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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2020年10月


どこでもいい。いつでもいい。
一緒に行こう。旅に出よう。
人生を、もっと足掻こうーー。
恋も仕事も失い、絶望していたハグ。突然「一緒に旅に出よう」と大学時代の親友ナガラからメールが届いた。以来、ふたりは季節ごとに旅に出ることに。
ともに秘湯に入り、名物を堪能し、
花や月を愛でに日本全国駆け巡る、
女ふたりの気ままな旅。
気がつけば、四十路になり、五十代も始まり……。
人生の成功者になれなくても、自分らしく人生の寄り道を楽しむのもいい。心に灯がともる六つの旅物語。
文庫オリジナル短編集です!


                 (文藝春秋HPより)



大学時代からの親友同士。
波口と長良。
共に独身のキャリアウーマン。


30代から予定の合う時期を見つけて二人であちらこちら、旅をする。
二人とも独身である程度、自由にできる時間があるうちはよかったけれど
40代、50代となり、親が老いてくると、どうしても介護問題が出てくる。


ハグは、一人っ子で母親を一人郷里の姫路に置いている。
ナガラの母は小豆島でやはり一人暮らし。


ハグの母親は認知症。
ナガラの母親は、転倒による骨折により、入院、歩行困難になり退院後は
ケアホームに入所。


ハグは、母親と暮らすことを決意し、東京から姫路へ。
フリーランスの広告ディレクターの仕事は自宅で母親の介護をしながら。
それもやがて困難になり施設に。


自由に出来る時間がなくなると旅行はやはり難しい。

それでも二人は連絡を取り合い、また一緒に旅に出ようと言い合う。

こんな親友の存在は心強いな。

彼女たちが旅したところ、全部、素敵なところだった。
わたしも親友と旅行がしたくなった。



                      ★★★
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発行年月:2020年3月


詩帆17歳の誕生日デートは岡山の「大原美術館」、ピカソ〈鳥籠〉のまえ。
それからふたりはいつも一緒だった。けれど、彼は今日旅立つ。

(「窓辺の小鳥たち」)

ある少女に導かれるように会社と逆方向の電車に飛び乗った私。
箱根「ポーラ美術館」のセザンヌ〈砂糖壺、梨とテーブルクロス〉のまえで
夢を諦めた記憶が蘇りーー。(「檸檬」)



日常の中の小さな幸せに寄り添う、珠玉の6篇。

                      (幻冬舎HPより)


6篇それぞれ良かった!
それぞれの主人公たちには、思い入れのある絵、美術館があって
そんな人々の物語。


<ハッピー・バースディ>
ひろしま美術館・・・・ドボーニの庭/ゴッホ

<窓辺の小鳥たち>
大原美術館・・・・・鳥籠/ピカソ

<檸檬>
ポーラ美術館・・・・・砂糖壺、梨とテーブルクロス/セザンヌ

<豊饒>
豐田市美術館・・・・・オイゲニア・プリマフェージの肖像/クルムト

<聖夜>
長野県美術館・・・・・白馬の森/東山魁夷

<さざなみ>
地中美術館・・・・・睡蓮/モネ



お話として好きなのは<豊饒>と<さざなみ>。

豊饒は、作家志望の女性だが、仕事としては、見たことも聞いたことも試したこともないものを
高評価のレビューをつけるというもの。
そんな彼女の隣に引っ越してきたスガワラさん(70歳)と親しくなる、
彼女は美術館で働いているという、いつでも待っているからと言ったスガワラさんが
息子家族の元に引っ越すという最後の勤務日に彼女に会うため美術館へ行く。


このお話の豊田市美術館は、好きな美術館のひとつで家族とちょくちょく訪れる。
クルムト展も見たので、なんだか嬉しかった(^^)


<さざなみ>は子宮筋腫の術後、入院している病院のテレビで見た
地中美術館。モネの絵が展示されていると知り、退院したら即、行こうと決める主人公。
そして、睡蓮の絵のまえで吸い込まれるように見入る。
絵から風が吹いてくる。さざなみが立っている。


風景が浮かんできそうな描写。
ああ、わたしもそこに立ってみたいなぁ~。
出来たらこの主人公のように、あまり人が居ないときがいいな。



こういう短編もいい。
絵は物語のわき役というかんじだけれど、存在感大のわき役。



                          ★★★★★


発行年月:2019年11月

「謎多き琳派の祖、俵屋宗達×バロックの巨匠、カラバッジョ」――雷神(ユピテル)と風神(アイオロス)が結んだ縁が、ここに完結!!

 織田信長の命を受け、狩野永徳による傑作『洛中洛外図屏風』をローマ法王に届けるため、天正遣欧少年使節ともにヴァチカンへの旅に出た俵屋宗達。嵐や日照りなど、幾たびも降りかかる試練をかいくぐりながら、一行はついにヨーロッパの地にたどり着く。そこで、宗達を待ち受けていたものは、輝かしい西洋美術の数々、スペイン国王をはじめとする高貴なる人々、そしてもう一人の天才絵師との出会いだった――。

 その絆が、その想いが、傑作を生み出す! アート小説の旗手・原田マハが描く、一気読み必至の感動巨編。

                  (PHP研究所HPより)



上巻に続き、下巻も面白かったぁ~!

いよいよ、ローマの教皇に謁見する場面。
ドキドキワクワク。

遣欧少年使節に同行した宗達という立ち位置が無理なく、礼拝堂の堂内の側壁に
描かれている素晴らしい絵画を見たときの一行が感動する様子は
その様子がこちらにも伝わってきて、一緒にジ~ンとしました。

教皇が持参した『洛中洛外図屏風』を見たときの様子も同じく感動。


そして旅の終わり、ミラノで出会ったダヴィンチの『最後の晩餐』
そこで出会った少年。
宗達と少年のやり取りがまたいい!
この少年が、後に世界的に有名な画家となるカラバッジョ!

ああ、こんな偶然、あったら凄いな。


史実に基づきながらのフィクションだけど、もしかしたら、こんな物語も
実際あったかも。
誰も実際のことはわからないのだから。


マハさんの想像力によって、素晴らしい物語を読める喜びに感謝!!

あ~楽しかった。

物語の最後の方に、その後の少年使節のことが少し書かれていました。
彼らのその後のことは、苦難に見舞われると歴史からわかっていること。
それを思うと、ちょっと複雑な心境になるけど・・・。


                     ★★★★★


発行年月:2019年11月


美術(アート)という名のタイムカプセルが、いま、開かれる――。日本が誇る名画『風神雷神図屏風』を軸に、海を越え、時代を超えて紡がれる奇跡の物語!

 20××年秋、京都国立博物館研究員の望月彩のもとに、マカオ博物館の学芸員、レイモンド・ウォンと名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と、天正遣欧少年使節の一員・原マルティノの署名が残る古文書、そしてその中に記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった――。

 織田信長への謁見、狩野永徳との出会い、宣教師ヴァリニャーノとの旅路……天才少年絵師・俵屋宗達が、イタリア・ルネサンスを体験する!?アートに満ちた壮大な冒険物語!

               (PHP研究所HPより)



風神雷神は知っているけれど、それを描いた俵屋宗達については、名前も
正直、知らなかった(^^ゞ


俵屋は、家業の扇屋の屋号で幼いときから絵が上手で扇に絵を描いていたそう。
それを信長に知られ即興で描いてみろと言われる宗達。
ハラハラしたなぁ~。
そこで認めらえないとその後の話は続かないからと思ってはいても
緊迫感が伝わって来ました!


信長にいつか、本物の絵を異国に渡ってみてみたいと話をたことが実現する
運びにワクワク。

キリシタンではないけれど、特別な使命を信長から受け4人の少年キリシタンと
共にローマを目指す。


下巻を読むのが楽しみ!



                    ★★★★





発行年月:2019年6月

光満ちあふれ、幸福な色をたたえる名画誕生の陰には、画家たちの壮絶な闘いのドラマがあった。貧しくても、どん底に落ちても、志高く新しい道を切り拓いていったそのあしあとをたどって、アート小説の名手が紡ぐ、7つの物語。モネの愛したノルマンディーへの旅も。

                  (新潮社HPより)



モネ、モリゾとマネ、カサットとドガ、ルノワール、カイユボット
セザンヌ、ゴッホ、
7つの物語を読んで、画家たちがどんな環境で作品を生み出したのか
わかった。

貧しい暮らしのなかから生まれた作品が多いのは驚き。

カイユボットはそんな貧しい画家たちのなかで、彼らを助けたいと
行動した。
彼らの作品を価値あるものだと認め、自ら購入。
死後は、それを国家に寄贈したいと遺言で残していた。

それには、論争が起きるのだけど・・・
カイユボットのおかげで今、わたしたちは素敵な作品を知れることが
出来たのかもしれないなぁ~。

カイユボットという人物は今回、初めて知ったけれど、なんだか
すごく興味が沸いた人物。
自身も素敵な絵をたくさん、描いているんだなぁ~。


本はオールカラーで絵画も沢山、載っていて、読み応えあり
見ごたえありの素敵な1冊でした!

マハさんが画家たちゆかりの場所を訪ねる紀行文もよかった。


                      ★★★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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