忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
 


発行年月:2025年6月


 大正15年(昭和元年)12月25日未明、東京・麹町の陸軍少佐・竹田耕三の元に、待望の長男が誕生した。〈志郎〉と名付けられた子供は、日本中が大正天皇崩御の悲しみに暮れる中で、一家の新たな希望となる。
 同日、北陸・金沢では、矢野一家の親分・矢野辰一が、賭場での諍いの落とし前をつけに、敵対する一家に乗り込んだ。帰宅した辰一を待っていたのは、懇意の社長から預かっていた女工の出産と死だった。辰一は孤児を〈四郎〉と名付け、自分の手元で養育することに。
 一方その頃、東京・神保町で進歩的な婦人雑誌「群青」の編集者として働く森村タキが、社会運動家との間に女子を出産。『人形の家』にあやかり〈ノラ〉と名付けたその子を、身勝手な父親から引き離し、女手一つで育てることを決意する。さらに同年の大晦日、野心を胸に中国・大連へわたった五十嵐譲二は、主宰するジャズ楽団の年越しパーティ中に妻から出産の報告を受ける。出生した男子を〈満〉と名付け、昭和元年最後の夜に最高の演奏をする。
 昭和100年、戦後80年に生まれる、壮大な昭和史サーガ三部作。
 第一部は、親世代の視点を中心に、大正天皇の崩御から太平洋戦争開戦までを描く。



                     (講談社HPより)



4人の人物の生き様を昭和元年~アメリカを相手に開戦に踏み切った日本の時代背景を
交えながら語る物語。
本の厚さに、ちょっとビックリ!600頁!
でも読み始めたら止まらない面白さ。

4人の人物がそれぞれ魅力的
同時期に子どもが誕生するという共通点


竹田耕三・・・東京麹町
       陸軍省軍務局に所属。
       女の子3人。昭和元年待望の男児・志郎が誕生。


矢野辰一・・・金沢
       漁師の息子だが、家を飛び出し金沢へ。
       賭場を仕切る親分
       世話になっている湯川社長が妾に産ませた子を自分で育てる
       ことに決める。名前は四郎。


森村タキ・・・東京・神保町
       婦人雑誌「群青」の編集者。
       既婚者で学者である佐藤安治の子を産みノラと名付ける。


五十嵐譲二・・・中国・大連
        自身もトランペット奏者だが、ジャズの楽団を主宰
        再婚同士の恭子との間に満が誕生。



それぞれの場所で、頑張る4人が魅力的。

時代は太平洋戦争に向かっていく。
それぞれに翻弄される4人。
矢野は軍人だけれど、どうにかして平和的に解決しようとアメリカ側との交渉の
機会を窺うが思うようにいかず。
森村タキは、声高に反戦を叫び憲兵隊から睨まれる日々

日本の危うい情勢を憂いている人たちが居たのに、大勢は開戦をのぞむ風潮。
恐ろしい時代。


ヤクザの矢野辰一は、政治の世界にいいように利用される。
五十嵐譲二も似たかんじで関東軍に利用される。


終盤、アメリカに開戦した日本。
この先、4人の子ども達が成長して、どうなっていくのかも気になる。




                      ★★★★
PR



発行年月:2023年10月


占い師を父に持つ、男ばかりの四兄弟。
一枚のタロットを引き金に、ほろ苦い過去や秘密が
うきぼりに。
星めぐる家族の不協和音
『ありえないほどうるさいオルゴール店』の著者が贈る、
ツイていそうでツイていない家族のハートフルな日常!
ささやかな幸せをめぐる心優しい物語
東家は男ばかりの四兄弟。上から研究者の朔太郎、占い師の真次郎、
会社員の優三郎、大学生の恭四郎と両親が、ほどよいバランスで
暮らしている。ある日、優三郎が趣味のタロットで〈最凶〉のカードを
引き当てた。直後、優三郎と彼女の秘密が真次郎によって恭四郎に
明かされ、信頼関係に亀裂が入ってしまう。不運の連鎖は止まらない。
朔太郎や両親にも波及し、隠れていたトラブルが表面化しはじめた。あげくの
果てに家族関係を崩壊させそうな女性まで現れ……。噴出する秘密と本音に
大わらわの東家に、平穏な日常は戻るのか!?


                   (祥伝社HPより)



ゆる~いかんじなんだけど、結構、そのなかでいろいろ起きて先がきになり
一気読み。

四兄弟・・・それぞれ個性的で、いい。
みんな基本的に優しいんだと思う。


長男の朔太郎だけ他所で暮らしている。
大学で苔の研究をしている。
実家へは、たま~にごく短時間だけ滞在してすぐにまた帰ってしまう。
それでも、家族のことは大切に思っていそう。

三男の優三郎は、美形だけど、他人と接するのが苦手。
幼馴染で同年の瑠奈は、学生時代から優三郎の恋人ということで、周りのから
守っていた。
でも、本当は優三郎のことが好き?

四男で大学生の恭四郎は、瑠奈のことがすき。
ある日、告白すると、他に好きな人がいるからと断られ
それは誰か?と
優三郎に話し、占ってみようということに。
すると、すぐ身近にいる人だと。
優三郎は「きっと次男の真次郎なんじゃないか?」と
瑠奈は優三郎が好きなんじゃないかと思っていたけれど・・・
そういえば・・・と思う恭四郎。


で、だれ?瑠奈の想い人は????最後まで明かされず・・・(^^ゞ


四兄弟の母親にも、ちょっとした能力があるみたいで
幼い頃、母親に捨てられ施設で育ったらしいけれど、それもなかなかなこと、
最近になり父親違いの妹が訪ねて来て・・・
母親に会って欲しいようなことを言うとか。
それを頑なに拒む母。

次男の優三郎の職場でのあれこれも、ちょっと気になった。
自分にとって付き合い易かった上司が転勤し、そのあとにきた
女性上司・土屋とのこと。
こういう女性は付き合うの疲れそう。


色々、問題あるけれど、結局、ちゃんと解決しないまま終わってしまい
ちょっとモヤモヤ感が残るな・・・・。


物語の雰囲気はよかったので、楽しめたけれど・・・



                     ★★★



発行年月:2026年7月


自分の人生の王様として生きたら、時間はたっぷりある。
今日の分だけやるべきことがわかっていればそれでいい。
作家生活40年。
吉本ばなな珠玉の4編。
風邪を引いた叔父さんの代わりに軽井沢の別荘を整理しに行った塾講師の円。
そこで円は、叔母が生前残したメッセージを見つける。「束の間」
同じ女性と付き合っていた祐樹とエム。
彼女が去った後、二人は奇妙な順序で急速に接近しーー。「人にやさしく」
他2編
人生の岐路に訪れる小さな怪異と奇跡を描く。
切なくそして幸せな中編集


                  (幻冬舎HPより)



4つのお話。
主人公たちの周りにいる人たちは、ちょっと特殊。
ふつうの人が見えないものが見えたり、感じることがないものを感じたり・・
実際にそういう人っているのかな?
いても不思議ではないし、ばななさんの物語を読んでいると
万が一、この先、そういう人に出会ったら、ちょっと嬉しいかも・・・
なんてちょっと思ってしまう。


最初の<束の間>が一番いいかな?
僕は、叔父さんに叶わぬ恋をしていて、その叔父さんが愛していた
奥さん・佐江子が急死し、二人で過ごした思い出の長野の別荘を引き払うお手伝いに
いく。
そして、紗江子が遺した手紙と通帳と印鑑をみつける。

僕は通っているカフェの店員・七と一緒に叔父さんの別荘にいく。
片付けを終える頃、「ここには見つけてほしいなにかがまだある」と
七が言い、二人はそれを探す。

この世には居なくても、残した想いはそこに残って、それを感じる人がいれば
受け取れるということか。
生前の紗江子は、自分の死期を予感していたようで、自分の死後のことを
別荘近くの子どもが授からない夫婦に伝えていた。
そして、夫婦は子どもを授かる。


他の話も似たようなかんじ。
でも、胡散臭いかんじはなく、自然に、ああ、そういうこともあるかもね。
と思うかんじ。



楽しく読めた。



                  ★★★



発行年月:2026年3月


「諦めないで。大丈夫。代わりに私たち保育士がいるんですよ。」
ある事情から夜に眠れなくなってしまい、休職していた保育士の文乃。
昼夜逆転した生活リズムであれば眠れるようになり、
東京新宿にある夜間勤務のある保育園で働くことに。
24 時間営業の「つづきの保育園」では、飲食業界、医療関係者、夜の仕事、
シングル、深夜手当で生計を立てる外国人など、
さまざまな事情から夜に働かなければならない親たちのために子どもを預かる、
“夜間保育” を行っている。
厳しい現代社会の中でも懸命に子育てする親と、
親をひたむきに愛する子どもたち。
文乃はそんな親子の力になりたいと願い、真摯に向き合っていく――。
第11回ポプラ社小説新人賞を満場一致で受賞した期待の若手作家が贈る、
心揺さぶる感動作。



                   (ポプラ社HPより)




24時間保育をしている「つづきの保育園」が舞台。

主に夜間の子どもたちの様子が描かれ、その親たちとのやりとりに
奮闘する、新しく赴任した内海文乃を中心に進む物語。



夜、親元から離れるだけで不安な小さい子どもたち。
泣いたら抱っこしたり、添い寝したり・・・想像するだけで大変そう。


けれど、その子達を預けている親も、本当は子どもと過ごしたいけれど
色々な理由で、夜間働かなければならずに子どもを預ける。
夜中にお迎えに来たり、早朝に来たり・・・
そんな親たちのことも気にかけ対応している、つづきの保育園の職員たち。
園長先生の考え方もすばらしい。
奥さんが理事長で他の階でベビーシッターをまとめている。


5階建てのビルの1~2階が保育室、3階がホール
4階がベビーシッタールーム、5階が事務所。


物語に登場する子どもたち。
みんな可愛い。
寂しい気持ちもあるのに、健気。


・れんげ組のクマラ・アヌシュリーちゃん(もうすぐ1歳?)
お父さんがインドカレーのお店をやっていて、お母さんはコンビニの
夜間バイト


・さざんか組の橋場祥くん(3歳児クラス)
お父さんが看護師、お母さんが医師。
お迎えは主にお父さん。


・かみつれ組の眞栄城成也くん(1歳半)
シングルマザーの母親は5時に店を閉めたあと、お迎えに。
けれど、遅刻が多い。

このお母さんの話が一番、印象的だったな~
成也くんの上にいたい兄ちゃんの翔貴くん(当時4歳)を事故で亡くしている。
成也くんは生後2か月だった。
ショックなことを乗り越えて頑張って成也くんを育てて来たんだと
知ったら、泣けて・・・(ノД`)・゜・。



最後に文乃の「つづきの園」との関わりがわかったのもビックリ。
文乃の生い立ちや、母親のような存在の杏子とのこと
色々と衝撃的だった。


子どもたちをほしのこと呼ぶのがいい。
そしてこの本の表紙のイラストも凄くかわいい。


ステキな物語だった!



                     ★★★★★



発行年月:2026年7月


つぶれそうな食堂のオリジナル親子丼。
涙が止まらない、海の味のスープ。
ごはんをお代わりさせる豚キムチ。
熱中症を救った牛乳小豆シャーベット。
そして、思い出のカラフルゼリー。
中森リリーが作る料理には、人の心をつなぎ直す力があふれている。
読めばきっと、誰かとごはんを食べたくなる、やさしさに満ちた物語


                 (新潮社HPより)


主人公の中森リリー(26歳)が魅力的。
本人の自己評価はすごく低いけれど、人をよくみて
その接し方を間違えない人。

大家さんの絹子さん(83歳)との会話も愉快。
歯に衣着せぬ言いたい放題の大家さんに負けずに言い返す
けれど、ちゃんとお互いを思いやっているのがいい。

バイト先の食堂「あらき」の大将や、常連客さんとの、会話も
楽しい。

それから料理コンテストの審査員として参加していた
雑誌の編集者・下倉友成(32歳)との関係もいい。

他には、「あらき」の次のバイト先、老人施設「こもれびの丘」
での利用者さんとのやりとりも。

ラインで近況報告している妹の花梨との関係。


全部、ほんわかするやり取りで、嫌な場面がひとつもない。
こんな物語、最近、読んでなかったから和みまくりだったわ~

瀬尾さんの書く物語は、やっぱりいい。

美味しそうなものも沢山。


スープで始まってゼリーで終わる素敵な物語だった。



                     ★★★★
次のページ   ≫
カレンダー
08 2026/09 10
S M T W T F S
2 3
6 10 11
13 17 19
20 21 22 24 25 26
27 28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]