発行年月:2025年10月
奔放奔放な母と自由になれない娘――親子関係に悩むすべての人に贈る、
やさしいエールに満ちた「希望」の物語。
(ポプラ社HPより)
図書館の棚から気になり借りてきた。
初読みかも?
表紙の絵とタイトルにほのぼのしたものを感じてだったけれど
それに反して、結構重たいかんじだったぁ~
でも、一気読み。
主人公の本条望の6歳から34歳までの物語。
6歳の最初の話は、母親がなかなか帰ってこない話で6歳の子が
一人であれこれ考えながら行動する様子が不憫でならない。
同時に母親に対して激しい怒りが沸く。
母親は、恋人をコロコロ変えて、そのたびにその相手の家に転がり込むので
転校もちょっちゅう。
10歳(小学4年生)で同じクラスの優ちゃんの家に遊びにいき
そこのお母さんは優しく接してくれる。自分の母親との違いも感じる。
再び転校することになったけど、文通が暫く続いたり
望のことを親友と呼んでくれる存在が出来てよかった!
中学生のとき、度々、訪ねて来てくれるスガノさんをもしかしてお父さん?と
思い、疑問をぶつけると違うと。
でも母親の芙美子には以前、助けられたからと。
このスガノの存在が、望にとって大きかったと思う。
困りごとを相談できる、しっかりした大人の存在だったから・・・
幼い時から英会話教室に通わせてくれたり、大学も行かせて貰えて
経済的に困らなかったのも幸いだった。
貿易会社の事務員として働き翻訳スクールに通い、そこ知り合った
坪井と恋人関係に。
でも坪井は既婚者。
賢くても、こういう男に惹かれてしまうのか・・・・・(-_-;)
優しいけれど結局、こういう男はダメ男。
避妊していた(ピルも飲んで)けど、この人の子どもが欲しいと
妊娠し、相手には妊娠を告げず、別れたい。そして500万が欲しいと頼み
出産。
女の子が生まれて遥と名付ける。
母親の芙美子に育児を手伝って貰いながらフリーランスの翻訳家として
食べていくってことだろう。
一応、綺麗におさまったかんじだけど、
う~ん。
芙美子のことを酷い母親だと思って読んだけど、過去のことがわかると
ちょっと同情心も沸いた。
望の父親の男もサイテイなクズ男。
妊娠しちゃうと、どうして女性だけが苦労しなきゃいけないのか?
男は逃げればいいけど・・・
芙美子は汁物はいつも作って飲む習慣を望につけていたし、ネグレクト
だったけれど、自分も生きるために必死だったのかも。
生まれた遥が愛情いっぱいに感じながら成長してくれたらいいな。
結構、物語として面白かった。
ほかの作品も読んでみようかな。
★★★★
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発行年月:2025年7月
蛍が舞う夏祭りの夜──山間にある小さな町に暮らす
中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、
生きるために互いの秘密を守り合うことを決めた。
それから十五年後、大人になった幸恵と隆之の予期せぬ再会が、
家族や友人、町の人々の人生に大きな影響を与えていく。
明かせぬ秘密を抱え、思い描いた道のりではなかった。
それでも、この小さな光が照らす世界を大切に生きたい。
一人一人のささやかな祈りを描いた、心震える傑作小説。
(東京創元社HPより)
最初の場面から衝撃的。
幸恵は妊娠8か月で、一緒に暮らしていた男に全財産を持ち逃げされそうに
なり、思わず殺してしまう。
遺体は古井戸へ。
そして自身も死のうと、かつて自分のことを愛してくれた祖母から聞いて
知った蛍の飛ぶ森のなかへ。
そこで同級生の隆之に再会。
結局、物語を読み進めてわかったのは、あの後、隆之が幸恵を病院に連れて
行ったが、子どもを産んで亡くなってしまったらしい。
子どもの名前は正道。
正道は幸恵の遠縁の夫婦に育てられるのだけど、愛情を持って育てられた
わけではなく・・・
出て来る人たちが、ちゃんと親から愛情を受けていない人ばかりで
本当に心が痛む。
正道は隆之と出会い、一緒に暮らすようになって精神的に落ち着いていく。
子どもにはちゃんと自分をみてくれる大人が必要。
隆之自身、ちょっと怪しいような感じはあるものの、ちゃんと正道を養育しようと
考えて行動している。
会社を経営するまでの財力もあったし・・・・。
正道の食事を主につくるということで雇われた綿貫紅実子も不幸を自分から
招いてしまう人でハラハラ。
それでも、結局、最後は丸く納まりホッとした。
今回も不幸だらけだったけれど、そんななかにも希望があったのが救いかな?
もっと明るい話、書いて欲しいんだけど・・・・(^^ゞ
★★★
発行年月:2025年3月
小学校図書館司書のまふみは製本工房に暮らす中で様々な人と出会い本が
人の心を救いうることを学んでいく。
本好きに贈る心温まる物語
(平凡社HPより)
ルリユールとは・・・フランス語で手仕事による製本という意味。
知らなかった。
物語の主人公・中島まふみ(27歳)は父親が司法書士で自分も同じ仕事に就こうと
合格を目指し勉強を続けてきた。
けれど何度も受験に失敗。
司書の資格をとり、その仕事をしながら合格を目指して来たけれど
司法書士は諦め司書として働こうと決める。
そして自身の出身である花園小学校の学校司書として働くことに。
実家に入りたくなく、見つけたシェアハウス「リーブル荘」。
大家さんの綺堂瀧子は製本家で、同じ敷地内に工房も構える。
瀧子の孫である由良子(27歳)も製本家として働いている。
製本の様子を想像しながら読んだ。
きっと素敵な本に変身するんだろうな・・・・
由良子は交通事故で早くに両親を亡くし、自身も相貌失認に。
人の顔の見分けがつかない。
けれど、それを人に悟られたくなく、人と接することなく引きこもりの
ような生活を続けている。
そんな由良子とまふみが実は小学6年生のときにお互い、もっと親しくなりたいと
思っていた仲だと言うことがわかり、由良子に大きな気持ちの変化が
起きたのはよかった。
本を通じた二人の出会いと再会。
周りの人たちとの温かい交流もよかった。
初めて読む作家さんだけど、今後も気にして読んでみよう。
★★★★★
発行年月:2025年3月
楓はお腹の子の父親である先生と、その妻・野ゆりと暮らし始めるが、先生が姿を消してしまう。二人の同居生活はうまく回りそうにも思えたが、楓には秘密があり、やがて限界が訪れて……。「こんな生活、いますぐぶっこわしたほうがいい」「ぶっこわして、それからどうするつもりなの?」しなやかで爽やかなスタートの物語。
(新潮社HPより)
作家の鈴村太陽が愛人・楓を妊娠させ、妻の野ゆりがその面倒をみる。
この設定、凄いな。
こんなこと妻が承知しないだろうに・・・・
野ゆりは、太郎の母・紘子が癌に冒されていることを知り近くに移住しようと
夫に働きかけ、紘子が住む岐阜の田舎に見つけ東京から移住。
夫の太陽は、東京で小説家として取材やら映画化される本があり忙しく
すぐに東京に戻ってしまう。
そのうえ、愛人が妊娠したから一緒に住んでほしいと。
どれだけ自分勝手なんだよ!(# ゚Д゚)
楓も自分が野ゆりに受け入れられるのか?本当に本妻と暮らせるのか?
と不安な気持ちで野ゆりの住む家に来るのだけど野ゆりは平然としていて
楓との同居を受け入れているかんじ。
それが逆に不穏に感じて落ち着かない楓。
太郎は楓を野ゆりに任せて、自分は東京へ。
二人の暮らしは、最初は、ちょっとギクシャクしたかんじだけれど
すぐに表面上は仲良く。
近所には親戚と説明していて、近所づきあいも良好。
紘子にとっても楓と野ゆりがそばにいてくれたことは心強かったと思う。
愛車のベンツの鍵を楓に渡すくらいだからね・・・。
孫の大地にも会えてよかった。
この物語はどういう結末を迎えるのか?が気になり読んでいたのだけど
最後は、痛快だった。
太陽はこのあと、どうなるんだろ?
ま、今まで二人に対して、勝手気まま過ぎたんだから自業自得だな・・・^m^
なかなか面白かった。
★★★★
発行年月:2025年4月
なんか、怖い話ない?
異界が覗き、怪異の似合う古い街。
男たちが喫茶店に集ってすること、とは――。
男子会で、ホラーをダベる。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。なぜ多忙な四人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)は、わざわざ遠出して喫茶店を何軒もハシゴしながら、怪談を披露し合うのか――。そして、いつも茫洋としているが、気づくとなにか肝心なことをぼそっと呟く塚崎多聞とは誰なのか?
ホラー小説家としてデビュー(『六番目の小夜子』)した著者による、深煎りネルドリップ、男子ホラーはいかが? 奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)全6編。
(幻冬舎HPより)
「月の裏側」 「不連続の世界」と読んで、これが塚崎多聞シリーズ3冊目。
4人が色んな地で集まり、喫茶店をあれこれ変えながら怪談話を語る。
怪談といっても日常生活のなかで見聞きしたり自身が体験した、ちょっと
不可解なことを話し、それについて、ああだこうだ言い合う。
4人が仲いいかんじでいい。
やはり多聞の言動がいろいろ印象的。
考え方も独特なんだけれど、感じ方も。
そして多聞の話がやはり地味にこわい。
例えば・・・親友の叔父さん、元気なころはあちこち歩き回っていたけれど晩年は
寝たきりに、亡くなったあと、スマホに記録される歩数計がず~っと0だった
のは当たり前だけど、初七日にあたる日だけ908750歩だった。
ボーカルが事故死したというNというアメリカのロックバンドの中古レコードを
買ったけれど途中で針が飛ぶ。その歌詞は「車で溺れてこの世とオサラバ」と
いうところ。そのボーカルは車を運転中に川に落ちて死んでいる。
失くしても戻ってくる折り畳み傘のはなし。
アパートの隣人の家のなかにある黒いゴミ袋(中身がいっぱい)が気になって
いた。大家さんが家のなかもそんな袋でいっぱいだという。
土塀の横を歩いていたら前に歩いていた人が、ふと目を逸らしたあと消えて
どこに行ったんだろう?と不思議だったはなし。
最後のお店で、ふとこちらを見ている少年が気になり、じっと見て
自分だと気づく、一緒にいるのは父親と近所のおじさん
ホテルのクローゼットの話も、想像するとちょっと怖かった。
(幻冬舎HPより)
「月の裏側」 「不連続の世界」と読んで、これが塚崎多聞シリーズ3冊目。
4人が色んな地で集まり、喫茶店をあれこれ変えながら怪談話を語る。
怪談といっても日常生活のなかで見聞きしたり自身が体験した、ちょっと
不可解なことを話し、それについて、ああだこうだ言い合う。
4人が仲いいかんじでいい。
やはり多聞の言動がいろいろ印象的。
考え方も独特なんだけれど、感じ方も。
そして多聞の話がやはり地味にこわい。
例えば・・・親友の叔父さん、元気なころはあちこち歩き回っていたけれど晩年は
寝たきりに、亡くなったあと、スマホに記録される歩数計がず~っと0だった
のは当たり前だけど、初七日にあたる日だけ908750歩だった。
ボーカルが事故死したというNというアメリカのロックバンドの中古レコードを
買ったけれど途中で針が飛ぶ。その歌詞は「車で溺れてこの世とオサラバ」と
いうところ。そのボーカルは車を運転中に川に落ちて死んでいる。
失くしても戻ってくる折り畳み傘のはなし。
アパートの隣人の家のなかにある黒いゴミ袋(中身がいっぱい)が気になって
いた。大家さんが家のなかもそんな袋でいっぱいだという。
土塀の横を歩いていたら前に歩いていた人が、ふと目を逸らしたあと消えて
どこに行ったんだろう?と不思議だったはなし。
最後のお店で、ふとこちらを見ている少年が気になり、じっと見て
自分だと気づく、一緒にいるのは父親と近所のおじさん
ホテルのクローゼットの話も、想像するとちょっと怖かった。
何気なく言う多聞の言葉に他のメンバーもビクッ(;゚Д゚)としたりして・・・
本人が「僕はもう死んでいるのかも・・・」と思うのも最後にゾッとした。
このシリーズ、続くかな?
多聞の話をまだまだ読みたい。
★★★
多聞の言ったことばが、検事の黒田の事件の謎を解くカギになるのも
面白かった。
兎に角、独特な雰囲気が多聞にはある。本人が「僕はもう死んでいるのかも・・・」と思うのも最後にゾッとした。
このシリーズ、続くかな?
多聞の話をまだまだ読みたい。
★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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