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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2025年7月


「将来の夢」を思い出せない全ての大人達へ
「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。天才は、才能を見つけた連中が、一方的にそう名づけるんだ」
デビュー10年。爆発的に売れることはないけれど、きちんと締め切りを守り、編集者に無理難題を押し付けずに着実に仕事をこなす作家・星原イチタカ。一方、同期デビューの釘宮志津馬は偏屈で横暴であることを自覚しながらも、大人気作家であることから周囲に丁重に扱われることに対し憤りを感じている。イチタカの才能を軽んじる向きもある中、釘宮だけが彼の「天才」性を”観測”していた。
藤井聡太七冠の記録を塗り替え、史上最年少でプロ入りした中学生棋士、タピオカミルクティーの味もマカロンの味も知らない、かつての「氷上の妖精」、気がつかぬままに抜群の歌声を持ち、オーディションを駆け上がる天才中学生……。
描かれるのは5人の天才たち。彼らと、彼らを観測し続けた人々の姿が紡がれる連作短編集


                   (文藝春秋HPより)



5つの短編集。

共通して出て来るのは、スポーツ雑誌 ゴールドスピリットでカメラマンを
している多々良智司(30歳)。

<星の盤側>
14歳で将棋でプロ入りし藤井聡太の最年少棋士記録を更新した明智昴(4段)と
30歳の座間隆嗣(6段)の対局。座間も中学生でプロ棋士になった人物。
その対局を写真に収める。


<妖精の引き際>
冬季オリンピックの金メダリスト・萩尾レイナは、今回のオリンピック選考には漏れ
引退を考える。
そんなレイナが引退記念のフォトエッセイを出すといい、パリで撮影することに


<エスペランサの子供たち>
経済的に塾に通わせられない子どもたちを無料でボランティア講師たちが教える
無料塾エスペランサ。
塾終わりにカラオケに連れていく講師たち。
そこで生徒の一人・赤羽勇仁の歌声に衝撃を受ける講師の旭川七音。
受験も頑張りながら歌のオーディションにも応募することに


<カケルの蹄音>
農業高校の馬術部に入部した志木翔琉(かける)。
中学までは陸上部で全国大会にも出場した。
けれどケガで陸上を諦めた。
そこに少し前まで競走馬だったズットカケルが馬術部へ。


<星原の観測者>
釘宮志津馬(42歳)直木賞にノミネートされ、ヒット作も多数。
映像化された作品も複数の売れっ子作家。
同年の星原イチタカと直木賞受賞祈願で二人で飲みながら、あれこれ話す。
人付き合いが苦手な釘宮の唯一の友が星原。
しかし、そのあと、星原は亡くなる。


この最後の話が一番、感動した。
イチタカの死が不慮の事故だと知れてよかった。
そして死んだイチタカが、義母の幸子の元に来た釘宮との会話を
側で聞いているというのもよかった。
義母の幸子も素敵な女性。
イチタカの代わりに今度は釘宮に説教してくれそう。



初読みの作家さん、最近、全部、当たり!
この人のほかの作品も読んでみたい。



                   ★★★★

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発行年月:2025年7月


美しい色。美しい香り。時間をかけ心を尽くして旬を集めることは、わたしの生活そのものだ──。知らない土地に古民家を買って宿のオーナーシェフとなり、各地から訪れる人をもてなすようになった著者。春はふきのとうを摘み、竹の子を掘る。夏は草を刈って桃をかじる。秋は柿を干して鹿肉を焼き、冬は薪を割って柚子を蒸す。12か月の味わい深い物語。


                    (新潮社HPより)


この方のことは全く知らなかった。
元々はエッセイストなんですかね?

タイトルと表紙の絵が可愛らしくて気になり、読んでみた。

東京から山梨への移住は、夫の転勤のためであり、移住先を見てまわり
古民家をみつけてリノベーションし・・・
その途中で離婚?

著者のやりたいことを反対したのかな?
最初のそこで、「え?」と思い、その後、子どもさんが2人(小学生2人)
いて女の子は重度の障害を持っていて発語しないのだとか。

え?滅茶苦茶、大変そうなのに・・・古民家宿を一人で?

もう驚くことばかり。
凄い人だな・・・・感心しきり。


古民家宿を初めてからの1年の様子を月ごとの出来事で綴っている。

元々、お料理は得意みたいで、どれも丁寧に材料を選び、仕込みしていて
美味しそう。
写真が添えてあったらいいのに・・・と想像しながら楽しんだ。


山梨なので、富士山も見えるようで、素敵な景色が見られる場所なんだろうな。

今度はお料理の本を探してみてみようかな?




                   ★★★





発行年月:2026年1月


キョウコは、有名広告代理店を早期退職し、貯金を切り崩しながら相も変わらず、古いアパート「れんげ荘」で月10万円のささやかな生活。義姉や姪のレイナ、友人のマユちゃんの相談にのったり、ご近所のチユキさんと隠れ家でランチをしたり……。そんなキョウコの癒やしは、散歩で出会う彼女が密かに棟梁と名付けた犬、兄夫婦が飼っている猫の動画や、時折訪ねてくるヤモリ……そしてたまに自分にご褒美で、鰻の特上を食べたり――ささやかな幸せを身の周りでみつけながら、ゆっくり丁寧に暮らすキョウコを、温かく濃やかに描く書き下ろし長篇、記念碑的第10弾


                    (角川春樹事務所HPより)


もう10弾かぁ~。
相変わらずの生活をしているキョウコだけど、周りの人たちの相談事に
乗る日々。

兄夫婦と離れて暮らす息子のケイとレイナのこと。
義姉とキョウコの関係は友達同士みたいでいいな。

同じアパートのチユキは山で暮らす恋人と、決別を決めた様子。

友人のマユちゃん(元教師)が一緒に暮らす娘がきつくてストレスと。
娘は外で一人暮らしするようになり、良かったねと思っていたら
日本史を研究する会に入会したけれど、そこの一人の男性が既婚者なのに
あれこれ誘って来て嫌だという。
自身の離婚は伏せて何かと理由をつけて誘いは断るけれど・・と。

キョウコが娘さんに相談してみたら?とアドバイスして
娘が会に行って、相手に説教・・・・これ痛快だった!


タイトルのヤモリは家の窓の外側にくっ付いているヤモリ。
いると嬉しいみたいだけれど・・・・わたしなら嫌かも(^^ゞ

ご褒美は最後の最後。

ぶっちゃんの飼い主さんが亡くなって、同居していた息子さんが
代わりに飼ってくれないか?と。
二つ返事でOKしたキョウコだけど、猫を飼ってもいいアパートなんだね?

次はぶっちゃんとの暮らしぶりが読めるのか?
楽しみ。



                     ★★★



発行年月:2025年7月


文化センターで働く30歳の実日子。実家で何不自由ない生活を送っていたが、両親が交通事故で亡くなり、母方の叔母と同居することに。箱入り娘で、家事ができず、世間知らずな実日子と合理主義の叔母は全く波長が合わず、実日子は人生初めての一人暮らしを決意するが……。新居であるメゾン・ド・ミドリで出会った大学生サイトーくんや声優の新田さん、お見合い相手の椎名さんとの交流の中で、実日子は少しずつ強くなっていく。
 大人になり切れない大人の葛藤と進歩を描く、ハートフルストーリー。


                    (PHP研究所HPより)


図書館棚より見つけた本。
初読みの作家さん。
表紙が可愛いので期待して・・・

結果、正解!
最近、出会う本、皆、良いので嬉しい♪


30歳の主人公・実日子。
両親と暮らし、家事は一切母親がしてくれて、お気楽生活だったのに
事故で両親を一度に亡くし、そこの「あんたも助かるでしょ?」と引っ越して
来た叔母・順子。
自分の家なのに、段々と叔母の色に染め換えられていく家。
ソリも合わず、ストレスが増す一方。

そんなとき、叔母が持ってきたお見合い話で知り合った椎名禄(33歳)。
最初の時から「僕は結婚する気がありません」と断言。
実日子も同様だと話し、お互いのおばには付き合いがいいかんじで進んで
いることにしようと話し、その後もやり取り。
恋愛感情なしのこういう関係もいいと思う。
でも、段々、お互いに異性としての好意も感じ始めてきてる?
二人の会話が、面白くていい雰囲気。


一人暮らしを決意してよかった。
同じアパートの住人、サイトーくんと新田ちひろとの関係もいいし
偶然、出会った小学5年生の女の子・郁ちゃんやその母親、
高齢女性3人で暮らす百合さん、ルミ子さん、かおりさん。

広がっていく人間関係が楽しかった。

そして、叔母さんに一年の猶予を与えて「この家は売るから出て行って
ほしい」と言えたのは、凄い成長だ!

実日子のその後の物語も読めるといいな。




                     ★★★★



発行年月:2025年7月


新たな一歩を踏み出すために。
大切な何かを取り戻すために。
思い出の品、お預かりします。
丘の上にある古いレンガの「別れの博物館」。
さまざまな想いを抱えた人々が、今日も博物館を訪れます。
「別れの博物館」収蔵物リスト
館長の<数>、喫茶店に飾られていた<額>、帽子作家の<針>、
手話ボランティアの<耳>、数学教師の<名>、着られることのない<服>……。



                  (幻冬舎HPより)




初読みの作家さんかも。

文章から漂う雰囲気が凄く好み!


別れの博物館の館長カケス(32歳)は、算数障害(ディスカリキュリア)。
自分の苦手が数字を収蔵品として並べる。
数は目に見えないので代わりに算数ドリルを。


二番目は額を預けにくる女性・木兎(つく)。
額には彼女がよく見る夢の風景を描いて入れてある。
バイトしていたレストランの壁に飾っていたのだけど必要なくなったと

三番目は帽子職人を引退しようと思っている女性・鵠戸(くぐいど)めぐみが
針を持ってくる。

四番目はウイと名乗る女性が自分の両耳のレプリカを持ってくる。

五番目には自分の名札を持ってきた高校の数学教師・田長道造(55歳)。
職場のホワイトボードに付けて使っていた勤務状況を示すものが使われなく
なったのでと。

番外編として一度も使われることがなかった白いタオル地でできたベビー服を
持ってきた初音。


それぞれの博物館に置かれた者たちが持ち主の物語を語る。
みんなそれぞれ大切な思いがその物たちに込められている。
大切だから捨てられずに、ここに持ってきたんだな・・・。

額に入った絵は、最後に持ち主の許可を得て、引き取りにきてくれて
嬉しかった。


温かい気持ちになったり切なくなったり、色々な人の物語を堪能した。


いい物語だった。


他の作品も読んでみよう。


プロフィールみて、え?1968年生まれで静岡県浜松市出身?
益々、応援したくなる(^^)



                        ★★★★

     
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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