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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2023年10月


直木賞受賞作『ほかならぬ人』から14年。
出会いの神秘を問う白石恋愛文学の到達点
夕暮れを染める一瞬の不思議な輝きが、
ふたりを結びつけて離さない。
成熟した男女が行き着くのは、
後悔か、希望か。
至高の愛を描く恋愛小説。
おなじ光をみていた
野々宮志乃はスーパーの人気商品を盗み、万引きGメンから
声をかけられる。咄嗟に志乃は、店の駐輪場にいた箱根勇に、
「あなた」と夫のごとく呼びかけた。
勇は反射的に夫婦を装い、志乃を助けて……。
夫に先立たれた四十代販売員の志乃と、
不倫が原因で離婚した五十代会社員の勇。
親しげな言葉を交わすようになったふたりは、断ち切れぬ
絆を感じる。
傷を抱えた大人たちが辿り着いた場所とはーー。



                    (祥伝社HPより)



最初から最後まで一気に読んだ。
箱根勇と野々宮志乃の最初の場面がいい。

志乃がスーパーからケチャップを万引きし、ポケットに入れそのまま店外へ
出たところで万引きGメンから呼び止められる。
そこに箱根勇がいて・・・「あなたのせいで万引きに間違われちゃった」と。
待ち合わせしていた夫がなかなか来ず、やっと来たので思わず店外に
出てしまった風を装う。
勇もすぐにそれに乗っかり夫婦の演技。

2人が初対面ではなかったからだったと後でわかった。



二人の会話が可笑しくてほっこりする。
2人とも今は独身というところもいい。

勇は妻が一緒に会社を経営していた大学時代からの友人・長谷部と今は付き合っていて
高校生の娘・智奈美も母と暮らしている。


志乃は、夫・龍一が急死し7年。
今は大規模マンションの1室で龍一の母・幸(70歳)との二人暮らし。
幸は元気で今もホームヘルパーとして朝から晩まで働いている。


少しずつ距離が縮まる勇と志乃だけど、男女の関係にはならず
お互いの考え方が似ていて、一緒にいるのが心地いいというかんじ。

終盤は、高校生の娘・智奈美が博多から上京し、もう戻らないから
一緒に居させてほしいと勇の元へ。
智奈美と志乃の関係もすぐにいい感じになって
今後は新しい形での付き合い方になるのかな?という終わり。



プロ野球観戦に行く場面は、ちょっとドキッとした。
亡くなった龍一は二人で観戦中に急死しちゃったみたいなので
勇とも同じように行って・・・え?うそ?また?と思ってしまった(^^ゞ
勇は寝てただけだった(笑)



深刻じゃなく、結構明るい大人の恋愛物語だった。




                       ★★★★
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発行年月:2017年8月

累計26万部突破!大泉洋主演で映画化&本屋大賞ランクインの話題作
■累計発行部数26万部突破(電子含む)!
■豪華キャストで2021年に映画化!
監督:吉田大八 キャスト:大泉洋、松岡茉優、佐藤浩市ほか
■2018年本屋大賞ランクイン!
■文庫解説は大泉洋
『罪の声』の著者・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公に「あてがき」し、
圧倒的リアルな筆致で出版界の<光と闇>を描いた前代未聞の小説が文庫化! 
「主人公・速水=大泉洋」が表紙&扉ページの写真を飾る!
出版大手の「薫風社」で、カルチャー誌「トリニティ」の編集長を務める速水輝也。
中間管理職でもある40代半ばの彼は、周囲の緊張をほぐす笑顔とユーモア、コミュニケーション能力の持ち主で、同期いわく「天性の人たらし」だ。
ある夜、きな臭い上司・相沢から雑誌廃刊の可能性を突きつけられ、黒字化のための新企画を探る。
大物作家の大型連載、映像化、奇抜な企業タイアップ。雑誌と小説を守るべく、アイデアと交渉術で奔走する一方、
巻き込まれていく社内政争、部下の不仲と同期の不穏な動き、妻子と開きつつある距離……。
交錯する画策、邪推、疑惑。
次々に降りかかる試練に翻弄されながらも、それでも速水はひょうひょうとした「笑顔」をみせる。
しかしそれは、どこまでが演技で、どこからが素顔なのか?  やがて、図地反転のサプライズが発動する。
出版業界の現状と未来を限りなくリアルに描いた群像小説……“人たらし”編集長が、ラストに牙を剥く!
人気俳優を主人公に“あてがき”した小説は、出版界の未来に新たな可能性を投じた「企画」として、各メディアで話題沸騰!


                    (KADOKAWA HPより)




図書館で見つけて「大泉洋?」と表紙にビックリ。

なるほど、映画化もされているのか・・・知らなかった。


主人公は速水輝也・・・薫風社の雑誌「トリニティ」の編集長・
以前は文芸部にいて作家とも親交あり。
近年の紙媒体の売れ行きが下降線で会社の方針では紙媒体の雑誌「トリニティ」も
廃刊の噂。

速水は、あれこれ策を打ち出し、奔走する。
その様子は、面白かった。
パチンコ業界と手を組んで人気の小説をアニメ化してパチンコ台にとか。

文才のあるアイドルの本を書籍化などなど。

それでも廃刊は現実的になって・・・・


お仕事小説として途中までは楽しんだ。
そして終盤、速水の生い立ちが明かされる。

えぇ~そんな過酷な生い立ちが!?とビックリ。
でも本が好きになり、出版社に就職したのは、凄い努力があったんだろう。

速水の子どもの頃のことから順に書かれていたら、わかりやすいけれど
おもしろくないだろう。


速水の本当の目的が果たされる日も近いんだろうな・・・と



映画化されたものも見てみたいな。

会話部分は大泉さんを想像して読んで、楽しかった♪




                      ★★★★



発行年月:2026年7月


一年間不登校だった中学生の始は、春から再び学校に通いだした。
その目的は、この学校にいるはずの〝ある人〟を捜すためだった。
そんな中、始は校内の廊下に倒れている女子生徒と遭遇する。
彼女は「星空中毒」という珍しい病気にかかった、高等部の遠山先輩だった。
夜空の星を長時間見続けることで発症するその病気は、
近年発見されたばかりの未知の病だ。
始は、遠山先輩の友人・ひまわりに勧誘され、
星空中毒を観察する「空想研究会」へ入ることに。
研究会の活動をするうちに、始はかつて遠山先輩やひまわりと親しかった、
今は亡き少年について知ることになり……


                    (双葉社HPより)


中高一貫校の中学2年生の山下始。
父親が交通事故に遇い、その後、自分と母親の元を去り
1年間、学校に通わずにいた。
1年ぶりの学校は、皆、気を遣ってくれたり優しい。
そんな始は、職員室前の廊下で倒れている高校3年生の女子生徒を
見かけ、水を買いに走るが・・・・戻ったときには姿がなく・・・


その倒れていた女子生徒は遠山先輩(皆からケイティと呼ばれている)。
ケイティの親友だという向日葵祢(ひまわりと呼ばれている)から
水の代金を渡され、新しい部を作ろうと思っているからと誘われるままに
空想研究会に入会することになる。

そして、ケイティが星空中毒だということを知る。
それは、親友だった津組航の死が関係しているとか。



始の父親とツグミは、同じバス停で並んで待っているときに
車が突っ込んできて被害にあった。
ツグミは亡くなってしまったのだけど。。。。
後で、それは始の父親をかばったため、自分が車に強く当たってしまったのだとか。
始の父親は怪我だけで済んだのだけど、その後、始と母の元から姿を消す。


ツグミの生前の話では、ケイティとは本当に気の合う友達というかんじ。
そこにひまわりやひまわりの彼氏である鴫野も加わり楽しそうな
高校生活。
ツグミが事故で亡くなる前の行動は、ケイティの本名カレンディラ(きんせんか)の
花を花屋で買って手に持つツグミ。このあと、二人は会う予定で、
その花について、バス停で並んでいた始の父親とも会話していた。


ケイティはよくツグミに「おもしろい話をして」と言い
ツグミがある日、「人は死んだら星や花や風になるんだよ」と言っていた。
そんな言葉からケイティは夜空の星を見てツグミを感じ
そのために星空中毒にかかってしまう。

ケイティの両親は半ば強制的に、治そうとするのだけど
ひまわりたちがその場に乗り込み、中断させる。


最後は、ケイティ自らの意志で治療を始め、前を向き始めるというはなし。


ケイティの周りにいる、ひまわりたち友人、始たち後輩が、みんな優しい。
ツグミが亡くなったことは悲しいけれど、ツグミもケイティのことを
見守っていてホッとしているかんじのラストがいい。


ただ、居なくなった始の父親は、どうしているのやら???
自分が助けた人の家族が壊れてしまったと知ったら哀しいだろうに・・・



星空中毒という名前はロマンチックな病気、かかったら厄介だな・・・(^^ゞ
物語は面白かった。




                    ★★★



発行年月:2023年9月


平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、
旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。
未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、
門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。
そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。


                  (朝日新聞出版HPより)




最初に起きた別々の場所での2つの誘拐事件。


誘拐されたのは小学6年生の立花敦之 厚木市内で輸入家具販売会社をしている
立花博之、明美夫妻
班員から2千万円の要求があったが、全財産を集めても520万円

もう一人の誘拐事件では4歳の内藤亮が誘拐される。
犯人が1億円の要求をしたのは、亮の母親・瞳の実家・木島茂、塔子夫妻の家。
木島茂は健康食品会社社長で広い敷地に豪邸、お手伝いは3人という経済的に
裕福な家。
娘の塔子は父親から勘当されている。亮の父親とは別居中。



誘拐事件は、立花敦之は、無事に保護されるが、内藤亮は行方不明。
犯人の要求通りお金を用意した木島茂だが、置いた金は、犯人の手に
渡る前に、遺失物だと思った通行人によって近くの派出所に届けられた。
以後、犯人逮捕にも至らず・・・・
しかし、内藤亮は3年後に木島家に元気な姿で現れ自分で「ここで
育ててください」と言う。


それから30年の時が経ち・・・
再び、事件の真相を追う新聞記者の門田次郎。

事件当時のことを思い出しながら・・・京都~東京~滋賀~北海道~東京
誘拐事件に関係ある人物たちを追いながらの取材。


亮が4歳~7歳まで一緒に暮らしたのが、野本貴彦、優美夫妻であることが
わかってからが特に惹かれた。
夫婦が、亮を預かることになった理由。
夫婦が、どんな思いで亮を育てていたのか?
再び、祖父母の元に返した理由。

夫妻の苦悩が切ない。
野本貴彦は写実画家で、妻の優美は自宅で英語を教えていた。
名前を変えて世間の目を騙しながら・・・
全ては亮のために、自分たちを犠牲に。
亮が預かった当初から、かなりの絵の才能があることに気づいた貴彦は
亮と一緒に住んでいる場所でスケッチをする。
後に有名な画家になる亮の礎を築いたのは、貴彦。


亮は野本夫妻と離れて暮らしても、絵を続けた。
いつか、再び会える日が来ると信じて。


高校生になり親しくなった同級生で画廊の娘・土屋里穂との出会いも絵を続ける
うえではプラスになった。


野本夫妻のその後がすごく気になった。
誘拐した犯人たちにしてみれば、親族に返したことが知れれば危ない。


最後の最後、亮と優美は再会して一緒に暮らしている?と思えるかんじだったので
嬉しかったけれど、貴彦はどうしたんだろ?
無事であってほしいけれど・・・・



登場人物が多く、長い物語だったけれど、読んだあとも静かに余韻が残るような
話だった。


温かくて、切ない話だったな・・・、

映画化が決定しているみたいなので、いつか映像化されたものも見てみたい。




                      ★★★★



発行年月:2025年11月


金色にかがやく草原の果てに佇む、緑に囲まれた白亜の校舎。
全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。
特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、
普通の生徒が知らない場所で学園生活を送っている。
そして、かれらはリデルハウスからの“制約”の見返りとして、
在学中に一度だけ「ギフト」を行使できる。
「ギフト」は、実現可能な望みであればなんでもひとつ、
叶えることができるという──。
新鋭が紡ぐ、懐かしくも新しい少年少女たちの物語。


                (東京創元社HPより)


不思議な学園物語。

最初の話<金曜日のゆううつ>は

不慮の事故で両親を亡くし、祖父と暮らしていたアモニカ(14歳)が
フライデーと名乗る篤志家の好意でリデルハウスの寮で生活することになる話。
フライデーとの約束毎週金曜日にリデルハウス内にある「ラヴ」について
見聞きしたことを報告する手紙を送ること。

「ラヴ」は、特別な才能を持つ子どもたちのクラスで別なところに寮がある。
そして、「ラヴ」の生徒だという男の子・ギーディ(10歳)に出会う


その後、アモニカはギーディを通じて、他のラヴの生徒たちと知り合う。


過去にそこで学んだ生徒・シェニー、ランス、セオという3人の生徒の話が
出て来て、そのうちのセオは途中でリデルハウスを去って行った。
けれど、セオは現在までリデハウス内に残っていた。
ある男(魔法使い?)との契約を結んで・・・



リデルハウスは、魔法にかけられていた?
本当はもうボロボロの建物なのに、皆にはそうは見えていない。
ただ一人、ボロボロの状態だと見えていた生徒・マミアン。


結局、マミアンの言葉で皆が本当のリデルハウスの状態をなんとか
しないとと、動き、そこの出身者や経済力を持つ者たちが修繕を
開始してリデルハウスは維持され続けることに。


物語の雰囲気がすきだった。


                     ★★★★







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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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