飼育係になりたいがために嘘をついてしまったマサオは、
大好きだった羽田先生から嫌われてしまう。
先生は、他の誰かが宿題を忘れてきたり授業中騒いでいても、全部マサオのせいにするようになった。クラスメイトまでもがマサオいじめに興じるある日、彼の前に「死にぞこない」の男の子が現われた。
(幻冬舎HPより)
次女が好きでよく読んでいる乙一。
わたしは、ちょっと敬遠してました。
で・・・・「お母さんにもこれならお薦めって言うのがあったら教えて」と言っておいたら
これを薦められました。
小学5年生になった主人公・マサオは引っ込み思案で、自分の意見をハッキリ言えない子。
担任の若い男性教師・羽田は皆から最初は人気があったが、段々とその評価は下がる。
そして・・・あるときから、マサオを執拗に虐める。
こんな教師、最低!!
なんじゃこりゃ!(怒)と思いながら・・・でも次女が薦めてくれたんだから・・・と我慢して最後まで読み終えよう!と心に誓いながら読み続けました^^;
ま、途中まではこの信じられないバカ教師にイライラしながら読んでましたが、
マサオの前に現れた「アオ」の出現あたりから、これがどう展開していくのか?気になり
なかなか面白く読み終えました。
最後の方は、結構、先生VSマサオ&アオの対決で、ハラハラしました。
マサオの判断に拍手!
この子良い子だな。
冷静な判断がちゃんとできる子。
自分が辛かったときも虐めてる側の子の気持ちの奥を理解しようとしていたし健気だったし。
こういう大人しくても真面目で、ちゃんと内にはしっかりした意思を持っている子の本心を見抜ける人間が教師になってもらわなきゃダメだ!
ここに出てきた羽田先生は教師になる人間ではない!最低最悪!
「アオ」の存在はよかった。
結構、過激な助言をマサオにしていたけど、それはもう一人のマサオ自身だったんですね。
マサオはきっと優しくて強い大人になっていくんじゃないかな?
敬遠していた乙一でしたが、なかなか良かった。
またお薦め本あったら教えて貰おう(^^)
★★★
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17歳の一瞬のきらめきを描くオムニバス
バレー部の主将桐島が、突然部活をやめた。そのことで、同高校に通う5人の生活に小さな波紋が広がり…。至るところでリンクする17歳の物語。瑞々しい感性が光る第22回小説すばる新人賞受賞作。
(集英社HPより)
主人が図書館で予約。
長女も読んで「感動した!面白い!」と言うので、話題の書でもあるし、読んでみました。
表題どおり、高校生で男子バレ-部の部長・桐島が部活をやめるらしいという話が最初に出てきます。
同じ部活で共に練習に励んで来た仲間たちのいろいろな思い。
部長の桐島がやめるなら、自分が部長だろうと思う孝介や、桐島と同じリベロとして今まで控え選手だったけど、今度の試合から自分が出られる?と思う風助など。
運動部特有の心の奥底に秘めた本音みたいなものがよく描かれていました。
他にもソフト部やブラスバンド部の女子やら映画部の男子などの話も連作形式で物語が進み、所々に桐島が話しに登場。
でも、本人は会話のなかで出てくるのみ。
それもなかなか面白かった。
映画部の男子の会話もなかなか深かった。
目立つグル-プ、目立たないグル-プに分かれるというのは、学生時代を振り返ると、わかる~。
登場しない桐島だけど、出てくる者たちに少しずつ影響を与えていて、バラバラの話のようでちゃんと繋がっているかんじが上手いなぁ~と思いました。
桐島の退部話を機に、それぞれが今の自分のあり方をちょっと見直す話かな?
ラストも爽やかで良かった!
これは、若い著者だからこそ書けた話だな~(^^)
高校生の長女が感動した意味もわかる!
でも、大人でも楽しめます!お薦め!!
今後の活躍も期待したいです!
★★★★★
妻はそれきり11年、口を利かなかった――。
30を過ぎて結婚した男女の遠く隔たったままの歳月。ガルシア=マルケスを思わせる感覚で、日常の細部に宿る不可思議をあくまでリアルに描きだす。過ぎ去った時間の侵しがたい磐石さ。その恵み。人生とは、流れてゆく時間そのものなのだ――。小説にしかできない方法でこの世界をあるがままに肯定する、日本発の世界文学!
第141回芥川賞受賞作。
(新潮社HPより)
芥川賞受賞作品ならばと読みました。
なんとも妙な雰囲気のお話でした。
製薬会社勤務の男の結婚生活を機に起こる事柄を追いながら、そこで思うあれこれ。
男性が主人公で、結婚生活の憂いやらをリアルに描いたものは、あまり読んだことがなかったので
なかなか面白く読みました。
30過ぎて、結婚し、娘も生まれて仕事もそこそこ順調。
考えれば、まあ、結構幸せなんじゃないかな?と思うけど、夫婦仲がイマイチ稀薄?
これは男性側から書かれているけど、この男の妻はどうなんだろ?
男性が妻は不機嫌というけれど、案外、妻側は取り立てて不機嫌なことがあったからというよりは、結婚生活に何処か最初から冷めているせいじゃないか?なんて想像し、
結構、わたしと似てるかも・・・・・なんて思いました^^;
ま、11年間も会話がないって言うのは信じられない事ですが。
大して面白い物語ではないけれど、ちょこちょこと可笑しい事もあって面白かった。
どうでもいいような事も巧みな文章で綴るとこうなるんだなぁ~
作家って凄いな。なんて事を思いながら読み終えました。
同時収録の「ペナント」もなんだか捉えどころの話でしたが、結構、面白く読みました。
ペナント・・・そういえば、従兄弟の部屋が一面それだった!なんて懐かしく思い出したりして。
こういう作品は好みが別れそうだな。
わたしは、結構すきだけど・・・・。
人に薦め難い本かもしれない。
★★★
3つの町が合併してでできた人口12万人のゆめの市。
古くからある商店街はさびれ、国道沿いの「ドリームタウン」が唯一の盛り場だ。この街で暮らす5人----県庁職員だが社会福祉事務所に出向し、生活保護支給業務などを担当する相原友則、東京生活を夢見る女子高生の久保久恵、詐欺まがいの商品を売りつけるセールスマンの加藤裕也、スーパーの保安員をしながら新興宗教に救いを求める、県議会に打って出る腹積もりの市議会議員・山本順一----が鬱屈を抱えたまま日々を送り、やがて思いがけない事態に陥っていく。奥田ファン待望、『最悪』『邪魔』以来となる渾身の群像劇です!
(文芸春秋HPより)
ゆめの市に暮らす5人の様子がリアルだった。
それぞれが何か鬱屈したものを抱えていて、暮らしぶりは幸せとは言い難い。
生活保護を受ける人のモラル。支給資格の曖昧さなども問題だな・・・と感じたり、
独居老人の暮らしの侘びしさ、主婦売春、外国人労働者、ひきこもり・・・・・
いろいろな社会の闇のような問題を描いて、やや気が重くなりましたが・・・・どこか滑稽さもあってか、意外と面白く最後まで読みきれてしまうのが、この作家の上手さかな?
滑稽でも、それぞれの人たちは案外、一生県命生きてる。
物語が進むにつれ、別々に生きる5人が少しずつ繋がって、最後は・・・・事件も起こり
すっきりした終わり方ではないのかもそれないけど、なんだか納得してしましました。
みんなのその後もちょっと気になるなぁ~。
★★★
稀代の作家による、軽妙洒脱な生き方指南!
「デブとは何か」から「〈礼〉とは何か」まで、浅田次郎が発信するオヤジ目線の現代考。江戸ッ子らしいキレの良さ、豊かな人生経験に基づく滋味がたっぷり。笑えて泣けてためになるエッセイ。
(集英社HPより)
小説は2~3読んだことあるかな?
これは、エッセイですが、浅田さんってお洒落!
考え方も素敵!
大ファンになっちゃいました!!
ちょくちょく、本文に「若い頃は格好よかった」とあるので・・・・お顔を捜しちゃいました(笑)
今も素敵じゃないですか!
第一章 男の本音
第二章 ふるさとと旅
第三章 ことばについて
第四章 星と口笛
第一章では、美人についての浅田さんの思う事・・・なるほど!ポイントは口元ですね!
それは一理あり!わたしも気をつけたいと思いました(^^)
第二章では、江戸っ子の粋について学ばせていただきました。
おばあさまの教え、素敵だと思いました!
第三章で度々出てきた元自衛官時代のはなし。いろいろ勉強になりました。
第四章ではちょっと昔を懐かしむことが多く出てきました。
祖母との思い出も良かったけど「雨の記憶」は切ないけど美しい思い出のようでよかった。
最後にかかれた言葉、好きだな。
「自分のために笑え。人のために笑え。そしていつも背筋を伸ばし、鉄の心を忘れるな。」
幸せを求めるうえにも苦悩から免れるためにも、笑顔は不可欠な要件である。
楽しければ、笑い、苦しければもっと笑い、どちらでもなければ自然に笑っていればいい。
日がな花のように笑い続けて、しかも大地に鉄のごとき根が生えていれば、なおさらいい。
「花笑鉄心」・・・著者オリジナルの座右の銘だそうです。
著者の小説、もっと沢山、読もう!!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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