発行年月:2015年2月
“稀代の悪女”=蒲生美智留(がもう・みちる)。
天賦の美貌と巧みな話術で、人々の人生を狂わせる――
野々宮恭子のクラスに、従姉妹の蒲生美智留が転校してきたのは中一の秋だった。美智留によって、イジメと再生不良性貧血という難病から救われた恭子は、美智留の美貌や明晰さに憧れ、心酔していく。やがてある出来事をきっかけに、二人は大きな秘密を共有するに至った。
時を経て、27歳になった美智留は「生活プランナー」を名乗り、経済的不安を抱える顧客へのコンサルタント業を行なっていた。アシスタントは恭子だ。ストレス解消の散財によって借金を抱える銀行員の紗代、就職活動に失敗して家業を手伝う弘樹、働かない夫と育ちざかりの娘を抱え家計に困窮する佳恵……美智留は「あなたは悪くない」と解決法を示唆するが……。人々はどのようにして美智留の罠に堕ちてゆくのか。美智留とは何者なのか!? 奇才が描くノンストップ・ダークヒロイン・ミステリー。
(実業之日本社HPより)
美貌の悪女・蒲生美智留によって人生を狂わされた人たちの物語。
最後の法廷の場面前までが面白かった!
法廷内で明かされたどんでん返しには唖然。
ちょっと無理あるんじゃないかなぁ~?^^;
でも、まあまあ楽しめて読めました。
<野々宮恭子>
美智留の従姉妹。
中学で凄惨な虐めに遭っていた恭子だが、転校してきた美智留に救われる。
そして、やがて美智留のずっと思い描いてきた復讐に手を貸すことになる。
それはずっと美智留に家庭内で暴力をふるってきた父親を殺すこと。
<鷺沼紗子>
短大卒業後、大手銀行に入行。
仕事のストレスを、ブランド物を買うことで発散し、何とか日々を送っていた。
そんな紗子が高校の同窓会で会った恭子から従姉妹と生活コンサルタントの
仕事をしていると聞き、莫大に膨らんだ借金返済の知恵をアドバイスして貰う。
そして、銀行のお金を横領。
<野々宮弘樹>
恭子の弟(24歳)。
家業の産廃処理業を手伝っている。
幼い頃会って以来の美智留が、2か月ほど居候することになり
成長した美智留の美貌にときめく。
美智留から恭子に束縛されていると聞いた弘樹は、姉が許せず恭子を殺害する。
それを知った父親も同じく殺害。
<古巻佳恵>
夫が2年前にリストラされ、以後仕事にも就こうとせず小説家を目指すと
自室にこもる日々。
まだ中学生の娘たちを育てるためにパートで懸命に働く。
ある日、パート仲間から生活プランナーの蒲生美智留を紹介してもらい相談に
乗って貰う。
夫の生命保険の額を引き上げ、夫殺害を計画、実行。
<蒲生美智留>
複数の事件に関与しているとして、容疑者として法廷に立つ美智留。
そこで明かされたことは、衝撃的!
最後の<蒲生美智留>の章は、ちょっと「えぇ~!?そりゃないよ」と
突っ込みしながら読みました。
その前までは面白かった。
恐ろしい女・蒲生美智留。
こんな人とは関わりたくないわ~。
★★★
発行年月:2014年12月
再会したのは愛しき初恋の女(ひと)か、兄を殺めた冷酷な悪女か。
この傷痕(スティグマ)にかけて俺が一生護る――。月夜に誓った幼なじみは、時を経て謎多き美女へと羽化していた。東京地検特捜部検事と、疑惑の政治家の私設秘書。追い追われる立場に置かれつつも愛欲と疑念に揺れるふたりに、やがて試練の時がやってくる。阪神淡路大震災と東日本大震災。ふたつの悲劇に翻弄された孤児の命運を描く、著者初の恋愛サスペンス!
(新潮社HPより)
著者初の恋愛サスペンスの謳い文句は、読んでから知りました^^;
う~ん。
面白くないわけじゃないんですが・・・・ちょっと話がガチャガチャしてるかんじ。
色々な事が次々起きるので、読み手は退屈せず一気読み出来るのですが・・・
ひとつひとつの事柄の裏にあるそれに関わった人の心理描写がもっと
知りたかったなぁ~。
美貌の双子の姉妹・麻衣と優衣。
二人が成長してからの幼馴染である淳平とのこととか、もっと読みたかった。
阪神・淡路大震災が起きて、一人が亡くなるなんて・・・・。
それならなぜ、物語に双子をもってきたんだろ???
物語の中盤以降は、淳平は30歳になっていて検事になっていたのにはビックリ!
そして、ある大物国会議員のことを潜入捜査によって調べる淳平の前に
震災以降、行方が分からなかった優衣が現れる。
議員の秘書の一人として働いている。
物語の終盤は、またまた大きな事件が起きる。
これ必要かな~?
凄い波乱万丈な物語で、やや疲れた。
読後感もよくないのが、嫌だな・・・・^^;
★★★
発行年月:2014年10月
真実を暴くのは? 権力か、それとも人智か すべては死刑囚の自殺から始まった…。
『 どんでん返し』の帝王が「冤罪」に挑む。
社会派ミステリーと、本格ミステリーの奇跡の 融合。
(文藝春秋HPより)
冤罪って、こうして起きるのか?
なんとも恐ろしい。
無実を叫んでもその声は届かず、偽りの証拠によって殺人犯に仕立てられた
男の無念を思うと堪らない。
そんな冤罪に加担してしまったことに気付き絶望した刑事・渡瀬。
彼は自分のなかの正義に従い、全てを敵にまわしても告発することに決める。
その決断は凄い!
そしてその決断を後押ししてくれたのが、来年、退官が決まっている
高遠寺静。
この名前どこかで聞いたことあるなぁ~と思ったら以前の中山氏の作品
「静おばあちゃんにおまかせ」の裁判官の静さんでした~!
前の作品の人が登場はなんだか嬉しい♪
静さんは、やはり素晴らしい人でした!
自分の保身より正しいことを優先する姿は、こういう職業に就く人たちには
大切なこと。
ラスト亡くなった静さんの墓前で、渡瀬が静さんの孫の円さんと会話する
場面も良かったなぁ~。
今度は円さんの活躍する話が読めるといいな。
★★★★
発行年月:2014年9月
<管内に殺人事件発生>の報が飛び込んできたのは、東日本大震災から五日目のことだった。被害者は原発作業員の金城純一。被疑者の加瀬邦彦は口論の末、純一を刺したのだという。福島県石川警察署刑事課の仁科係長は移送を担うが、余震が起きた混乱に乗じて邦彦に逃げられてしまう。邦彦は、危険極まりない“ある場所”に向かっていた。仁科は、純一と邦彦の過去を探るうちに驚愕の真実にたどり着く。一体何が邦彦を動かしているのか。自らの命を懸けても守り抜きたいものとは何なのか。そして殺人事件の真相は――。
極限状態に置かれた人間の生き様を描く、異色の衝撃作!
(集英社HPより)
衝撃的な内容で、一気に読みました!
東日本大震災から5日目に起きた殺人事件。
その被疑者・加瀬邦彦は、一度は警察に捕まるが、護送中に脱走。
何を目指して逃げるのか?
逃げる加瀬と追いかける警察側の刑事・仁科忠臣。
二人の行動を交互に語りながら、震災後の様子を織り交ぜていて、とてもリアル。
刑事の仁科は、加瀬の起こしたとされる殺人事件の被害者・金城純一との関係を調べるうちに
加瀬は殺意を持って殺したのではないのでは?と思いはじめる。
そして、再び加瀬を追い、刑事としてというより、人として加瀬の行動を容認する。
逃げる加瀬に起きる困難が凄い。
震災後の街を目的地を目指すのだけど、野犬化した犬との格闘は一番ハラハラした。
加瀬の生い立ちも壮絶過ぎて・・・・。
阪神・淡路大震災を7歳で体験し、両親を亡くし、自身も瓦礫のなかから救出され
命を取り留めた。
が、その後預けられた父の弟・亮一の元では過酷な生活が待っていて18歳で
逃げ出すように点々と職を変えながら生き延び、雇われた派遣会社からの要請で
福島の原発で働いていた。
被害者となった金城とは、そこで知り合い親しくなる。
加瀬は金城と知り合い、その家族と交流を持つことによってやっと穏やかな生活に
触れられたんだな~。
そんななかで起きた殺人容疑は、本当に惨い。
金城の行動が、悔やまれる。
しかし、震災は起きてしまった。
救いがない物語で、なんだか読み終えたあと気分が落ち込むかんじでした。
でも、震災が起きたことで、こんな風に今までの生活から地獄のような生活に
変えられてしまった被災者の存在は忘れてはいけないんだとも思った。
★★★★
発行年月:2013年11月
少年犯罪の過去を持つ“悪辣弁護士”御子柴礼司が甦った!
岬検事との法廷対決の行方は!?
『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』の続編!!
前作を凌ぐリーガル・サスペンス!
豪腕ながらも、依頼人に高額報酬を要求する“悪辣弁護士”御子柴礼司は、夫殺しの容疑で、懲役十六年の判決を受けた主婦の弁護を突如、希望する。
対する検事は因縁の相手、岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか? そして第二審の行方は?
(講談社HPより)
御子柴シリーズ第二弾ですね。
少年時代大きな罪を犯した御子柴礼司。
弁護しても何らメリットはないはずの主婦の夫殺しを弁護する。
なぜだろ?最初から疑問でした。
そして、最後にわかった被告人・津田亜季子との関係。
法廷の様子も面白かった。
検事の岬恭平との対決場面がいい!
真相を追うとわかってきた事件の背景にある重苦しい津田家の闇。
ああ、イヤだ。
こういう話、一番キライだ~(;O;)
でも弁護は見事でした!!
しかし、御子柴の過去も晒されてしまった。
弁護士として活躍する姿をまた読みたいのだけど、もうこれが最後なのかなぁ~?
★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
