発行年月:2017年6月
一枚の絵が世界を変える――原田マハが描く最高のアートエンタテインメント
(角川書店HPより)
今回は、今までの作品とちょっと違う面白さ。
美術の話には違いないけれど、ほぼフィクション(^^)
舞台は香港。
そこで開かれるオークションの目玉としてジャクソン・ポロックの幻の傑作
<ナンバー・ゼロ>が競売される。
ジャクソン・ポロックって知らなかった。
表紙の絵がそれだけど、最初みたとき「?」。
素晴らしさがよくわからない^^;
でもなんだか読み終わった後見たら、違う風に見えてきた!
凄いなこれ!・・・・笑
アノニムは、窃盗集団の名前。
でも、彼らのやっていることになんだか応援したい気持ちになる。
世の中から離れたところに埋もれてしまっている美術品に光を当てるかんじ?
オークションの場面は、面白かった!
アノニムと高校生の張英才の共同作戦は最高!
また違う話で彼らの活躍が読みたいなぁ~。
シリーズ化ありかな?と期待!
★★★
発行年月:2017年1月
現代のロンドン。日本からビクトリア・アルバート美術館に派遣されている客員学芸員の甲斐祐也は、ロンドン大学のジェーン・マクノイアから、未発表版「サロメ」についての相談を受ける。
このオスカー・ワイルドの戯曲は、そのセンセーショナルな内容もさることながら、ある一人の画家を世に送り出したことでも有名だ。彼の名は、オーブリー・ビアズリー。
保険会社の職員だったオーブリー・ビアズリーは、1890年、18歳のときに本格的に絵を描き始め、オスカー・ワイルドに見出されて「サロメ」の挿絵で一躍有名になった後、肺結核のため25歳で早逝した。当初はフランス語で出版された「サロメ」の、英語訳出版の裏には、彼の姉で女優のメイベル、男色家としても知られたワイルドとその恋人のアルフレッド・ダグラスの、四つどもえの愛憎関係があった……。退廃とデカダンスに彩られた、時代の寵児と夭折の天才画家、美術史の驚くべき謎に迫る傑作長篇。
(文藝春秋HPより)
オスカー・ワイルドもオーブリー・ビアズリーも名前だけ聞いたことあるかな?
というくらいでしたが、マハさんの物語を読んだら、凄く興味が沸いてきました。
特に、オーブリー・ピアズリーの絵をもっと他のも見てみたいと強く思いました。
表紙の絵も恐ろしい絵ですが、綺麗でなんだか惹かれます。
オスカー・ワイルドの戯曲の出版にあたりその挿絵を描くことになったオーブリー。
二人は、仕事以外でも特別な関係になり、それを阻止しようとする
オーブリーの姉・メイベルとアルフレッド。
それぞれの想いが絡んでの愛憎劇。
オーブリーは結核により喀血を繰り返す。
25歳の若さで亡くなっている。
姉のメイベルは死期を早めたのは、オスカーと出会ってしまったからと言うが
短い生涯でも世に残す芸術を遺せたオーブリーは満足だったのかも。
次は、どんな芸術家の話を読ませてくれるかなぁ~?
次回作も待ち遠しいです。
★★★★
発行年月:2016年11月
印象派の画家といえばルノアール、ゴッホ、セザンヌ。今や作品が破格の値段で取引されるようになった彼らも、かつてはフランスアカデミーの反逆児だった。その嚆矢【ルビこうし】ともいうべき画家が、クロード・モネ(一八四〇~一九二六)である。彼が一八七三年に発表した《印象―日の出》が「印象のままに描いた落書き」と酷評されたのが「印象派」のはじまりである。風景の一部を切り取る構図、筆跡を残す絵筆の使い方、モチーフの極端な抽象化は、実は日本美術の影響を受けている。アート界の第一人者がモネのミステリアスな人生と印象派の潮流を徹底解説。
(幻冬舎新書HPより)
数々の美術絡みの物語を書いているマハさんの今回は
本格的な美術解説書というかんじ。
モネについてだけでなく、ほかの印象派の画家たちについての
解説もあり、とても興味深く読んだ。
マハさんがそんななかモネに特別の感情を抱くようになったエピソードも
素敵。
マハさんの美術との関わりの経緯も楽しめた。
絵画も多数、載せてあり、美術にさほど知識がない、わたしでも
楽しく最後まで読めた。
★★★★
発行年月:2016年10月
西洋と東洋の芸術を融合し、新しい陶芸の世界を切り拓いたイギリス人陶芸家バーナード・リーチ。日本を愛し日本に愛されたその半生を二代にわたり弟子となった名も無き父子の視点から描く感動長編。
(集英社HPより)
名前は聞いたことあったけど、こんなに日本と関係があった人だったとは
知らなかった。
日本に来るキッカケになったのがイギリス留学中の高村光太郎とか。
そして、その高村光太郎が日本で沖亀太郎と留学前にあっていたという
偶然から、物語が始まって行く。
人の縁っていうのは、こうしてどんどん広がっていくんだなぁ~。
亀太郎は、光太郎の口利きで光太郎の父・光雲の書生となる。
光雲は東京美術大学で彫刻を教えていた。
そんな高村家にある日、訪ねて来たイギリス人のバーナード・リーチ。
亀太郎は、リーチの側で長く過ごすこととなる。
亀太郎自身は、特別、有名人になったわけではないけれど、リーチの作品づくりの
大きな手助けをした人物。
やがて、亀之助の息子・高市が父の功績を辿る。
この物語は、事実を基に書かれたと最後にあったけど、亀之助は実在した
人物なのかな~?
リーチがイギリスに戻り、セントアイヴスで作品作りをするとき、
亀之助と同様、手助けした濱田庄司は陶芸家として世に知られている人物の
ようだけど。。。。
でも亀之助とリーチの信頼関係がこの物語の核。
リーチの作品、観に行きたいなぁ~。
素敵な物語でした!
★★★★★
発行年月:2016年9月
ゴッホにセザンヌ、ルノワール。綺羅星のようなコレクションを誇った美術館は、二〇一三年、市の財政難から存続の危機にさらされる。市民の暮らしと前時代の遺物、どちらを選ぶべきなのか? 全米を巻き込んだ論争は、ある老人の切なる思いによって変わっていく――。実話をもとに描かれる、ささやかで偉大な奇跡の物語。
(新潮社HPより)
デトロイト美術館展を初夏に観ました!
とても見応えのある素敵な展示会でしたが、このマダム・セザンヌはあったかな?
記憶にないのが残念です^^;
第1章~4章まで。
表紙のセザンヌの絵、<マダム・セザンヌ>が共通して出てくる。
セザンヌの妻・<オルタンス>を描いた絵。
独特の表情。ずっと見ていて飽きない絵。
その絵に魅了された者たちの物語。
第1章は妻と一緒に行ったデトロイト美術館の思い出を大切にしているフレッドの話。
亡くなる前に行ったとき、<マダム・セザンヌ>を一緒に観て会話したことを
思い出しながら<オルタンス>に会いに行くことは妻に会いに行くと等しいことと
なっている。
第2章は、巨万の富に恵まれ多くの美術品を収集していたロバートの話。
特にお気に入りだった<マダム・セザンヌ>は、ロバートの亡きあと
その遺志によりデトロイト美術館の一室の壁に掛けられる。
第3章はデトロイト美術館のコレクション担当チーフ・キュレーターの
ジェフィリーの話。
大学時代からポール・セザンヌの研究をしてきた。
デトロイト市が財政破綻の危機に瀕し、その救済措置としてデトロイト美術館の
コレクション売却の話が出ていた。
そこに第1章のフレッドが訪ねて来て、小切手を差し出す。
第4章は、第3章から引き続き、デトロイト美術館のコレクションを守る
奇跡の働きの話。
こんなに素敵な奇跡の物語がデトロイト美術館にあったんですね~。
短いお話でしたが、素敵な物語でした!
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
