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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年2月


「それを自由自在と言う」末弟子が見つける、師匠が遺した本当の教えとは。
直木賞受賞作『木挽町のあだ討ち』が実写映画化!
「自由」に生きることの真実を描く歴史長編。
弥兵衛が弟子入りをして間もなく、師の海保青陵は亡くなった。
当代きっての儒学者で、経済にも精通し、
江戸の世に「自由ナル」生き方を説いた青陵。
京弓師の跡取りでありながら職人としては未熟で、
算盤勘定や商いにばかり惹かれる16歳の弥兵衛に、
その「商い」こそが世を変えると教え、
「自由自在」に生きる道を示してくれた先生だった。
最後の弟子となった弥兵衛は「遺灰は空に撒け」という師の遺言を胸に、
兄弟子と連れ立って青陵ゆかりの人々を訪ね歩く。
江戸の実弟、変わり者の絵師、川越の商人、秩父の家老、金沢の隠居、
そして京――。青陵に人生を変えられた者たちが語り出す、
亡き師の思いがけない過去、人知れぬ後悔とは。


                     (角川書店HPより)



儒学者であり経世家の海保青陵は、実在の人物だったんだな・・。
全く知らなかったけれど、物語を読んで、凄い人だなと思う。

武士として尾張徳川に仕える身であったが自由に意見できない堅苦しさに
辟易し、自分の役目を弟に譲り、自身は儒者として生きることを選ぶ。

そして、京~江戸~秩父~金沢と旅をしながら、その場所で知り合う人たちと
交流しながら自分の考えを説く。
そんな青陵を師とする弟子たちが色んな場所に。

特に金沢で青陵から話を聞いた青年たち村井長世、寺島蔵人、富永権蔵、
井上直昌は最初は、戸惑いながら接しながら、その後の生き方に
影響を与えた。
権蔵は、影響を受けすぎて、自身の命を縮めてしまうことになり気の毒だった
けれど・・・


青陵の死後、縁の地を訪ねていく末弟子の堺屋弥兵衛とその兄弟子暁鐘成。
二人の旅する様子を楽しみながら、青陵が関わった人々から話を聞く。


青陵は「死んだら灰は空にでも撒いてくれ」と言っていたが、それもどうしたら
良いかを縁の人たちにも意見を聞きながら・・・
殆どは、そうはいってもお参りする場所は欲しいという。

旅から戻った弥兵衛と鐘成を待っていた、堺屋の両親と伯母のような存在のお逸。
そこで旅の話をしながら、母親から話される青陵のこと。


結局、墓を造ることに決められる。

最後の場面は墓が建てられてから37年。
鐘成が墓参りしている。
そこで、弥兵衛は33歳で亡くなったと。
京弓師堺屋の店主として商いに励みながら、青陵の縁で築いた文人たちとの繋がりを
楽しんだとか。

そして墓参りに来た一人の青年が、福沢諭吉。
青陵の考え方は新しい時代をつくるうえで役にたったんだろうなと思わせてくれる。


いい物語だな。



                     ★★★★★
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