小太刀の名手である紀江は、藤倉勝之進を婿に迎えるが、かつて思いを寄せていた三和十之介への募る思いを消し去ることはできなかった。やがて、父の死をきっかけに夫が自分を避け始めるが、それは自らの業の深さゆえと自分を責めるしかなかった。しかし、ある朝、何者かに斬られ、血まみれとなった勝之進が告げたのは、藩内に蠢く禍々しい策謀の真実だった! 今さらながら夫への献身を誓い、小太刀を手にした紀江だが……。男女の悲哀を描く、感動の時代小説。
(朝日新聞出版HPより)
主人公の紀江の一生が、なんだか哀しい。
勝之進の妻となっても、かつて許婚だった十之助のことが忘れられない紀江。
勝之進が気の毒になる。
紀江自身もそのことを申し訳なく思い、子どもでも出来れば・・・・と思うが
娘は3歳で病死してしまい、続いて父も亡くなる。
しかし、父親の死には隠された真相があり、そのことを知っていた夫・勝之進はひとりでその真相を追っていた。
そして父親と同じく命を狙われ瀕死状態になる。
夫の成し遂げられなかったことを引き継ぐ紀江。
そして、その先で十之助と対峙することになってしまう。
かつての想いを重ねた二人が太刀を振るって本気の勝負。
この場面はハラハラドキドキ。
そして・・・・・・
ラストは哀しい。
やっと夫のことを愛しく感じたところなのに・・・・・。
気づくのが遅いよ~(;O;)
哀しく美しいお話でした。
★★★★
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発行年月:2012年3月
闇のなかに白い影が浮いた。ゆらり、揺れ続ける。「おいちちゃん、怖いよ。助けて……」いまは亡き友の声だ――胸騒ぎを感じたおいちは、友の必死の訴えに耳を傾ける。
本書は、この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができる娘・おいちが、その能力を生かし、岡っ引きの仙五朗とともに複雑に絡んだ因縁の糸を解きほぐしていく好評「おいち不思議がたり」シリーズ待望の新作!
(PHP研究所HPより)
闇のなかに白い影が浮いた。ゆらり、揺れ続ける。「おいちちゃん、怖いよ。助けて……」いまは亡き友の声だ――胸騒ぎを感じたおいちは、友の必死の訴えに耳を傾ける。
本書は、この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができる娘・おいちが、その能力を生かし、岡っ引きの仙五朗とともに複雑に絡んだ因縁の糸を解きほぐしていく好評「おいち不思議がたり」シリーズ待望の新作!
(PHP研究所HPより)
このシリ-ズも長く続いて欲しいなぁ~。
おいちちゃんがだいぶお医者さんに近づいて来ました。
父親は町医者の松庵先生。
母親を幼いときに亡くし、以後、父と二人暮らし。
母親代わりの伯母(母の姉)・おうたさんも相変わらず威勢が良くて会話が楽しい。
けれど、哀しい事も起きてしまう。
おいちの友達、おふねちゃんとお松ちゃん。
仲良しトリオだったのに・・・
けれど、いつまでも友達想いの3人の絆は変わらない。
そんなところにも感動。
毒殺事件も起きて、話がどんどん謎めいて行き先を読まずにいられない展開でした!
そして、そんな事件を追ううちに明かされた、おいちの出生の秘密。
なるほど・・・・・そういう真相があったんだ~。
シリ-ズ1作目よりも断然、面白かった!!
おいちが医者として成長する姿も読みたいので、まだまだこのシリ-ズは続いて欲しいな。
おいちちゃんがだいぶお医者さんに近づいて来ました。
父親は町医者の松庵先生。
母親を幼いときに亡くし、以後、父と二人暮らし。
母親代わりの伯母(母の姉)・おうたさんも相変わらず威勢が良くて会話が楽しい。
けれど、哀しい事も起きてしまう。
おいちの友達、おふねちゃんとお松ちゃん。
仲良しトリオだったのに・・・
けれど、いつまでも友達想いの3人の絆は変わらない。
そんなところにも感動。
毒殺事件も起きて、話がどんどん謎めいて行き先を読まずにいられない展開でした!
そして、そんな事件を追ううちに明かされた、おいちの出生の秘密。
なるほど・・・・・そういう真相があったんだ~。
シリ-ズ1作目よりも断然、面白かった!!
おいちが医者として成長する姿も読みたいので、まだまだこのシリ-ズは続いて欲しいな。
★★★★★
発行年月:2012年2月
生きるのか死ぬのか、愛すのか憎むのか、
あさのあつこが放つ江戸の巷の物語
「断ち切れ、断ち切れ、過去の一切を断ち切って生きろ」
宿命に抗う男たちの悲痛な叫び
ニヒルな同心・木暮信次郎、闇を抱えた商人・遠野屋清之介。
屍体に隠された瑠璃石が、因縁の男二人を突き動かす!
(光文社HPより)
待ってました!シリ-ズ4作目の本作。
今回も面白かった!
小間物屋問屋の遠野屋清之助と同心・小暮信次郎。
「梅屋」という小料理屋を妻のおふじと息子夫婦に任せ、信次郎の手助けをしながら事件解決に奔走する伊佐次。
今回は、遠野屋清之助の話が中心。
清之助の過去には、かなり込み入ったものがあり、そのせいか何処か掴みどころがない人としての温かみに欠けるような印象だった。
しかし、今回は、その清之助の心の中にあるものが少し理解できた。
清之助の過去を語りながら、商人として全うするのか、再び刀を握ることを選ぶのか?
どっちもありえそうな状況で内心ハラハラ。
でも、結果、穏便にことが済んでホッとした。
このシリ-ズはこれで完結かな?
個人的には、伊佐次とおふじの掛け合いが好きだったなぁ~。
言いたいことをお互いポンポンいいながら、内心はとてもよくお互いのことを理解し大事に想っている、理想の夫婦の姿を毎回、楽しく読ませて貰えた♪
★★★★
生きるのか死ぬのか、愛すのか憎むのか、
あさのあつこが放つ江戸の巷の物語
「断ち切れ、断ち切れ、過去の一切を断ち切って生きろ」
宿命に抗う男たちの悲痛な叫び
ニヒルな同心・木暮信次郎、闇を抱えた商人・遠野屋清之介。
屍体に隠された瑠璃石が、因縁の男二人を突き動かす!
(光文社HPより)
待ってました!シリ-ズ4作目の本作。
今回も面白かった!
小間物屋問屋の遠野屋清之助と同心・小暮信次郎。
「梅屋」という小料理屋を妻のおふじと息子夫婦に任せ、信次郎の手助けをしながら事件解決に奔走する伊佐次。
今回は、遠野屋清之助の話が中心。
清之助の過去には、かなり込み入ったものがあり、そのせいか何処か掴みどころがない人としての温かみに欠けるような印象だった。
しかし、今回は、その清之助の心の中にあるものが少し理解できた。
清之助の過去を語りながら、商人として全うするのか、再び刀を握ることを選ぶのか?
どっちもありえそうな状況で内心ハラハラ。
でも、結果、穏便にことが済んでホッとした。
このシリ-ズはこれで完結かな?
個人的には、伊佐次とおふじの掛け合いが好きだったなぁ~。
言いたいことをお互いポンポンいいながら、内心はとてもよくお互いのことを理解し大事に想っている、理想の夫婦の姿を毎回、楽しく読ませて貰えた♪
★★★★
発行年月:2012年3月
その笑顔が眩(まぶ)しくて、
僕はそっと横を向いたんだ。
井嶋杏里(いじまあんり)は、中学一年の夏に引っ越すことになった。
場所は亡き父の実家で祖母が一人暮らす町・葦原(あしはら)。
私立中学からの転校で、なじめない中学の校舎の中、
ふと、使われなくなった教室『1-4』に入った杏里は、
市居一真(いちいかずま)と出会う。
杏里の姿をみとめた一真は彼女に絵のモデルになって欲しいと
強く思い始めて……。
杏里、一真、それぞれの家族や友達との関係、
そして二人の友情と成長を描く、あさのあつこ最新作!
(光文社HPより)
最後にあった
「・・・・進研ゼミ中一、中二講座に掲載されたものです」の文字を見て納得しました。
話が綺麗過ぎるなぁ~と思っていたのですが、こういう対象に向けて書かれた物語とわかれば、これはこれで良い物語だと思う。
友達の大切さ。
自分が大切にしたいと思える人との付き合い方。
家族との関わり方。
いろいろなことが物語のなかから読み取れて、中学生の立場なら、どの言葉も素直に自分の身に置き換えて入って来そう。
★★★
発行年月:2011年5月
「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」赦しと救いを描く慟哭の物語。
あの人に逢いたい、もう一度――。ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、ある日一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言うが……。狂おしい思いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った二組の男女が見たものは----。
『バッテリー』の著者が描く切なさと恐ろしさに満ちた物語。
(新潮社HPより)
18歳の真帆子が大好きな陽介を追って山に入る。
そして、山と人の世の臨界に住む、老夫婦・日名子と伊久男に出会う。
日名子と伊久男の家に辿りつき、食事と温かい場所を提供して貰い、好きな人を追って山に入ると告げる。
老夫婦はそれを最初は止めるが、真帆子の決心を知り、共に山へと向かう。
日名子と伊久男がどうして、この地に住むようになったのか?
最初から興味があったので、日名子が語る過去の話には惹かれた。
その話だけで書かれても良かったような・・・。
1年前に山に入ったという陽介を追っていく真帆子の存在が再び二人を山に入らせるキッカケになったんだけど、そこで簡単に陽介が見つかったことに、なんだか興ざめしてしまった。
出会えたことは、喜ばしいことなのに、なんだろ?このモヤモヤした感じは?
陽介が山に入ってしまう事になった事件の真相もよくわからないままだったし・・・・。
ちょっと今回のあさのさんの話は感動しきれず残念なかんじでした。
物語の雰囲気は良かったけど・・・。
「離さない。絶対に離さない。もう二度と、行かせたりしない」赦しと救いを描く慟哭の物語。
あの人に逢いたい、もう一度――。ここから人の世が尽き、山が始まる。そんな境界の家に暮らす老夫婦の元へ、ある日一人の娘が辿り着いた。山に消えた少年を追っていると言うが……。狂おしい思いにとらわれ、呼ばれるように山へ入った二組の男女が見たものは----。
『バッテリー』の著者が描く切なさと恐ろしさに満ちた物語。
(新潮社HPより)
18歳の真帆子が大好きな陽介を追って山に入る。
そして、山と人の世の臨界に住む、老夫婦・日名子と伊久男に出会う。
日名子と伊久男の家に辿りつき、食事と温かい場所を提供して貰い、好きな人を追って山に入ると告げる。
老夫婦はそれを最初は止めるが、真帆子の決心を知り、共に山へと向かう。
日名子と伊久男がどうして、この地に住むようになったのか?
最初から興味があったので、日名子が語る過去の話には惹かれた。
その話だけで書かれても良かったような・・・。
1年前に山に入ったという陽介を追っていく真帆子の存在が再び二人を山に入らせるキッカケになったんだけど、そこで簡単に陽介が見つかったことに、なんだか興ざめしてしまった。
出会えたことは、喜ばしいことなのに、なんだろ?このモヤモヤした感じは?
陽介が山に入ってしまう事になった事件の真相もよくわからないままだったし・・・・。
ちょっと今回のあさのさんの話は感動しきれず残念なかんじでした。
物語の雰囲気は良かったけど・・・。
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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