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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2024年11月


淹れたてのコーヒーと賄いパスタあります。『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』、待望の続編。
鎌倉の古い洋館でシェアハウスを始めた香良。
個性豊かな住人たちと楽しく穏やかに暮らしていたが、そんな日々も永遠には続かない。
シェアハウス「おうちカフェ」の住人たち
尾内香良 男出ひとつで育ててくれた父が亡くなり、カフェを引き継ぐことに。人付き合いが苦手なシャアハウスのオーナー。
林三樹子 香良の大学時代からの親友。離婚して家を飛び出し、今では共同経営者のよう。
藤村里子 ちょっと神経質。愛犬「ツン」といつも一緒。三樹子と大喧嘩をするも今では仲良し。
道永あゆみ コーヒー豆の焙煎を勉強している。絶賛、片思い中。
加藤千恵子 大事に育てた息子とその嫁に嫌われ、自分の家から追い出されてしまう。
倉林美佐緒 隣人・グラディスさんの愛娘。フランスから帰国し、「おうちカフェ」の新しい住人に。

                    (幻冬舎HPより)


前作も面白かったので、期待して読んだ。
面白かった。
おうちカフェの住人がひとり増えて、空室はなくなった。
結構、賑やか。
家賃月6万円で朝食、夕食つきなんて、いいなぁ~。

新しい住人・美佐緒はお隣さんの娘さん。
パテシィエ修行でフランスに行っていたのに、恋人に婚約者がいるとわかり
別れて帰国。
美佐緒の作るパスタが美味しそう♪
巻末にレシピがあったけれど、自分で作るのは面倒かなぁ~?(笑)


今回は、恋バナもあって、ドキドキ。

千恵子さんがお隣の倉林さんに誘われて通い始めたハーブ教室の先生
和泉田ゆき(82歳)がとても魅力的だった。
こういう人生、いいなぁ~。
その息子・碧(50歳)もまた素敵な人で、彼に恋心を抱く
あゆみと美佐緒・・・恋のバトルはどうなる?
あゆみの告白をちゃんと受け止める碧・・・なかなかこういう人はいないだろうな。
二人の今後も気になる。
美佐緒もちゃんと二人のことを認めながら、自分の気持ちにも素直なのもいい。

香良にも恋?と思ったら・・・・こちらはちょっと違った。
インスタで交流していたのは会ったら女性。
でもお父さんのインスタをお父さんに頼まれて引き継いでいたと。
こういう縁もまたいいな。


まだまだ読みたいおうちカフェシリーズ。



                     ★★★★

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発行年月:2014年8月


有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐により
わずか6日目にして中止を余儀なくされた。
だが、不運はそれだけでは終わらない。
火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを
直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。
ところがーーー。
奇跡的にマークは生きていた!?
不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知恵を
駆使して生き延びていく。
宇宙開発時代の傑作ハードSF


                  (ハヤカワ文庫/表紙裏の解説文)




NHKのドラマ「宙わたる教室」で、出てきた女子生徒の愛読書として

こちらの本を知る。
その前に、これを原作としての映画「オデッセイ」(公開は2016年)のことは
知っていたけれど・・・

著者が専門的な知識が豊富ということで、ちょっと理解不能な言葉の
羅列の箇所はあるので、その辺は飛ばし読み・・・(^^ゞ

それでも十分に楽しめた。

主人公のマーク・ワトニーが常に冷静でポジティブな考えかたをする人物で
命の危険が常にある深刻な状況が続くなかでも、ユーモアさえ感じる思考で
ドキドキハラハラというより、なんだかワクワクしながら読んでいた。

結末を分かっているというのもあるけれど・・・


映画は、知っているけど、ちゃんと見た記憶がないので
これを機会に映画もみてみたい。



                      ★★★★★



発行年月:2007年5月


 児童文学界からきらりとその姿をあらわした、美しく巧みな筆致の、新・ヤングアダルト小説。
夕暮れ時、静かに目をこらして。ふしぎな世界はすぐそばにある。
それはほんのいっときで消えてしまう。あらわれるのはきまって夕暮れ時。光と闇のまざる時間、生と死の境目がぼんやりするころ――。
女子中学生・灯子の感受性がつむぐ、やさしさと不思議さに満ちた1年間。


                       (講談社HPより)


中学生の灯子の1年を描いている。
それぞれのお話にちょっと不思議なことが起きるのだけど
そういうことも実際、あるのかもなぁ~と思わせてくれる。
不思議だけれど、そこには温かいものも感じられていいお話だった。

ヤングアダルト小説だけれど、大人でも十分に楽しめる。


マグノリアは灯子のおばちゃんの家に、ちょこちょこお届け物に行く。
おばちゃんの家の庭には大きなマグノリアの木が立っている。
おばちゃんは、灯子のママの亡くなったお兄さんの奥さん。
マグノリアの木は、おばちゃんの夫であるおじさんが大切にしていた。

最後のお話で、おばちゃんの家の隣に引っ越して来た一家が
その木を切ってほしいと言ってくる。

どうなることかと心配したけれど、その家の男の子が「あの木は切らないで」と
両親に願い出て切らずに済むことに。
その経緯が、ちょっと不思議だけれど愉快なものだった。

いたづら好きのおじさんの仕業かな?と話す灯子のママ。
きっと素敵な人だったんだろうな~。


灯子も優しい心を持つ良い子だなぁ~。
皆がちょっと敬遠している凛さんにもふつうに話しかけて仲良くなったし。


安東さんのお話、もっと読もう。



                     ★★★★★



発行年月:2010年9月


人は、人のどこに恋をするんだろう?……
消えた恋人にそっくりな人と恋に落ちた朝子の10年を描く、
野間文芸新人賞受賞作!

朝日新聞、読売新聞他、各紙誌で話題沸騰の長篇小説。


                   (河出書房新社HPより)


映画化されて、主演の男女の不倫問題などで一時、世間を騒がせていた。
原作が柴崎さんだったのは、知らず・・・・
図書館棚で見つけて読んでみた。


面白かった。
若い時の恋愛ってこんなかんじだったかなぁ~なんて思ったり・・・

泉谷朝子は偶然、出会った麦に惹かれ、二人は恋人同士のように過ごす。
けれど麦は突然、上海に行くといい、朝子は神戸港に見送りに。
そして月日は過ぎて・・・・
その間、麦からは連絡なく、朝子は麦のことばかり考えて暮らす。
で、働いていたカフェの上の階で働く丸子亮平に出会う。
見た目が麦そっくりで朝子は亮平が気になる。
そして二人は恋人同士に・・・

亮平と居ても、麦のことを考えている朝子。
でも次第に亮平自身が好きになっていっていたような・・・

そんなある日、麦がテレビドラマに出演していることを知る。
ロケ現場にも行ってみるけれど会えず・・・

亮平が東京から大阪の事務所で働くことになり、朝子もそれを追って引っ越しを
する予定という時期に二人は再会してしまう。
えぇ~!どうするのぉ~?  ドキドキ。
まさか、元のさやに納まらないよね・・・・


終盤はハラハラした。
麦みたいな人はダメだ。
自分のことしか、考えていない。

朝子の友達・春代が「あさちゃん、最低やと思う」と言った言葉、
読みながら、同意した。

でも、ぎりぎりのところで朝子が気づいてよかった。

この後、麦は、どうしたんだろ?
自業自得なんだけどね。



これ読んだら映画も観たくなったなぁ~。

柴崎さんの物語は面白い。



                      ★★★★



発行年月:2021年9月


3年連続本屋大賞ノミネートの
青山美智子さんが贈る『木曜日にはココアを』の次の物語
桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」では、定休日の月曜日に「抹茶カフェ」が開かれ――。ツイていない携帯ショップ店員、愛想のない茶問屋の若旦那、祖母が苦手な紙芝居師、京都老舗和菓子屋の元女将……。一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ心癒やされる物語。
 
3年連続「本屋大賞」にノミネートされた青山美智子さんの最新文庫本。川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日にだけ「抹茶カフェ」を営むことに。ついていない携帯ショップの店員、妻を怒らせてしまった夫、恋人と別れたばかりのシンガー、時代に取り残されたと感じている京都老舗の元女将……。思い悩む人々が誰かの何気ない言葉で前向きな気持ちになっていく――。人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押している。――これは、一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心温まるストーリー。『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場する。
                   
 
カバー写真:田中達也(ミニチュアライフ)


                    (宝島社HPより)


1月~12月。
それぞれの季節で繰り広げらる物語。
マーブル・カフェに関連する人たちが登場するので、たのしい。

最初の話では京都のお茶問屋の一人息子・福居吉平が、
ちかいうちに東京に支店をだすため
マーブル・カフェのイベント「抹茶カフェ」で抹茶をふるまう。
そこに訪れた携帯ショップ店員の美保。
ふたりのやり取りがなんだか、いいなぁ~と思うものだったので
最後の話で再会したのは、期待していた通りで嬉しくなった。


他の話もどれもいい。
やはり、こういうほっこり系の物語はいいな~。




                      ★★★★
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