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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年3月

『君の膵臓をたべたい』の住野よる史上
いちばんキュートな主人公、登場!

「朝寝坊、チーズ蒸しパン、そして本。
好きなものがたくさんあるから、毎日はきっと楽しい」

図書館勤務の20代女子、麦本三歩の
なにげなく愛おしい日々を描いた傑作日常小説。

                    (幻冬舎HPより)



なんとも変わった子ですね^^;
でも、嫌いじゃないです。
職場に居たら、面白そうだし可愛がれるかんじ^m^


全くの天然というのとは違う。
ある程度、自分でキャラを作っているのはちょっと打算的で
もしかしたら、大嫌いと言われてしまうタイプかも。


職場の3人の先輩たちは、そんな三歩をそれぞれ違う接し方だけど
理解して接している気がする。

三歩が仕事を仮病を使ってさぼったことを知った、おかしな先輩との
三歩の会話が面白かった。


優しい先輩はいつも優しいから、逆に三歩のことには大して興味ないかもだけど
怖い先輩は、案外、三歩のことよく見ているんじゃないかな?

三歩にとって、この職場は恵まれている環境だと思う。



住野さん、今度はどんな話、書いてくれるかなぁ~。



                         ★★★
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発行年月:2018年7月


 高校野球100回大会の節目に、直木賞候補作家が魂を込めて書ききった、最高傑作にして到達点!

<内容紹介>
1945年夏、敗戦翌日。
昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、朝日新聞社に乗り込んできた男がいた。全てを失った今だからこそ、未来を担う若者の心のために、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させなければいけない、と言う。
ボールもない、球場もない、指導者もいない。それでも、もう一度甲子園で野球がしたい。己のために、戦争で亡くなった仲間のために、これからの日本に希望を見せるために。
「会社と自分の生き残り」という不純な動機で動いていた記者の神住は、人々の熱い想いと祈りに触れ、全国を奔走するが、そこに立ちふさがったのは、思惑を抱えた文部省の横やり、そして高校野球に理解を示さぬGHQの強固な拒絶だった……。

                      (ポプラ社HPより)



まだ食料難で人々の暮らしもままならない戦後すぐ。
昭和17年の予選大会半ばで中止されたままの全国野球大会を復活させようと
奔走する人たち。

無謀と言われても、今の日本に必要だと信じて・・・。

主人公の神住匡の妻・美子さんが素晴らしい人で、言葉のひとつひとつに
感動する。
この奥さんの精神的な支えがなければ信念を貫き通せなかったかも。


しかし、戦争とは本当に惨いこと。

沢村栄治さんの名前は聞いたことあったけれど、こんな悲運の人だったとは
知らなかった。
違う時代に生まれていれば、大好きな野球で幸せな人生が送れたんでしょうに・・・



読みやすくてアッと言う間に読了しました。
他の書も読んでみよう。


                       ★★★★



発行年月:2017年11月


 パンデミックによって浮かび上がる、人間の光と闇。これほどの絶望に、人は立ち向かえるのか。時は天平、若き官人である蜂田名代は、光明皇后の兄・藤原四子(武智麻呂、房前、宇合、麻呂)によって設立された施薬院の仕事に嫌気が差していた。ある日、同輩に連れられて出かけた新羅到来物の市で、房前の家令・猪名部諸男に出会う。施薬院への悪態をつき、医師への憎しみをあらわにする諸男に対して反感を持つ名代だったが、高熱に倒れた遣新羅使の男の面倒をみると連れ帰った行為に興味も抱く。そんな中、施薬院では、ひどい高熱が数日続いたあと、突如熱が下がるという不思議な病が次々と発生。医師である綱手は首をかしげるが、施薬院から早く逃げ出したい名代は気にも留めない。だが、それこそが都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせた、“疫神”豌豆瘡(天然痘)の前兆だったのだ。病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち――。疫病の流行、政治・医療不信、偽神による詐欺……絶望的な状況で露わになる人間の「業」を圧倒的筆力で描き切った歴史長編

                   (PHP研究所HPより)




ドラマ「JIN」を思い出した!


天然痘により次々、命を落とす人々。
醜い疱瘡が全身を覆い、苦しみながら亡くなるって本当に地獄のような光景で
胸が痛くなる。

そんな状況のなか、必死に命を救おうとする医師たち。
そしてそれを手伝う者。


悲田院の子どもたちを蔵に入れることにした場面は、泣けた(/_;)
それに付き添った隆英は、凄い人だ。
自らを犠牲にしてまで、子どもたちのこと、感染拡大を防ぐことを考えての
行動には、頭が下がる。
子どもたちの最期、辛すぎる。

事態は収束するけれど、そこに大きな役割を果たした諸男。
無実の罪で牢に入れられ、過酷な状況でなんとか生き長らえ、
一時は、悪巧みに利用されるが最後は、名誉挽回出来、ホッとした。

読み応え十分で、結構、厚い本ですが、一気読みでした!

他の作品も読んでみたい!


                       ★★★★★



発行年月:2018年3月                                     

『君の膵臓をたべたい』著者が放つ、最旬青春小説!

人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。空気の読めない 人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学1年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。

「僕が、秋好が残した嘘を、本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していた――。

青春の煌めきと残酷さを痛烈に描ききった、著者渾身の新境地!

                     (角川書店HPより)


面白かった!
青春だなぁ~と。


大学入学したばかりで知り合った
田端 楓と秋好寿乃。

根暗の楓と根明の秋好。
秋好が一方的に話しかけ近づくを繰り返し、二人は親しくなったけれど・・・・
2人だけでなく新たにメンバーが加わり始めて、二人の関係が崩れていく。

こういうことって、実際、よくありそう。

楓は、自分の意見を述べてぶつかることをしないタイプなので、そのまま
自分自身から離れてしまう。

秋好にしてみたら、わけわかんないと思う。


で、離れた場所から、相手を攻撃するような行動をしてしまう。
楓は自分が正しいと思っているから罪悪感はない。


この二人の関係、どうなるんだ?と思っていたら、再会して罵り合うことで
お互いの本心を知る。

そのあと、二人は、お互いの考えていたことを理解しようとした。

再び会ったのは、社会人になってから。

ラストの場面、良かったなぁ~。

きっと新たな関係が始まるんじゃないか?



今まで読んだなかでは、一番好きかも。



                           ★★★★★
 



発行年月:2016年4月


 私の言葉なんて無意味です。
百万の言葉より、一本の線が私の伝えたかったことです。

104歳美術家、珠玉の作品集

墨を用いた抽象表現主義者として世界的に広く知られ、今も第一線で活躍する篠田桃紅氏。
著書『一〇三歳になってわかったこと』もベストセラーになった現代美術家の、新作をふくむ貴重な作品と、珠玉のエッセイによる画文集。


私は、正真正銘の老いを感じています。
老いた……。
老いに老いました。
こんなに長生きするとは、自分で思ってもいませんでしたから、こうして、老いる、ということの実体を、しみじみと味わっています。
そして、少しは若い人に伝えておいたほうがいいかなと思って、あなたに伝えています。
(「若い人へ」より)

一生を振り返って、自分の思うことがみんなやれたかと聞かれたら、やり残したことのほうが、ずっと多い。
たいていの人は、なにもやれてないですよ。
(「やり残し」)

私はこういう線を引きたいと思って、一本の線を引いた。
しかし現実にできた線は、思った線とは違う。
人生も同じ。
人は、こういうふうに生きたいと思って、しかし現実の人生は違う。
(「たぶん明日もある」より)


もくじ
第1章 ふとしては
第2章 あいみての
第3章 おもえども
第4章 うつろい
おわりに 若い人へ

                       (幻冬舎HPより)




文と一緒に描かれている作品も楽しめる。
どちらも凄くいい。
なんだか、心に沁みるかんじで、何度か読み返しました。


ないものねだり。。。。が特にいいなと思った。

ないものは欲しい。
あるものは ありがたくない。

あるものを、ちゃんとありがたく思えて、
ないものは、まあしょうがないと思い、
ねだらない。
そういう人は幸福。
自分の置かれた境遇を、
これでよかったと満足できる人は、
最後、天に上がれるかな。


ほかの書も今度、手に取ってみたい!



                          ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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