発行年月:2026年9月
存続の危機にある〈月舟シネマ〉。
初めて灯りを消したつむじ風食堂。
「つづけられるのか」と迷う人々に寄り添う映画館の
看板犬・ジャンゴが語る、雨と希望の物語。「月舟町の物語」第三作
(中央公論新社HPより)
2015年4月に発刊されているものを加筆、訂正したものらしい。
10年前にも読んだ記録あり。
うっすら覚えている、この本の語り部、犬のジャンゴ
月舟町の映画館「月舟シネマ」の主が飼っていた。
けれど主は、いつの間にか誰にも行き先を告げずに出奔。
残された従業員の直は、ジャンゴの飼い主となる。
住んでいたアパートを引き払い、映画館での寝泊まり。
映画館内にある売店に勤める初美さん。
パンを販売しているけれど、最近、近くにレストランが出来たからか
売りあげが減少。
そして、それは町の食堂を営むサエコさんにも悩みのたねに。
新しく出来たレストラン「ワルツ」のクロケットは評判で、それを偵察に
行くことになったのは古本屋を営む親方。
サエコさんのクロケットの方が美味しいという評価。
食べたあと、無言で店を後にした親方だったけれど
本当に美味しい物を食べると言葉がでないと。
ジャンゴは、そんな人間の様子をよ~く見ている。
表紙のレインコートを着ている絵は、この物語のキモかな?
本当は着たいと思っていないし、むしろ着ている犬を嫌っていた
ジャンゴだけれど、同じ意見を言っていた仲間の犬がある日
レインコートを着ていたのをみる。
そして初美さんがジャンゴが雨の日も散歩しやすいようにと
プレゼントしてくれた水色のレインコート。
着れば、やはりいいものかも・・・・と
意固地にならず、順応する様子がかわいい。
サエコさんとタモツ(スーパーコンビニエンスストア勤務)の
恋バナへの進展もあるのか?気になる。
あとがきで、月舟町の新しい話を執筆中とか。
それは、楽しみ♪
★★★★★
PR
発行年月:2026年7月
事故物件? 怪しい隣人? 謎の修繕積立金?
このマンションは私を休ませてくれない――
ファミリータイプの分譲3LDKを長期ローンで購入した30代独身の小坂香織。
ひょんなことから管理組合理事長に選ばれ、次々と持ち込まれる難題に四苦八苦。
そしてついに、大事故寸前のトラブルが発生。原因は、手抜き工事?
副理事長の冴えない独身男、遠藤と共に香織は手探りで調査を始めるが――。
切実でスリリングでちょっとおかしいご近所トラブル狂騒曲。
【目次】 「隣の事故物件」 「華街道おんな旅」 「老健のビアニスト」
「女性理事長」 「スーパームーン」 「婚活無用」
(光文社HPより)
篠田さんは、いつもやや重ための話が多いけれど、これはあ軽いかんじで
楽しめた。
マンション暮らしは経験ないけれど、こういうことがあるんだぁ~と
知れたことも多かった。
主人公は30半ばの独身女性・小坂香織。
会計事務所に勤務。マンションは30年ローンを組んで購入。
最初の話では、右隣の住居人が次々、変わる話。
最初にいた男性は浴槽で血だらけで自死しているのを発見される。
その後、リフォームが行われ新たな入居者。
暴力団の幹部が女を囲っている?と思ったら、色んな強面の人が出入り
したりして物騒な暴力事件まで起きたり・・・
そのヤクザたちが夜逃げのように消えて次に入居したのは
気さくな独居老人。だが途中から若い女性が一緒に住んでいる?
老人は困った日知を手助けする団体の一員だった。
吉田老人、何か不思議な人だったけど、悪い人ではなかったようでホッ。
マンションの管理会社から派遣されている掃除担当のタケコさん。
その孫・勇人は、綺麗な顔で見た目は女性。
家族からは理解されず、祖母のタケコだけが理解者だとか。
幼稚園教諭になりたいとピアノも練習しているのだけど、面接がうまくいかず
老人ホームの介護士としての職におさまり
音楽療法士の代理で介護の傍ら歌の時間を担当。
ピアノの練習には、吉田老人もピアノを提供したり、いいかんじだったのに
吉田は自ら予言していた頃に公園の夜回り中に倒れ亡くなってしまった。
そして香織はマンションの理事長に推されて任期1年で引き受けることに。
副理事長の遠藤は大学職員で自分とさほど変わらぬ年齢の独身。
マンションの色々な書類をみているうちに、修繕費が不当に使われている?という
疑問が湧いてくる。
結果、管理会社のずさんな管理体制がわかり管理会社を変えることになる。
香織と遠藤、ナイスバディじゃん!と思って読んでいたら
遠藤がセクハラで訴えられるという。
遠藤は、やっていないことを訴えられていると。
えぇ~!
今度は、それをなんとか覆さなきゃと奔走。
ドタバタが次から次に襲うけれど、最後は丸くおさまったかんじ。
遠藤と香織・・・結構、お似合いじゃないかとは思うのだけど
マンション内の仲のよい友達くらいが気楽なのかもな・・・
続編あれば読みたいけれど。
面白い物語だった。
★★★
発行年月:2025年12月
司法、実業、報道、娯楽。たった七日間しかなかった昭和元年に生まれた四人の子どもは激動の戦後日本を生き抜き、それぞれの道で時代を創り上げる。昭和という時代そのものを克明に活写した超大作、感動のクライマックス!
竹田志郎は、東京大学法学部を卒業後、晴れて検事となる。戦後の発展のウラで苦しむ人々を救い、私腹を肥やすものを糺すべく、公害訴訟や政治汚職事件にひるまず立ち向かう。
矢野四郎は、自身の事業を成功させるとともに大物政治家にも可愛がられ、右翼の大物となる。やくざが淘汰されゆくなかでも国士である意志は一層強く、故郷・石川より衆院選に出馬する。
森村ノラは、GHQでの経験からAP通信の特派員となるが、その後「大日本テレビ」の女性記者に転職する。結婚し育児にも励みながら、ベトナム戦争の取材を敢行するなど、持ち前の活力で奔走する。
五十嵐満は、自身の芸能プロダクションを興す。気鋭バンドのプロモーション、プロレス興行への参入、世界的ミュージシャンの来日公演など、戦後大衆文化の中核を担う存在となる。
大河のごとき昭和史サーガ三部作、ここに完結!
(講談社HPより)
面白い三部作だった。
昭和の時代って、本当に色々なことがあったんだと思う。
第三部は戦後昭和24年から64年の天皇が崩御されるまでの時代。
4人の若者たちは、それぞれの場所で大きな役割をし、
最後は、まさかの全員が国会議員として、集まるというのは予想外だった。
戦後、復興を急速に進め、オリンピックを招致し、成功させる
この時代の日本人の勢いが凄い!
この物語の4人のように、日本の国のために尽力した人たちに
感謝の気持ちが湧いてくる。
4人の中で、竹田志郎と矢野四郎は、敵対する関係にあったが
最後は、笑顔で肩を組む関係になったことが、嬉しい。
最強のコンビになりそう。
長い物語だったけれど、楽しい読書時間だった。
改めて奥田英朗さんって、凄いなと思った。
未読のものも読んでいこう。
★★★★★
発行年月:2026年8月
大人にだって、きゅん!も、ぐっ……もある。
愛猫を失った夫婦、学校図書館で子どもたちに向き合う司書、久しぶりに集う高校の同級生たち、夢を忘れかけた会社員――。
ひとりでも、ふたりでも、みんなでも。
自分にちょうどの形を見つけて、そうして今日も、生きていく。
第1話 いくつになっても
第2話 さみしくてやさしくてかわいい
第3話 いとおしい大人たちへ
第4話 眠りに落ちるその前に
第5話 ぜんぶ自分のことだから
第6話 愛することと許すこと
第7話 大きく息を吸って
第8話 これはため息じゃない
第9話 忘れても、忘れなくても
第10話 あなたはここにいる
(講談社HPより)
大切なものを失くした話10編。
それぞれの主人公は、そんななかで希望を見つけて進む。
最初の話と最後の話が印象的だったかなぁ~
最初の話<いくつになっても>は
夫と恋人時代から飼っていた愛猫が亡くなり気落ちしている、すみれ。
ひとり家の近くを散歩し、見知らぬ犬に出会う。
飼い主は知らない女性だったけれど、犬は人懐こく近づいてくる。
その瞬間、この犬には以前もあったことがあると気づく。
偶然のお話だけど、夫婦が言うように、猫が起こした奇跡かもと
ジ~ンと来た。
最後の<あなたはここにいる>は
小説家になったわたしが、ずっと慕って来た作家のこと。
暫く新刊が出ないなと思っていたら、やっと出た新刊を見つける。
しかし、それは遺稿集だった。
小説家になった、わたしにとって、その作家が凄く大切な存在だったんだなと
わかる。
物語の後、後ろの方に著者の他の作品紹介があり
「愛の人 やなせたかし」の本。
そこには、愛弟子として描く、やなせたかしと。
えぇ~っ? 師弟関係だったの?
最後の話は、著者とやなせさんのことみたいじゃない?と。
早速、そちらも読んでみなくちゃ!!
★★★
発行年月:2026年6月
夢のなかで生まれたものは、夢のなかに還っていく。
「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。
故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、
相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。
他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、
二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、
それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、
「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、
夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。
相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。
他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、
二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、
それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、
「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、
夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。
その問いに答えてはいけない。決して。
夢か、うつつか。それとも――。
(集英社HPより)
短編集かと思って読んでいたけれど、登場人物たちがリンクしている
ことに途中で気付く。
夢のなかのことが現実のことになったりと不思議で妖しいかんじの
物語。
「そんなバカな・・・」と思いながらも
「まあ、そういうこともあるのかも」と思ったり・・・
楽しく読んだ。
<神馬に乗る女>
輝久(29歳)は福井の実家から電話があり
母親・喜久美の様子がおかしいから一度、こっちに来てくれないか?と。
出張の途中で帰ることにする。
見たところは変わりなく元気そうな母親。
輝久にとって喜久美は、父の再婚相手であり、
実母は幼い頃に交通事故死している。
父とは20歳も年下であり、輝久とは10歳くらいしか違わない。
母にはタチガミが憑いていて、近所の人の痛みを触れることで
取り除くことができるとか。
<胡蝶>
未千(ミチ)は両親が共働きだったので、祖母・ヨネに育てられたようなもの
祖母はよく夢を見て、それを語ってくれた。
祖母の夢はよく当たった。その後、祖母は亡くなったが
それと同じような力を21歳で高熱を出した後で得たような気がする。
信太郎と結婚するが子どもは授からず、それでもいいと暮らしていたが
ある日、夢で妊娠し男児を出産する夢をみる。
目を覚ますとお腹は平らで、しかし夜、夢のなかで子どもの世話をしているので
疲労感が抜けず、信太郎にそのことを話す。
夢のなかの男児は千夜太と名付けるが、大きくなると千夜太は不吉な
夢ばかりを見てそれを語る。
世界が滅びる夢まで見るので、信太郎とどうにかしなければと話し合う
<夢見る家族>
千夜太の弟・夜音次(よねじ)が語る。
母は朝食の食卓で「どんな夢をみたか教えて」と言う。
適当に答えて、本当にみた夢の話は兄の千夜太に話している。
千夜太の語る夢の内容は、全部、夜音次のみたもの。
母が突然、告白する。
千夜太は夢の中で産んだ子で、そのままだと夢のなかの世界は滅亡し
千夜太が死んじゃうと思って現実の世界で産み直したのだと。
<金の糸>
ロックバンド「STINGRAY FIN」スティングレイ フィンの
ボーカル兼ギターのアヤセと俺(日原六実)の高校生時代の話。
アヤセの本名は、彩瀬権造。
「ゴンゾー」と俺は呼ぶけれど、ほかの者がその名を言うのはタブー。
俺はゴンゾーに誘われてバンド活動をするようになった。
世の中にも認められるバンドになったのに
ゴンゾーは突然、解散宣言をして周りを驚かせる。
理由は「来年27歳になったら死ぬから」と。
けれど。。。解散し27歳になったゴンゾーは元気で父親の建設会社の
仕事をしている。
そしてまた突然、「そろそろ、またバンドをやるぞ」とlineが来る
<夢の子ども>
輝久の元に、母親(喜久美)から「お父さんがそろそろ危ない」と
連絡がくる。
弟の六実も一緒にと言われるが、六実が学校もあるし最近は高校の友達との
バンド活動に忙しそう。
一人で実家へ帰り父親の様子をみる。
喜久美がいう
むっちゃんは輝くんとわたしが夢のなかでつくった子
最後の喜久美の告白には、ゾゾ~ッとした(^^ゞ
不思議で妖しい物語。
表紙の絵は、その雰囲気のまま
まあまあ楽しめた。
★★★
(集英社HPより)
短編集かと思って読んでいたけれど、登場人物たちがリンクしている
ことに途中で気付く。
夢のなかのことが現実のことになったりと不思議で妖しいかんじの
物語。
「そんなバカな・・・」と思いながらも
「まあ、そういうこともあるのかも」と思ったり・・・
楽しく読んだ。
<神馬に乗る女>
輝久(29歳)は福井の実家から電話があり
母親・喜久美の様子がおかしいから一度、こっちに来てくれないか?と。
出張の途中で帰ることにする。
見たところは変わりなく元気そうな母親。
輝久にとって喜久美は、父の再婚相手であり、
実母は幼い頃に交通事故死している。
父とは20歳も年下であり、輝久とは10歳くらいしか違わない。
母にはタチガミが憑いていて、近所の人の痛みを触れることで
取り除くことができるとか。
<胡蝶>
未千(ミチ)は両親が共働きだったので、祖母・ヨネに育てられたようなもの
祖母はよく夢を見て、それを語ってくれた。
祖母の夢はよく当たった。その後、祖母は亡くなったが
それと同じような力を21歳で高熱を出した後で得たような気がする。
信太郎と結婚するが子どもは授からず、それでもいいと暮らしていたが
ある日、夢で妊娠し男児を出産する夢をみる。
目を覚ますとお腹は平らで、しかし夜、夢のなかで子どもの世話をしているので
疲労感が抜けず、信太郎にそのことを話す。
夢のなかの男児は千夜太と名付けるが、大きくなると千夜太は不吉な
夢ばかりを見てそれを語る。
世界が滅びる夢まで見るので、信太郎とどうにかしなければと話し合う
<夢見る家族>
千夜太の弟・夜音次(よねじ)が語る。
母は朝食の食卓で「どんな夢をみたか教えて」と言う。
適当に答えて、本当にみた夢の話は兄の千夜太に話している。
千夜太の語る夢の内容は、全部、夜音次のみたもの。
母が突然、告白する。
千夜太は夢の中で産んだ子で、そのままだと夢のなかの世界は滅亡し
千夜太が死んじゃうと思って現実の世界で産み直したのだと。
<金の糸>
ロックバンド「STINGRAY FIN」スティングレイ フィンの
ボーカル兼ギターのアヤセと俺(日原六実)の高校生時代の話。
アヤセの本名は、彩瀬権造。
「ゴンゾー」と俺は呼ぶけれど、ほかの者がその名を言うのはタブー。
俺はゴンゾーに誘われてバンド活動をするようになった。
世の中にも認められるバンドになったのに
ゴンゾーは突然、解散宣言をして周りを驚かせる。
理由は「来年27歳になったら死ぬから」と。
けれど。。。解散し27歳になったゴンゾーは元気で父親の建設会社の
仕事をしている。
そしてまた突然、「そろそろ、またバンドをやるぞ」とlineが来る
<夢の子ども>
輝久の元に、母親(喜久美)から「お父さんがそろそろ危ない」と
連絡がくる。
弟の六実も一緒にと言われるが、六実が学校もあるし最近は高校の友達との
バンド活動に忙しそう。
一人で実家へ帰り父親の様子をみる。
喜久美がいう
むっちゃんは輝くんとわたしが夢のなかでつくった子
最後の喜久美の告白には、ゾゾ~ッとした(^^ゞ
不思議で妖しい物語。
表紙の絵は、その雰囲気のまま
まあまあ楽しめた。
★★★
次のページ
≫
カレンダー
| 09 | 2026/10 | 11 |
| S | M | T | W | T | F | S |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2 | ||||||
| 4 | 5 | 6 | 8 | 10 | ||
| 11 | 12 | 13 | 15 | 16 | 17 | |
| 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
| 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(10/14)
(10/09)
(10/07)
(10/03)
(10/01)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア
