発行年月:2025年9月
八世紀の奈良、玄昉と吉備真備の企みによって海を渡ってきた男がいた。
その名は袁晋卿。
その名は袁晋卿。
遣唐使に伴われて唐の長安から来朝し、押し寄せる不安と後悔の念にかられながら
孤独な生活を余儀なくされていた晋卿は、浮浪児たちと出会い、
心を通わせていく。彼はなぜ日本に連れてこられたのか。
言葉も通じない唐人と戸籍のない子どもたち、
それぞれが争いの渦の中でもがき生きる—— 。
孤独な生活を余儀なくされていた晋卿は、浮浪児たちと出会い、
心を通わせていく。彼はなぜ日本に連れてこられたのか。
言葉も通じない唐人と戸籍のない子どもたち、
それぞれが争いの渦の中でもがき生きる—— 。
彼らの人間模様を、稀代の作家が精緻な筆致で描く、
衝撃のデビュー作『孤鷹の天』へと続く物語
(潮出版社HPより)
袁晋卿(えん しんけい)という人物名は初めて知った。
735年、遣唐使が唐から日本に帰る船に乗船して日本へ。
帰国前に書物の整理をする人を探している玄昉の元に父親の勧めで手伝いに行った
袁晋卿。
大して日本に行きたいと思っていたわけではないのに、玄昉に誘われるまま
日本の地へ。
住まいの用意がるという住所に向かう途中で、浮浪児たちに荷物を奪われる。
大事な書類も盗まれ呆然とする晋卿だったが、翌日、大事な書状は返しに
来てくれる。
盗んだのは 駒売(こまめ)という可愛らしい顔の少女と狗尾(いぬお)と
いう少年。
書状を返しにきたのは、その仲間だという弱弱しい痩せた少女狭虫(さむし)。
以来、何かとこの3人のことを気にする晋卿。
貴族たちは、帝になんとかして縁故を結ぼうと必死だったり
天然痘が流行り、後継ぎを亡くしたりして次に政の実権を握るのは誰か?
など、それぞれの野望が渦巻いている。
そんななかに晋卿は紛れ、住まいにした屋敷の主である藤原宇合の息子・広嗣に
翻弄されたり、誰を信じていいのか、混乱しながらの生活。
最初に信じた玄昉さえも信じていい相手なのか?わからず
それでも自分の信念で行動。
奈良から大宰府に移り、そこでの生活を始め、なんとか平穏に過ごす
大宰府に同行した者のなかに浮浪児だった狭虫もいて
晋卿の世話をかいがいしくしている様子は微笑ましかった。
晋卿の従者として一緒に大宰府に入った志邑のように唐人と日本人、両方の血を
持つ人の苦悩も知る。
いつの時代にもこういう差別はあったのだな。。。
唐人の老人が志邑に話した言葉は沁みた。
志邑の父親のことを知る老人が「あの男はたしかに愚かだったが、おぬしは
違う。あの男にもし会うことがあったなら、おぬしは胸を張り声高に
自分は立派な男に育ったと言ってやればいい。あ奴を憎んで心をやつれさせる
のではなく、その愚かさうぃ嘲り自分はおぬしとは違うのだと
笑ってやればよい」。
大宰府に来た広嗣に「今の暮らしでいたい」と告げた晋卿も、志邑の心境の
変化と似たものを感じる。
物語のこの先が知りたいなぁ~
晋卿のその後の話を。
デビュー作の「孤鷹の天」も読んでみたい。
★★★★★
(潮出版社HPより)
袁晋卿(えん しんけい)という人物名は初めて知った。
735年、遣唐使が唐から日本に帰る船に乗船して日本へ。
帰国前に書物の整理をする人を探している玄昉の元に父親の勧めで手伝いに行った
袁晋卿。
大して日本に行きたいと思っていたわけではないのに、玄昉に誘われるまま
日本の地へ。
住まいの用意がるという住所に向かう途中で、浮浪児たちに荷物を奪われる。
大事な書類も盗まれ呆然とする晋卿だったが、翌日、大事な書状は返しに
来てくれる。
盗んだのは 駒売(こまめ)という可愛らしい顔の少女と狗尾(いぬお)と
いう少年。
書状を返しにきたのは、その仲間だという弱弱しい痩せた少女狭虫(さむし)。
以来、何かとこの3人のことを気にする晋卿。
貴族たちは、帝になんとかして縁故を結ぼうと必死だったり
天然痘が流行り、後継ぎを亡くしたりして次に政の実権を握るのは誰か?
など、それぞれの野望が渦巻いている。
そんななかに晋卿は紛れ、住まいにした屋敷の主である藤原宇合の息子・広嗣に
翻弄されたり、誰を信じていいのか、混乱しながらの生活。
最初に信じた玄昉さえも信じていい相手なのか?わからず
それでも自分の信念で行動。
奈良から大宰府に移り、そこでの生活を始め、なんとか平穏に過ごす
大宰府に同行した者のなかに浮浪児だった狭虫もいて
晋卿の世話をかいがいしくしている様子は微笑ましかった。
晋卿の従者として一緒に大宰府に入った志邑のように唐人と日本人、両方の血を
持つ人の苦悩も知る。
いつの時代にもこういう差別はあったのだな。。。
唐人の老人が志邑に話した言葉は沁みた。
志邑の父親のことを知る老人が「あの男はたしかに愚かだったが、おぬしは
違う。あの男にもし会うことがあったなら、おぬしは胸を張り声高に
自分は立派な男に育ったと言ってやればいい。あ奴を憎んで心をやつれさせる
のではなく、その愚かさうぃ嘲り自分はおぬしとは違うのだと
笑ってやればよい」。
大宰府に来た広嗣に「今の暮らしでいたい」と告げた晋卿も、志邑の心境の
変化と似たものを感じる。
物語のこの先が知りたいなぁ~
晋卿のその後の話を。
デビュー作の「孤鷹の天」も読んでみたい。
★★★★★
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発行年月:2025年3月
小学校図書館司書のまふみは製本工房に暮らす中で様々な人と出会い本が
人の心を救いうることを学んでいく。
本好きに贈る心温まる物語
(平凡社HPより)
ルリユールとは・・・フランス語で手仕事による製本という意味。
知らなかった。
物語の主人公・中島まふみ(27歳)は父親が司法書士で自分も同じ仕事に就こうと
合格を目指し勉強を続けてきた。
けれど何度も受験に失敗。
司書の資格をとり、その仕事をしながら合格を目指して来たけれど
司法書士は諦め司書として働こうと決める。
そして自身の出身である花園小学校の学校司書として働くことに。
実家に入りたくなく、見つけたシェアハウス「リーブル荘」。
大家さんの綺堂瀧子は製本家で、同じ敷地内に工房も構える。
瀧子の孫である由良子(27歳)も製本家として働いている。
製本の様子を想像しながら読んだ。
きっと素敵な本に変身するんだろうな・・・・
由良子は交通事故で早くに両親を亡くし、自身も相貌失認に。
人の顔の見分けがつかない。
けれど、それを人に悟られたくなく、人と接することなく引きこもりの
ような生活を続けている。
そんな由良子とまふみが実は小学6年生のときにお互い、もっと親しくなりたいと
思っていた仲だと言うことがわかり、由良子に大きな気持ちの変化が
起きたのはよかった。
本を通じた二人の出会いと再会。
周りの人たちとの温かい交流もよかった。
初めて読む作家さんだけど、今後も気にして読んでみよう。
★★★★★
発行年月:2023年9月
第170回直木賞候補! 激動の戦前戦後を生きた女性たちの大河小説
第170回直木賞候補作として選考委員から激賞!
全編にわたるユーモアが、高く評価された女性たちの大河小説。
裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。
「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。
やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……
幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作!
目次
再会 昭和二十四年(一九四九年)
嫁入 大正十五年(一九二六年)
噂話 昭和四年(一九二九年)
秘密 昭和七年(一九三二年)
身体 昭和八年(一九三三年)
戦禍 昭和十六年(一九四一年)
自立 昭和二十四年(一九四九年)
明日 昭和二十五年(一九五〇年)
(文藝春秋HPより)
時代が現在(昭和24年)の再会から、千代と初衣の物語が語られる。
最初の出会いは千代が嫁入りした山田家で女中をしていた初衣。
色々、あっての再会は三味線のお師匠さんとして暮らす初衣の元へ
住み込みで働くことになる千代。
雇い主と雇われる者の関係など関係なく、二人はずっと年の離れた姉妹のよう。
千代の秘密や初衣のこと。
それぞれを二人はさらけ出して話し、お互いを理解し支え合う。
千代の夫だった茂一郎は、悪い人ではないけれど、千代とは合わなかった
んだろうな・・・・
閨での話は、読んでいて千代が可哀そうで・・・・(ノД`)・゜
山田家では、もう一人の女中・お芳ちゃんが、ほんわかした雰囲気で
3人の会話が楽しかった。
お芳ちゃんが嫁入りし、山田家を離れ、その後、戦争によって
千代と初衣は逃げる途中でバラバラに・・・
一人になった千代は会社の寮母として働き、社員の秋山と一時は幸せな時間を
持つが・・・・
秋山は既婚者で自死(?)してしまうのだけど、千代にとって
幸せな時間があったのは良かったのかも。
再会後の千代と初衣の暮らしぶりが、また穏やかで楽し気でよかった。
初めて読む作家さんだったけれど、読みやすく、他の作品も読んでみたいと
思わせてもらえた。
★★★★
(文藝春秋HPより)
時代が現在(昭和24年)の再会から、千代と初衣の物語が語られる。
最初の出会いは千代が嫁入りした山田家で女中をしていた初衣。
色々、あっての再会は三味線のお師匠さんとして暮らす初衣の元へ
住み込みで働くことになる千代。
雇い主と雇われる者の関係など関係なく、二人はずっと年の離れた姉妹のよう。
千代の秘密や初衣のこと。
それぞれを二人はさらけ出して話し、お互いを理解し支え合う。
千代の夫だった茂一郎は、悪い人ではないけれど、千代とは合わなかった
んだろうな・・・・
閨での話は、読んでいて千代が可哀そうで・・・・(ノД`)・゜
山田家では、もう一人の女中・お芳ちゃんが、ほんわかした雰囲気で
3人の会話が楽しかった。
お芳ちゃんが嫁入りし、山田家を離れ、その後、戦争によって
千代と初衣は逃げる途中でバラバラに・・・
一人になった千代は会社の寮母として働き、社員の秋山と一時は幸せな時間を
持つが・・・・
秋山は既婚者で自死(?)してしまうのだけど、千代にとって
幸せな時間があったのは良かったのかも。
再会後の千代と初衣の暮らしぶりが、また穏やかで楽し気でよかった。
初めて読む作家さんだったけれど、読みやすく、他の作品も読んでみたいと
思わせてもらえた。
★★★★
発行年月:2025年11月
元新聞社勤務の櫻子は67歳。
エリートコースを歩み続けた最愛の兄・貴之が鬼籍に入って17年が経つ。
義姉の智子は72歳になり、ようやく貴之を捨てて、再婚した真意を語り始めた。
櫻子と智子が胸に隠していた貴之の死の秘密、
そして死の直前に彼が救いを求めた相手とは……。
残り僅かな人生、真っ当で歪な愛を誰に託すのか。
(新潮社HPより)
少し前に読んだ「つくみの記憶」も、なんだかな・・・。
と思ったけれど、こちらも同様の感想・・・(ノД`)・゜・。
白石さんってこんな作家さんだったっけ?
なんか言いたいことがよくわからない。
わたしの読解力の無さなんだろか?
学力優秀で何ら苦労もなく、すんなり東大に合格して、銀行の頭取まで
登りつめて、容姿端麗でもう言うことなしの貴之。
性格も優しいし、妻・智子(さとこ)も妹・櫻子も大切で、それぞれに
気遣い出来る人で。
でも智子は貴之の元を去り、別の人と再婚。
物語が、過去と現在を行き来しながら進む。
貴之の妹・櫻子は、結婚したあと、中学生になった娘を置いて離婚し、
以後、娘との交流はなく一人、仕事に邁進。
貴之と智子の間には息子・雪之丞がいるけれど、週末は幼い息子をシッターや
家庭教師に預け、二人だけの時間を過ごすのが習慣。
雪之丞も父親の遺伝子を受け継ぎ、優秀で東大卒。
子どもに対して淡泊過ぎるのに、貴之は妻と妹に対する熱量が凄い。
そして櫻子も兄を尊敬し大事に想っている。
兄夫婦が離婚したときは義姉の智子を責めるようなことも言ったり・・・・
20年ぶりに櫻子と智子が会い、お互いのことを話すんだけど
最後に櫻子が智子に告げたことが衝撃的。
兄の死は・・・自殺だったと。
えぇ~っ!!
それ言っちゃうの?
ドン引きした・・・・( ゚Д゚)
貴之の遺書にあった櫻子への言葉もよくわからない。
「妹でなければと俺はいつも思っていた」
えぇ~っ・・・何それ。
それを知った櫻子が、その言葉を支えに兄の死後の17年間を生き抜いてきたと
言うのも。
何?この兄と妹は・・・・ちょっと気持ち悪いんですけど・・・・
そんな気持ちがあったから義理の姉だった智子に衝撃の告白をしたってこと?
う~ん・・・・すごく後味が悪いわ~。
ちょっとここのところのこの著者の物語は、好きじゃないな・・・
ちょっと読むの控えようか。
★★★
発行年月:2025年5月
31歳の松谷遼平は会社の懇親会で8歳下のアルバイト・隠善つくみと
めてまともに話すと、奇妙な感覚に襲われる。……
この人は俺に会いに来たんじゃないか?
遼平は幼少期、生死の境を彷徨ったことがある。
その記憶とつくみとが不思議と繫がってくる。
遼平がつくみと結婚すると、別れた恋人の友莉が失踪してしまう。
その捜索によって知った関係者の出自や記憶が大分のある地域に奇妙に収斂し、
人間関係が因縁めいた連環の形となっていく。
やるせなさ、ずるさ、だらしなさが随所に描かれながら、
どこまでも澄んだ読み心地がする物語
(双葉社HPより)
最初は、ほのぼのした感じだったけれど、段々不気味な話になってくる。
幼い時に高熱が続く病に罹った遼平。
自分に懐いていた白猫「白」が枕元にきて、その後、姿を消す。
井戸の水で冷やしていたスイカを口にしてから熱が下がり回復。
そのすぐあと、母が亡くなり・・・・
遼平は幼馴染の友莉と結婚寸前までの関係だったけれどアルバイトのつくみと
知り合い、何故か惹かれ友莉と別れ、つくみと結婚。
それ以後、友莉は精神的ダメージでふさぎ込むが両親の営む居酒屋にくる
常連客の紹介でコンパニオンとして働き、次第に明るさを取りもどす。
この後、色々な人物が出て来て・・・・
要するに、猫神様に気に入れ執着されて翻弄される人生を送る遼平のはなし?
猫神さまが恐ろしい。
平穏な幸せを自分の執着心で壊していくんだから酷い。
気の毒な被害者は、遼平の幼馴染・友莉。
でも遼平の弟・耕平と幸せになったようでホッとしたけど。。。
九州の津久見も物語の舞台になり、結婚し子どもを身籠ったら姿を消した
つくみを探し、幼い頃の思い出の祖父の家を訪ねた終盤の場面は予想外の
展開になり、びっくり!
井戸を覗いたら落ちて・・・・その後、行方不明になった遼平。
これってもうホラーだよ。
結末が気になり読んだけど、全く好きな話じゃなかった。
性描写も無駄な気持ち悪さで・・・
この人、こんな話、書く人だっけ??
新刊も図書館で予約してあるけど、次でガッカリしたらもう読むの止めようか?
★★☆
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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