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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年2月


幼い日に父が亡くなり、母は都会に出奔、ひとり残された少女・章は、
書店を営む祖母に預けられる。そこには同い年のいとこ、萌音がいた。
親元から離れて育ったふたりは支え合って暮らしていたが、
ある日、章は事故で深い傷を負う。
眠り続ける病院のベッドを抜け出した章の魂は、
永遠を生きる人魚の手によって悲しい記憶が「つくろわれる」
不思議な世界にたどりつく。
明滅する生命の輝き、遥かな時をつむぐファンタジー。


                 (ポプラ社HPより)



高校生の章、自分に影がないこと、今までとは違う自分に気づく。
姉妹のように幼い時から一緒に過ごして来た萌音のことが気がかり。


章は優しくて本当にいい子。
意識が戻らないままいる体から離れて、ある日、事故に遇うときに
抱えていた黒猫にそっくりな子猫を見つけ、後を追い、地下の暗闇の湖にいる
人魚と出会う。
人魚の元には、動物たちが訪れる。
皆、人魚に魂をつくろってもらい還るべきところへと去っていく。

人間の子どもたちも来る。
その子達は、猫だという。
人魚の力で人間に変えて貰ったのだと。
章は、その子たちの頭を撫で抱きしめる。
子どもたちは「ありがとう」と言いながら消えていく。


最後は、章の意識が回復し、リハビリを経て、またもとの生活に戻る。
人魚のところで一緒にいた黒猫も、家に迷い込んで来て、一緒に
暮らせるようになる。
全てうまくいく物語。


二人は、親の都合で、おばあちゃんの元で暮らしているのだけど

悲壮感はなく、親たちも離れていても子どものことは愛している。
章も萌音もこの後、また幸せに暮らすんだろう。


人魚が出てきたりで完全にファンタジーのお話だけど、こういうの好き。




                    ★★★★
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発行年月:2023年11月


連続ドラマ化! あのヨーグルトが題材の、お仕事&推し事小説!
連続ドラマ化!
2024年1月10日スタート「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」(テレビ東京)
主演:鞘師里保(さやしりほ)
共演 : 明日海りお 生駒里奈 / 橋本さとし
野村麻純 永田崇人 好井まさお 水間ロン  滝沢カレン バッファロー吾郎A 橋本淳 宇野祥平 中島ひろ子
===
商品誕生に秘められたドラマ、新入社員の由寿の奮闘が始まる!
吾輩は乳酸菌である。名前はブルガリア菌20388株。
学生時代に読んだネット投稿小説がきっかけでブルガリア菌が「推し」となった
朋太子由寿(ほうだいし・ゆず)の日々を温かく見守っている。
「株式会社 明和」に就職した由寿は、配属となった大阪支店量販部で、
阪神・淡路大震災のときに活躍した「おでん先輩」のエピソードを聞き感銘を受ける。
入社して一年後、広報部で由寿は社内報の制作を担当することになり、
「明和ブルガリアヨーグルト五十周年」
特集のために関係社員にインタビュー取材を行ってゆくのだが……。


                    (角川書店HPより)



株式会社「明和」に就職した朋太子由寿(ほうだいしゆず)。
東京の大学・理工学部卒。
大阪の関西支社に配属となり、スーパーリッチマートを担当し
市乳メインの部門。
ここでの話かぁ~と思ったら1年で東京へ戻り、広報部へ異動。
先輩たちが皆、優しい。

由寿が推しているは、素人が投稿している小説のなかの擬人化された乳酸菌。
そして、由寿の胎内に宿っているブルガリア菌20388株も語る。


お仕事小説に+して、擬人化された乳酸菌たちの物語+ブルガリア菌20388株の
語り
面白いけど、読むのは疲れてお仕事の部分以外は、ちょっと飛ばした(^^ゞ


由寿の兄・迦寿(かず)の話も興味深かった。
綺麗な顔なのをからかわれ以来、目立たないように生きることにして
趣味でアニメの女性カラクターのコスプレを楽しむことが生き甲斐に
なった。
家族にも内緒だったけれど、妹の由寿は気づいて
お互いオタク気質であることで理解し応援している。

この話をもう少し、詳しく読みたかったなぁ~

最後は、なんとか家族にも理解してもらえそうかな?という終わり方で
ホッとした。


巻末の参考文献が凄い数だった。
ちゃんと読めば、乳酸菌のことも学べたんだろうな・・・(^^ゞ
ドラマ化されていたんだぁ~
ちょっと見てみたいな


                   ★★★



発行年月:2025年10月



「うち、知りたいんです。民主主義って何なのか」
東京・下落合、戦火を逃れた邸宅に集められた4人の女性。
GHQの一声で、彼女たちの人生を変えるハチャメチャな同居生活が始まった。
1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。
いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、この実験を発案した仁藤子爵夫人、
生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――
それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。
希望と不安、そして企み……。
波乱の展開が感情を揺さぶる、今年一番の超大作!


                   (角川書店HPより)



民主主義を若い女性に教えるという試験的な試みがGHQの声で始まることに

施設は仁藤伯爵夫人(鞠子38歳)が住む、下北沢の邸宅。
その一棟を生徒たちに提供。

生徒は
真島美央子(21歳)女子学習院高等科中退後、銀行勤め。戦後はGHQの翻訳の仕事を
していた。正統派美人

近藤孝子(20歳)静岡の農家の娘。高等女学校~戦後は横浜で女中をしていた
エキゾチックな雰囲気

沼田吉乃(20歳)両親は横浜で洋裁店を経営していたが焼失。3年前に結婚した夫は
戦地に行ったまま。戦後はダンスホールで働いていた。

宮下ヤエ(18歳)青森出身。戦後は上野の定食屋で働いていた。


GHQのミラー大佐(45歳)が4人を選びメイドのクニと
教師役には日系2世のリュウ・サクラギ(28歳)が選ばれる。
全体のバックアップにGHQのケーディス大佐があたる。




民主主義の発祥の地は古代ギリシャであり
民衆=デモス 支配する=ウラトス
デモクラシー=民衆による支配


最初のこれは、なるほど・・・・・と思った。


途中、吉乃の夫が無事に帰還し、吉乃は夫とともに家業の洋裁店をやることに
決めて出て行き、代わりにクニが生徒に加わる。


生徒の女性たちが、それぞれいい個性で応援したくなる。
半年過ごす間に、それぞれに夢ができ、それを実現することを目標に
ここから巣立っていく。


教師のサクラギと孝子のロマンスもどうなるのか心配だったけれど
最後の最後で二人がやっとお互いの気持ちを伝えあえて一緒に生きていくことに
なり良かった!


青森弁のヤエがサクラギの強めの突っ込みを入れる場面が面白かった!


600頁越えの大作なんだけど、最初から最後まで飽きずに楽しめた!




                      ★★★★★







発行年月:1996年12月


天使の美貌、無意識の媚態。
薔薇の蜜で男たちを溺れ死なせていく少女モイラと父親の濃密な愛の部屋。
稀有なロマネスク。

             (ちくま文庫HPより)



牟礼藻羅(むれもいら)大正初年12月に生まれた。
母親・繁世は、娘を出産しすぐに亡くなってしまう。
モイラは、父・林作の溺愛を受けながら成長していく。
貿易商の父は経済的に豊かで家には家庭教師の御包千加(みくるみ)や
家政婦の富枝、台所仕事をする、やよがいる。
家庭教師と家政婦はモイラを嫌悪し、厳しく接する。
馬の世話係の常吉(ドゥミトリィ)はモイラに好意を抱きながら
自身の気持ちを懸命に律している。
自分に好意を持つ男性たちの視線には敏感で、それを楽しんでいる
ところがあるモイラ。
幼い時から男性たちを魅了するしぐさが自然と出るモイラ。

父親の溺愛ぶりはなかなか凄いけれど、ずっと自分の元に置いておくわけでは
なく経済的に申し分ない天上守安(マリウス)にモイラを嫁がせるのには
ビックリ。
モイラ16歳。マリウス30歳近く。
しかもマリウスは婚約者がいたのに、そちらを破談しての結婚。

嫁ぎ先の使用人たちからは、半ば呆れられた存在。
あまりにも幼稚で無知。
牟礼家から同行してきた世話役のやよが唯一のモイラの味方。
それでもモイラは気にしない。
マリウスに愛されるわけだけど、そんなに幸せそうではない。


結婚する前に父親の別荘に行き、隣の別荘に滞在していたピータァと
知り合いピータァの熱烈な好意を受け、なすがまま男女の関係に。

父親の林作は、そんなことが起きても特に咎める様子はなく
ただただ静観しているのが、不思議。
むしろ愉しんでいるような気がする。
よくわからない心理。



物語がどう進むのか?
結果、マリウスはモイラが自分に好意を寄せてくれないことに
段々と気持ちが塞いで、自死してしまう。

夫が亡くなっても大して悲しそうじゃないモイラ。

そして林作もまた心のなかで再びモイラが戻って来そうだと
嬉しがる気持ちを持っている。


ああ、凄い話だな。


でも文章は美しいので、いやらしさはなかった。
なかなか、面白かったなぁ~。




                     ★★★★



発行年月:2002年8月


一年に四度の入退院を繰り返す作家松下センセ。
満身創痍の体で反戦の座り込みに参加する。
ひっそりとした暮らしを営むことすら、センセには烈しい生き方なのだ。

                 (筑摩書房HPより)




少し前に読んだ「教科書に載った小説」で

著者の「絵本」という凄く短い物語に凄く惹かれた。

中学3年生の教科書に載ったのは」1981年からだそうで
わたしは、既に短大に行っていた頃だった。
中学生でこの著者に出会っていたら、きっとそのころからファンに
なってであろうに・・・・

自分のことを松下センセと言いながら、書いているのが可愛い^m^


貧乏で口数が少なくて字が巧くなくて・・・・などなど
謙遜するようなことがいっぱい出て来るけれど、奥様や子どもさん
お孫さんたちにも慕われてその暮らしの一コマ一コマがすごくいい。
ほのぼのしていて癒される。

産まれてすぐに重篤な肺炎に罹り、命は助かったものの
右目の視力を失い、左耳は聴こえず、肺の機能も悪く、入退院を繰り返して
いる生活だと書かれていた。

それでも原発反対とかアメリカ軍絡みの座り込みには、参加している
熱い気持ちを持った松下センセ。

奥様はよく出来た人だと思った。
普通なら座り込みなんてダメだと喧嘩になりそうだけど・・・。

奥様とは幼馴染なのかな?
その辺を詳しく知るためにも豆腐屋時代の話を次は読んでみようかな。




                    ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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