忍者ブログ
自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7



発行年月:2025年8月


山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、
手首から先を切り落とされた死体が発見された。
事件報道後、警察署に小学生が訪れ、
死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。
彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。
無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、
事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。


                (新潮社HPより)



最初に見つかった遺体が酷い有様で・・・ひく・・・(ノД`)・゜・。

どうして、そうしなければならなかったのか?
真相がわかれば、納得。


事件を追う日野幸彦(41歳)が、人間味あるかんじで好感がもてた。
女性部下の下江も上司にズバズバ、思っていることを言うし、いい関係。


とても沢山の登場人物で、なんだか、全部、怪しく感じてしまう・・・(^^ゞ

最初に見つかった遺体から犯人を捜していると、
それに絡んだ人間関係がひっかかる。

10年も前に行方不明になっている小沼憲。
その妻・久美は、夫の失踪申告の申し出をし、法律上の死亡が認められている。
しかし、その息子・隼人(小学4年生)は、なにか死亡事件が起きると
「自分の父親じゃないか?」と警察署を訪ねてくる。
そんな隼人に親身になって相手するのは、日野の同期である生活安全課の羽幌。


途中、遺体とされた八木辰夫が、探偵業で関わった辻晴一とその妻・加奈。
晴一は妻・加奈の不倫調査を依頼していた。
加奈の不倫相手は、小沼隼人であることがわかってから、真相究明が
急にすすむ。




う~ん。
事件の元は不倫?


可哀そうなのは、隼人だ。
大人になって、真実を色々、知ったとき、何を思うだろうか??


後味は良くないけれど、おもしろかった。

日野の家族(看護師の妻と中3の娘)の微笑ましい場面がすきだったな。

あと、バーのマスターもいいかんじだった。

また違う作品も読んでみようかな。




                    ★★★


PR




発行年月:2025年3月


取り返しのつかないあの夜の過ちが、あったはずの平凡な人生を奪い去った。
2026年本屋大賞2位!
第20回中央公論文芸賞 受賞
本の雑誌が選ぶ2025年度上半期 ベスト10  1位
激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは
轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。
出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、
息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。
『鳩の撃退法』(山田風太郎賞受賞)
『月の満ち欠け』(直木賞受賞)著者による最新長編小説。


                  (角川書店HPより)



犯した罪は、その後の人生を大きく狂わせることになる。
事故のすぐあと、救急車と警察を呼んでいれば、もう少し罪は軽かったかも
しれないのに・・・

しかし、妻の親戚の葬儀で酔っ払って泥酔し、雨が激しく降る中、妊娠中の
妻に運転させる警察官の夫には腹が立った!

かおりは、獄中で出産し、出所した場で夫からは離婚を説得させられる。
自分には全く非がないという態度も赦せない!

なので、犯したことは重いけれど、かおりのことを応援しながら読んだ。
子どもに会いたい気持ちが強く、幼稚園に行ったり、小学校の入学式に
侵入したりは行き過ぎだけど、そこで会えずにいたことはかえって良かったのかも。

味方になってくれる久住呂百合と娘の咲ちゃんの存在がすごく大きかった。
お金を盗まれたり災難もあったりしたけど、
気にかけてくれる人がいたことは大きかった。


そして、最後は息子に会えてよかった。
無理やり押しかけて会うより、本人の意志で会えたことが大きい。

連絡先も交換したから、今後も会う機会はあるでしょう。

かおりに好意を抱いてくれる男性も急かさず、待ってくれる人で好感が
もてる。

「熟柿」のタイトルは、この物語にピッタリだった。

読み始めから途中までは読むのが苦しかったけれど、良い物語だった!




                     ★★★★★



発行年月:2026年3月


「お届けものです」
〈朝〉とだけ書かれた箱を開けると──?
25万部突破!
ロングセラー「喫茶ドードー」シリーズの標野凪が贈る、
静けさが心を包み込む、「時」をめぐる24のショートストーリーズ。
「とき」をめぐる24編のショートショートを書きました。
目覚めたばかりのまっさらな朝、日差しが高くのぼる真昼、仕事終わりの夕方と家でくつろぐ夜、そして深い眠りに落ちる深夜。
あなたの心の奥深くにも、不思議な「とき」が落ちていることでしょう。
?眠れない夜、そっと開いて一編をどうぞ。(著者より)
〈朝〉
乗り込んだ電車の行き先は、星の瞬く夜空か。
それとも──。
──6時「始発電車」
〈昼〉
咲き誇る百日紅。
母の目にはどう映ったのだろうか。
──12時「正午の百日紅」
〈夜〉
今夜も彼女は、この街に雪を降らせる。
明日を生き抜くために。
──23時「雪の降る街」
〈深夜〉
──ねえ、起きて。
あたしのほっぺたを突いたのは?
──5時「公園の鳩」



                     (徳間書店HPより)


浜松市出身の作家さんと知り、応援しています!!


朝6時から24時間。一時間ごとに追う短編集。
24のお話、どれも楽しめた。

最初は、普通の日常の話で、ああ、こういうふうに誰かの日常を
覗き見するような短編集かな?と想像したけれど、そうでもなかった。

ファンタジーありSFもありで結構、バラエティ豊かな短編集だった。

特にいいなと思った話。
<13時 蝉の恩返し>
お腹を上にじたばたしている蝉を助けた峯子の元に老紳士が現れ
先日、助けてもらった蝉だという。
何かお礼に願いを叶えてあげると言われるけれど・・・
ないものを悔やむよりあるものを愛でる そういう風にありたいと
静かに首を横に振る

いいな。こういう人には何らかの幸運が運ばれるといいな。
でも、わたしは蝉がそういう状況ににあっても、
怖くて手を出せないな・・・(^^ゞ


<21時の空洞の魚>
変わったタイトルだなと本を手に取ったときにも思った。
主人公のわたしが、手を尽くしても先が見えない夜に行うものだった。
なるほど・・・自分は海の底にいて静かな海をゆっくりとヒレを動かし
漂っていく、空洞の魚になり邪悪なものを脱ぎ捨てる。

そういう対処法を持っているのはいいと思う。



                      ★★★



発行年月:2024年8月


おひとりさま専用カフェ喫茶ドードーでは、店主のそろりが美味しい
「あなたをいたわるメニュー」をご用意してお待ちしております。
大好評シリーズ第3弾!


                  (双葉文庫HPより)



シリーズ3弾。
これでおしまいかな?

喫茶ドードーの常連客・磯貝睦子さん(70過ぎのテキスタイルデザイナー)
と新規のお客さん4人の物語。
みんなそれぞれの職場で頑張っている。
うまくいかないこと、モヤモヤすることを抱えながら
そして、喫茶ドードーで一人時間を堪能して、再び自分の場所へ帰っていく。
なんだか少し、気持ちが前向きになって・・・


時任翠(32歳)
1年前、コロナ禍の影響もあり勤めていた飲食店が閉店。
同じころ、同い年の夫とも離婚して、新しい職場探しの最中。


十和田美玲
アパレル企業に勤めている。
催事担当者として奮闘。
バイトで来てくれる咲恵は大きな戦力なのに、嫉妬する自分


笹尾美耶子
社会人になって25年。
保険会社勤務で管理職の立場


加瀬三晴(52歳)
母が経営していたベーカリーを12年前から手伝い、5年前、母から受け継ぎ
ひとりでやってきた。
近く、借りている店舗の契約期間が迫り、店を一旦閉じることを決める。



色々な思いを抱えて奮闘している彼女たちを応援しながら読んだ。
店主のそろりも何か新しい気持ちで踏み出すかんじ。
一旦、このシリーズはおしまいかな?


今回の料理名は、ちょっと長かった。
・霧の中にあるアップルパイ
・やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン
・白黒つけないケークサレ
・下がった気持ちが浮上するのを待つお茶漬け
・ひとやすみのミートドリア



                      ★★★






発行年月:2025年11月


*第174回直木三十五賞受賞作
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。
食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。
竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、
小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、
大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。
彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。
大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。


                 (東京創元社HPより)




読んでいて楽しかった。

時代は日本が戦争に突き進んでいく時代~戦後。

繁華街を過ぎたところにある「カフェー西行」。
店主兼調理人の菊田と3人の女給が働いている話から始まる。

少しずつ女給が入れ替わり時代も変わっていくけれど
カフェは戦後まで残り、そこに集う人たちも、それぞれに辛い思いも
しながらも店では明るく語り合う。


店をやめた女給も西行に立ち寄り、店の人たちを気にかけたり
繋がりがあるのもいい。

最後の話<幾子のお土産>で幾子が西行の仕事を終えて帰る自宅までの様子は
この辺りのことを知っている人が読んだらもっと楽しいんだろうな~と。
それでも頭のなかで想像しながら楽しく読んだ。

最初の話<稲子のカフェー>で出てきた、俣野夫妻が老いても仲睦まじく
暮らす様子が幾子の目線で登場したのも嬉しかった。


戦争で辛い思いはそれぞれ、あっただろうけれど、人との温かいやり取りが
あって、どうにか前を向いていく。

嶋津さんのお話は、どれも(まだ数冊しか読んでいないけど)、
しみじみ、いいなぁ~と思わせてくれる。



これからの作品も楽しみな作家さん。




                   ★★★★★
カレンダー
08 2026/09 10
S M T W T F S
2 3
6 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]