炎に罹り亡くなる。
やっと自分のために生きられることになった佳奈。
それにしても兄の能天気さが腹立つ。
パンが凄く美味しいんだとか。
旅で出会ったミュージカル俳優の千尋と一緒に食べるハンバーガーが凄く
美味しそうだった。
オーロラが見られなくても、何か大切なものに出会えたんだと思う。
<マイナス12度のアイスキャンデー>
同僚だった郭(グォ)さんが会社を辞めて故郷の国に帰る時
是非、遊びにきてと言われたのでハルビンを訪ねる真衣(33歳)。
冬はマイナス30度になることもあるけれど、冬のハルビンはとても美しいと
聞いていたので2月に訪れる。
その国の友達が案内してくれる旅はいいなぁ~
ハルビンって、ロシア文化の国なんだ。
建物も街並みもすごく美しいらしい。
思わずネットで検索しながら読んだ。
確かに・・・すごいお城とかも綺麗でおとぎの国みたい。
マイナス15度なのに寒さをそれほど感じないとか。
寒さのなかでもアイスキャンデーを普通にみんな食べているとか。
ちょっと信じられないけれど、すごく興味深い。
5つのお話のなかで、ハルビンが一番、興味深かった。
知らない国を巡るお話は楽しい。
★★★
発行年月:2025年2月
『ラブレス』『ホテルローヤル』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃のルーツ!
夢に生き、夢に死ね――
昭和の北海道。
己の城を求め、男は見果てぬ夢を追う。
【著者コメント】
書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。
滑稽でいいと思うところまで、書けた気がします。
やせ我慢人生を歩いてきたすべての先人に、愛を込めて――人生劇場。
何もかもが赤く染まった鉄鉱の町・室蘭。
四人兄弟の次男に生まれた猛夫は、兄にいじめられ、母には冷たくあしらわれながら日々を過ごしていた。
心のよりどころは食堂と旅館を営む伯母のカツ。やがて猛夫はカツのもとで育てられることになる。
中学卒業後、理容師を目指し札幌に出た猛夫だが、挫折して室蘭に帰る。
常に劣等感を抱えるようになった猛夫は、いつか大きくなって皆を見返してやりたいと思うように。
理容師として独立、ラブホテル経営と、届かぬ夢だけを追い続けた男の行く末は。
自身の父親をモデルに、直木賞作家・桜木紫乃が北の大地で生きる家族の光と闇を描く。
【目次】
一章 鉄の町
二章 修業
三章 別れ
四章 長男
五章 夫婦
六章 闘い
七章 新天地
八章 落城
(徳間書店HPより)
新川猛夫の人生。
波乱万丈で面白いけれど、ちょっと、こんな身内がいたら嫌かも・・・(^^ゞ
著者の父親がモデルって、知ってビックリ!
かまぼこ職人の父親・彦太郎と母・タミの次男として生まれる。
その後、父親は魚屋を営み、商売を広げる。
長男の一郎から虐められ、母親はなぜかそんな長男を可愛がる。
猛夫は、旅館と食堂を営む伯母のカツの元で暮らすことになり
自由気ままな生活に。
旅館の下働きのトキや駒子にも可愛がられる。
中学を卒業したら理髪師になるという目標を持ち札幌で奉公。
やがて念願の理容師になって、このまま順風満帆に進むのか?と
思ったら・・・そこからが凄かった。
そこまでは、猛夫を応援しながら読んだのに、同じ理容師の里美と
親しくなり結婚。
里美が妊娠し9か月で死産したことで、二人の関係がギクシャク。
それでもその後、娘が二人生まれるのだけど、お互い相手に対する
気持ちが冷めてしまっている。
理容師の仕事は順調なのに、へんな儲け話に乗ってラブホテル経営を始め
莫大な借金を抱えることに。
そのホテルの名前はホテルローヤル。
あのホテルローヤルは、こういう経緯で出来たんだ~と驚く。
それでもなんとか返済しながらホテル経営を続けるが・・・・
十勝沖地震が起き、ホテルは崩壊。
元々、建設会社も詐欺まがいで、建築材は廃材利用の欠陥だらけの
建物だった。
心労もたたったのか、妻の里美が体調を崩し、病院で高血圧と糖尿病と
診断。投薬が欠かせない身体に。
そして、年が過ぎ・・・里美は認知症。
でも、童女にかえったような里美は、猛夫をイライラさせる言葉も
吐かなくなり、笑顔を見せたりで、夫婦仲は、結婚以来、一番いいかんじ。
なんとも皮肉なことだけど・・・
始終、暗いかんじで読んでいて、胸がざわざわするようなかんじの物語だったな~。
それでも、一気読みしちゃうのは、桜木さんの筆の力だな。
★★★
(徳間書店HPより)
新川猛夫の人生。
波乱万丈で面白いけれど、ちょっと、こんな身内がいたら嫌かも・・・(^^ゞ
著者の父親がモデルって、知ってビックリ!
かまぼこ職人の父親・彦太郎と母・タミの次男として生まれる。
その後、父親は魚屋を営み、商売を広げる。
長男の一郎から虐められ、母親はなぜかそんな長男を可愛がる。
猛夫は、旅館と食堂を営む伯母のカツの元で暮らすことになり
自由気ままな生活に。
旅館の下働きのトキや駒子にも可愛がられる。
中学を卒業したら理髪師になるという目標を持ち札幌で奉公。
やがて念願の理容師になって、このまま順風満帆に進むのか?と
思ったら・・・そこからが凄かった。
そこまでは、猛夫を応援しながら読んだのに、同じ理容師の里美と
親しくなり結婚。
里美が妊娠し9か月で死産したことで、二人の関係がギクシャク。
それでもその後、娘が二人生まれるのだけど、お互い相手に対する
気持ちが冷めてしまっている。
理容師の仕事は順調なのに、へんな儲け話に乗ってラブホテル経営を始め
莫大な借金を抱えることに。
そのホテルの名前はホテルローヤル。
あのホテルローヤルは、こういう経緯で出来たんだ~と驚く。
それでもなんとか返済しながらホテル経営を続けるが・・・・
十勝沖地震が起き、ホテルは崩壊。
元々、建設会社も詐欺まがいで、建築材は廃材利用の欠陥だらけの
建物だった。
心労もたたったのか、妻の里美が体調を崩し、病院で高血圧と糖尿病と
診断。投薬が欠かせない身体に。
そして、年が過ぎ・・・里美は認知症。
でも、童女にかえったような里美は、猛夫をイライラさせる言葉も
吐かなくなり、笑顔を見せたりで、夫婦仲は、結婚以来、一番いいかんじ。
なんとも皮肉なことだけど・・・
始終、暗いかんじで読んでいて、胸がざわざわするようなかんじの物語だったな~。
それでも、一気読みしちゃうのは、桜木さんの筆の力だな。
★★★
発行年月:2023年9月
新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。
近くの日の出公園にある古びたカバの 遊具・カバヒコには、
自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。
人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。
近くの日の出公園にある古びたカバの 遊具・カバヒコには、
自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説がある。
人呼んで、”リカバリー・カバヒコ”。
アドヴァンス・ヒルに住まう人々は、それぞれの悩みをカバヒコに打ち明ける。
急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、
駅伝が嫌でケガをしたと嘘をつい た小学生、
ストレスからの不調で休職中の女性、
母との関係がこじれたままの雑誌編集長……
(光文社HPより)
リカバリー・カバヒコの都市伝説をつくったのは
近くのクリーニング屋さんの店主である女性だったんだね~
その店主は一人でクリーニング屋さんを切り盛りしているけれど
高齢でちょっとしんどくなっていて・・・
その息子さんが最後の話<和彦の目>に登場する。
都内の出版社に勤務して30年。
最近、出来たマンション アドヴァンス・ヒルに妻と愛猫とともに
引っ越してきた。
一人くらしの母とは疎遠になってしまっているけれど、心配もある
ため実家のそばで母を見守ろうという気持ちもあり。
しかし、面と向かうとつい口喧嘩になってしまう二人。
和彦の奥さんが良い橋渡し的な役割で、なんとかいい関係が
今後は出来ていきそうで、この話が一番、印象的だった。
5つのお話の主人公たちが、皆、同じマンションの住人で
カバヒコによって繋がっていく様子もよかった。
青山さんの作品は、やはり読んでいて、ホッとする。
★★★★
急な成績不振に悩む高校生、ママ友たちに馴染めない元アパレル店員、
駅伝が嫌でケガをしたと嘘をつい た小学生、
ストレスからの不調で休職中の女性、
母との関係がこじれたままの雑誌編集長……
(光文社HPより)
リカバリー・カバヒコの都市伝説をつくったのは
近くのクリーニング屋さんの店主である女性だったんだね~
その店主は一人でクリーニング屋さんを切り盛りしているけれど
高齢でちょっとしんどくなっていて・・・
その息子さんが最後の話<和彦の目>に登場する。
都内の出版社に勤務して30年。
最近、出来たマンション アドヴァンス・ヒルに妻と愛猫とともに
引っ越してきた。
一人くらしの母とは疎遠になってしまっているけれど、心配もある
ため実家のそばで母を見守ろうという気持ちもあり。
しかし、面と向かうとつい口喧嘩になってしまう二人。
和彦の奥さんが良い橋渡し的な役割で、なんとかいい関係が
今後は出来ていきそうで、この話が一番、印象的だった。
5つのお話の主人公たちが、皆、同じマンションの住人で
カバヒコによって繋がっていく様子もよかった。
青山さんの作品は、やはり読んでいて、ホッとする。
★★★★
発行年月:2026年2月
「それを自由自在と言う」末弟子が見つける、師匠が遺した本当の教えとは。
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化!
「自由」に生きることの真実を描く歴史長編。
弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。
当代きっての儒学者で、経済にも精通し、
江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。
京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、
算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、
その「商い」こそが世を変えると教え、
「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。
最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、
兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。
江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、
そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、
亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。
(角川書店HPより)
儒学者であり経世家の海保青陵は、実在の人物だったんだな・・。
全く知らなかったけれど、物語を読んで、凄い人だなと思う。
武士として尾張徳川に仕える身であったが自由に意見できない堅苦しさに
辟易し、自分の役目を弟に譲り、自身は儒者として生きることを選ぶ。
そして、京~江戸~秩父~金沢と旅をしながら、その場所で知り合う人たちと
交流しながら自分の考えを説く。
そんな青陵を師とする弟子たちが色んな場所に。
特に金沢で青陵から話を聞いた青年たち村井長世、寺島蔵人、富永権蔵、
井上直昌は最初は、戸惑いながら接しながら、その後の生き方に
影響を与えた。
権蔵は、影響を受けすぎて、自身の命を縮めてしまうことになり気の毒だった
けれど・・・
青陵の死後、縁の地を訪ねていく末弟子の堺屋弥兵衛とその兄弟子暁鐘成。
二人の旅する様子を楽しみながら、青陵が関わった人々から話を聞く。
青陵は「死んだら灰は空にでも撒いてくれ」と言っていたが、それもどうしたら
良いかを縁の人たちにも意見を聞きながら・・・
殆どは、そうはいってもお参りする場所は欲しいという。
旅から戻った弥兵衛と鐘成を待っていた、堺屋の両親と伯母のような存在のお逸。
そこで旅の話をしながら、母親から話される青陵のこと。
結局、墓を造ることに決められる。
最後の場面は墓が建てられてから37年。
鐘成が墓参りしている。
そこで、弥兵衛は33歳で亡くなったと。
京弓師堺屋の店主として商いに励みながら、青陵の縁で築いた文人たちとの繋がりを
楽しんだとか。
そして墓参りに来た一人の青年が、福沢諭吉。
青陵の考え方は新しい時代をつくるうえで役にたったんだろうなと思わせてくれる。
いい物語だな。
★★★★★
当代きっての儒学者で、経済にも精通し、
江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。
京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、
算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、
その「商い」こそが世を変えると教え、
「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。
最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、
兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。
江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、
そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、
亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。
(角川書店HPより)
儒学者であり経世家の海保青陵は、実在の人物だったんだな・・。
全く知らなかったけれど、物語を読んで、凄い人だなと思う。
武士として尾張徳川に仕える身であったが自由に意見できない堅苦しさに
辟易し、自分の役目を弟に譲り、自身は儒者として生きることを選ぶ。
そして、京~江戸~秩父~金沢と旅をしながら、その場所で知り合う人たちと
交流しながら自分の考えを説く。
そんな青陵を師とする弟子たちが色んな場所に。
特に金沢で青陵から話を聞いた青年たち村井長世、寺島蔵人、富永権蔵、
井上直昌は最初は、戸惑いながら接しながら、その後の生き方に
影響を与えた。
権蔵は、影響を受けすぎて、自身の命を縮めてしまうことになり気の毒だった
けれど・・・
青陵の死後、縁の地を訪ねていく末弟子の堺屋弥兵衛とその兄弟子暁鐘成。
二人の旅する様子を楽しみながら、青陵が関わった人々から話を聞く。
青陵は「死んだら灰は空にでも撒いてくれ」と言っていたが、それもどうしたら
良いかを縁の人たちにも意見を聞きながら・・・
殆どは、そうはいってもお参りする場所は欲しいという。
旅から戻った弥兵衛と鐘成を待っていた、堺屋の両親と伯母のような存在のお逸。
そこで旅の話をしながら、母親から話される青陵のこと。
結局、墓を造ることに決められる。
最後の場面は墓が建てられてから37年。
鐘成が墓参りしている。
そこで、弥兵衛は33歳で亡くなったと。
京弓師堺屋の店主として商いに励みながら、青陵の縁で築いた文人たちとの繋がりを
楽しんだとか。
そして墓参りに来た一人の青年が、福沢諭吉。
青陵の考え方は新しい時代をつくるうえで役にたったんだろうなと思わせてくれる。
いい物語だな。
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