発行年月:2019年5月
日本に美術館を創りたい。
ただ、その夢ひとつのために生涯を懸けた不世出の実業家・松方幸次郎。
戦時下のフランスで絵画コレクションを守り抜いた孤独な飛行機乗り・日置釭三郎。
そして、敗戦国・日本にアートとプライドを取り戻した男たち――。
奇跡が積み重なった、国立西洋美術館の誕生秘話。
原田マハにしか書けない日本と西洋アートの巡りあいの物語!
日本人のほとんどが本物の西洋絵画を見たことのない時代に、ロンドンとパリで絵画を買い集めた松方は、実はそもそもは「審美眼」を持ち合わせない男だった。
絵画収集の道先案内人となった美術史家の卵・田代との出会い、クロード・モネとの親交、何よりゴッホやルノアールといった近代美術の傑作の数々によって美に目覚めていく松方だが、戦争へと突き進む日本国内では経済が悪化、破産の憂き目に晒される。道半ばで帰国した松方に代わって、戦火が迫るフランスに単身残り、絵画の疎開を果たしたのは謎多き元軍人の日置だったが、日本の敗戦とともにコレクションはフランス政府に接収されてしまう。だが、講和に向けて多忙を極める首相・吉田茂の元に、コレクション返還の可能性につながる一報が入り――。
世界でも有数の「美術館好き」と言われる日本人の、アートへの探究心の礎を築いた男たち。美しい理想と不屈の信念で、無謀とも思える絵画の帰還を実現させた「愚かものたち」の冒険が胸に迫る。
(文藝春秋HPより)
美術関連の史実は、面白い。
今回も知らなかったことが色々と学べました!
全部が全部、本当のことじゃないでほうが、こんな風に日本に本物の絵画(タブロー)を
集めた美術館を創ろう!と奮闘した人がいたなんて・・・・
愚かものどころか、偉人です!!
愚かものたちには、日本人、皆が感謝しないといけないですね~。
時代背景も交えての壮大な物語。
こんな話を書けるマハさんは凄い!
巻末の参考文献の数を見て、驚く。
ひぇ~こんなに?
今回も楽しませて貰いました♪
★★★★★
発行年月:2018年11月
その絵は、いつでもあなたを待っている。人生の岐路に立つ人たちが辿り着いた世界各地の美術館。巡り会う、運命を変える一枚とは――。故郷から遠く離れたNYで憧れの職に就いた美青は、ピカソの画集に夢中になる弱視の少女と出会うが……(「群青 The Color of Life」)ほか。アート小説の第一人者が描く、極上の6篇。
(新潮社HPより)
6つのお話。
それぞれ主人公の思入れの深い絵画が出て来る。
<群青 The Color of Life>
ピカソ 盲人の食事
<デルフトの眺望 A View of Delft>
フェルメール 真珠の耳飾りの少女とデルフトの眺望
<マドンナ Madonna>
ラファエロ 大公の聖母
ボッティチェリ ヴィーナスの誕生
<薔薇色の人生 La Vie en Rose>
ゴッホ ばら
<豪奢 Luxe>
アンリマティス 豪奢
<道 La Strada>
東山魁夷 道
どの作品も良かった!
最後の<道>は、感動的でした(/_;)
好きな話としては<薔薇色の人生>かな?
45歳、バツイチ独身の女性の恋?と思いきや・・・
結果は残念でしたが、明るく吹っ切れた主人公・多恵子を応援したくなった!
どの話も巧く話のなかに絵画が登場して、どんな絵だったっけ?と
調べながら読み進める楽しみがあった。
マハさんのお話はいつもそうなるんだけどね~^m^
また絵画絡みのお話、楽しみに待っています!
★★★★
発行年月:2018年3月
幸せのレシピ。隠し味は、誰かを大切に想う気持ち。
美しい高台の街の小さな洋菓子店で繰り広げられる、
愛に満ちた家族の物語。
(ポプラ社HPより)
短篇連作集。
洋菓子店「スイート・ホーム」を中心にして、幸せが連鎖していく。
スイートホームの長女・香田陽皆(ひな)
次女・晴日。
2人の恋バナから結婚して家庭を持って子どもが生まれての話も良かった。
陽皆の母親の妹・いっこ叔母さんがご主人を亡くして一人、北海道に暮らして
いるのを心配して香田家で暮らすことになって家族が一層賑やかで
明るくなったのも良かった。
陽皆と晴日は嫁いだけれど、スイート・ホームに度々、手伝いに来る。
スイート・ホームの常連客さんたちとの繋がりも温かい。
みんな親戚みたいなかんじ。
温かくてあま~いお話でした♪
今回は、美術の話は全く出てこなかったけれど、こういうのもたまにはいい。
★★★★
発行年月:2017年6月
アート小説の旗手として圧倒的人気を誇る原田マハが、自身の作家人生に強い影響を与えた絵画はもちろん、美術史のなかで大きな転換となった絵画を紹介。原田作品ではおなじみの名画も多数掲載!
(集英社HPより)
先ずは、巻頭にあるカラーの26の絵画。
何処かで目にしたことがある作品がずらり並ぶ。
それについて1つずつ、マハさんが解説。
その絵に出会ったときのこと。作品がつくられた時代背景や、画家が作品に
込めた想いなど。
興味深く巻頭の絵を見ながら読みました。
大抵の絵は何処かでみたことあるけれど、2枚目の
作者不明の 秘儀荘「ディオニュソスの秘儀」に惹かれた。
以前、ポンペイの遺跡から発掘された美術品の展示会を見たことあるけれど
この絵、あったかなぁ~?
この絵にある、赤い色がすごく綺麗!
マハさんの絵画に寄せる想いも伝わって来て、今まで読んだ美術関連の小説の元に
なっているんだなぁ~。
そして、これからの作品も期待しています♪
★★★★★
発行年月:2017年10月
誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。 1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による アート小説の最高傑作、誕生!
(幻冬舎HPより)
ゴッホの話。
彼の作品が世に出るまで、こんなドラマがあったのか?
どこまでがフィクションなんだろう?
日本人の林忠正は、画商として実在した人物であろうけど、その弟子のような
存在の加納重吉は、フィクションかな?
でも重吉の存在は、この物語のなかでは重要な人物だった。
ゴッホを支える弟のよき理解者として存在していた。
ゴッホの作品が世に出たのには、弟の存在なくしてはあり得なかったかも。
ラストは、なんだか泣けた。
弟が、どれだけ兄・ゴッホのために尽くしたのか考えたら・・・。
表題の「たゆたえども沈まず」は、パリ市の標語だそう。
良い言葉だな。
ゴッホと日本美術の関わりは、なんだか日本人としては嬉しい話。
近く、ゴッホの映画も公開される予定。
そちらも楽しみ(^^)
★★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
