発行年月:2017年6月
抗ってみせる。ここに在る、志も心も、命も。きっと守り通して見せる。
江戸時代後期、十五万石を超える富裕な石久藩。
鳥羽信吾は上士の息子でありながら、藩学から庶民も通う郷校「薫風館」に転学し、
仲間たちと切磋琢磨しつつ勉学に励んでいた。
そこに、藩主暗殺が絡んだ陰謀が起こる!
(角川書店HPより)
プロローグとエピローグは現代の甲子園で野球をする高校生たち。
そして、時代は遡る。
14歳の薫風館で勉学している少年たち。
鳥羽新吾は藩学から移った。
農民や下士の子どもも共に学ぶ薫風館で、間宮弘太郎や栄太と出会い
毎日が楽しい。
けれどそこに舞い込んだ不穏な気配。
藩主暗殺の情報。
新吾たちと敵対する側の瀬島孝乃進。
父親は藩の権力者。
最初は、嫌な奴だと思っていたけれど、彼が一番、大人たちの陰謀に振り回され
気の毒な立場にあった。
親の権力とか、家柄とか関係なく生きられたら、きっと素晴らしい大人に
成長しただろうに。
新吾たちとも良い信頼関係も築けたんじゃないかな?
最後、再び、現代の高校生の話に戻り、今はそういう意味では良い時代だなと
感じた。
★★★
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発行年月:2017年1月
心が動かなくても人を殺れる。それが、おぬしの正体さ。
同心 木暮信次郎
商人 遠野屋清之介
思わず息を潜めてしまう、因縁の二人
とろりと甘い匂い、口から溢れる深紅の牡丹、妾に怨み殺された男の怪異に挑む。
(光文社HPより)
弥勒シリーズ7作目ですね。
同心・小暮信次郎と訳あり商人・遠野屋清之介。
二人のやりとりには、緊迫感ありますが、そこをうまく取り持つ伊佐治おやぶんが
いい。
今回の事件は老舗の油問屋、五平の不可解な死。
亡骸の近くには紅色の花弁が四方に散り、五平の口からも花が溢れている。
そして周辺に漂う甘い香り。
事件の真相を追う、小暮信次郎、その手伝いをする伊佐治おやぶん。
今回は事件の真相のほか、伊佐治の息子の嫁・おけいの話も気にしつつ
楽しんだ。
子どもを二度も授かりながら無事に産むことが出来なかった、おけい。
そのことを温かい目で見守る、伊佐治とおふじだけど、お互いの気持ちを
思うあまりに出来た気持ちの溝。
そして、またまた謎が深まった遠野屋の過去のこと。
前に読んだ話が再び出て来た?この情報は初めて知ったことだっけ?
シリーズが長いので、その辺が、やや曖昧になってしまう^^;
総集編的話をどこかでまとめて解説してくれないかなぁ~?(笑)。
しかし、木暮信次郎の見事な事件解決ぶりは気持ちいい。
まだまだ続きますね。このシリーズ。
★★★★
発行年月:2016年10月
吹奏楽部には入らないと、高校の入学式で美由は心に決めていた。だがクール女子の久樹、優しい菰池ら同級生との出会いが美由の気持ちを溶かし……。人と繋がり、好きなことを再び始めるまでの16歳の心情を丁寧に描く。すがすがしくキュートな青春小説。
(朝日新聞出版HPより)
表題の意味は何か音楽用語?と思ったら
表紙裏に説明ありました。
アレグロ (音)快速に (伊)陽気な、快活な
ラガッツア (伊)女の子、少女、娘
主人公の相野美由は、中学時代2年の夏の終わりまで吹奏楽部でフルートを
演奏していた。
同じ部活で仲良しの愛沙と一緒に過ごす時間が楽しかったけれど、
ある日、愛沙から言われた言葉にショックを受け、その後関係がギクシャクしたまま。
高校に入学して隣の席になった久樹友里香と言葉を交わし、不器用だけれど優しい
不思議な性格に何だか惹かれるものを感じる美由。
そして、二人の様子をいつも見ている菰池君。
3人のやり取りがなんだか可笑しくて微笑ましい。
共通しているのは楽器演奏経験者ということ。
菰池くんの「一緒に吹奏楽をやろう」の言葉で3人は吹奏学部に。
終盤、なんだかギクシャクしたまま別れた愛沙との偶然の再会にも
自然と話かけが出来た美由に成長の証をみた感じで嬉しかった。
自分のことを理解してくれる友の存在って大きいよなあ~。
3人の友情がこの後、どうなっていくのかも気になるけど
これはこのまま終わるのがいいかも。
★★★
発行年月:2016年10月
止(や)まぬ雨はない。
明けぬ夜もない。 少年は、ただ明日をめざす。 父は切腹、所払いとなった天羽(あもう)藩上士(じょうし)の子・伊吹藤士郎(いぶきとうしろう)は、一面に藺草(いぐさ)田が広がる僻村(へきそん)の大地を踏み締める―― 過酷な運命を背負った武士の子は、何を知り、いかなる生を選ぶのか? わたしたちは生きていかねばなりません。死んではならぬのです。 紅(あか)く焼ける空の下篠(しの)突(つ)く雨の中を、元服(げんぷく)前の天羽藩大組組頭(おおくみくみがしら)・伊吹(いぶき)家嫡男(ちゃくなん)の藤士郎(とうしろう)は、父・斗十郎(とじゅうろう)の佩刀(はいとう)を抱え、山奥にある牢(ろう)屋敷に向かっていた。姉・美鶴(みつる)が嫁ぎ、両親や親友の風見慶吾(かざみけいご)、大鳥五馬(おおとりいつま)と送る平穏な日々が暗転したのは20日前。豪商・出雲屋嘉平(いずもやかへい)と癒着(ゆちゃく)し藩を壟断(ろうだん)したという咎(とが)で斗十郎が捕縛されたのだ。切腹が申し渡されたこの日、謎の若者・柘植左京(つげさきょう)に牢屋敷に呼び出された藤士郎に、斗十郎は身の潔白と藩政改革の捨て石になると告げ、介錯(かいしゃく)を命じた……。 (祥伝社HPより) 読み応えあった! 父親の切腹の場で、介錯役を務める息子の伊吹藤士郎。 武士の生き方って、凄すぎる(;O;)。 父の最期に言葉を交わし、父から渡された刀と死ぬ前に伝えられた言葉の意味をずっと胸にしまって生きる。 親友の慶吾と五馬との関係も素敵だなぁ~と思って居たら 五馬には、別の顔があったことを知る。 ああ、哀しい。 父親の切腹の場面より、こちらのほうに泣けた(;O;)。 物語は、終わったけれど、この後、藤士郎はどうなったんだろ? 藩の行く末はどうだったんだろ? いろいろ気になることが残った。 藤士郎の父・斗十郎のことももう少し詳しく知りたかったし・・・。 やや消化不良気味な気分ですが、まあまあかな? ★★★ |
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発行年月:2016年1月
子堕ろしを請け負う「闇医者」おゑんのもとには、今日も事情を抱えた女たちがやってくる。
大店の女将、華やいだ若い娘……
「診察」は、やがて「事件」に発展する。シリーズ第二弾。
(中央公論新社HPより)
待ってました!!
シリーズ化するんですね~(^^)
今回話は2章に分かれてはいますが、ひとつの話と言ってもいいかな?
おゑんの元に連れて来られたのは、若い娘・お竹。
梅木屋宗之介の元で働く娘を妻のお江代が連れて来て、堕胎を頼む。
が・・・おゑんはお竹が本当は子どもを産みたいと思っていること。
お腹の子は別の男・十助の可能性もあるということを知る。
お腹の子を産み、一人で育てると決めているお竹は、強い!
そして、そんなお竹の気持ちを優先して力になる、おゑんが恰好いい。
機転を利かせて、誓書をお竹に書かせ、それを30両で売るとは・・・・
梅木屋との関わりを一切絶った、お竹だけど、お江代は、おゑんの元を訪ねてきて
宗之介を殺したと言い、その後姿を消す。
お江代も不思議な人だったなぁ~。
お竹が無事に男の子を産んだときは、ホッとしたけど、その後どうなったんだろ?
ずっと、おゑんの元で暮らして後のシリーズにも登場か?と期待したのになぁ~。
そして、おゑんの事ももっともっと知りたい。
話のなかで少し出て来たけれど、医者だった祖父のこと。
一家に降りかかった残酷な仕打ちをもう少し詳しく知りたい。
おゑんが闇医者になった経緯もそのへんに理由があるのだろうか?
第3弾も楽しみに待ちます!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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