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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年1月

戦時下に空襲に遭い、以来いつも怯えているナイーブすぎる祖父・寛太から、真は旅に同行するよう誘われた。どうしても今、寛太が会わなくてはならない人とは。語られる、せつなく悲しい愛の物語。寛太が自転車で、旅に出た本当の理由。著者の大ヒット作『いま、会いにゆきます』から12年、著者が描きたかった真の愛のかたちが、今ここに。

                  (朝日新聞社出版HPより)





大沢真(23歳)が祖父・寛太の思い出を巡る旅に同行する話。

真の恋人・野川麻美も一緒に・・・。

祖父の寛太の思い出話がいい。
祖父の恋バナなんだけど、本当に純愛。
真の祖母の名前が、最初からわかるので祖父の初恋は実ったんだと
知ったうえで読めるので、途中の切ない別れも、この後、どうやって再び
共に暮らすようになっていくんだろう?と楽しみながら読めたかんじ。


『いま、会いにゆきます』と似たような雰囲気。
切ないけれど、温かい。
ジ~ンと胸を打つような言葉も沢山ありました!

こんな風に想った人と共に生活出来て、今もず~っとその時の気持ちを
忘れずに誰よりも愛おしい存在と思えるなんて、ちょっと憧れちゃうな~。

真も麻美と同じような気持ちを持ち続けていけるといいな。


                         ★★★★★
 
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発行年月:2014年10月

ふたりの母親とふたりの子ども。偶然の出会いからはじまった“タカシマ家”。
特別なようでいて、どこにでもいる一家が歩んだ十六年間の軌跡。
喜びと悲しみに彩られた、新しい家族小説の誕生

                   (集英社HPより)





高橋泉(33歳)と息子の草介(小1)が高校生の島原千代子と出会う場面から

始まる物語。
千代子は電車に飛び込もうと思い詰めていたところを草介に救われる。
そして、また別の日に、泉と千代子が再会。
二人は親しくなり・・・・
二人が作ったファミリーの名前は「高島家」に決める。


二人が愛し合う関係になったときは、驚きましたが
その後の二人の様子は本当に幸せそうで、応援する気持ちに変わりました。

まだまだ同性同士の恋愛には、いろいろな偏見の目が多い世の中ではありますが
いろいろな形の家族があってもいいんじゃない?と寛容に見守る社会になったら
いいな。


草介と後に生まれた宝の二人がまた良い子でした!

でも物語の終盤は哀しい出来事が続いて、ここまで哀しいことが続かなくても
いいのになぁ~とちょっと思いました。
草介が可哀想過ぎるぅ~(;O;)

 
よって★は3つにします^^;

小川さんの物語は、途中まですごく楽しく読めるのだけど
どうも「!?」っていう展開になるんだよね~。
あくまでも私の感想ですが・・・・^^;



                         ★★★




発行年月:2014年11月


 二人は運命を共にし、男を一人殺すことにした。
「わたしたちは親友で、共犯者」

復讐か、サバイバルか、自己実現か——。
前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。

望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。
夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。
三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に
追いつめられた二人が下した究極の選択……。
「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」

すべては、泥沼の日常を抜け出して、人生を取り戻すため。
わたしたちは、絶対に捕まらない——。

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の〈共犯者〉になる。
比類なき“奥田ワールド

                   (幻冬舎HPより)




ナオミの章とカナコの章に分かれていますが
二人とも最初から登場します。
二人は大学時代からの親友で、最初のナオミの章では主にナオミの仕事の話。
現在の「葵百貨店」に勤務して7年のもうすぐ29歳。
百貨店の仕事上知り合った中国人の李朱美は、見た目はケバケバしい品のない
女性で最初は嫌悪感すら抱いていた相手だが、会社経営している金持ちで性格も
思ったことはズバズバ言うが親身になって何かと助けてくれる相手になっていく。

一方のカナコは銀行員の夫と二人暮らしの専業主婦。
しかし、夫の暴力に悩んでいた。


そんな二人が夫を殺害する。
計画を練って・・・。
ここでナオミが利用するのが、李社長絡みの中国人。


カナコの章では、実際、計画通り殺害したその後の二人のことが書かれていて
ハラハラドキドキが止まらない。
最後の最後までその緊張感を持続させてくれた。

殺人はいけないことと誰も思いながら、きっと誰でも二人を応援しちゃうと
思うなぁ~。
「どうか捕まらないで!!」と願いながら読みました。


が・・・強敵だったのは、殺害した夫の実の妹・陽子。
彼女にとっては大切な兄なわけだから、陽子も必死に真相究明を図るんだけど
陽子が邪魔な存在に思えてくるからね・・^^;



ホント、読者も共犯者にされちゃう作品だった!
でも面白かったなぁ~。


                           ★★★★





発行年月:2014年11月


 「死にたくなったら電話して下さい。いつでも。」
空っぽな日々を送る浪人生・徳山は、ある日バイトの同僚に連れられて十三のキャバクラを
訪れる。そこで出会ったナンバーワンキャバ嬢・初美から、携帯番号と謎のメッセージを渡
され、猛烈なアプローチを怪しむも、気がつけば、他のことは何もかもどうでもいいほど彼
女の虜に。殺人・残酷・猟奇・拷問・残虐……初美が膨大な知識量と記憶力で恍惚と語る「世
界の残虐史」を聞きながらの異様なセックスに溺れた徳山は、やがて厭世的な彼女の思考に
浸食され、次々と外部との関係を切断していき――。ひとりの男が、死神のような女から無
意識に引き出される、破滅への欲望。
全選考委員が絶賛した圧倒的な筆力で、文学と人類に激震をもたらす、現代の「心中もの」
登場! 第51回文藝賞受賞作。

                   (河出書房新社HPより)




インパクトある表題と表紙に負けない内容でした。
いや~面白かった!

主人公・徳山久志(21歳)は、三浪中。
居酒屋のバイトをしながら予備校に通わず独学して大学受験を控える身。
バイト仲間から誘われたキャバクラで、そこでナンバーワンのミミ(山仲初美)と
知り合う。
初美は何故か、久志に猛烈にアプローチ。
最初は、相手にする気がなかった久志だが、次第に初美に惹かれていく。


勉強とバイトの日々だった久志に刺激的な初美との関わりが生まれ
生活が一変していく。
初美は謎めいている。
その思考も独特で、久志に付き合いはじめの頃に「心中」を提案したりして。
危ないなぁ~こんな女から離れなきゃダメ!!と心の中で叫びながら読んでいました。


そんな状態でも、受験した大学すべてに合格。
喜ぶところですが・・・・なんだか嫌な予感・・・・そしてその予感的中!!(;O;)


これからの作家活動が楽しみです!
最初に発表の作品がコレって、凄い!!
読後感は決してよくないですが・・・^^;

次にどんな作品を書かれるのか、期待しちゃいます!


                          ★★★★★



発行年月:2014年11月


 時は近未来、韓国を舞台にした言語戦争(サイキック・パンク)と、今の貴方に届くメイル…。
ネット限定販売で4000部完売。
朝日新聞他メディア騒然の小説、ついに一般版を単行本化。

                     (河出書房新社HPより)




ある日、知らない人から届くメイル。
それに返信したら、二人の別人(?)に届き・・・・・
またそれぞれに返信すると、更に別の者から返事が来て・・・・

こんなこと、実際あるのかなぁ~?

でも、せいこう氏のその対応がなかなかユニーク。

誰なのかも分からない自分の元に返信してくる人たちを、ひっくるめて
親愛なる・・・と称し、小説を書き始める。

その作中作、よくわからないけれど、なぜか続きが気になるお話。
ソンメジャの踊りに魅せられるキムとスズキの話。
でも・・・・せいこう氏が書き続けていたのは「花とみつばち」という童話らしい。
え?キムとスズキとソンメジャの話じゃなくて?????
混乱?????

なにがなんだかわからないけれど・・・・楽しかったのは間違いない。

せいこう氏、ユニークだわ~
こういうの結構、好きです(^^)



                         ★★★★
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