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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2013年7月


 捜査一課の犬養隼人が高速バス事故現場でみた真相とは?(「赤い水」)。話題作『切り裂きジャックの告白』の犬養隼人が「色」にまつわる難事件に挑む、どんでん返し満載の全7編からなる連作短編集!

                 (角川書店HPより)


俳優養成所出身の渋い二枚目刑事・犬塚隼人が真相究明に挑む7つの事件。


<一、赤い水>
高速バス運行中の事故で死亡したのは、多々良という男性。
運転手・小平は勤務態度も良好、会社側の運行状況も運転手の勤務スケジュールも
何ら違法なしの状況。
事故を起こした小平は事故直後のマスコミの取材にも落ち着いて、自分の落ち度を
謝罪する言葉を述べていた。
その落ち着いた態度に違和感を抱いた犬塚は・・・

<二、黒いハト>
中学校の屋上から飛び降り死亡した雅也。
彼はイジメられていて、親友として助けてやれなかったことを悔やんでいると
言う春樹。
イジメの張本人は都議会議員の息子。
学校の担任も校長もイジメの事実を知らされながら、何の対策もしなかった。
しかし、雅也が飛び降りる前に母親に遺した電話の声の後ろに聞こえた声は・・・・

<三、白い原稿>
ロック歌手でありながら新人文芸賞を受賞した桜庭巧巳が公園脇のベンチで
遺体となって発見される。
死因は泥酔したうえでの凍死。
被疑者は嵐山シュウト。彼も小説家として世に名が知れることを目標としていた。
怨恨か?

<四、青い魚>
釣具店を営む45歳の帆村亮。
そこに客として来た20代の恵美とやがて生活を共にする。
そして、恵美の兄という男・由紀夫も転がり込んで3人での共同生活が始まる。
帆村は、恵美と由紀夫との楽しい生活に満足していたが、
帆村の暴力団員になった弟・照之は、そんな兄の生活を非難し、
2人を追い出せと忠告する。
そして、ある日、3人で船で沖合いに釣りに出て・・・

<五、緑国の主>
ホ-ムレス狩りをしている中学生グループ。
主犯格の少年は14才の小栗拓真。
その少年はホームレスの住処に放火。
そしてその後、殺害された。
死因は毒殺。

<六、黄色いリボン>
10歳の翔は大人しい子どもだが、女の子の格好をしてミチルとして行動すると活発に振舞える。
ワンピースを着て、かつらを被り、髪にトレードマークにしている黄色いリボンを付けて。
両親もそんな行動を認めてくれているが、団地のなかだけという決まり。
両親と自分しか知らない秘密のはずが、ある日、ミチルの名前のダイレクトメールが
届いたり、公園でミチルの名前を呼ぶ男に話しかけられたり、刑事まで翔に
妹のミチルについて知りたいと言われ混乱する。
ミチルは架空の人物のはずなのに・・・

<七、紫の献花>
67歳の独り暮らしの高瀬昭文が包丁で刺されて死亡。
高瀬は第1話で出てきた高速バス事故を起こした会社のバス運行管理担当者だった。
バス会社が倒産し、その後は、タクシー会社の配車担当として勤務していた。
勤務態度は良好でとても有能、人柄も温厚で何故殺されたのか?と同僚たちも不思議がる。
そして、高瀬にはは死亡時1億円の保険に加入しており、その受取人は
陸上選手として将来有望だったが高速バス事故により陸上人生を絶たれた樫山有希になっていた。


どの話もとても面白かった。
いろいろな殺人事件に絡む人々の思惑が、徐々に明かされ、最初の被疑者のほかに
新たな被疑者が現れ、意外な人が犯人だったり、読みながら、いろいろと推理
しながら楽しめた。

でもやはりイジメが絡む第二話の<黒いハト>は、辛い話だった。


                         ★★★★
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51Nwd-CEkGL__SX230_.jpg    発行年月:2013年4月


   臓器移植を巡る、社会派ミステリ!



臓器をくり抜かれた若い女性の遺体が発見される。その直後「切り裂きジャック」と名乗る犯人からの声明文がテレビ局に届く。果たして「ジャック」の狙いは何か? 警視庁捜査一課の犬養隼人が捜査に乗り出すが……。
   

                                        (角川書店HPより)


若い女性の遺体は、内臓のほぼ全てをくり抜かれていた。
犯人の声明文が届き、その後も同じような殺人が2件。
3人の被害者に共通するものは、同日に臓器移植を受けていたということ。
そして、もう一人のレシピエントをおとりに、犯人逮捕に乗り出す警察。


社会派サスペンスの様相を醸し出していたかな?
臓器移植を前に、脳死判定、人の死は何をもって判断するべきか?
医療関係者にも、いろいろな考え方を持つ者がいるし、なにが正しいかは難しい。

最初の2人は女性。
その後は男性。その男性は、移植手術を受け社会復帰したけれど、思うような職に就けず、自堕落な
生活を送っていた。
折角、授けてもらった命なのに・・・・・。

犯人の声明文では被害者たちは、殺されて当然な者たちという意味のことが書かれていた。
そうすると、犯人は、ドナ-側の遺族?と最初は、思わされる。
けれど・・・・

犯人は大抵、この人だろうか?と予測がつく。
でも、動機が全くわからなかった。
なので、その動機がわかったときは、ショックだった。
えぇ~!?

でも、真相究明までの過程は楽しめた。

刑事・犬塚の家族背景や、犬塚とその部下のやり取りも面白い。

そして、最後のエピロ-グでは、4番目の被害者になる?と思われたドナ-男性と
レシピエントの遺族との交流が温かいもので、良かった。


                                          ★★★




2f434248.jpeg    発行年月:2013年1月


   ポーランドで行なわれるショパン・コンクールの会場で、殺人事件が発生。遺体は、手の指10本が全て切り取られるという奇怪なものだった。コンクールに出場するため会場に居合わせたピアニスト・岬洋介は、取り調べを受けながらも鋭い洞察力で殺害現場を密かに検証していた。さらには世界的テロリスト・通称“ピアニスト”がワルシャワに潜伏しているという情報を得る。そんな折、会場周辺でテロが多発し……。


                          (宝島社HPより)


映画化された『さよならドビュツシ-』シリ-ズの最新巻。
今回は、岬先生が出場のショパンコンク-ルが舞台。
殺人事件も発生し、その犯人と事件の真相も気になりましたが、コンク-ルの行方の方が気になって
読み進めました。

突発性難聴を抱える岬洋介。
コンク-ルで優勝出来るのか!?

ポ-ランドで先祖代々音楽家である家系に生まれたヤン・ステファン。
ポ-ランドの国民の期待を一身に受けての出場。
プレッシャ-のなかで岬に出会い、共にコンク-ルに出場する者同士、それぞれの音楽に
対する意見をぶつけ合う。

物語のなかで、アフガニスタンでパキスタン市民を人質に取ったタリバンとアメリカ軍が交戦状態にあるという事態が平行して進む。

ショパンコンサ-トとどんな関係が??と思ったら・・・
なるほど、そういう繋がりで来たか?

実際に音楽で平和的に物事が解決したら素晴らしいことだなぁ~。

岬先生の教え子たちの日本での様子が、少し読めたのは嬉しかった♪
岬先生は、やっぱり格好いいなぁ~(^^)


★★★★
51HQZwJGhSL__SX230_.jpg    発行年月:2012年11月


    熱血モノ作りエンタテインメント、堂々完成!

    映画製作は綺麗事では出来ない。
    莫大なカネがかかる。口を出したがるヤツも多い。
    スケジュールはしじゅう変更になるし、
    実力のある俳優にはクセがある。
さらに、何者かの妨害も入れば、事件も起こる。
監督は、気難し屋の完璧主義者で、しかも、半死半生の老いぼれだ。
それでも、今、撮り上がりつつある作品が、物凄い傑作になることは、
誰も、まったく疑っていなかった


                                       (光文社HPより)



今回のお話は、ミステリ-色はうすめ。
事件はちょっと起きるけれど・・・・。

映画を作るって、凄く時間とお金がかかるけど、作ってる人たちは、その時間が楽しいんだろうなぁ~
なんて読みながら思った。

監督の大森は、熱血指導で有名。
しかし、車椅子に乗りながらとかなり体は弱っている状態。

助監督の宮藤瑛一は、そんな監督を見守りながら働くが、最初はなんだか頼りない。
段々に頼もしいかんじになっていくのが良かったけど。

そんな撮影現場で起きる事故。
舞台の資材が女優の上から落下して怪我。
そして・・・・殺人事件。
現場に現れる刑事は、瑛一の弟・賢次。


事件の犯人は??

映画づくりの現場って、事件は起きなくても、こんなこと実際にありそうだな・・・。


なかなか面白かった。

物語のなかで撮ってる作品は「災厄の季節」。
グロテスクな遺体の場面が出てくる。
それは著者による「カエル男」が原作とか。
う~ん、ちょっと気になるな。
まだ読んだことなかったから・・・。


★★★
    
    
f00a4a46.jpeg    発行年月:2012年7月


   『さよならドビュッシー』の作家が放つ、
   元裁判官のおばあちゃんと女子大生のミステリー

   お手柄続きの葛城刑事。でも実は事件を真相に導くのは、
   恋人の女子大生と元裁判官の彼女の祖母だった!? 
   異色の探偵コンビ誕生!


                          (文藝春秋HPより)



19歳の法律を学ぶ大学生・円とその祖母・静が事件を解決していく連作短編集。
そこに円と知り合った刑事の葛城公彦が加わり、事件の謎解明に臨む。

幾つかの殺人事件の謎の究明とともに、円の両親の交通事故に纏わる疑問点の真相も明かされていく。

静おばあちゃんが元裁判官としての体験やそこから学んだことを円に話す場面は、法律なんて???のわたしにもよくわかり勉強になりました。

葛城刑事と円の恋の進展もなかなかよかった。

そして、ビックリだったのは最後の章「静おばあちゃんの秘密」
え?そうだったのかぁ~!!
驚いたけど、それはそれでいいかな?
おばあちゃんが孫を想う気持ちに最後は温かいものを感じた。

事件の背景に、外国人の雇用問題とか免罪など社会問題なども出てきて考えさせられた部分もあった。

なかなか面白いミステリ-小説でした♪



 

★★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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