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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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57fefe2e.jpeg発行年月:2009年10月


酉乃初、普通の高校一年生。
だけど実は・・・・・
レストランバ-『サンドリヨン』でマジシャンとして活躍する彼女が遭遇した出来事を解き明かす。

第19回鮎川哲也賞受賞
(東京創元社HPより)
 
ポチこと須川くんが可愛い♪
学校では無口で無表情の女の子・酉乃初のことが気になって仕方ない。

レストランバ-でマジックを披露する酉乃を偶然、見かけ、学校で見せる表情とはまるで別人の様子に更に興味が増して、学校で勇気を出して話しかけ、事の成り行きで一緒の図書館へ。
そこで、最初の謎に遭遇。

その謎を見事解明するが、解明したことにより人を傷付けてしまったと落ち込む酉乃を優しく見守る須川くん。
そして傷付けた相手を偽善でも良い、何もやらないよりは・・・・と思い直し得意のマジックで勇気付ける。

青春っぽくて爽やかな話でスタ-ト。

その後も学校内で起きる不可解な出来事を須川くんに乗せられながら、解明していく。

そこには、妬みやちょっとした軋轢があり、学校内の人間関係がリアルに描かれていました。

校舎から飛び降り自殺した女生徒の幽霊が出る話がちょこちょこ出てくるが、最後にその真相も明かされる。
なるほど、そういうことでしたか!?と気持ちよく終わって、読後も爽やか。

謎の部分が多い、酉乃初だけど、須川くんのおかげで、今まで自分のなかで我慢していた感情を素直に出せたり、二人の間に信頼関係が確実に芽生えたようで、微笑ましかったな~(^^)

最初から最後まで、楽しめ一気読みでした!

次回作も期待したい作家さん!


★★★★★
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0bd00a31.jpg発行年月:2009年11月


奴らが俺を追ってくる----お前は、敵か、味方か?
FN大賞史上最凶作、降臨。

父親に虐待される14歳、誇大妄想に囚われるホ-ムレス。うらさびしい巨大な団地で孤独な魂がこすれ合い、喜びと憎しみの火花を散らす。男がつぶやく「増大派」とは、いったい誰のことなのか?じわじわと厭な気持ちになるのに、ペ-ジをめくる手が止まらない!狂気に憧れたことのあるすべての人に贈る挑戦状的作品。

                                     
(新潮社HPより)

第21回日本ファンタジ-ノベル大賞 大賞受賞作ということで、読みましたが、こんなファンタジ-は初めて!
暗いです。
悪意と狂気が渦巻く闇のなかをず~っと進むようなかんじです。

でも、最初の頁からなんだか魅力ある文章で飽きずに読み終えました。

主な登場人物は二人。

ひとりは14歳になろうとしている(途中で誕生日を迎える)中学生の舜也、両親と弟と団地に暮らすが幼いときから父親から暴力を繰り返し受けている。

もうひとりは、愛犬とともに公園で寝泊りしている男。子どもも時に、この世は増大派と減少派に分かれ両者は戦っていると気づいたという。自分は減少派で、増大派から隠れている。見つかれば殺されると思いながら、生活している。


二人の話が別々の場所を舞台に、時に時代を前後しながら語られるので、少々、読むのに時間がかかってしまった^^;
でも、整理しながら読むと、凄い話!

二人の生い立ちには、共通している物が多い気がした。それは「絶望」かな?

ある日、二人は出会う。
男は、少年を敵ではないと判断し、自身のことを少し語り、探し人を一緒に探すこともする。
仲間意識をお互いに持ったようなかんじなのに・・・・・

ラストは凄い!
こういう結末は全く予想してなかった。

少しも救いがない。

なんだかショック!
久しぶりに衝撃的な作品を読んだというかんじ。

好きな話じゃなかったけど、凄いな、この人(作家さん)!と感動した。

これがデビュ-作とか。
1974年生まれだそうですが、それまで何をしていたんでしょ?

また、何か書いて欲しい!

★★★★
b910831d.jpg発行年月:2007年4月


現役医師が描く「医療の危機」!困難に立ち向かう医師たちのドラマ!

城南大学病院に勤める女性医師・柊奈智は、深夜の当直で容態の急変した胎児を救うために緊急帝王切開を行なう。それは、生死を分けるギリギリの判断だった。だが、それから悪夢が始まった。過酷な勤務の中、次々と奈智を襲う試練。そして、ついに、迎えた医療における最大の悲劇にショックを受けた奈智は・・・・・・。

                                      
(早川書房HPより)

この秋スタ-トのテレビドラマ「ギネ 産婦人科の女たち」の原作本ということで興味があり読みました。
著者は現役の産婦人科医師で教授。
その立場から、現場の過酷な状況を臨場感溢れる描写で書きながら、産婦人科医師としての著者本人の今の日本の周産期医療の遅れを鋭く指摘されていました。

患者さんに精神誠意、向き合い、その場その場で一番良いと判断した処置を行なっている医師たち。
そんな医師でも、不幸な結果が起きてしまったら?
物語は、そんな設定で進みます。

お産は病気じゃない。赤ちゃんが生まれて母子共に無事に退院するのが普通だと認識されている今の世の中。
そこで、母子死亡という事態が起きてしまったら?
遺族のショックが大きいのは想像つきますが、医師側のショックも計り知れないものだと、読者はこれを読んで気づく。

ショックを受けた担当医と遺族、それぞれ同じ哀しみを抱えながら、周りからいろいろな影響にさらされ裁判というものにより、敵対するような形を取らざるを得ない状況はどうにかならないものか?
いろいろな影響の最たるものは、マスコミの容赦ないバッシング。

医師の助けられなかったという自責の念は、置きざりにされ、病院のトップは過失はなかったの証拠集めに奔走。
そんな様子を遺族側は、担当弁護士から聞かされ、信頼していた気持ち一挙に失う。
なんとか助けようと懸命に処置を行なった医師が訴えられる側になってしまう。

裁判って、誰のため?何のために必要?

今の日本では、それをしないと遺族側に何ら補償の手立てがないから・・・・。

それなら、補償制度を作ればいいじゃない!!

読んでいるとそう強く思います。

著者もその辺の事を強く世間に訴えたかったと、あとがきで書かれていました。

一刻も早く、産科医療における無過失補償制度が創設されますように。
それを機に、全領域の医療事故に適応されることも必要ですが、先ずは産科!


かなりリアルな医療の現場の話で、難しい専門用語も多いのですが、多くの方に読まれるべき書だと思います。

ドラマも楽しみに見ていますが・・・・ちょっと誇張し過ぎで「そんな事は現場ではあり得ない!」という事も度々出て来て、ずっと前、産婦人科病棟で勤務していたわたしには苦笑してしまう場面もありますが。。。。^^;

原作は、素晴らしいです!!
主人公の柊先生、原作では、始終素晴らしい先生です。


お医者さんって、自分の訴えることがあると、こんな風に本を書けちゃうものなのかな?
すごく忙しいと思うのに、こんな文才もあって、尊敬します。


★★★★★
b8e00bc9.jpg発行年月:2009年4月


魔法のように『失われた時間』が浮かびあがる------
絶賛された、川端康成文学賞受賞作。


都会で働き続けることに不安を抱き始め、志摩半島の一角に小さな土地を買い、家を建てて、新しい生の感覚を見いだしてゆく40代後半の女性を主人公に、人を救い再生へ向かわせるものを瑞々しく描き、「光る比喩」 「正確で細密な描写」 「静かな戦慄」と絶賛された川端賞受賞作「海松」、その続編「光の泥」 ほか2編。

                                    
(新潮社HPより)

主人が知人が「面白い」と言っていたので興味を持ち、先に読み「なかなか面白い」という事で、わたしも読みました。

4つの作品が収められていますが、表題作の「海松」と「光の泥」は、同じ主人公で、
「海松」では、東京で仕事をする自立した彼女が、母親と妹と訪れた志摩半島に魅せられて、そこに土地を買い、家を建て、東京とその家とを行き来するまでの経緯。
「泥の光」は、半島の家に行き来してから7年の歳月が過ぎたが、それまでの自身の身辺の出来事を思い出しながら、自身を見つめなおすようなかんじ・・・かな?

女性が40代後半ということもあり、自分の今の立場とは、かけ離れたものではあるものの共感できる部分もありました。
あまり人が多く登場するわけでもなく、静かな物語なのですが、周りの自然の描写がリアルで頭の中に情景が浮かんでくるようでした。
土地のいたるところにはびこったフユイチゴ・・・それを摘んでジャムを作る。
あ~ステキなんて思うと、蛇の抜け殻、窓や洗面所の排水管から侵入するムカデなどもいて、わたしにはムリだ~なんて思いましたが・・・^^;

切り立った絶壁の上にあるような家で、周りの人からも「なんであんな場所に家なんか・・・」と呆れられながらも彼女はその場所を気に入っていて・・・
東京に居るときには、遠くの恋人を想うように半島の家の事を想う。

家のそばを手入れしていて見つけた「沼」を見ながら、そこで早くに亡くなった友を想う場面は
なんだかジ~ンとしました。
上手く説明できないけれど・・・・

言葉の使い方、物ごとの表現がちょっと今まで読んだことの無いようなものでわたしにとっては新鮮でした。

表題になっている「海松」は ミルと読みます。
海藻の一種で、松の枝みたいな形をしているから、こう呼ばれ、万葉の歌にもこれを詠んだものがあり「海松色」とはオリ-ブグリ-ンのような色で昔から着物の色になっていたり昔から親しまれていたものだとか。

知らなかったなぁ~。

4作中、先の2作がやはりとても良いですが、他二作「「桟橋」 「指の上の深海」も良かった。

ちょっと過去作品も読んでみたい!と思いました。

★★★★★
e4f9b798.jpg発行年月:2009年6月


同族会社社長の誕生祝い。だが、主役である新之助が死亡し、華やかな宴は一転して次々と人が死ぬ惨劇の場へと変わっていく。

ベストセラ-『氷の華』の著者が描く、愛憎渦巻く一族の悲劇。



                     (幻冬舎HPより)


冒頭のエピロ-グに書かれた事を頭に置いて読むと、事件の犯人は「この人だろうな~」と予測がつきます。
けれど、一族とその関係者十数人が集まる場で、実際、誰が犯人なんだ!?は最後の方まで絞りきれない。

誰なんだ!?と思いつつ、読み進めるわけですが・・・・・事件の真相までは、なかなか辿り付かず・・・・途中、睡魔が襲いました^^;

がんばって読んで、真相が明かされたのは、最後の方。
しかも事件を追っていた警察関係の人でなく、一族の側の解説で・・・・??


はっきり言うと、真ん中へんは、読まなくてもいいかも・・・
半分眠い目をこすりながら(長女の塾、迎えがあったので)読んだ為あまり頭に入らなかった部分が多いにも関わらず、最後の方(今朝、読みました)で、もやもやしていた事件の真相がわかりましたから。


犯人がわかれば、この表題「目線」の意味がよく理解できます。

犯人像などは、最後の最後まで明かされないので、途中の段階で犯人を言い当てるのは不可能かも。
わたしは、ちょっと勘違いしてました^^;
この辺は、著者の狙いでしょうけど・・・・。

しかし、犯人には、同情しちゃいます。恨み心を抱くのもわかる気がする。
だからって、殺人はダメですけど。


著者のデビュ-作『氷の華』は、とても評価が高いので、読みたいのですが図書館での蔵書数が少ないみたいで、さほど予約者居ないのに、かれこれ8ヶ月も順番待ちです(/_;)
未だ手元には来ず・・・もう1年待ちも覚悟かなぁ~?


本書後ろの<著者紹介>を見ると
1946年生まれ。『氷の華』は2006年自費出版からスタ-トし、2007年単行本として出版。
文庫化もされ、35万部のベストセラ-となる。
ドラマ化もされ、62歳の大型新人として注目を浴びた。

と記されています。


う~ん早くデビュ-作が読みたいです!!


★★★
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