発行年月:2016年4月
なんていうことのない日々に宿る奇跡のような瞬間、かけがえのない記憶。土地がもたらす力、自然とともに生きる意味。運命的な出会い。男女とは、愛とは? お金や欲望、不安に翻弄されず生きるには? そして命と死を見つめるなかで知った、この世界の神秘とは――。ほんとうの自分、を生きるための81篇からなる人生の処方箋。
(新潮社HPより)
81のお話。
エッセイ本でした。
そして、確かに癒されます。
ばななさんの感性が素晴らしくて、いちいち心のなかでうなずきながら読んだ。
何気ない日常のなかに、キラキラした瞬間とかいっぱいあるんだな~。
そういうことを敏感に感じられる、ばななさん、素敵です(^^)
話のなかで、ご家族が登場されますが、息子さんの感性も素敵。
ばななさんのお子さんらしい。
ばななさんの本名は、マホコさん?
始めて知った!
異国の地を家族と過ごしていて、何気ない瞬間に、お父様が亡くなったことを
実感し悲しく思う場面は、ジ~ンとした。
まだ、両親は健在だけど、何となくその感情、わかる気がする。
ばななさん、よしもとばなな→吉本ばななにまた変更?
と不思議に思いましたが、新潮社のHPのインタビューを読んで納得。
また次回作も楽しみにしています♪
★★★★
発行年月:2015年10月
書店の店長をしている立石花は、12歳の時に、父親が借金を作って夜逃げし、母親は新しく出会った男性と結婚をすることになり、一家離散を体験する。一緒に暮らそうという母親の説得を断り、千葉県の船橋に住む親戚の奈美おばさんのマンションに身を寄せることになるのだが、大好きなお母さんと船橋の駅で別れるときに買ってもらった「梨の妖精 ふなっしー」のぬいぐるみを15年経った今も大切に持っている。
花が奈美おばさんのマンションで暮らすようになって間もなく、小さな女の子が出てくる不思議な夢を繰り返し見るようになる。その夢の中の女の子もまた、「梨の妖精 ふなっしー」を愛するひとりだった。花はいつも「温かいミルクティーを飲んだ」ような優しい気持ちになって目が覚めるのだった。
悲しい出来事があって泣きながら寝た夜のことだった、いつもの少女が夢に出てきて、花に頼みごとをする。それは「自分が住んでいた庭にある桐の木の下に埋めたものを掘り起こして、お父さんに渡してほしい」というものだった。
夢から覚めた花は、奈美おばさんに、この不思議な夢のことを告白すると、過去にこの部屋でおきた出来事を教えられる。そして、夢の中に出てくる少女との約束を果たそうと決意するのだが……。
(朝日新聞出版HPより)
結構、複雑な家庭環境のなか成長した立石 花だけど・・・・
なすがまま的なところが好感持てました。
船橋に住む15歳の花の精神的支えになったのが、ふなっしー。
そうか、梨の妖精だったか?^^;
確かに、この物語のなかの、ふなっしーはいい。
好感度UP!
花が奈美おばさんのマンションで暮らし始めてから、定期的に見る夢のなかの
花子の正体が後半にわかったとき、切ない気持ちになりました(/_;)。
花子と花の関係は、特殊なものですが、凄く素敵な出会いだった。
花子のお願いを聞いて花が花子のお父さんに会い、伝えてほしいと頼まれた
言葉を伝えるシーンはウルウル。
そして、花からずっと離れていた父親のことも終盤、奈美おばさんから
伝えられ、大切な人を想い続けるって素敵なことだな。
なんて思った。
ばななさんの作品は、よく死んじゃった人が出て来るけれど
怖くないのがいい。
温かい素敵なお話でした。
★★★★★
発行年月:1999年4月
死んだ女ともだちを思い起こす奇妙な夜。そして入院中の姉の存在が、ひとりひとりの心情を色鮮やかに変えていく「ハードラック」。闇の中を過ごす人々の心が輝き始める時を描く二つの癒しの物語。
「ハードボイルドに生きてね。どんなことがあろうと、いばっていて。」最後になった電話でそう言っていた千鶴。彼女のことを繰り返し思い起こす奇妙な夜を描く「ハードボイルド」。死を待つ姉の存在が、ひとりひとりの心情を色鮮やかに変えていく季節を行く「ハードラック」。闇の中を過す人々の心が光り輝き始める時を描く、二つの癒しの物語。
(発行/ロッキング・オン)
かなり前に買って読んだ本。
よしもとばななになる前の本ですね~。
家の本棚から何気なく手に取りましたが・・・・2編目の「ハードラック」が
ちょうど11月の季節の物語だという偶然にビックリ!
二編とも「死」と向き合うような話ですが、全然、暗さはなくて
生きて居れば死ぬのはあたりまえだよね~だから特別なことと考え過ぎないほうが
いいのかもなぁ~なんて漠然と思いました。
「ハードボイルド」は、山道を一人歩きながらちょっと奇妙な感覚に襲われながら
辿り着いた古いホテルで一晩過ごす主人公の話。
その間、思い出す、一緒に暮らしていたことがある千鶴のこと。
ちょうど、千鶴の命日であることを思い出す。
ホテルのおばちゃん(支配人?)とのやり取りが可笑しいけど、ホッとする。
「ハードラック」は、脳出血で突然植物状態に陥っている姉を見舞う妹。
姉の婚約者は、ショックで見舞いにも来ないけれど、その兄が代わりに
見舞いによく来て妹である、わたしと会話する内容が、なかなか意味深く
いいかんじ。
身近な人の死を静かに受け入れていくそんな人たちの様子は、切ないけれど
温かいかんじもした。
ああ、やっぱり、ばななさんの文章は昔からいいなぁ~と再確認(^^)
この表紙のイラスト・奈良美智さんの絵も好き
★★★★★
発行年月:2015年1月
さやかと小学生の娘みちる。
亡き夫・悟の想いを胸に、穏やかな毎日を送っていた。
だがある日、家に一通の手紙が届く。
差出人の名前は、 さやかが封印した記憶を呼び覚ますものだっ たーー。
家族の新しい幸せな絆を発見する物語。
(幻冬舎HPより)
さやかの周りの人達がみんないい人。
亡き夫の両親が、本当に温かい良い人たちで、さやかは幸せだなぁ~と思った。
こんな義母さんなら夫が亡くなっても離れたくないかも。
けれど、義父母さんたちは、さやかのことを一番に考えてくれて・・・・。
ある日、届いた手紙は、偶然、元カレのものだったというのは、ちょっと
出来すぎな偶然ですが、こういう展開は好きなので、許せちゃう(^^;
ばななさんの作品には、よくバリが出てくるけれど、ばななさん自身が本当に好きな
土地なんだろうなぁ~。
さやかの娘・みちるもきっと素敵な女性に成長するんだろうな。
みちるのその後もまた書いてほしいな~。
★★★★
発行年月:2014年10月
それぞれの家族を亡くし、天涯孤独で身を寄せ合う運命のふたり。
お互いしか癒せない孤独を抱え、かすかな光へ歩き出す道のりを描く。
恋と、魂の救済の物語。1年ぶりの長編小説。
(集英社HPより)
まこと、嵯峨。
二人は幼いときから、ずっと一緒に生きてきた。
姉と弟のように・・・。
成長すると恋人となり、将来もずっと二人は一緒だとお互い確信しているかんじ。
二人の生い立ちが特殊だからだろうか、二人の世界が完全に出来ていて
ほかの者を寄せ付けない雰囲気。
こういう男女の関係も実際、あるのかもな・・・。
二人のやや複雑な生い立ちのなかで、アリゾナのセドナで暮らした時期が
もっとも幸せな思い出でもあり辛い思い出でもある。
そんな場所に、二人が希望を持って再び訪れようと決めるまでの過程の物語。
辛いことがあっても、二人一緒に居れば大丈夫!
まこの通う大学の教授も素敵だったし、嵯峨が務めるパン工房の人たちも
きっと素敵な人たちなんだろうな。
アリゾナのセドナの街の様子が、なんだかとても魅力的に描かれていた。
実際、どんなかんじなんだろ?
ばななさんの思い出も込められた物語なんでしょうね。
哀しい部分もあるけれど、希望に満ちたラストが良かった。
★★★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
