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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年6月


夢のなかで生まれたものは、夢のなかに還っていく。
「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。
故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、
相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。
他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未千が、
二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、
それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、
「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、
夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。
その問いに答えてはいけない。決して。
夢か、うつつか。それとも――。



                      (集英社HPより)



短編集かと思って読んでいたけれど、登場人物たちがリンクしている
ことに途中で気付く。
夢のなかのことが現実のことになったりと不思議で妖しいかんじの
物語。
「そんなバカな・・・」と思いながらも
「まあ、そういうこともあるのかも」と思ったり・・・
楽しく読んだ。



<神馬に乗る女>
輝久(29歳)は福井の実家から電話があり
母親・喜久美の様子がおかしいから一度、こっちに来てくれないか?と。
出張の途中で帰ることにする。
見たところは変わりなく元気そうな母親。
輝久にとって喜久美は、父の再婚相手であり、
実母は幼い頃に交通事故死している。
父とは20歳も年下であり、輝久とは10歳くらいしか違わない。
母にはタチガミが憑いていて、近所の人の痛みを触れることで
取り除くことができるとか。


<胡蝶>
未千(ミチ)は両親が共働きだったので、祖母・ヨネに育てられたようなもの
祖母はよく夢を見て、それを語ってくれた。
祖母の夢はよく当たった。その後、祖母は亡くなったが
それと同じような力を21歳で高熱を出した後で得たような気がする。
信太郎と結婚するが子どもは授からず、それでもいいと暮らしていたが
ある日、夢で妊娠し男児を出産する夢をみる。
目を覚ますとお腹は平らで、しかし夜、夢のなかで子どもの世話をしているので
疲労感が抜けず、信太郎にそのことを話す。
夢のなかの男児は千夜太と名付けるが、大きくなると千夜太は不吉な
夢ばかりを見てそれを語る。
世界が滅びる夢まで見るので、信太郎とどうにかしなければと話し合う


<夢見る家族>
千夜太の弟・夜音次(よねじ)が語る。
母は朝食の食卓で「どんな夢をみたか教えて」と言う。
適当に答えて、本当にみた夢の話は兄の千夜太に話している。
千夜太の語る夢の内容は、全部、夜音次のみたもの。

母が突然、告白する。
千夜太は夢の中で産んだ子で、そのままだと夢のなかの世界は滅亡し
千夜太が死んじゃうと思って現実の世界で産み直したのだと。



<金の糸>
ロックバンド「STINGRAY  FIN」スティングレイ フィンの
ボーカル兼ギターのアヤセと俺(日原六実)の高校生時代の話。

アヤセの本名は、彩瀬権造。
「ゴンゾー」と俺は呼ぶけれど、ほかの者がその名を言うのはタブー。
俺はゴンゾーに誘われてバンド活動をするようになった。
世の中にも認められるバンドになったのに
ゴンゾーは突然、解散宣言をして周りを驚かせる。
理由は「来年27歳になったら死ぬから」と。
けれど。。。解散し27歳になったゴンゾーは元気で父親の建設会社の
仕事をしている。
そしてまた突然、「そろそろ、またバンドをやるぞ」とlineが来る



<夢の子ども>
輝久の元に、母親(喜久美)から「お父さんがそろそろ危ない」と
連絡がくる。
弟の六実も一緒にと言われるが、六実が学校もあるし最近は高校の友達との
バンド活動に忙しそう。

一人で実家へ帰り父親の様子をみる。
喜久美がいう
むっちゃんは輝くんとわたしが夢のなかでつくった子


最後の喜久美の告白には、ゾゾ~ッとした(^^ゞ

不思議で妖しい物語。
表紙の絵は、その雰囲気のまま


まあまあ楽しめた。




                     ★★★


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発行年月:2005年5月 (単行本は白蛇島 2001年11月)


二人の少年が体験する、夏の冒険譚。三浦しをんの新たなる世界。
高校生の悟史が夏休みに帰省した拝島は、今も古い因習が残る。
十三年ぶりの大祭でにぎわう島である噂が起こる。
【あれ】が出たと……
悟史は幼なじみの光市と噂の真相を探るが、やがて意外な展開に!

                (角川文庫HPより)


しをんさん、こんな作品も過去にあったんだぁ~。
知らなかったなぁ~。

登場人物の設定がちゃんとしていて、それぞれの心理描写も巧み。

13年ぶりに島で行われる大祭。
高校進学と共に島から離れて暮らしていた悟史が幼馴染・高市のいる島に
久しぶりに帰ってく高市

島に昔から伝わっていること。
御神体として祀られている白蛇様(荒神様)のこと。

不思議なことがいろいろ。
そして悟史には見えてしまうもの。

荒神神社の兄弟の確執。
次男の荒太と犬丸の関係。


冒頭から現れた「あれ」の正体は、島出身のある者による思惑が起こしたことで
決着がついたけれど、そのほかの謎がいっぱい。

でも雰囲気は楽しめた。
はっきりわからなくても十分。

犬丸が言った言葉が印象的。
「カミサマはなんにもしてくれない。ただ見ているだけなのさ」

そうだなぁ~。
そういうものかもねと納得。

まだ18歳の悟史と高市は、離れて暮らしていてもずっと強い絆で結ばれて
いるんだろうな~。
彼らのその後の話も読みたいな。



ホラー色多めのファンタジー。
楽しかった。



                     ★★★★★




発行年月:2023年5月


都内の老舗ホテル勤務の続力は招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家の遠田薫を訪ねたところ、副業の手紙の代筆を手伝うはめに。この代筆は依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというものだった。AmazonのAudible(朗読)との共同企画、配信開始ですでに大人気の書き下ろし長篇小説。

                (新潮社HPより)




遠田のひょうひょうとした感じがいい。

生真面目なホテルマン・続力との関係も段々と親しみが増して・・・・

続が帰るときには「また、来いや」と送るのに
突然の「もう、来るな」は悲しかった(/_;)


遠田の生い立ちが、なかなか凄かった。
それでも、ちゃんと認めて受け入れてくれる大人が居たのは良かった。


書道教室の小学生・三木遥人くんも可愛い。
いじめられた過去があるけれど、親友もちゃんといて、良い子。


また遠田と続の代筆の話が読みたいな~。
ホテルマンとの兼業、続けてほしいな。


男二人のコンビ話はいい。
前に読んだ便利屋の二人の話も良かったなぁ~と思い出した。



表紙の作品は何だろ?と調べたらありました。


【東京都渋谷区】三浦しをん氏新作「墨のゆらめき」の表紙を飾ったshikafuco氏の個展を開催 | ストレートプレス:STRAIGHT PRESS - 流行情報&トレンドニュースサイト



なるほど・・・小説の雰囲気に合っていると思う。


                      ★★★★


発行年月:2021年4月

海と山に囲まれた餅湯温泉。団体旅行客で賑わっていたかつての面影はとうにない。のどかでさびれた町に暮らす高校2年生の怜は、複雑な家庭の事情、迫りくる進路選択、自由奔放な友人たちに振りまわされ、悩み多き日々を送っている。
そんななか、餅湯博物館から縄文式土器が盗まれたとのニュースが……。

                     (双葉社HPより)


餅湯温泉駅前商店街が舞台。
そこに暮らす高校生男子たちの青春物語。


主人公の穂積怜には母親がふたり。
商店街の土産物屋で一緒に暮らす母親・寿絵と、定期的に近くの別荘に来る
ファミレス経営者の母親・伊都子。


2人の母親に育てられることになった経緯が気になったけど、なるほど・・・。
そして父親が商店街に来た時の周りの連携が、面白い。
いい人たちばかりで、だから、その子どもたちもみんな良い子。

大人になってもこのつながりは続いていくんだよな~。


ちょっとした迷惑をお互いにかけながら助け合って暮らしていけば
大抵の困難は乗り越えられる。


現れた父親15号(重吾)も、根は悪い人じゃなさそうでよかった。


最初から最後まで、楽しかった。
確かに哀愁とは程遠い、餅湯温泉前商店街でした^m^




                         ★★★



発行年月:2018年9月

恋のライバルが、人類だとは限らない――!? 洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋のような教授、イモに惚れ込む老教授、サボテンを巨大化させる後輩男子など、愛おしい変わり者たちと地道な研究に情熱を燃やす日々……人生のすべてを植物に捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか!? 道端の草も人間も、必死に生きている。世界の隅っこが輝きだす傑作長篇。

                    (中央公論新社HPより)






T大大学院理学研究科の植物科学専攻のメンバーたち。
研究しているのは、植物。

シロイヌナズナの葉っぱの研究をしている本村さんに恋をした
大学近くの洋食店で見習いとして働く藤丸くん。

ちゃんと告白するのに、はっきり振られる。
けれど、変わらず研究室に注文された食事を運んだり、研究室の面々とも
親しく接する。

本村さんも藤丸くんを嫌いじゃなくて・・・・
愛のない世界を生きる植物の研究にすべてを捧げると決めているゆえ。

最後の方、良い雰囲気になってきたのに、再び振られた藤丸くん。
がんばれ!!
嫌われているわけではないんだから!と声援を送りたくなる。

純粋な二人、カップルになったら素敵なのになぁ~。


研究者って堅物のイメージあったけれど、ここに登場する人たちの
関係は温かくていいな。

研究の内容はよくわからなくて少し斜め読みしてしまったけど
面白かった!


巻末には取材協力の人たちがたくさん!

時間かけて取材して書かれた物語なんでしょうね~。凄い!


                          ★★★★
 
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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