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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年3月


普段はこんなこと思わないのに――なぜだろう、彼にはむしろ触れてみたい。
潔癖症の会社員・紗子は、飲み会帰りにアパートの鍵を店に忘れてきてしまう。困り果てていると、居合わせた隣人の琴引さんが一晩泊めてくれることに。これを機に彼との交流がはじまり、恋心が芽生えていくが……?

                  (角川書店HPより)



聞いたことない作家さんだなぁ~と思いつつ、表紙の絵となんとなく面白そうと
図書館から借りた。

なるほど、Webの小説コンテストで恋愛部門<特別賞>を受賞したんだぁ~。
「炭酸水と水」も図書館で予約済みなので、読むのが楽しみになった。



こういうベタな連載小説もたまに読むと楽しい。
アパートの隣人同士がお互いに惹かれて、少しずつ距離を縮めていく
様子が、ちょっとワクワク^m^


途中現れた、紗子の高校時代、同じ写真部で一度だけ関係を持った
久米が登場したときには、「邪魔者が来たなぁ~」と思ってしまったけど
久米は、意外と良い人で、なんだか最後は、気の毒になってきた。
紗子のことを一途に想い続けて再会してたら、彼女には想い人がいて・・・
途中、紗子に振り回されるはめになって・・・。


最後のもうひとつのコイバナもうまくいくといいなぁ。



                        ★★★
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発行年月:2021年7月


夫婦がずれていく。コロナ? がん? もっと大きな何かで。コロナ禍の家族を描く直木賞作家の最新作
新型コロナウイルスが世界を覆っている2020年9月、名香子が夫の良治から頼まれていっしょに向かった先は、都立がんセンターだった。そこで肺がんの診断を受けた良治は、一方的に、家を出て好きな人と暮らしながら治療をすると名香子に告げる。呆然とする名香子だったが、事態は“蝶”の羽ばたきのように次々と思いもかけぬ方向へと進んでいくのだった
人生は無数の「もしも」の連続だ

                   (講談社HPより)




徳山良治(54歳)と名香子(47歳)の夫婦の物語。

良治は大手電気メーカーのエンジニア。
名香子は英語教師。
一人娘の真理恵は大学進学で家を出て夫婦ふたりの生活。


コロナ禍のため名香子は自宅からのリモートの授業。
自然気胸の既往があるため、コロナは、なんとしても罹りたくない。


そんなある日。良治から会社の健康診断でひっかかり肺の精密検査を受けた
病院に結果を聞きにいくからついてきて欲しいと。
診断結果は、初期の肺がん。転移の心配はなく手術で完治するだろうという。
ホッとしたのが、そのあと、良治からはびっくりな話。

夫婦仲もふつうなのに、こんなこと、夫から言われたら、ビックリしちゃうよ。

まあ、でもその後、名香子にも良治と結婚前に婚約までしていた男性がいたと
いうから、この夫婦は似たような過去を持っていたということか?


良治が一緒に暮らしていきたいと言った女性・香月 雛という女性の気持ちが
いまいち、わからなかったなぁ~。
昔は良治と付き合っていたのに、今はそんな熱量ない様子。
良治が来たから受け入れただけという感じで・・・。



名香子がこういう状況だと母親に話したら、母親も以前、夫が浮気した女の
元に通いつめていたという話をして
「かえって来るものは、帰ってくるし、来ないものは来ない」と成り行きに
任せていればいいんじゃない?と。

まあ、その母親の言葉も少しわかるな。

でも名香子の友人たちが言うように、もう子どもも大きいし家も何もかも残して
出て行った夫なんだから、このまま別れてスッキリするのがいいように思う。


表紙の猫が物語に結構、関係していた。
猫とのんびり暮らせるのなら、それが幸せだと思うなぁ~。

表題の意味は、最後の最後で、なんとなく理解。



少しモヤモヤ感は残るけれど、まあまあ面白かった。


                      ★★★


発行年月:2021年5月


聖母マリアの名を冠した医院を経営し、慈善活動でも注目される美容外科医の深淵貴夜には、封印した過去があった。最愛の人に裏切られ、救いの手を差し伸べる人には喰いものにされ、絶望の淵にあったとき、「ずっとあんたを想ってた」と、彼女の過去を知る男が現れる。暗闇から這い上がろうと愛を葬るとき、彼女の中で善と悪が反転する――世間からこぼれ落ちていかざるを得ない人たちの生を、誰もが陥るかもしれない悪を通して描き出す。死の意味とは?人間の剥き出しの欲望を描ききった『狂歌』で第10回日経小説大賞を受賞した著者の最新作。

                      (日本経済新聞出版HPより)



初めて読む作家さん。
表題から興味をおぼえて図書館で借りてみた。


う~ん。読みずらかった。
時々出てくるアルゼンチンタンゴがちょっと意味わからんかった。

テーマにしたいことは、わかるけれど、なんだかごちゃごちゃしてて・・
人間関係とか。
主人公の美容整形外科の貴夜には共感できない。
もっと違った書き方されたら、あるいは共感できる部分もあったかもしれないけど。。。

貴夜のことをずっと想ってたという脳神経外科医の滝村と共に延命治療をしている
患者の治療を中断させる行為を善として強行するのは、恐ろしい。



最後の最後で、貴夜自身が、生かすか死なせるか選ばなくてはならない
事態になったのは面白かった。
最後の2頁はうまい終わり方だなと感心。


貴夜は、この選択をどうしたんだろうか?



                        ★★★



発行年月:2021年2月


後輩、お隣さん、合コン相手ーー
三歩に訪れる色んな出会い
図書館勤務の20代女子・麦本三歩の
あいかわらずだけどちょっと新しい日々
住野よるが贈る、心温まる日常小説シリーズ
待望の最新刊!

                  (幻冬舎HPより)



大学図書館勤務の麦本三歩も勤めて3年。
今回は、後輩が出来る。
とても真面目な中国人の年下の新人さん。
三歩が先輩らしく色々と気遣う様子が微笑ましい。

ちょっと不器用で変わっているけど、基本的には、真面目だし優しいと思う。
なかなか好印象を持って、見守りながら今回も読んだ。


優しい先輩、怖い先輩、おかしな先輩といるなかで、怖い先輩が
結婚して退職してしまった。

う~、一番、好きな先輩だったのになぁ~残念だ~(/_;)

後輩に優しくするのは、誰でも出来るけど、厳しい助言を言ったりするのは
なかなか難しいことだと思うので、この先輩は凄く本当は優しい人なんじゃないか?
と思っていた。


そしたら、やっぱりねと思わせてくれた場面があって嬉しかった。
三歩に対して土下座して謝れと言った利用者に、怖い先輩が毅然と
尊厳を傷つけるようなことに対しては応じられないというようなことを
言った場面。
思わず拍手!!

そして、それに応じようと心の中で思っていた三歩のことも、お見通しで
それは違うと。
うんうん、やっぱり良い先輩だったなぁ~。


このシリーズは、まだまだ続いてほしい。
三歩の成長も楽しみ♪


                     ★★★★


発行年月:2020年10月


退屈な日常に絶望する高校生のカヤの前に現れた、まばゆい光。
それは爪と目しか見えない異世界の少女との出会いだった。
真夜中の邂逅を重ねるうち、互いの世界に不思議なシンクロがあることに気づき、二
人は実験を始める――。
最注目の著者が描く、魂を焦がす恋の物語。
小説×音楽の境界を超える、新感覚コラボ!

                (新潮社HPより)



音楽とのコラボらしいけれど、まだ音楽は聴いていない。
物語だけでの感想は、不思議な話。

高校生の鈴木香弥は、学校でも積極的にほかの人と関わらない。
いつも一人で淡々と学校生活を送り、家に帰ると走るのが日課。
そして、お決まりのバス停で休憩。
そこである日、自分より2歳年上のチカと出会う。
が、チカは自分とは異世界の住人。
全体の姿は見えない。話の所々に、意味が分からない言葉が混じる。
それでも二人は、そこで再会し、お互いの世界について話したりして
段々とお互いに好意を抱く。
が、突然、チカの存在は消えてしまう。


そして、香弥は31歳に。

どんな大人になったのか?というと、ちゃんと他者とコミュニケーションも
取れる、普通の大人に成長していてホッとした。

そして、高校時代、自分と同じような学校生活をしていた沙苗と
仕事を通じて知り合い、恋人同士に。


沙苗もチカと交流があったのか?

しかし、香弥は、チカのことを今も一番に想っているんだとチカとのことを
沙苗に話す。
喧嘩別れのようになってしまい、どうなる?と思ったけど、丸く収まり
一安心。

チカのことを無理に忘れる必要なないと思うけど、現実の生活のなかで
隣を歩いてくれる沙苗とこれからは向き合っいって欲しいな。


音楽もそのうち聴いてみよう。



                        ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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