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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2025年12月


若い世代に向けた戦争と文学、戦争と人間をテーマにつづられるエッセイ。
いわゆる読書ガイドのようなおすすめ本の紹介ではなく、
文学作品の中で戦争はどのように描かれているかという点にフォーカスして、
読者に「戦場へ行くことになったらどうなるのか? どうするのか?」
を問いかける。
現在、入手が困難なものや文学全集でしか読めない短編など、
フィクション、エッセイ、詩を中心に著者が選んだ作品を収録。
戦争は、過去のこと、そして、他人事ではなくなっている。
AIや情報技術の発達が、皮肉にも的確な判断をむずかしくさせている現代、
過去から学ぶことの重要性を、この本を通して若い読者と考える。


                   (偕成社HPより)



小手鞠さんは1956年生まれ。
わたしよりはお姉さん。
でも、同じように思っていた。
戦争は他所の国のことで、日本には戦争は起こらないから・・・と
他人事のような気持ちでニュースを見聞きしていた。


これは、若い人向けに、著者が過去の戦争について書いた文学作品を紹介し
活字を追いかけながら戦争を体験してみましょうと。


そこには凄惨なことがたくさん。
読むのを止めたくなるような描写も多々。

でも、今、正にこの瞬間、こんな体験を実際にしている人たちが世界には
いるという事実。
日本には戦争は起きない・・・・と言って傍観者のままいていいのか?
せめて、何が起きているのか、常に知っていないといけないなと思う。


著者が紹介してくれた書でまだ読んでいないものはメモしておいて
読んでみようと思う。




                   ★★★★
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発行年月:2021年4月


日本純文学の小説
『サーカスの少女』は、日本純文学の作品です。
雲仙・普賢岳のふもとの自然豊かな故郷・島原を舞台にひたむきに生きる子どもたち――著者の少年時代の経験をもとに、恋愛とはいえないほどの淡い感情や、友情が描かれています。
その心温まる文章と、ストーリーによって、心の健全な成長が促されます。


                (発行/株式会社COBOL)




著者のお名前は知らなかった。

この物語は、あとがきによると著者がご自分の子どもさんのために書いて、それを知った
担任の先生が「わたしも読みたいです」と言い、クラスの子どもたちに
読み聞かせるということで書かれた物語だそうです。
だから・・・とても温かい物語。

舞台は雲仙・普賢岳のふもとにある有明海に面した城下町。
島原城がみえる場所。


主人公は山田孝(6歳)。
父親の経営していた工務店が従業員がお金を盗んで逃亡し、事業も破綻し
一家で島原の地に引っ越してきた。
貧乏なので、小屋のような家に住む。
それでも、隣の家の同学年の太田則秋とすぐ仲良くなり、家族ぐるみの
付き合いが始まる。

担任の酒井先生も優しい女の先生で、孝のことを気にかけ声をかけて
見守ってくれている。
生活保護で文房具を買う時も気兼ねがないように配慮してくれる。
それでも孝のみじめに思う気持ちはあるのだけど・・・・


年に一度の初市に来るサーカス。
そのなかにいた女の子・雪子との関わり方もよかった。
ひとつ年下の雪子をすぐに遊びの仲間に入れてあげる孝と則秋。
雪子が来年は小学校に通う年だけど、通えるのかな?と言えば
自分たちの教室を見せてあげる。
それをそっと見ている酒井先生。


色々と、今だったらダメなんだろうな・・・という場面があって
あ~むかしは良かったよなぁ~と
自分の小学生の頃を、あれこれ思い出した。



島原城築城400年を記念して、本書は出版されたとか。
この本を知れてよかった!




                    ★★★★★







発行年月:2025年12月


その家は、佳きものと美しい暮らしに満ちていた――新たな美「民藝」の誕生
大正十三年、宗教哲学者の柳宗悦が住む京都の家で女中奉公をはじめた少女サチ。ある日、河井寛次郎という陶芸家が柳家に来訪する。英国帰りの陶芸家・濱田庄司も同席し、男たちはすぐに意気投合した。彼らは共に小道具市を巡り、「下手物」すなわち日用の品に自由な美を見出し、それらを「民藝」と名付けた。薄汚れた古布や、埃にまみれた陶磁器に感嘆し、その美を世に提唱する三人の姿に驚かされるサチ。佳き品々に満ちた柳家での暮らしと、美を愛する人々との出会いを経て、彼女自身もやがて「民藝」に魅せられていく。百年前の京都で、新たな美「民藝」の世界を切り開いた人々の情熱と輝きの日々を描く歴史長編


                     (角川書店HPより)




柳宗悦は、名前だけしっていた。
息子の柳宗理は、キッチン用品でよく出て来るので、馴染みがあって・・・
ああ、こういう人だったんだ~と初めて知った次第・・・(^^ゞ


物語が柳家に女中奉公するサチ子(サチ)の視点で進む。
西洋と日本の暮らしがまざったような日常。
特に食事のメニューが美味しそうで味を想像しちゃう楽しさがあった。

宗悦は宗教哲学者だけれど、親友の河井寛次郎と濱田庄司は陶芸家。
三人で骨董市に出向き、あれこれ手に取る場面も楽しかった。

宗悦の妻・勝子は声楽家で、まだ幼い息子たちを置いて留学したり
外出したりと活動的。
でも、サチやばあや(経験豊富な女中)にも、敬意をはらっている感じは
凄く好感がもてた。


宗悦やその仲間たちが民藝というものをもっと価値あるものとして
世間に広めようと協団を設立したり、上野の博覧会に作品を展示したり
と奮闘する。
名前を知っている志賀直哉や芹沢銈介や大原孫三郎なども出て来て
幅広く親交があった人なんだな・・・と。


女中のサチの出身が沖縄(琉球)だと明かされて・・・
兄のことやサチ自身について、疑問に感じていたことが納得できた。
同じ日本人なのに・・・
アイヌの人たちの物語と同じことが南でもあったんだと
ややショックだった。


でもサチにも最後は、幸せが待っていそうなものにして物語が終わったのは
嬉しかった!


今回も大満足な作品でした!
まかてさんは、やはり凄い!




                      ★★★★★



発行年月:2025年10月



「うち、知りたいんです。民主主義って何なのか」
東京・下落合、戦火を逃れた邸宅に集められた4人の女性。
GHQの一声で、彼女たちの人生を変えるハチャメチャな同居生活が始まった。
1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。
いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、この実験を発案した仁藤子爵夫人、
生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――
それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。
希望と不安、そして企み……。
波乱の展開が感情を揺さぶる、今年一番の超大作!


                   (角川書店HPより)



民主主義を若い女性に教えるという試験的な試みがGHQの声で始まることに

施設は仁藤伯爵夫人(鞠子38歳)が住む、下北沢の邸宅。
その一棟を生徒たちに提供。

生徒は
真島美央子(21歳)女子学習院高等科中退後、銀行勤め。戦後はGHQの翻訳の仕事を
していた。正統派美人

近藤孝子(20歳)静岡の農家の娘。高等女学校~戦後は横浜で女中をしていた
エキゾチックな雰囲気

沼田吉乃(20歳)両親は横浜で洋裁店を経営していたが焼失。3年前に結婚した夫は
戦地に行ったまま。戦後はダンスホールで働いていた。

宮下ヤエ(18歳)青森出身。戦後は上野の定食屋で働いていた。


GHQのミラー大佐(45歳)が4人を選びメイドのクニと
教師役には日系2世のリュウ・サクラギ(28歳)が選ばれる。
全体のバックアップにGHQのケーディス大佐があたる。




民主主義の発祥の地は古代ギリシャであり
民衆=デモス 支配する=ウラトス
デモクラシー=民衆による支配


最初のこれは、なるほど・・・・・と思った。


途中、吉乃の夫が無事に帰還し、吉乃は夫とともに家業の洋裁店をやることに
決めて出て行き、代わりにクニが生徒に加わる。


生徒の女性たちが、それぞれいい個性で応援したくなる。
半年過ごす間に、それぞれに夢ができ、それを実現することを目標に
ここから巣立っていく。


教師のサクラギと孝子のロマンスもどうなるのか心配だったけれど
最後の最後で二人がやっとお互いの気持ちを伝えあえて一緒に生きていくことに
なり良かった!


青森弁のヤエがサクラギの強めの突っ込みを入れる場面が面白かった!


600頁越えの大作なんだけど、最初から最後まで飽きずに楽しめた!




                      ★★★★★







発行年月:2025年7月


中学2年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。
はじめてできた友達、母とのすれ違い――。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行


                (集英社HPより)





中学2年生の桐乃とベトナム人のヒュウ。


桐乃は両親とヒュウは母親と昭和に建てられた巨大な団地群のそれぞれ別の棟に
住んでいる。
幼いときは、団地内の色々な国の子どもたちが、普通に遊んでいたのに
中学生になった今は、日本人から差別的な態度を取られる者も。
ヒュウも蔑まれる標的だった。


桐乃の母・里穂は、自身が中学の時、友達になったべトナム人のタオとの
苦い思い出から困っている外国人を見捨てられず、週3回は市民センターで
日本語を教え、それ以外の日は自宅で教えている。
バイトもしながら・・・・
いつも忙しく動いている母。
自分より他人のことに時間を使うことを優先させる母に桐乃は寂しさもあり
次第に母の行動を嫌うようになる。
ヒュウのことも気になりながら、最初は見て見ぬふりをするのだけど
少しずつお互いが心を開き、親友のようになっていく。



外国から日本に来た人たちの苦労を知った。
技能実習生として働いていたけれど、あまりの過酷な労働に我慢できず
逃げ出し、不法滞在者になってしまう人たち。
希望を抱いてきたのに、酷い労働条件を飲まされて逃げる。


最近、ニュースで外国人の犯罪が増えたなと感じるけれど、これを
読むと背景にあるのは、日本できちんと収入を得られないことが要因なのかも
と考えてしまう。


ヒュウの母親も桐乃の母親も、二人がある日、突然、居なくなったことで
自分の行動を省みる機会が出来た様子。
二人がこの後、どう成長していくのか、わからないけれど
以前より少し、生きやすくなっていたらいいな。




                   ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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