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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2025年1月


京都でわたしは、食べて、暮らして、前を向く。
南天の木の植わった坪庭がある、京都の小さなゲストハウス「風待荘」。
家族を失い東京からやってきた眞夏は、
ここでしばらくオーナーの仕事を手伝うことになった。
泣きたい毎日を変えるきっかけをくれたのは、料理。
古い台所で作る九条葱と厚揚げの衣笠丼や、すぐきの焼きめし、
近所で出会ったふわふわのだし巻き卵のサンド、
レトロな喫茶店のゼリーポンチフロート。
同居する四人の女性やお客さんと食卓を囲む時間に心を癒されていくなか
まさかの人物が眞夏を訪ねてやってくる……。


                  (角川書店HPより)



保泉眞夏(45歳)・・・夫から好きな人がいるから別れて欲しいと
きみのことはもう何年もずっと愛していないと言われ離婚。
慰謝料をもらい一人京都へ。

メールだけのやり取りをしていた芹澤美散の京都のゲストハウスを手伝うことに。



ゲストハウスの隣のシェアハウスの1室に住み、他の居住者ともすぐに
仲良くなり、仕事も徐々に覚えて充実した日々を送る眞夏。

オーナーの芹沢は再生不良性貧血で定期的に輸血をしていて
骨髄移植もすることになる。
ゲストハウスの外国旅行者との交流も英語が多少は出来て
以前はホテル勤務していた眞夏なら、適した仕事。


東京で再婚した夫の元で暮らすことを選んだ娘の佐那を最初は薄情じゃない?と
思ったけれど、元夫が大学は留学したいと思っていた娘に
母親と暮らしたらそれが叶わなくなると言っていたと知り・・・唖然。
酷過ぎる。
オマケに再婚した女性との間に子どもが出来たから留学費用は出せないと
そのことを言わずにただ反対と言ったとか。
娘から事情を聴いて、元夫と会って意見を述べる眞夏の姿はよかった!
別れた妻に「おまえ」という男だし、本当にデリカシーのカケラもない。
今の奥さんは経済的にも自立してる様子だから
そのうち捨てられるんじゃないかな。


ま、眞夏が幸せそうな日々を送れていけそうで良かった。

読んでいて楽しかった♪




                       ★★★

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発行年月:2023年4月


店主の円が世界各国で出会ったスイーツやドリンクを再現して振る舞う「カフェ・ルーズ」。
遠いどこかで愛されるメニューを口にすれば、たちまち旅に出た気分になれる。
そこは平凡な毎日を送る会社員の瑛子にとってかけがえのない居場所になっていた。
だが、新型コロナの蔓延で一変、店は苦境に立たされることに。
それでも負けじと営業を続けるカフェに集う客たちもまた、
やり場のない思いを抱えていて……。
ひとときの口福がほろ苦い謎を解きほぐす連作短篇集。


                      (双葉社HPより)



「ときどき旅に出るカフェ」の続編かな?
読んだはずだけど・・・・・あまり覚えていない(^^ゞ


カフェ・ルーズを経営している葛井円。
色々な国を旅して、そこでであった美味しかったものを再現して
カフェで提供。

そこの常連客・奈良瑛子の視点で書かれる物語。
円と瑛子は、以前、同じ職場で働いていたことがある関係。
二人のなれ過ぎない関係が素敵。

今回出て来た美味しそうなものは・・・
シュークリーム・・・・使われている中のクリームはエストニアの国民食
ユフピーム。
カフェ・ルーズの店主と知り合いの洋菓子店・トルタの店主が円から
教えて貰ったというクリーム

リャージェンカ・・・ロシアの乳製品、ヨーグルトに似ているけれど、ほのかに
茶色く、キャラメルのようか香り

タンユェン・・・中国や台湾で冬至や大晦日、春節などで食べられる団子。
茹でたお団子をお汁粉やシロップに浮かべて食べる


ブレッドケーキ・・・スロベニアのブレッドという町の名物。

フランセジーニャ・・・ポルトガルのポルトのクロックムッシュのような
ボリュウム満点のサンドイッチ


鳥のミルク・・・見た目はチョコレートケーキのよう。
チェコ、ポーランド、ウクライナなどで食べられている。


田舎寿司・・・高知で作られる野菜だけのお寿司。
酢飯は、柚のしぼり汁を使用する。


クレイナ・・・どーナツみたいなもの

クルフィ・・・ドイツのアイスクリーム

酸梅湯・・・中国や台湾で夏バテ対策ドリンクとして飲まれている。



知らないものばかりで、ネットでどんなものか検索しながら楽しんだ。


でもカフェに来た隣町で洋菓子店を開いている菓子職人の高見という男性と
その妻になった箱崎さんの話は、ちょっと読んでいて嫌な気分になった。

コロナ禍も絡んだ話もあり、飲食店の大変さも痛感。

でも、円は、困難を乗り越えて前向きに頑張っている。
また、旅をして新しい美味しい物を教えてほしい。




                        ★★★






発行年月:2022年6月


その男の絵は、怖くて、美しくて、すべてを暴く。
大きな料理屋「しの田」のひとり娘である真阿。
十二のときに胸を病んでいると言われ、それからは部屋にこもり、
絵草紙や赤本を読む毎日だ。
あるとき「しの田」の二階に、有名な絵師の火狂が居候をすることになる。
「怖がらせるのが仕事」と言う彼は、怖い絵を描くだけではなく、
普通の人には見えないものが見えているようだ。絵の犬に取り憑かれた男、
“帰りたい”という女の声に悩む旅人、
誰にも言えない本心を絵に込めて死んだ姫君……。
幽霊たちとの出会いが、生きる実感のなかった真阿を変えていく。


               (角川書店HPより)



幽霊絵師の話というけれど、怖くはなかった。
どちらかというと哀しい、切ない話が多かった。

以前は揚屋だったという大きな料理屋「しの田」の娘・真阿(14歳)と
そこの二階に居候の身として入ってくる絵師の興四郎(火狂)。

真阿と興四郎は、最初から何となく意気投合する。
ふたりは似ている。
境遇も、この世でない人のこえ(願い)を理解する力。


以前、興四郎が描いたであろう絵を持って、色々な人が訪ねてくる。
その絵を持つようになって、よくないことばかり起きるから手元に置きたくないと
やってくる者。
夢のなかに絵の女が出て来て「かえりたい」と言うという者。
弟子にしてほしいという者。

それぞれが、興四郎の元にきて、その人たちに起きている真実を突き止めていく。
真阿は、その絵のなかの人が思っていることを夢でみる。

興四郎と真阿・・・いいコンビだ。


真阿は、本当の両親を殺されている。
本当の父親は女形の役者・中村卯之助。
素行の悪い弟子を破門にしたら、その腹いせに両親と兄は殺された。
真阿は母がとっさに蔵に隠して死なずに済んだ。
今の母親は、真阿の母の妹・希与。父親は善太郎。
二人は真阿を本当の娘のようにかわいがってくれている。

興四郎の両親はふたりとも絵師。
母の方が上手く、その娘(興四郎の姉)も同様。
父は、二人の才能に嫉妬し、姉を廊に売り、その置屋の暮らしが劣悪で
姉は命を落とす。
興四郎は、姉の筆を大事に持っていた。
姉が贔屓にしていた役者が真阿の父・中村卯之助だった。



この短編連作集、面白かった。
幽霊絵師・火狂の話、また書いて欲しいな~。




                       ★★★★



発行年月:2023年7月


失ったものと手に入らなかったものについて、お話しします。
クラスメイトの稚拙な行動の理由。
パリに降り立った彼女の秘めた思い。
忘れ得ぬ在りし日の祖母の姿。
他人のものばかり欲しがるあの子。
いるはずのない住人の気配。
甘やかに秘密を分かち合う二人の女。
宿命的な死に蝕まれた村。
妻と別れた男に訪れた非日常。
言い訳はいらない。もう、とりつくろえない。
隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集。


                (光文社HPより)




ちょっと毒を孕んだ短編集で、後味はよくないけれど物語として楽しめた。


<降霊会>
学園祭で幼馴染が企画したペットの霊を呼び寄せるという出し物「降霊会」。
ぼくの妹が死んだのはぼくのせいだという。
自分の喘息の薬が危険なものじゃないかと両親に訴えたけれど
聞き入れて貰えず、強制的に飲ませれ続ける日々。
半分の量を妹に「足が速くなる薬」だと言って飲ませた。
妹は自死。
そのきっかけは幼馴染が本当のことを妹に告げたせい?


最初のこの話を読んで・・・ああ、こういう類の短編集?と予測。
大抵の話は後味が悪かった(^^ゞ
でも、それでも楽しめたのは、文章が上手いからかな?


表題作<ホテル・カイザリン>は、
ホテル・カイザリンに放火の罪で取り調べを受けている鶴子のはなし。
夫が出張する第二週の火曜日は、ホテル・カイザリンに一人で宿泊することが
楽しみ。
そして、知り合った愁子。
夫が亡くなり、残った遺産で悠々自適に生活している彼女と
度々、ホテルで一緒に過ごすようになる。
が・・・夫の経営するレストランでO157に感染されたハンバーグを
食べた100人以上が食中毒になりうち重症の人も。
夫は事態が落ち着くまで海外に逃げようと提案する。


ホテルに放火したのは、鶴子の身勝手。
でも、怖かったのは愁子自身も夫を殺害していたということ。


後味が悪い話のなかで唯一、よかったのは<迷宮の松露>
日本から離れた遠くに行きたいと強引に留学をきめた、わたし(27歳)。
選んだ国はモロッコ。
カフェで食べたデーツの中に何かが詰まったお菓子を食べて
祖母との思い出のお菓子「松露」を思い出す。

松露・・・頭になんとなく浮かぶ。
あまり食べたことはないけれど、スーパーでもたぶん、売っている
餡子玉みたいな周りに白い砂糖が付いている和菓子。

そんな松露の名前の由来が興味深かった。
クロマツ林に発生する松露は、マッシュルームみたいな丸い形のキノコ
らしい。
へ~キノコだったのかぁ~。
トリュフのことを西洋ショウロと呼ぶらしい。

いろいろなウンチクが面白いお話だった。



                       ★★★




発行年月:2025年11月


この旅は、わたしたちへのご褒美なのだ
それはわたしの人生に、ひさしぶりに点った、遠い目標だった。
壁も屋根も、街全体が真っ青でまるで夢の中に迷い込んでしまったような、
モロッコのシャフシャウエン。
二十七歳の岬はここに「自分を少し捨てに」やってきた。
グラスにあふれんばかりの生のミントと熱くて甘い緑茶を注いだミントティーや、
帽子のような鍋に入ったレモンとチキンのタジン。
初めての景色と料理に出会った岬に、予想外の事態が起こり……。
(「ジブラルタルで会えたら」)
長年の介護が突然終わった佳奈は、アイスランドを訪れた。
胸を突かれるように美しい氷河湖や、
屋台で買って頬張る熱々の“全部のっけ”のホットドッグ。
輝かしい未来なんて想像もできなかった佳奈だけれど、
胸にある思いが湧きあがる……。(「オーロラが見られなくても」)


                   (角川書店HPより)




色々な思いを抱えて一人、異国を旅する人たちの短編集。

あまり知らない国の景色や料理に興味がわく。


<遠くの縁側>
仕事で訪れたオランダで、パスポートと財布が入ったバッグを紛失し
一人、帰国のための手続きやらで帰国が延期した橋本乙葉。

こんな状況、パニックになるわ~(◎_◎;)
それでも、なんとか手続きを終えて、一人で旅を楽しむことが出来たのは
かえって良かったのかも。
憧れていた先輩が急に仕事を辞めたのがショックで理解できなかったけれど
先輩の気持ちも少しは理解できたかんじ?
オランダのコロッケの自販機は、興味あり。
人が横で作ってくれているけれど、お金を入れて買うというのも気楽。
美味しそうだったなぁ~


<パンケーキとイクラ>
フリーカメラマンの翔太(34歳)。
恋人に2か月前にふられて、今もそのショックを引きづっている。
リトアニアに来て、昼食で入ったカフェでパンケーキを注文。
横に添えられていたのはイクラ。

ラトビアで日本語教師として働く妹と再会し、色々な話をしているうちに
もう一度、恋人と会って話をしたいと思う翔太。
この後、復縁したのかな?
妹の助言はナイス!
しかし、パンケーキにイクラ・・・食べたくはないな・・・(^^ゞ


<ジブラルタルで会えたら>
憧れのモロッコに一人旅の岬(27歳)。
小学校以来の親友が結婚し、彼女は新婚旅行で地中海を巡っている頃。
自分には彼女が1番だったのに・・・と寂しい気持ちが募る。

旅の途中で参加したツアーで日本人の女性と出会い、少しの間、一緒の時間を
楽しみ、連絡先も交換。

タジン鍋の料理、美味しそう。生のミントの葉を沢山使ったミントティも
いいな。


<オーロラが見られなくても>
ずっと家族の介護をしてきた佳奈(40代)。
母を中学の頃に亡くし、家事をやってきて大学入学したときに
祖母が認知症になり介護のために大学を辞め、父が交通事故で車いす生活。
祖母は施設に入所させる。その後、祖母が亡くなり父はコロナ罹患後
、肺炎に罹り亡くなる。

やっと自分のために生きられることになった佳奈。
それにしても兄の能天気さが腹立つ。

パンが凄く美味しいんだとか。
旅で出会ったミュージカル俳優の千尋と一緒に食べるハンバーガーが凄く
美味しそうだった。
オーロラが見られなくても、何か大切なものに出会えたんだと思う。



<マイナス12度のアイスキャンデー>
同僚だった郭(グォ)さんが会社を辞めて故郷の国に帰る時
是非、遊びにきてと言われたのでハルビンを訪ねる真衣(33歳)。
冬はマイナス30度になることもあるけれど、冬のハルビンはとても美しいと
聞いていたので2月に訪れる。

その国の友達が案内してくれる旅はいいなぁ~
ハルビンって、ロシア文化の国なんだ。
建物も街並みもすごく美しいらしい。
思わずネットで検索しながら読んだ。
確かに・・・すごいお城とかも綺麗でおとぎの国みたい。

マイナス15度なのに寒さをそれほど感じないとか。
寒さのなかでもアイスキャンデーを普通にみんな食べているとか。
ちょっと信じられないけれど、すごく興味深い。


5つのお話のなかで、ハルビンが一番、興味深かった。



知らない国を巡るお話は楽しい。




                      ★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

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