発行年月:2024年6月
「あなたの国では、どうですか?」
日本では当たり前だと思われていることだって、
もしかしたら、ほかの国では、そうではないのかもしれない。
ある国では正しいとされていることが、
別の国では正しくないのかもしれない。
その答えを知りたくて、ぼくは長い旅に出た―――
海をこえ、大陸をわたり、国境をこえ、世界の各地に住む人々に会いに行く。
男女差別から、ジェンダー、LGBTQ、地球温暖化、環境保護、動物愛護、戦争と平和まで。
17人へのインタビューを通して見えてくる、17つの「現実(リアル)」と、地球の「今」。
アメリカに住み、世界各国を旅してきた著者が描く、
世界をめぐる壮大なインタビュー・ストーリー。
楽しみながら、「国際理解(総合的な学習)」を学べます。
<もくじ>
プロローグ――肘掛け椅子で旅に出よう
1 たくましいお姫様とやさしい王子様/日本
2 子どもたちは虹色の卵。たいせつに温めなあかん。/日本
3 そこへ行ってみなければ、わからないことがある。/日本
4 夢を見ているのはきっと、ぼくだけじゃないはず。/ヴェトナム
5 サッカーと、日本のアニメと、甘いクリームパンが大好き!/イラク
6 あたしたちの心と体は、あたしたちのもの。だれのものでもない。/トルコ
7 武器のかわりにペンで、この世の悪と闘うのです。/インド
8 わたしたちは木を植えます。地球を守るために。/アイルランド
9 おれはこの河と共に生きてきたし、これからも生きていく。/コンゴ民主共和国
10 ボクのヒーローは、キマイラ。ちきゅうを救うかいぶつだよ。/ギリシャ
11 だれかに愛を注げば、その愛で、自分も幸せになれる。/スペイン
12 だれだって、昔は子どもだったんだ。子どもは環境破壊も戦争もしない。/コロンビア
13 生きるということは、愛するということでしょう。/コスタリカ
14 となりどうし、なかよくしないといけません。/メキシコ
15 動物はおれたちのフレンドだ、フードじゃない。/アメリカ
16 ふたりのママと、世界一おいしいチョコレート屋さん。/アメリカ
17 戦争をしない軍隊で、平和のために働く。/アメリカ
エピローグ――いつか、また、きっと
(さ・え・ら書房HPより)
旅行作家の有海旅人が色々な国を訪ねていって、住んでいる人に話を聞く
インタビュー形式で進む。
実際に著者がこれらの国々を旅して、得た情報なんだろうな。
プロフィールにある旅した国の数も凄い!!
どの話も興味深かったんだけど、コンゴってコンゴ共和国とコンゴ民主共和国の
二つあるんだってこと。
無知過ぎるんだろうか・・・・(^^ゞ
コンゴって国内紛争が多い国のイメージはあったけれど、そのたびに国の名前が
変わったりも元に戻ったりしていたとか。
コンゴ民主共和国は一時期、ザイールという国名だったことがあると。
え?ザイールって今はないんだね~。
なんか、この辺のことが、全くわかってなくて、いい勉強になりました(笑)
あと、LGBTQIのこと。
Qって何?と疑問だったからクエスチョニングのことと知れてこれも
勉強になりました。
自分の性的指向を探している状況の人のことらしい。
こういう性的指向の話は、よくわからないことが多いけれど、差別したり
偏見を持たないことは大事だと感じる。
あとやはり感じるのは戦争のない世界にはなれないのかな?
誰も望まないことなのに・・・
戦争に勝ちはないって誰かが言っていたけれど、全く同感。
色々と読みながら考えた本だった。
★★★★
(さ・え・ら書房HPより)
旅行作家の有海旅人が色々な国を訪ねていって、住んでいる人に話を聞く
インタビュー形式で進む。
実際に著者がこれらの国々を旅して、得た情報なんだろうな。
プロフィールにある旅した国の数も凄い!!
どの話も興味深かったんだけど、コンゴってコンゴ共和国とコンゴ民主共和国の
二つあるんだってこと。
無知過ぎるんだろうか・・・・(^^ゞ
コンゴって国内紛争が多い国のイメージはあったけれど、そのたびに国の名前が
変わったりも元に戻ったりしていたとか。
コンゴ民主共和国は一時期、ザイールという国名だったことがあると。
え?ザイールって今はないんだね~。
なんか、この辺のことが、全くわかってなくて、いい勉強になりました(笑)
あと、LGBTQIのこと。
Qって何?と疑問だったからクエスチョニングのことと知れてこれも
勉強になりました。
自分の性的指向を探している状況の人のことらしい。
こういう性的指向の話は、よくわからないことが多いけれど、差別したり
偏見を持たないことは大事だと感じる。
あとやはり感じるのは戦争のない世界にはなれないのかな?
誰も望まないことなのに・・・
戦争に勝ちはないって誰かが言っていたけれど、全く同感。
色々と読みながら考えた本だった。
★★★★
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発行年月:2024年4月
からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。
「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。
「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい――「竜舌蘭」
「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は――「グリフィスの傷」
「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける――「まぶたの光」
……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。
(集英社HPより)
身体のどこかに傷痕が残っている人は、多いんじゃないかな?
傷の大小には、違いがあっても・・・。
それに関することも覚えていることが多いと思う。
10の話、どれもそれぞれ良かった。
最初の<竜舌蘭>は、通学途中にあった、竜舌蘭の棘で知らないうちにケガをして
それを機にクラスのなかで無視されていた状況が変わるという話。
見える傷には、人は反応するのに、見えない傷については人は驚くほど
無自覚だということが、印象的だった。
ほかに印象的だったのは
<この世のすべての>
犬に噛まれて顔が変形するほどの大きな傷を持つ男。
犬嫌いで、犬を連れている人に怒鳴ることが多く
それを見て、住人たちは男を疎ましく思う。
わたしもそのうちの一人。
ある日、犬を虐待していた容疑が男にかけられた。
男が犯人ではないと知っているが、否定せず、男が警察に連行
されていくのを見ている。
男の人すべてが怖いから。
後味悪い話だったけど、なんとなくこのこういうこと起こりうる。
<指の記憶>もちょっと、ゾックとする話。
工場の機械で指を切断する大怪我を負い、その時、指のすべてを拾って
救急隊員に渡してくれた恩人が触れた記憶が手術で無事にくっ付いた指が
感覚として覚えているという話。
<あおたん>
刺青で覆われている、おっちゃと親しくしていた。
いつも男の人に顔をじろじろ見られて嫌なかんじだったのに
おっちやんといると皆が視線を向けてこないのが嬉しかった。
新しい担任の先生に体を触られ、顔を舐められて気持ち悪くて泣きながら
おっちゃんの元にいくと、話を聞いたおっちゃんが学校に先生を殴りに
行ってくれた。
そんなおっちゃんが建築現場で高いところから落ちて頭をうち亡くなってしまう
なんだか切ない話。
<慈雨>
父親の誕生日にプレゼントを持って実家へ。
幼い時から、父親と接するのが苦手だった。
母親から自分の額にうっすら残る傷痕の話を聞く。
父親と留守番をしているときに木から落ちて出来た傷。
ずっとそれを気にしているという。
父親とのギクシャクした関係が少しずつ変わっていきそうかな?
良い話。
ひとつひとつは短くて、本自体の頁数も少な目だったので、ササッと
読めてしまったけれど、面白かった。
表紙の写真(絵?)は、結構、痛々しいけれど、そこにある思い出は
案外、悪くないものだったような・・・・
★★★★
(集英社HPより)
身体のどこかに傷痕が残っている人は、多いんじゃないかな?
傷の大小には、違いがあっても・・・。
それに関することも覚えていることが多いと思う。
10の話、どれもそれぞれ良かった。
最初の<竜舌蘭>は、通学途中にあった、竜舌蘭の棘で知らないうちにケガをして
それを機にクラスのなかで無視されていた状況が変わるという話。
見える傷には、人は反応するのに、見えない傷については人は驚くほど
無自覚だということが、印象的だった。
ほかに印象的だったのは
<この世のすべての>
犬に噛まれて顔が変形するほどの大きな傷を持つ男。
犬嫌いで、犬を連れている人に怒鳴ることが多く
それを見て、住人たちは男を疎ましく思う。
わたしもそのうちの一人。
ある日、犬を虐待していた容疑が男にかけられた。
男が犯人ではないと知っているが、否定せず、男が警察に連行
されていくのを見ている。
男の人すべてが怖いから。
後味悪い話だったけど、なんとなくこのこういうこと起こりうる。
<指の記憶>もちょっと、ゾックとする話。
工場の機械で指を切断する大怪我を負い、その時、指のすべてを拾って
救急隊員に渡してくれた恩人が触れた記憶が手術で無事にくっ付いた指が
感覚として覚えているという話。
<あおたん>
刺青で覆われている、おっちゃと親しくしていた。
いつも男の人に顔をじろじろ見られて嫌なかんじだったのに
おっちやんといると皆が視線を向けてこないのが嬉しかった。
新しい担任の先生に体を触られ、顔を舐められて気持ち悪くて泣きながら
おっちゃんの元にいくと、話を聞いたおっちゃんが学校に先生を殴りに
行ってくれた。
そんなおっちゃんが建築現場で高いところから落ちて頭をうち亡くなってしまう
なんだか切ない話。
<慈雨>
父親の誕生日にプレゼントを持って実家へ。
幼い時から、父親と接するのが苦手だった。
母親から自分の額にうっすら残る傷痕の話を聞く。
父親と留守番をしているときに木から落ちて出来た傷。
ずっとそれを気にしているという。
父親とのギクシャクした関係が少しずつ変わっていきそうかな?
良い話。
ひとつひとつは短くて、本自体の頁数も少な目だったので、ササッと
読めてしまったけれど、面白かった。
表紙の写真(絵?)は、結構、痛々しいけれど、そこにある思い出は
案外、悪くないものだったような・・・・
★★★★
発行年月:2018年9月
2019年に70周年を迎えた家庭裁判所。
日本国憲法の理念を実現してきた足跡を、
貴重な証言と資料から、丹念に描く。
第1章 荒廃からの出発
1 「家裁の父」帰国する
2 みじめな最高裁
3 家庭裁判所の前身
4 「愉快そうなオジさん」
5 BBSの生みの親
6 アイデアマン
7 殿様判事ニューヨークを観る
8 新少年法と「ファミリー・コート」
9 女性法律家第一号
10 「少年」と「家事」の対立
11 進まない設立準備
12 元旦の家庭裁判所発足
第2章 家庭裁判所の船出
1 屋根裏の最高裁家庭局
2 家裁の五性格
3 家裁職員第一期生
4 「高級官吏」調査官を求む
5 二つの雑誌
6 村岡花子と対談
7 戦争被害者のために
8 戦災孤児を救う
9 民間の施設に託す
10 孤児の養子縁組
11 ヒロポン中毒
12 少年審判の心得
第3章 理想の裁判所を求めて
1 日本婦人法律家協会
2 建物の苦労
3 履行確保
4 滝に打たれる
5 日本一の所長さん
6 司法の戦争責任
7 理想の学校
第4章 少年法改正議論
1 多忙な第三課長
2 少年事件の「凶悪化」
3 示された試案
4 「原爆裁判」
5 「少年友の会」発足
6 真っ向からの反論
7 長官を怒らせる
8 「首を絞められてじっとはしない」
9 ゴールト判決
10 もう一つの東大裁判
11 宇田川の遺言
第5章 闘う家裁
1 再結集した人々
2 波乱の幕開け
3 長官の激励
4 烈しい応酬
5 支援する人々の輪
6 「誤算と誤解」
7 水面下の妥協案
8 日弁連の猛反発
9 管理と統制へ
10 「整備・点検の時代」
第6章 震災と家裁
1 烈しい揺れ
2 家庭裁判所は弱者のために
3 被災者に寄り添う
4 少年事件への影響
5 震災孤児を救う
6 家庭裁判所は死なず
あとがき
(日本評論社HPより)
戦後の混乱期に、苦労して、弱い立場のひとを支援すようと法曹関係の人たちには
頭が下がる。
朝ドラ「虎に翼」をみているので、俳優さんの顔が浮かび、難しい話も
読み進むことができた。
ドラマは三淵亜嘉子さんが主役で、伊藤沙莉さん演じる佐田寅子が主役だけど
こちらは、家庭裁判所設立のために尽力した裁判官・宇田川潤四郎氏が主役。
ドラマでは、高等裁判所の家庭部局長・多岐川幸四郎氏、演じているのが
滝藤賢一さん。
水を被ったり、滝に打たれにいくのは史実に基づくものだったんだなぁ~。
あとドラマで寅子がよく歌を歌っていたけれど、あの歌も三淵さんが
歌っていたとか。
ドラマの雰囲気通り、二人とも人間味のある人柄なんだと思った。
★★★★
(日本評論社HPより)
戦後の混乱期に、苦労して、弱い立場のひとを支援すようと法曹関係の人たちには
頭が下がる。
朝ドラ「虎に翼」をみているので、俳優さんの顔が浮かび、難しい話も
読み進むことができた。
ドラマは三淵亜嘉子さんが主役で、伊藤沙莉さん演じる佐田寅子が主役だけど
こちらは、家庭裁判所設立のために尽力した裁判官・宇田川潤四郎氏が主役。
ドラマでは、高等裁判所の家庭部局長・多岐川幸四郎氏、演じているのが
滝藤賢一さん。
水を被ったり、滝に打たれにいくのは史実に基づくものだったんだなぁ~。
あとドラマで寅子がよく歌を歌っていたけれど、あの歌も三淵さんが
歌っていたとか。
ドラマの雰囲気通り、二人とも人間味のある人柄なんだと思った。
★★★★
発行年月:2024年6月
大きな物語がなくなったあとの複雑な時代に、
新しい出会いや発見、悲しみや葛藤を経験しながら成長する子どもたち、
うつろいゆく大切なものもの。
それでもなお世代を超えて受け継がれる、
かけがえのない日々を描く新たな成長小説(ジュブナイル)
(朝日新聞出版HPより)
七夜物語の灰田くんとさよちゃんが、それぞれ別の人と結婚して、その子どもたちが
クラスメートになっている!
表紙の絵を見て、女の子2人の話?と勘違いしていた(^^ゞ
灰田(ほのだ)くんの娘・りらちゃん
さよちゃんの娘・絵(かい)くん。
暫くは、りらと絵の語りが交互に。
それぞれの親になった、灰田鷹彦は、大学で科学を教えている。
妻と父と祖母も一緒に暮らす。
鳴海さよは、児童文学作家になって、息子の絵を一人で育てている。
さよの母・怜子がそばに住んでいて二人を近くで見守っている。
今回も小学4年生の、絵とりらの話。
二人はお互いを思いやり、それぞれ学校のなかでは別々に行動するのだが
気にかけている感じがいいな。
りらには友達がいない。
周りの子達には変わっている子」という認識なんだろうな。
自分たちと違う雰囲気のこをいじめる子達というのは、やはり存在していて
女の子3人組が、りらのことをバカにしたりして面白がっている。
りらは平気なふうをよそっているのだけど・・・・
それをみている絵も心を痛めていて、なんとも辛い。
簡単にそのいじめは解決しないけど、りらにはその辛さを耐えていることを
理解している存在がいる。
父親の鷹彦は、平気だという、りらに
「イジメっていうのは、その内容や程度に関係なく
美しくないことだから、だめだ」という。
鷹彦らしい!
終盤の夜の冒険に、出かけるりらと鷹彦。
夜の学校(鷹彦やさよの母校・欅野高校)へ。
そして、再会するおおネズミのグリクレル。
そこに、さよと絵も来て、校内を大切な物探しに行く、りらと絵。
その冒険を通じて、本当に大切なものをしっかり確認した二人。
終盤は、りらと絵の孫・さくらが登場。
大人になった、りらは、ロボット工学の研究室で働き、
絵は、写真家。
二人の孫の話は出てきたけれど、子どもの話が飛ばされている。
その辺は、そのままなのかなぁ~?
でも、素敵な物語だった。
★★★★★
うつろいゆく大切なものもの。
それでもなお世代を超えて受け継がれる、
かけがえのない日々を描く新たな成長小説(ジュブナイル)
(朝日新聞出版HPより)
七夜物語の灰田くんとさよちゃんが、それぞれ別の人と結婚して、その子どもたちが
クラスメートになっている!
表紙の絵を見て、女の子2人の話?と勘違いしていた(^^ゞ
灰田(ほのだ)くんの娘・りらちゃん
さよちゃんの娘・絵(かい)くん。
暫くは、りらと絵の語りが交互に。
それぞれの親になった、灰田鷹彦は、大学で科学を教えている。
妻と父と祖母も一緒に暮らす。
鳴海さよは、児童文学作家になって、息子の絵を一人で育てている。
さよの母・怜子がそばに住んでいて二人を近くで見守っている。
今回も小学4年生の、絵とりらの話。
二人はお互いを思いやり、それぞれ学校のなかでは別々に行動するのだが
気にかけている感じがいいな。
りらには友達がいない。
周りの子達には変わっている子」という認識なんだろうな。
自分たちと違う雰囲気のこをいじめる子達というのは、やはり存在していて
女の子3人組が、りらのことをバカにしたりして面白がっている。
りらは平気なふうをよそっているのだけど・・・・
それをみている絵も心を痛めていて、なんとも辛い。
簡単にそのいじめは解決しないけど、りらにはその辛さを耐えていることを
理解している存在がいる。
父親の鷹彦は、平気だという、りらに
「イジメっていうのは、その内容や程度に関係なく
美しくないことだから、だめだ」という。
鷹彦らしい!
終盤の夜の冒険に、出かけるりらと鷹彦。
夜の学校(鷹彦やさよの母校・欅野高校)へ。
そして、再会するおおネズミのグリクレル。
そこに、さよと絵も来て、校内を大切な物探しに行く、りらと絵。
その冒険を通じて、本当に大切なものをしっかり確認した二人。
終盤は、りらと絵の孫・さくらが登場。
大人になった、りらは、ロボット工学の研究室で働き、
絵は、写真家。
二人の孫の話は出てきたけれど、子どもの話が飛ばされている。
その辺は、そのままなのかなぁ~?
でも、素敵な物語だった。
★★★★★
発行年月:2024年2月
はかなく移りゆく濃密な生の営み。
人生の三つの〈時間〉を川の流れる三つの〈場所〉から描く、
生きとし生けるものを温かく包みこむ慈愛の物語。
* * *
ひとが暮らすところには、いつも川が流れている。
両親の離婚によって母親の実家近くに暮らしはじめた望子。そのマンションの部屋からは郊外を流れる大きな川が見える。父親との面会、新しくできた友達。望子の目に映る景色と彼女の成長を活写した「川のある街」。
河口近くの市街地を根城とするカラスたち、結婚相手の家族に会うため北陸の地方都市にやってきた麻美、出産を控える三人の妊婦……。閑散とした街に住まうひとびとの地縁と鳥たちの生態を同じ地平で描く「川のある街 Ⅱ」。
四十年以上も前に運河の張りめぐらされたヨーロッパの街に移住した芙美子。認知症が進行するなか鮮やかに思い出されるのは、今は亡き愛す
る希子との生活だ。水の都を舞台に、薄れ、霞み、消えゆく記憶のありようをとらえた
「川のある街 Ⅲ」。
「川のある街 Ⅲ」。
〈場所〉と〈時間〉と〈生〉を描いた三編を収録。
(朝日新聞出版HPより)
3つの場所で暮らす人たちの物語。
<川のある街>
両親が3年前に離婚して、母親と一緒に、母親の故郷に引っ越してきた
多々良望子(小学3年生)。
父親とは定期的に会って、楽しく過ごす。
母親の実家、母親の叔母とは放課後、母親の仕事が終わるまで
一緒に過ごす。
特に何もない小学生の日常なのだけど、ほのぼのしたり、ちょっと切なくなったり。
<川のある街Ⅱ>
東京からは離れている都市(北陸?)
産婦人科病棟に入院中の魚住夏子。
胎盤の早期剥離のため安静を強いられている。
同室の菊村は、妊娠による高血圧のために入院。
二人の会話に出てくる人物が、同じ部屋で会うときは、クスッと笑えた。
そんな人間の日常を観察しながら生活しているカラス目線の話も
面白かった。
本当にカラスって人をよく見ている生き物かも。
<川のある街Ⅲ>
オランダに愛する希子と周りを気にせず一緒にいるために移住した芙美子。
最近は物忘れがひどく、自分の家への道順もわからなくなることが多い。
愛する希子を亡くした今は一人暮らしだけど、気にかけてくれる人たちも
いて、なんとか生活している。
そんなことを心配して日本から姪(弟の娘)の澪が来る。
伯母の様子を見て必要なら帰国を勧める役目を追ってくる澪。
伯母の老いた姿に驚きながらも伯母の考えを尊重しようとしている
様子はよかった。
出来ることなら、このままオランダで生活させてあげたいところ。
ちょっと切ない話ではあったけれど、
オランダの川のある風景も素敵なんだろうなと思いながら読んでいた。
表紙も素敵。
江國さんの文章もいつもながら美しい。
★★★★★
(朝日新聞出版HPより)
3つの場所で暮らす人たちの物語。
<川のある街>
両親が3年前に離婚して、母親と一緒に、母親の故郷に引っ越してきた
多々良望子(小学3年生)。
父親とは定期的に会って、楽しく過ごす。
母親の実家、母親の叔母とは放課後、母親の仕事が終わるまで
一緒に過ごす。
特に何もない小学生の日常なのだけど、ほのぼのしたり、ちょっと切なくなったり。
<川のある街Ⅱ>
東京からは離れている都市(北陸?)
産婦人科病棟に入院中の魚住夏子。
胎盤の早期剥離のため安静を強いられている。
同室の菊村は、妊娠による高血圧のために入院。
二人の会話に出てくる人物が、同じ部屋で会うときは、クスッと笑えた。
そんな人間の日常を観察しながら生活しているカラス目線の話も
面白かった。
本当にカラスって人をよく見ている生き物かも。
<川のある街Ⅲ>
オランダに愛する希子と周りを気にせず一緒にいるために移住した芙美子。
最近は物忘れがひどく、自分の家への道順もわからなくなることが多い。
愛する希子を亡くした今は一人暮らしだけど、気にかけてくれる人たちも
いて、なんとか生活している。
そんなことを心配して日本から姪(弟の娘)の澪が来る。
伯母の様子を見て必要なら帰国を勧める役目を追ってくる澪。
伯母の老いた姿に驚きながらも伯母の考えを尊重しようとしている
様子はよかった。
出来ることなら、このままオランダで生活させてあげたいところ。
ちょっと切ない話ではあったけれど、
オランダの川のある風景も素敵なんだろうなと思いながら読んでいた。
表紙も素敵。
江國さんの文章もいつもながら美しい。
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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