発行年月:2020年2月
家族に疲れた――性風俗に通う夫、不実を隠した父、危険な恋愛に耽る娘。
結婚二十年の主婦・絵里子の穏やかな人生は、大切な人の〈秘め事〉で一変した。
大きな虚無を抱えた絵里子に、再び命を吹き込むのは整形した親友、
乳癌を患う老女、美しい風俗嬢......?
人生の中盤、妻でも母でもない新たな道が輝き出す傑作長編
(中央公論新社HPより)
52歳の絵理子。
夫と20歳の大学生の娘と暮らしている。
ある日、夫の物らしい風俗店のポイントカードを見つけてしまったことから
絵理子の考え方、行動が変わっていく。
夫婦の出会いの場面が素敵だったので、良い出会い方だなぁ~
これは、別れない方がいいと思うなぁ~と思いながら読んでいた。
絵理子の親友・詩織の存在も心強い。
的確なアドバイスと援助をしてくれて、こんな友達が居たら素敵だと思った。
絵理子の周りにいる人たちって、皆、良い人ばかりだと思った。
そのことに、気づくことも出来て、心に傷を負ったかもしれないけど
そのぶん、前とは違う考え方を得ることが出来たし、
より一層、魅力的な女性になったと思う。
物語のラストは、期待通りの素敵な終わり方で良かった。
★★★
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発行年月:2019年6月
いつかは欲しい、でもそれがいつなのか、わからない。
夫と二人の快適な生活に満足していた知佳(35歳)。しかし妹の出産を機に、彼の様子が変わってきて……「1DKとメロンパン」
妊活を始めて4カ月が過ぎた。時間がないとあせる妻に対し、夫の睦生(34歳)は……「無花果のレジデンス」
独身OLの茂斗子(36歳)は、単身者しか入居していないはずのマンションで子どもの泣き声を聞いて……「私は子どもが大嫌い」
子どもがいてもいなくても……毎日を懸命に生きるすべての人へ、
そっと手を差し伸べてくれる、5つの物語。
(角川書店HPより)
子どもがいるかいないか。
欲しくてもできないのは辛い。
夫婦が同じ考え方でないとどちらかが苦悩することになる。
ここに登場の5つの話は、状況としては厳しいものもあるけれど
うまく夫婦が意見交換して納得した自分たちの未来に向かって歩んでいく姿が
清々しく、読後感としては、どれも良かった。
話としては最後の<金木犀のベランダ>が好き。
パン屋を営む43歳の夫婦。
栄太郎と繭子。
今は、子どもが居ない。
夫は、二人で子育てをしてみたいと言い、妻は、今のままの生活で満足していると言う。
夫婦は自分の気持ちを素直に相手に伝え、今後のことを考える。
こういう夫婦は理想的。
子どもが居てもいなくても変わらぬ夫婦の信頼関係が保てていけそう。
子どもがいる、いないで、幸せの度合いが変わるわけではない。
今ある幸せをちゃんと見つめていける人でありたいと思った。
どの話もじ~んと温かいものを感じて良かった!
★★★★★
発行年月:2019年3月
どんなに強欲と謗(そし)られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出した、現代日本を生き抜く女たちの夢と祈り――。平成の掉尾を飾る傑作!
(新潮社HPより)
1960年代に出会った3人の女性の物語。
早川朔(藤田妙子)・・・・イラストレーターとして活躍する
登紀子・・・フリーライターの先駆け的存在
鈴子・・・妙子と登紀子が関わっていた出版社の雑用係で入社。
3人の女性のそれぞれの生い立ちなども語りながら
3人が一挙に距離を縮めたのは、学生運動が盛んで大規模なデモが行われる
という新宿へ見物に行ったとき。
女性差別的なうっぷんとか、デモ隊に混じって投石するシーンは
良かったなぁ~。
それは後で会社から大目玉を喰らうことになるのだけど、この夜がなかったら
後々まで3人の絆が繋がっていなかっただろう。
イラストレーターの妙子は、大橋歩さんがモデルだろうなぁ~と読みながら
想像。
平凡パンチの表紙を描いていたのは知らなかった!
どんな表紙か興味があって調べたら・・・ヤフオフに出てた^^;
ライターの方は誰だろう?
参考文献にある三宅艶子さん、菊子さんがそうなんだろうな~。
激動の昭和の時代、頑張って出版業界で働いていた女性たちのドラマ。
凄く読み応えありました!
表紙の宇野亜喜良氏の絵も、昭和を感じるものでいい。
内容に凄く合っていて、素敵!
★★★★
発行年月:2018年4月
大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失う――。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説 富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。
(幻冬舎HPより)
介護士を目指す学校で知り合った、日奈と海斗。
2人は以前は恋人同士だった。
日奈は、海斗に別れを切り出し、年上の宮澤と付き合い同棲もするが、
やがて宮澤は元妻とやり直すことにしたと別れを告げられる。
海斗は、同じ職場に入った年上のバツイチ女性・畑中真弓と付き合い
一緒に暮らす。
元夫は再婚し、一人息子・裕紀もそちらで暮らしていたが、知的障害を理由に
育児放棄。
真弓が自分の元に引き取るという。
それなら、3人で暮らそうと言うが、真弓はほかに好きな男が出来、裕紀の
ことも面倒みてくれるひとだからと引っ越していく。
結局、いつも振り回される海斗・・・・なんてお人よしなんだ。
介護士の仕事をする人たち。
介護の仕事って大変だと改めて感じる。
低賃金と嘆く人たち。
大変なのに低賃金じゃ、目指す人これから居なくなるじゃないか?
外国人ばかりになったりして。
なんて、物語の内容より、そちらの方が心配になってきた。
物語として、重苦しく最後、少しだけ海斗が幸せになれるといいなと
思えたけど、あまり好きな話じゃなかったな。
読み終えて、この表紙みると、なんとも切なくなる(:_;)
★★★
発行年月:2017年3月
大切な人の死を忘れられない男と、恋の仕方を知らない女。欠けた心を抱えたふたりが少しずつお互いを知り、日常の中で歩み寄っていく道のりを描く。他者と生きることの温かみに触れる長編小説。
(集英社HPより)
須藤壱晴・・・32歳の家具職人。
12月のある日が近づくと、突然、声が出なくなる。
高校生のときの哀しい出来事。
そのことがずっと頭から離れない。
本橋桜子・・・32歳。出版社の営業。
壱晴の工房のパンフレット制作に関わる。
父親が酒乱で、母親に暴力を振う。
壱晴と桜子、仕事を通じて知り合った二人。
お互いが心に抱えているものを相手に知って欲しいと思えたのは
お互いが本当の自分を知って欲しいと思ったから。
それだけ、お互いを必要と感じたからだろうな。
表題が、いい!
すこやかじゃないときもお互いが側に居て欲しいと感じて
側にいてくれることを感謝する関係って理想的。
壱晴と桜子なら、この先もきっと大丈夫!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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