忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9



発行年月:2023年4月


店主の円が世界各国で出会ったスイーツやドリンクを再現して振る舞う「カフェ・ルーズ」。
遠いどこかで愛されるメニューを口にすれば、たちまち旅に出た気分になれる。
そこは平凡な毎日を送る会社員の瑛子にとってかけがえのない居場所になっていた。
だが、新型コロナの蔓延で一変、店は苦境に立たされることに。
それでも負けじと営業を続けるカフェに集う客たちもまた、
やり場のない思いを抱えていて……。
ひとときの口福がほろ苦い謎を解きほぐす連作短篇集。


                      (双葉社HPより)



「ときどき旅に出るカフェ」の続編かな?
読んだはずだけど・・・・・あまり覚えていない(^^ゞ


カフェ・ルーズを経営している葛井円。
色々な国を旅して、そこでであった美味しかったものを再現して
カフェで提供。

そこの常連客・奈良瑛子の視点で書かれる物語。
円と瑛子は、以前、同じ職場で働いていたことがある関係。
二人のなれ過ぎない関係が素敵。

今回出て来た美味しそうなものは・・・
シュークリーム・・・・使われている中のクリームはエストニアの国民食
ユフピーム。
カフェ・ルーズの店主と知り合いの洋菓子店・トルタの店主が円から
教えて貰ったというクリーム

リャージェンカ・・・ロシアの乳製品、ヨーグルトに似ているけれど、ほのかに
茶色く、キャラメルのようか香り

タンユェン・・・中国や台湾で冬至や大晦日、春節などで食べられる団子。
茹でたお団子をお汁粉やシロップに浮かべて食べる


ブレッドケーキ・・・スロベニアのブレッドという町の名物。

フランセジーニャ・・・ポルトガルのポルトのクロックムッシュのような
ボリュウム満点のサンドイッチ


鳥のミルク・・・見た目はチョコレートケーキのよう。
チェコ、ポーランド、ウクライナなどで食べられている。


田舎寿司・・・高知で作られる野菜だけのお寿司。
酢飯は、柚のしぼり汁を使用する。


クレイナ・・・どーナツみたいなもの

クルフィ・・・ドイツのアイスクリーム

酸梅湯・・・中国や台湾で夏バテ対策ドリンクとして飲まれている。



知らないものばかりで、ネットでどんなものか検索しながら楽しんだ。


でもカフェに来た隣町で洋菓子店を開いている菓子職人の高見という男性と
その妻になった箱崎さんの話は、ちょっと読んでいて嫌な気分になった。

コロナ禍も絡んだ話もあり、飲食店の大変さも痛感。

でも、円は、困難を乗り越えて前向きに頑張っている。
また、旅をして新しい美味しい物を教えてほしい。




                        ★★★



PR



発行年月:2023年9月


平成3年、神奈川県で発生した2児同時誘拐事件から30年。
当時警察担当だった新聞記者の門田は、
旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「現在」を知る。
未解決のまま異様な展開をたどった事件の真実を追ってきた刑事たちの求めから、
門田は再び30年前の事件と向き合うのだった。
そして取材を重ねていくなか、ある写実画家の存在が浮かび上がる――。


                  (朝日新聞出版HPより)




最初に起きた別々の場所での2つの誘拐事件。


誘拐されたのは小学6年生の立花敦之 厚木市内で輸入家具販売会社をしている
立花博之、明美夫妻
班員から2千万円の要求があったが、全財産を集めても520万円

もう一人の誘拐事件では4歳の内藤亮が誘拐される。
犯人が1億円の要求をしたのは、亮の母親・瞳の実家・木島茂、塔子夫妻の家。
木島茂は健康食品会社社長で広い敷地に豪邸、お手伝いは3人という経済的に
裕福な家。
娘の塔子は父親から勘当されている。亮の父親とは別居中。



誘拐事件は、立花敦之は、無事に保護されるが、内藤亮は行方不明。
犯人の要求通りお金を用意した木島茂だが、置いた金は、犯人の手に
渡る前に、遺失物だと思った通行人によって近くの派出所に届けられた。
以後、犯人逮捕にも至らず・・・・
しかし、内藤亮は3年後に木島家に元気な姿で現れ自分で「ここで
育ててください」と言う。


それから30年の時が経ち・・・
再び、事件の真相を追う新聞記者の門田次郎。

事件当時のことを思い出しながら・・・京都~東京~滋賀~北海道~東京
誘拐事件に関係ある人物たちを追いながらの取材。


亮が4歳~7歳まで一緒に暮らしたのが、野本貴彦、優美夫妻であることが
わかってからが特に惹かれた。
夫婦が、亮を預かることになった理由。
夫婦が、どんな思いで亮を育てていたのか?
再び、祖父母の元に返した理由。

夫妻の苦悩が切ない。
野本貴彦は写実画家で、妻の優美は自宅で英語を教えていた。
名前を変えて世間の目を騙しながら・・・
全ては亮のために、自分たちを犠牲に。
亮が預かった当初から、かなりの絵の才能があることに気づいた貴彦は
亮と一緒に住んでいる場所でスケッチをする。
後に有名な画家になる亮の礎を築いたのは、貴彦。


亮は野本夫妻と離れて暮らしても、絵を続けた。
いつか、再び会える日が来ると信じて。


高校生になり親しくなった同級生で画廊の娘・土屋里穂との出会いも絵を続ける
うえではプラスになった。


野本夫妻のその後がすごく気になった。
誘拐した犯人たちにしてみれば、親族に返したことが知れれば危ない。


最後の最後、亮と優美は再会して一緒に暮らしている?と思えるかんじだったので
嬉しかったけれど、貴彦はどうしたんだろ?
無事であってほしいけれど・・・・



登場人物が多く、長い物語だったけれど、読んだあとも静かに余韻が残るような
話だった。


温かくて、切ない話だったな・・・、

映画化が決定しているみたいなので、いつか映像化されたものも見てみたい。




                      ★★★★



発行年月:2026年4月


伝説の「科学部」がよみがえる――
NHKドラマ化で話題沸騰&大ヒット
『宙わたる教室』待望の続編!
さまざまな背景を持つ生徒が集う、東新宿高校定時制。
理科教師の藤竹を中心に結成された「科学部」は、
かつて「火星のクレーター再現実験」に取り組み、
学会の高校生セッション優秀賞、
JAXAとの共同研究と快挙を成し遂げた”伝説”になった。
その6年後、顧問の藤竹は去り、科学部は消滅していた。
ある事情で私立の超進学校から定時制に転入してきた飯星佐那は、
科学部を復興しようともくろみ、勧誘活動を開始する――。
岳人や佳純など、かつての科学部メンバーも再登場。
彼らの思いも背負って、新生・科学部が走り出す!
「泣ける青春科学小説」として絶賛された前作を上回る感動がここに。
『藍を継ぐ海』で直木賞を受賞した伊与原新さんがおくる、
科学に触れる喜びにあふれた傑作長編!


                   (発行/文藝春秋)



今回のお話も面白かった!
前のメンバーのことの発表を見ていて、勇気を出して一緒に写真を
撮ってもらったという飯星佐那が中心に科学部を再びつくり
活動していく様子を描いた物語。


佐那は偏差値の高い私立高校に通っていたけれど、辞めて、
東新宿高校の定時制に転入。
科学部をまた立ち上げたいと奮闘。
なかなかメンバー集めには苦労したけれど、集まったメンバーは
段々と結束していく。
顧問になった佐那たちの担任。里仲遥香は、副校長の百瀬に
1年間、科学部の顧問をしてくれたら、全日制の高校への異動を後押し
すると約束して、渋々、顧問を引き受ける。

佐那の他のメンバーたちも個性的
間宮みちる・・・赤い髪に鼻ピアス 作曲と映像制作が得意
尾上翔太・・・佐那たちの1学年下 工作が得意
片岡理(おさむ)・・・難病を克服して入院生活から再び高校生に
           佐那たちの2歳年上
楊守辰(ヤンユーチェン)・・・両親は中華料理店を経営。母方の祖母が日本人。
               パソコンゲームの夢中


みんな、それぞれ、悩みがあったり、大変なこともあるけれど科学部の仲間と
いるときは、楽しそう。
こういう仲間はずっと繋がりを持ち続けてほしいな。


他には、理が入院中に親しくなった神崎昴(中1)や、
OBの柳田岳人、長嶺(元町工場経営者)、OGのアンジェラ、名取佳澄
もっと以前のOBも、実験に協力。
岳人や佳澄のその後のこともわかり、嬉しかった。

今回は廃棄食材を燃料にしたペットボトル・ハイブリッドロケットの開発


最後の最後に藤竹先生が登場。
佐那との手紙のやり取りでだけど、この後、アメリカにいる藤竹と会える
みたいで、なんだかワクワク。


これもドラマ化されるといいんだけどなぁ~。


著者のあとがきで、この物語は、実際の高校生たちがモデルになっているとか。
少し前に読んでドラマ化もされた鯖缶が宇宙にいく話と同様、
モデルになっている高校生がいるのは、素晴らしい!!




                    ★★★★★



発行年月:2026年5月


「新たな一歩」を踏み出す人々のひと夏を描いた感動作!長嶋有デビュー25周年記念作品。
築50年の大規模マンションの子供用プールで、
監視員のアルバイトをする高校生の少女二人、
ある日漫画が描けなくなった元人気漫画家、
万引き癖をもつシングルマザー、
突然高校を自主退学した息子とその父、
年下の友人を亡くした漫画好きの老嬢……。
ささやかな悩みを抱えた老若男女が過ごす夏の日々。
老朽化し利用者も減る一方のプールに廃止の危機が迫り、
少女二人が立ち上がる。大好きなプールを守るために。


                 (講談社HPより)



色々なプールをめぐった人間模様。

最初はバラバラの場所のプールでの物語が、最後はみな関わりを持っていく。

基になっているのは、N市プリズンマンションの子どもプール。
50年前に建てられたマンションの中庭にある子どもプール。
今は利用者も減り存続の危機に陥っている。
そんなプールの存続に奔走する高校生たちの姿がいい。

密かにそれを見守る、大人も、存続のために力を貸して
最後は、楽しそうなナイトプールの場面。

高校生たちのその後も微笑ましかった。


表紙の絵に惹かれて読んだけれど、この季節にピッタリの爽やかな
気持ちになれる物語でした!


あ~、それにしても、この表紙、いいなぁ~
涼しそう(^^)



                    ★★★★



発行年月:2026年5月


子どものころ想像していた大人にはなれなかった。
でも想定外の人生は、
連続ドラマの続きを待つようでわくわくする――。
「これから先」の人生が楽しみになる、著者の最高傑作!
夫の浮気で離婚し、古いアパートで独り暮らしをする初佳、48歳。
子どもたちは独立し、収入は決して高くない。
将来に不安がないわけではないが、
自分が選んだものだけに囲まれた生活は思いのほか幸福だ。
ある日雨に降られて入った『わかば洋傘店』で、
60代すぎと思しきパンクな恰好の女性店主に、
「雨が降ったら傘をさせ」という言葉と
店名が大きく入った傘を貸してもらい――。
恋人と別れて以来、ひとりでUSJに行くことを満喫している杏子。
むかしから「誰か」のではなく自分名義の家がほしかったみつほ。
育児と家事とパートに忙殺され、
「ちゃんと幸せなはずなのに」と葛藤する苑美。
最愛の母を亡くし、心の置きどころのない美禰子。
さまざまな境遇の40代女性たちの「これから」を痛快に描き出す連作短編集。


                   (ポプラ社HPより)




わかば洋傘店のスノさん(60代?)と太志(30代?)親子がいい。

二人の会話も親子で漫才しているみたい。

太志は、おおらかなかんじ。背がすごく高いみたいだけれど太ってはいない?


最初の初佳(もとか)は夫と離婚して一人暮らしを楽しんでいる、
夫から離婚してほしいと言われたけれど、自分もそうしたいと常々考えて
いたからラッキーという気持ちというのがいい。
急な雨でわかば洋傘店に入って買おうと思ったら店主(スノさん)に
「傘、貸しますよ」と言われ、借りる。
傘を開くと・・・・雨が降ったら傘をさせ  わかば洋傘店 TEL・・・・

それから、初佳は、スノさんと親しくなる。


次の話の杏子は、もともと、太志と立ち飲み屋でよく顔を合わせ知り合いに

そんな風に1章ごとに登場する女性たちが、わかば洋傘店と繋がりを
持って行くお話。

最後の話に登場の美彌子(49歳)は、スノさんの姉・サヨの娘。
美彌子の母が亡くなり思い出の志摩にひとり出かけての話。
旅に出る前「傘をもっていきなさい」とスノさんから手渡され
それを出会った親子に譲り帰ってきたら、その人がお礼を言いに傘を
持ってわかば洋傘店へ来たのには、笑った。
その傘にもわかば洋傘店と入っていたから。。。。

旅行先で、そんな傘、ふつうはささないよ~(^^ゞ
スノさん、面白過ぎる。



ササッと読めて面白い短編連作集だった。




                    ★★★

カレンダー
08 2026/09 10
S M T W T F S
2 3
6 10 11
13 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]