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読んだ本の感想あれこれ。
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2d7861d5.jpg発行年月:2007年9月


江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之助の店『遠野屋』で売られていたことを知る。因果ある二人が交差したとき、市井の人々が各々隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。
生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか?

      
              (本の帯文より)


前作『弥勒の月』の続きのお話でした。
物語は前作から1年半が過ぎた設定。

前作で登場の人々が再び登場で、同じ舞台で話が流れいくんだな~というかんじが嬉しい。
小間物屋の遠野屋が今回も事件に大きく関わってきました。

今回の被害者は、女郎たち。
そんな女郎の一人・おいとの物語が最初に出てきました。
女郎という世界に自ら入ったおいと。
幼い頃、兄と慕っていた信三と小間物屋の遠野屋で偶然、出会うところから、後の事件が起きてくる。
自分の今の状況を正直に言えない、女心の切なさを感じ、二人が幸せになれるといいな・・・
なんて思っていましたが・・・・・・・・


事件解決に走り回る同心・信次郎と岡っ引き・伊佐治の関係も前回と同じく絶好調!
今回も事件は相次ぎ、何人も酷い殺され方をする人が出るのですが
事件が起きると張り切る信次郎と伊佐治。
素直じゃないひねくれ者の信次郎に対して時に親のように意見したり・・・
人に対しての口の聞き方を時には横から咎めたり・・・・
まるで親子のような微笑ましい二人の会話の場面は、一時の癒しでした。

いろいろな人のそれぞれ背負って来たものが明らかにされていて、中には辛い生き様もありました。


清之助もそんな辛い過去を持ったひとりでしたが、小間物問屋の主人として、これからは安泰に暮らせるのかな?
一人、家族が増えた事が、その希望に繋がるといいのにな。

ちょっと変わり者の同心・信次郎にも家族が出来たらいいのになぁ~なんて思ったり・・・・。
結構、信次郎、わたしは前作から好きなので・・・(わたしも変わり者か?^^;)

物語は更に続くようなので、手元に来る(図書館本)のを楽しみに待っているところです。


★★★★

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e2d82815.jpg   発行年月:2006年2月


   小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。
   同心・小暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之助の眼差しに違和感を覚える。ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之助に関心を覚えた信次郎は岡っ引き・伊佐治とともに、事件を追い始める・・・。“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは?
   哀感溢れる時代小説!

        
                           (光文社HPより)

若い女性の飛び込み自殺?かと思われる事柄が発端で、それを目撃した者、また別の者と見事なまでの刀捌きで人が斬られる事件が続く。
一体、誰が?
主な登場人物は、さほど多くないけど、どんどんいろいろな人が登場し、怪しい人だらけ?
予想不能で、果たして、この一連の事件はどう決着するのやら?と思いながら読みました。

最後の方で、事の真相がわかったけど、意外なものでした。
これじゃ全く、予測不可能だわ~

でも、同心・小暮信次郎とそれに仕える岡っ引き・伊佐治の事件の真相究明に向けての動きは面白かった。
伊佐治は、なかなかの人情者なので、信次郎の事は頭は切れるけど、人柄には難なりと思いながら仕えている様も愉快。

確かに、結構、皮肉屋だったりするけど、信次郎わたしは好きだな。
人を見る目は確かだし、肝心なところでの優しさは出せる人だと見た。

事件の軸となる遠野屋の若旦那(おりんの夫)・清之助は、最初、怪しいかんじなのだけど、哀しい過去があった方でした。
最愛の妻を亡くし、この物語では一番、傷を負ったでしょう。

最後は、清之助も少し救われたということかな?

なかなか、読み応えのある話でした。

この作品は、シリ-ズ化?
まだここだけでは「?」の部分があったけど続きでその辺の話も出てくのかな?

同心・信次郎と岡っ引き・伊佐治のコンビでの事件解明・・・今後も楽しみ。
ということで、これと同時に次も手元に取り寄せました。(図書館本)

もう1冊も楽しみに読んでみます。

★★★
b89b35b7.jpg   発行年月:2009年6月


   ジャンルを越えた物語が飛び出す玩具箱のような1冊

   明日、おとなになるこどもたち

   希望きらめく6つの物語   

                         (文藝春秋HPより)

「謹賀新年」・・・父親が急死し、若い継母とこれから二人で生きて行こうと心に決めた高校生。

「ぼくの神様」・・・不可解な父親の死の真相をつかみかけた少年。

「がんじっこ」・・・村で頑固者(がんじっこ)と疎まれる存在のシゲばあ。でもそうするのにはわけがあった!都市部の短大を卒業し、村に帰ってきた女性がそのわけを知る。

「孫の恋愛」・・・人間に恋をしたと相談を受ける祖母。命がけで貫き通すだけの覚悟を決めろと諭す。

「しっぽ」・・・朝、起きたら、しっぽが生えていた小学生。自分の神様だという不思議な生き物も現れていじめっ子も自分にひれ伏す不思議な現象を体験する。

「この大樹の傍らで」・・・宇宙の果てで生きる少年が、かつて先祖たちが暮らしていたという地球に帰ろうとする。


どの話も、素晴らしい!
さすが、あさのさん!

SF物あり、ファンタジ-物あり、青春物あり。
どれも、もっと話が広がりそう。

もっともっといろんな話が読みたい!と思いました。

文藝春秋のHPを見たら、これは新聞に連載された12編のうちの6編だそうで、あと6編が12月に刊行予定だとか。
待ち遠しい!!


★★★★
5deffa32.jpg発行年月:2009年2月


12歳のおふくは、江戸・深川の料理茶屋「橘屋」に奉公に出る。
仲居頭のお多代に厳しく躾られ、おふくは仲居として成長していく。

橘屋に関わりのある人々の生き様を書いた連作7つの物語。




自分の与えられた仕事を誇りをもって真剣に取り組むことの大切さを感じました。

この時代の話は、ほかの小説でも読みます。
12歳くらいになると、よほど裕福でない限り、子ども達は親元を離れて、奉公に出る時代。
そして奉公先での苦労話。


おふくも12歳で慣れない場所に来て、仲居頭の、お多代に厳しく躾けられ、時には涙することも。
しかし、自分の居場所は、ここしかない!ここで頑張るしかないのだ!という気持ちが常にあるかんじ。
お多代のことも、厳しいなとは思ってもイヤだなとは思わない。

どんなに厳しくても、一生懸命に仕事に励む姿が、周りで働く人々やお多代にも認められます。

7つの連作短編ですが、舞台は、料理屋「橘屋」なので、違う話でも、おふくやお多代が登場し、橘屋の様子をずっと覗き見しているような気持ちで読めて楽しかった。
厨房の料理をする様子も見えるよう。
包丁のトントンという音が聞こえて、何かを煮込む鍋から湯気がたちのぼる。
お客さんに膳を運ぶ、仲居の廊下を忙しく行き交う姿。
そんな物を自然に頭に浮かべるかんじ。

おふくの成長も頼もしかったのですが、厳しくしながらも、きちんとその成長ぶりを認めている、お多代が素晴らしい。
こんな上司の下でなら、どんな苦労も厭わず、部下は働けるんだろうなぁ~なんて現代に置き換えたりして。
おふく以外の仲居たちへの指導も的確で、実に格好いいのです!
女性として憧れるちゃいます。

しかし、そんな格好いいお多代も時代的には、とても苦労していて、最後の方で20歳になった、おふくとお多代の会話は、感動しました。

現代でいうと、上司と部下みたいな関係だったのが、信頼し合う友、いやそれ以上かな?
信頼し合う姉妹みたいな雰囲気で、良い感じ!
なんだか、泣けました。

表紙の絵にある鳥は、百舌(モズ)で花は橘でしょう。物語のなかにも登場していました。


切ない恋もあり、この時代ならではの、しっとり落ち着いた雰囲気がいい。

児童書、青春物、そして時代物・・・・何を書かせても上手い作家さんだなぁ~。

★★★★

d8ad59a2.jpg  発行年月:2008年12月

    17歳の少年と34歳の女性歯科医。
  
  心を焦がし、渇き、相手の全てを求めてやまない欲望に囚われる、
  そんな相手に出会ってしまったら・・・・

                        
(文藝春秋HPより)


児童文学のあさのさんのイメ-ジがあるので、出だしから衝撃的でした!
不意打ちを食らったよな、ショックがありました^^;

17歳の鈴(レイ)と34歳の美耶子。
年齢が倍以上も年下の子との恋愛は、わたし自身を基準にすると、ムリがありますが、まあ、物語なので、その辺は、受け入れて・・・(それが出来ない人は読めないかも)


美耶子は、同じ歯科医の男性・岳彦との離婚歴があります。
原因は、学生時代からの親友・芙美と岳彦が恋愛関係になってしまったから。

鈴は幼い時から仲良くしている隆平、泉美がいるのだが、12歳の夏、ある事がキッカケで3人の明るい関係が変化してた。

美耶子と鈴は、それぞれが関わっている人たちとの間で憎しみや悲しみを引きずっていた。

二人が出会ったのは、歯科医院で最初は患者と医師の関係。
普通ならそんな二人が恋愛関係まで発展するとは思えないのだが、ありえなくはないか?と思える自然さ。

まだ若い鈴の真っ直ぐに突き進むような想いは嫌味がなくいいし、それを受け入れる美耶子も変に年上ぶったり、自分を卑下したりしていなくて好感が持てた。

それぞれが、複雑な想いを引きずっていた人たちと、「赦す」事を自然に行う事で、その関係が修復していく様子が良かった。

自分を良い意味で変えてくれる恋愛は、年齢は関係なく良いものだなぁ~なんて思いました。

あさのさん、恋愛小説もなかなかいいじゃない!?

 
★★★
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