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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月
:2019年9月


ゆるい日常を、鮮やかに描く女性作家の超新星
単行本刊行前から注目の「オール讀物」新人賞作家が、2人同時デビュー!
〝どっかりしていて、愛嬌がある小説〟
森絵都(第96回 オール讀物新人賞選考委員「姉といもうと」選評)
〈生きる姿勢が美しい人〉は、ときに可笑しくて、でもじんわりと沁みる。
つぶれたスナックの女性店員たちが開いた競馬場で同窓会、職人気質のクリーニング店主と下着を持ち込んできた若い女性客、幸田文の『流れる』に憧れる家政婦の姉と、指がないが、活動的なラブホテルの受付の妹……。
乾いていて衒いがないのに、そこはかとなく〈艶〉のある、クセになる文章のリズム。読んでいて、おもわずほほえんでしまう巧まざる〈ユーモア〉、人間観察からあふれでる、生きることへの〈姿勢の良さ〉。身近にありそうな、でもちょっとだけいつもと違う世界を、〈女性たちの持つ違和感〉を織り交ぜつつ、町の商店街の生活、女性同士の友情と葛藤、男性への鋭い視線などを通して描く実力派新人が登場。
ささやかだけど美しくて、すこしおかしな日常、全7篇の短篇集。


                       (文藝春秋HPより)



7つの短編集。
どれもユーモアありで読んでいて楽しい。


<ラインのふたり>
倉庫内の軽作業従事者の亜耶と霧子。
同じライン上で作業していて、親しくなる。
正社員しか車の通勤が許されていないけれど亜耶は車で通っていて
同じ方向に家のある霧子も一緒に乗せてくれる。
ラインを監視している正社員の通称・ジャミラの陰口をたたく二人だったが
案外、良い人だったことを知る。


<カシさん>
夫婦で営むクリーニング店によく通ってくれるカシさん。
家で洗うような下着やタオルも持ってくるので下着は家で洗うように
その方法を妻が教えたりする。
カシさんの苗字は漢字ではどう書くの?と暫く通ったあとで
聞くと「おかしの菓子」と。


<姉といもうと>
高級マンション302号の通いの家政婦をしている姉。
妹が今度、恋人を紹介したい・・・
恋人の上司は姉の通い先のご主人だったという偶然。
生まれつき、指が欠損している妹だけど、こういう子は
幸せになってほしい。


<駐車場の猫>
商店街で布団やを営む夫婦。
すぐそばの1台しか停められないコインパーキングにいる猫たちの
エサを妻があげている。
妻が腰痛のため手術することになり入院。
その間のえさやりは向かいのふぐ屋の女将さんがやっていてくれると聞き
妻は安心。
退院し、お礼をしようと思ったら店は閉まり出て行ったとか。


<米屋の母娘>
脚を捻って治りが悪く日常生活が不自由という母の様子見で実家へいく息子。
母には宅配のお弁当が届くので自分用の弁当を買おうと、近くの米屋で
売っている380円の弁当を購入。
中身がスカスカだけど仕方ない。
米屋は母と娘どちらかが店先にいるが息子が行くと娘が対応。
かわいい顔をしていてぽっちゃり。でも接客態度は愛想ない。
でも、そういう女性の態度がすきな息子。


<一等賞>
母におつかいを頼まれてよく行く商店街。
そこにはアラオという酒の飲み過ぎが元で少しおかしな言動をする男が
ふらふらしている。
家の隣のアパートに姉と暮らしている男。
子どものアラオを必死に探し回ったり、自分の目玉を探していたり・・・
商店街の皆は、そんなアラオが、ちゃんと再びアパートに戻れるように
順番にアラオを導いていく



<スナック墓場>
スナック波止場は、近所の常連さんが集う店。
美薗ママと克子とハラちゃん。
美人は一人もいないスナック。
競馬の場外発売所が近いので克子はたまに馬券を購入。
スナックはオーナーが亡くなり閉めることになったけれど年に一度は
同窓会しようと3人で決めて、大井競馬場へ。
ハラちゃんの第六感を信じて買った馬券は大当たり。
克子は亡くなった夫との思い出を回想する。




読みやすいし、どれもいい。
ちょっと哀愁感じつつ笑いもあって、ほかの話も読みたくなる。
直木賞受賞作「カフェーの帰り道」早く図書館の順番来ないかな~
待ち遠しい。




                   ★★★★★
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発行年月:2023年3月


おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、
毎日をがんばり過ぎたお客さんがふらりと訪れる。
心が雨の日は、あなたも喫茶ドードーで雨宿りしていきませんか? 
店主が腕によりをかけて作った「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意して、
今宵もお待ちしております。
美味しい料理に心がほぐれる連作短編集、シリーズ第二弾!


                (双葉文庫HPより)



今回も美味しそうな喫茶ドードーの店主・そろりが作る料理と
お客さんとの会話に癒された。

訪れるのは、皆、ちょっと滅入っている人たち。
それでも、そろりの料理と会話で、少し気持ちが楽になって帰っていく。

表面的には前と変わらない日常でも、気持ちに余裕があったりするだけで
だいぶ変わるものだと思う。
そんなキッカケを作るそろり自身のことが気になる。

本人も喫茶店を始める前に、何やらあった雰囲気。


第二話に出てきた傷つかないポタージュ。
きゅうりとディルをブレンダーにかけてビネガーを混ぜたスープが
個人的には凄く飲みたい!
レシピあるのかな?


実際に喫茶店を切り盛りしているという著者のお店は
どんなお店なんだろ?




                   ★★★



発行年月:2022年5月


住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。
この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなった
お客さんが、ふらりと訪れる。
SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、
仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、
店主そろりの料理が優しくほぐします。


                   (双葉文庫HPより)


先に読んだ「独り言が多い博物館」が面白かったので、こちらも期待して・・・。
シリーズ物で既に3冊あるみたい。


設定がいい。
さすがカフェを経営している著者ならではのお話。

店長の、そろりが緩くお客さんをもてなす様子がいい。
ちょっとした、ウンチクも楽しい。

店名の「ドードー」は絶滅しちゃった鳥らしい。
検索したら・・・あまり可愛くなかった(^^ゞ
ちょっとハシビロコウに似ていた。
絶滅の理由も天敵がいないのをいいことに地面に卵を産みっぱなしにして
入って来た人間が連れて来た犬とかに食べられたから?
ホント?

お客さんたちは、皆、心身が疲れちゃった人たち。

翻訳家、幼児用学習塾講師、雑貨店店長、美容師、テキスタイルデザイナー

偶然、見つける喫茶店ドードー。


あと2冊も、楽しんでみよう。



                     ★★★



発行年月:2025年7月


文化センターで働く30歳の実日子。実家で何不自由ない生活を送っていたが、両親が交通事故で亡くなり、母方の叔母と同居することに。箱入り娘で、家事ができず、世間知らずな実日子と合理主義の叔母は全く波長が合わず、実日子は人生初めての一人暮らしを決意するが……。新居であるメゾン・ド・ミドリで出会った大学生サイトーくんや声優の新田さん、お見合い相手の椎名さんとの交流の中で、実日子は少しずつ強くなっていく。
 大人になり切れない大人の葛藤と進歩を描く、ハートフルストーリー。


                    (PHP研究所HPより)


図書館棚より見つけた本。
初読みの作家さん。
表紙が可愛いので期待して・・・

結果、正解!
最近、出会う本、皆、良いので嬉しい♪


30歳の主人公・実日子。
両親と暮らし、家事は一切母親がしてくれて、お気楽生活だったのに
事故で両親を一度に亡くし、そこの「あんたも助かるでしょ?」と引っ越して
来た叔母・順子。
自分の家なのに、段々と叔母の色に染め換えられていく家。
ソリも合わず、ストレスが増す一方。

そんなとき、叔母が持ってきたお見合い話で知り合った椎名禄(33歳)。
最初の時から「僕は結婚する気がありません」と断言。
実日子も同様だと話し、お互いのおばには付き合いがいいかんじで進んで
いることにしようと話し、その後もやり取り。
恋愛感情なしのこういう関係もいいと思う。
でも、段々、お互いに異性としての好意も感じ始めてきてる?
二人の会話が、面白くていい雰囲気。


一人暮らしを決意してよかった。
同じアパートの住人、サイトーくんと新田ちひろとの関係もいいし
偶然、出会った小学5年生の女の子・郁ちゃんやその母親、
高齢女性3人で暮らす百合さん、ルミ子さん、かおりさん。

広がっていく人間関係が楽しかった。

そして、叔母さんに一年の猶予を与えて「この家は売るから出て行って
ほしい」と言えたのは、凄い成長だ!

実日子のその後の物語も読めるといいな。




                     ★★★★



発行年月:2025年6月


地方の不動産会社で働く瑞季は、鬱屈した日常の中、自分だけの小さな楽しみとして「アルパカのヤスオ」のキーホルダーをひそかに集めている。ところが、孤高を貫いて怖がられている先輩社員の今泉さんとの意外な共通点やささやかな交流を通じて、瑞季の心に少しずつ変化が訪れる――表題作をはじめ、誰かにとっては価値のないものを大事に集める人と、その心を汲み取ろうとする人たち。そんな彼・彼女たちが、ぎこちないながらも心を通わせていく姿を優しく綴った、五つの物語からなる愛おしい短編集。


                (東京創元社HPより)


5つの短編集。
主人公たちは、それぞれ何かを蒐集しているのが共通。
それぞれの主人公を応援したくなるお話だった。

特に最初の話がよかった!
<梅雨が来る前に>
功生(のりお29歳)には左目下に幼い頃から痣があり、
クラスメイトにからかわれたりして集団のなかにいるのが苦痛。
コロナ禍以降、マスクを常にマスクをしていても不自然でないことは有難い。
一人で出来る清掃業社を開業し、その仕事にも満足。
蒐集しているのは、依頼先で拾った1本の髪の毛。

そんななか依頼者のギャル・舞華(21歳)に会って功生に変化が・・・。
彼女とは共通の音楽の推しがいることで会話が弾み、自分のコンプレックスに
ついても話す。
すると「化粧で隠せるよ」と、あっという間に痣を全く目立たなくしてくれる。


人は見た目じゃないとはいえ、顔についてはどうしても周りの反応が
気になるものだと思う。
化粧で消せることがわかって良かった。

舞華の誘いに乗って一緒に推しのライヴに行かない選択をしたのも
その理由もよかった。

この先はもっと人と関わっていけるといいな。


他の話もそれぞれよかった。
2番目の話<きみは湖>は
地元の浜名湖周辺が出て来て、おぉ~!!と感動。
音信不通になった恋人を探して彼の地元・浜松市へ。。
彼が集めている地元駅の切符にヒントがあるのでは?と。
そこで彼の元彼女であり、幼馴染の千草と知り合い、浜名湖観光。
遊園地パルパルやロープウェイなど全部、行ったことのある場所で
読んでいて楽しかった。

結局、恋人は出て来ないんだけど、この後、どうなったんだろ?


3番目の<トカゲのいる闇>はちょっと気持ち悪かった。
夫が飼っているトカゲの世話を夫が2週間の出張中に任されるのだけど・・・・
エサやりの場面は、ひぇっ~~!!(;゚Д゚)
トカゲってそんなによく脱皮するの?
それを蒐集するっていうのも気持ち悪い。

最初は恐々やっていた妻の偲が段々、慣れていく様子はすごい。
いろいろ自信がついたのか、夫からの抑圧を今後は跳ねのけていけそうで
がんばれ~!!と言いたくなった


<へびつかい座の見えない夜>
不動産会社の事務員として働く瑞希(25歳)
蒐集しているのは、ペットボトルの健康茶にオマケで付いてくる
アルパカのヤスオ。全15種類 12種の星座に加えてへびつかい座と
シークレットが2つ。
年が離れている今泉さん(45歳)は、他全員が20代の女性なので
陰口の対象になりやすいが瑞希はふつうに接し、アルパカのヤスオの蒐集にも
協力してくれる。

女性ばかりの職場にはありがちな雰囲気。
瑞希みたいな誰に対しても態度を変えない人っていい。
そういう良さをたぶん、今泉さんは見てくれていると思うな。


<ハマエンドウが咲いていた>
これはちょっとファンタジーっぽい話。
語るのは、おじさんなんだけど・・・
恋人がサーファーでそのお守りにとイルカの耳石を探していた女が
遠く離れた海岸で漂流物を集めてアート作品を作ったりして暮らす男と出会い
耳石を譲る代わりに暫く俺のものになれと。
それを受け入れ過ごすが女が戻るとき耳石を持っているといったのは嘘だったと
謝る。
女は元の地に戻り妊娠していることに気づく。そして男児を産む。

そんな話の後で、物語を話していた男が、自分が15歳のとき見知らぬ
男が「これをお母さんに渡してようやく見つけましたと言えばわかるから」と
耳石を渡し、私の顔をじ~っと見つめた後、大きな手で頭を撫ぜて去って行った
と。

語る男は、物語のなかの女の産んだ子ということなんだろうけど
イルカの耳石ってどんなのだろ?



それぞれの話、全部、面白かった。



                   ★★★★


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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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