中国・台湾が領有権を主張する尖閣諸島。
中国が実力行使に出た時、日本は……。
政治的影響を睨みつつ展開される水面下での熾烈な駆け引き
と日中の軍事作戦の行方を、迫真の筆致で描く。
(中央公論新社HPより)
新聞の文芸コ-ナ-で見つけて図書館で借りました。
面白くて一気読み。
インパクトある表題。
正に今の日本の問題でもある尖閣諸島の領土問題。
それが、喪失しちゃうってこと??
どういう経緯でそうなるんだろう?と読み前からドキドキ。
水面下でジワジワと中国が尖閣奪還の作戦を遂行していく。
日本はそれに気づいてどうする??
そこに関わってくるアメリカ。
日米安保条約によって、日中間での武力抗争はない。
そして、表題の通り、尖閣は失われてしまう。
う~ん。
実際に、こんなことは起きないだろうと思うけれど・・・・いろいろ考えさせられたなぁ~。
日米安保条約って、ナンなんだ?とか。
この物語では中国が尖閣に上陸するけれど、無人島だから出来たこと。
だとしたら・・・日本はここを無人島にしておかなきゃいいじゃん。
なんて考え方が単純かな?
でも、そんなことできるならとっくにしてるだろうし・・・・・
それが出来ないのは何故なんだ?
そういえば、ちょっと前に石原都知事が尖閣諸島を買うと、その土地の地権者に申し出たというニュ-スがありました。
東京都が買う?とそのときは思ったけれど、このままじゃダメだという思いが強いからで
その行動力は凄いなと思った。
小説の背景が、日本の政治状況とか、この物語とドンピシャなので、凄いリアルに感じる部分もあった。
この物語のなかのように、強い姿勢で「ここは日本の領土だ!!」と態度で示すことが出来る人が国の政治を動かす人のなかに現われて欲しい!!
今後の尖閣諸島問題に、これからも注目していかなきゃ。
★★★★
家族とは何か。赦しとは何か。迫真のサスペンス巨編!
深い喪失感を抱える少女・美緒。謎めいた過去を持つ老人・丈太郎。
世代を超えた二人は互いに何かを見いだそうとした……。
感動のサスペンス巨編。
(角川書店社HPより)
途中で・・・・「あれ?どこかで読んだかも?」と思ったら・・・・
2年くらい前に読んだ「七月のクリスマスカ-ド」を改題し、一部書き換えての文庫本でした^^;
でも、殆ど詳しいことを忘れていたので、再び楽しむことが出来ました。
物語は、始終重苦しいです。
けれど、そんな状況のなかでも必死でもがきながら頑張る主人公・美緒にはエ-ルを送りながら読みました。
物語は3部構成で、
第一部は、小学校時代の美緒。
ある日、突然、父親が自分と弟、母の元から去る場面から。
母は父親が出て行く前からアルコ-ル依存症。
そして、美緒の一番下の弟・穣が亡くなってから、家庭内の不和がより増していた。
小学生の美緒と弟の充は、母親の従姉妹の薫の元で暮らし始める。
第二部は、薫が営む店「ロ-ズ」の常連客である、元検事の永瀬丈太郎の話。
薫の紹介で、美緒と充も丈太郎に親しみを感じる。
丈太郎は、妻を病気で亡くし、一人娘の瑠璃は、幼いころ、誘拐されそのまま帰って来ない。
薫は瑠璃と幼稚園が同じで、瑠璃が連れ去られる場面を目撃していた。
第三部では、大人に成長した美緒が、瑠璃の誘拐事件の真実と、幼い弟・穣の死の真相を追究していく。
丈太郎も美緒も大切な家族を失い、そのほかに家族の行動のなかにも不審な何かを感じながら生きていた。
美緒は、まだ幼いうちからそんな状況のなかで、もがきながらいろいろな心の葛藤と闘って成長してきた。
そんな二人が偶然、知り合い、親子以上の年なのに、お互いの存在が生きるうえでの支えとなっていく部分は大きな救いであった。
物語は終盤に、いろいろな真実が明かされる。
真実を知って更に胸が痛くなる。
けれど、憎しみだけを持ち続けるのは、自分も辛くなる。
気持ちを赦しに変えることが出来たとき、自分も前に進めるということだろう。
丈太郎は、すべての真実を知ったうえで赦すことを選んだのか?と考えたら切なくなった。
美緒も丈太郎と同様に赦す努力をしようと決めたよう。
しかし、なかなか実際には難しいことかも。。。
う~ん。考えちゃうな~。
そうすることが正しいのか?
表題は、個人的には単行本として出た「七月のクリスマスカ-ド」の方が好きだな~。
地球、そして地球とは別の進化を成し遂げた星の過去と未来に秘められた謎。新たな文明へと踏み出すために動き始めた子供たち。果たして人類の行く末は生か死か? 絡み合うパラレルワールドが紡ぎ出す壮大な物語!
斬新なスタイルで描かれる太田光、渾身の書き下ろし小説
(ダイヤモンド社HPより)
22編の短い話から成る物語。
バラバラの話と思って途中まで読んでいましたが、これは同じ方向性に進んでいるんじゃないか?と気づく。
今の文明が進化し続けたあとの世界を描いてるのかな?
とすると、人間は??
ちょっと途中から怖くなった。
鳥とか空とかがよく登場する。
今見渡せばあるような風景はあまり描かれていないので、別の世界のことを描いているようなかんじもするけど、それがこの今の続きにある世界なのか???
短い話が重なって出来ている話だけど、
博士が発明した人類の願いを叶えるマシ-ンから生まれた空飛ぶクジラに乗って冒険する博士の孫・ワタルと途中で冒険に加わるマナブの話が登場するのが楽しみだった。
二人の冒険話だけでも、十分、SFファンタジ-的な物語が楽しめた。
可笑しかったのは
<傍観者~首相はつらいよシリ-ズ3>
ゴキブリが発端で離婚したいというこの妻の気持ちは、すごくよくわかる!
そうそう!こういうのって、たまらなく腹が立つのよ!!
太田さんって、テレビを見てると、次から次へとよくも喋ることが浮かぶものだと思ってたけれど、この書もそんなかんじ。
次々出て来るいろんな話。
SFだったり、ブラックユ-モアだったり、時にはすごくロマンチックだったり。
なかなか面白かった♪
「マボロシの鳥」もそのうち読んでみよう。
★★★★
謎めいた女の手引きで降霊の儀式に導かれた初老の男。
死者と生者が語り合う禁忌に魅入られた男が
魂の遍歴の末に見たものは……。
至高の恋愛小説であり、一級の戦争文学であり、
極めつきの現代怪異譚-----。まさに浅田文学の真骨頂!
(朝日新聞出版HPより)
表題の通り、ある男が謎の女性に連れられて、行った先で、過去の知り合いで会いたいと思う人に会わせてくれると外国人女性・ミセス・ジョ-ンズに言われ戸惑う男。
過去の知り合いは、ジョ-ンズ夫人の姪・メアリ-が霊言として語りかけてくる。
そして、男の過去の話へ・・・
話は2つ。
最初の話は男が9歳の頃の話。
転校生の山野井清との出来事。
清は、父親が銀行員でその勤めの関係で転校してきたと先生は説明したが・・・・・
清の父親も男の父親も共に戦地で辛い思いを体験していた。
戦争が終わったが、清の父親は、ソ連兵の下で武装解除したので、そのままシベリアに抑留され3年の歳月を強制労働に費やした。
一方、男の父親は、アメリカに対して降伏したため、日本に帰国し家業の商売を継ぎ、現在も手広く繁盛させている。
同じように国の為に働いたのに、清の父は帰国後も共産主義に洗脳されているとして元の銀行員としての職はおろかまともな仕事には就けなかった。
男と清は友達として付き合っていたが、段々と清に対して嫌悪感を抱きはじめ
起きてしまう哀しい事故。
清が不憫で仕方ない。すごく優しくて良い子。
けれど、男が清に対してしたことは、さほど罪深いことだろうか?
9歳というまだ幼い子どもには、それを罪とするのは酷だろう。
清のことを気にかけていたおまわりさんも罪の意識を感じていたけれど、清には気にかけて貰っていた事が分かっていたようでちょっと救われた。
最初の話の方が印象が深かったので、その後再び、ミセス・ジョ-ンズを訪ねて今度は19歳のときの知り合いたちとの降霊会の話はイマイチだったな。
男のことがずっと好きだったのに、男はそれに気づかず(気づかないふりをしていたのか?)で、自ら離れていたった真澄と恋人だった百合子。
それから真澄のことが好きだった梶。
真澄の行動はよくわからず、哀しい最期を迎えた理由もちょっと???
9歳のときの話だけでよかったかも。
本の帯に 罪がない、とおっしゃるのですか----------
というインパクトある言葉がありましたが、これで罪があると言われたら、世の中の人、大抵が罪人だと思うんだけどな~。
自分では気づかないうちに誰かを傷つけている可能性は確かにあるとは思うけど。
★★★
入学早々、バスケ部に入ろうとしたジュンペ-。
でも、2年生が1年生はいらないと言う。
どうなるの!?
高校バスケ部を舞台にした青春小説。
(PHP研究所HPより)
これは児童書に近いかなぁ~?
特別な感動とか起きないのは、もう既にこの物語のなかの人物たちと年が違いすぎ、彼らの親の方の目線で読んでしまうということだろうか??
主人公は超名門校の私立・国分高校に奇跡的に合格した斉藤順平。
入学前からバスケ部に入りたいと思っていた。
が・・・・3年生が警察が介入する事件を起こし、1年間の対外試合禁止の措置のバスケ部。
それでも入部したいと申し出るが、2年生からは「1年はいらない」と言われてしまう。
それでもなんとか入部させて貰うもののコ-トに入るのを禁じられ部活は見学のみと。
この設定は、ちょっと変わっていて面白いな・・・と思った。
その後、順平はほかの入部したい1年生をなんとか5人集めて、試合をし、勝ったら部活動を認めて貰うことを約束する。
そして、試合。
ま、結果は、入部を認めて貰い、部活動参加が決定するわけだけど・・・
名門高校に入ったのに部活ばかりで、勉強はクラスの平均点を下げる「バカ王」という順平には
親の気持ちになったら・・・もう少し勉強にもその根性を注いだら?と言いたくなる(笑)。
顧問の先生が、順平にその辺りのことを言うんだけど、そのまま・・・。
勉強も頑張る様子があればよかったのになぁ~
ま、軽く読める青春小説としては、良いのか?
アリウ-プ・・・・バスケのシュト時の技で、ボ-ルを受け取ったらそのまま空中でゴ-ルすることらしい。
ふむふむ、そういうの見たことある。
アリウ-プって言うんだ~。
この表紙は、その瞬間ですね。
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
