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読んだ本の感想あれこれ。
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51Lzy9ndwjL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年4月


「あいつの走りが、おれを、もっと速くする」本能で走る碧李とレースの天才の貢。ライバルが対峙したとき、その走りに化学反応が起きる。
目もくらむスピードで突っ走る、著者史上最高最速小説。



                       (幻冬舎HPより)



「ランナ-」を読み終えて、すぐにこちらを読んだので話の流れがよくわかり感動した!

「ランナ-」では、家庭環境に悩み、自身の走ることへの執着の気持ちと一度味わった敗北からの不安など、いろいろな葛藤に苦しむ主人公の碧季だったけど、物語の初めから走ることを再び選び競技場に居る場面だったので、凄く嬉しかった!!

やっぱり復帰したんだ~!!と。

そして、碧季の出場する種目、5000mに同じく出場の他校の選手、三堂貢の登場。
何やら気になるかんじ。
本当は優しい心の持ち主みたいだけど、影がある。
まだ明かされない何か重たいものを抱えているかんじで、読みながらも碧季と似てるなぁ~と思った。

碧季と貢は、本番のレ-スで戦い、今後もお互いが意識し合いながら成長していきそう。

「ランナ-」では、碧季の母親と妹・杏樹の関係が、ちょっと心配だったけど、そちらは少しずつ良い方向に関係が修復されて来ているみたいで、ホッとした。

アッという間に読了の本書。
まだまだ、これは続きを読みたい!


★★★★
 
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410G992OIfL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2007年6月


家庭の複雑な事情を理由に陸上部を退部した高校一年生の加納碧李。
だがそれは走ることから逃げてしまった自分への言い訳だった。
少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!



                    (幻冬舎HPより)


主人公の碧季の置かれた家庭環境が、深刻な状況。

両親が離婚して、母親と、5歳の妹・安樹と暮らしている。
母親は薬剤師として働き始め、経済的には困っていない様子だけど、両親の離婚の経緯、杏樹と母親との関係が複雑で、碧季は、そのことに神経を遣い、陸上部で走っているときではないと判断して走ることから距離を置いている。

心優しい、碧季が実に痛々しい。
そして、安樹も可愛そう。
母親の千賀子も心を病んでいる。

家族全員がとても緊張した状態で暮らしている。

あさのさんの物語だから、きっとこの先は希望の光が射すんだろうけど・・・と思いながらも少々気が滅入ってしまった。

碧季が所属していた陸上部の監督・箕月、友達・久遠、マネ-ジャ-の先輩・杏子たちが皆、碧季のことを気に掛けて接する様子が温かい。

碧季も部活ではないけど、走り始めた。

続きの物語では、碧季の家族の様子も良い方向に向かい、蒼季がランナ-として活躍する場面が読みたいなぁ~。

続きがまだあるとわかって、この本を読んでよかった。
これだけを読むと、ちょっと物足りなかったかもしれないけど・・・・


★★★
6a6ec8e9.jpg発行年月:2011年4月


運命の糸に導かれた二人の少年ハギと透流は、
殺されかけたハギの母を救うため、
得体の知れない闇の世界「ウンヌ」へと旅立つ。


                       (毎日新聞社HPより)



第一部を読んでから時間がちょっと経ったので、詳しい内容を忘れていたけど・・・
読み始めたら、すぐ思い出した!


結界を境に別々の世界で暮らす、ハギと透流が森の中で出会い、お互いを最初は警戒しつつ互いに助け合い困難に向かっていく姿は、ハラハラドキドキ。

ハギの暮らす「ウンヌ」では厳しい格差社会の掟があり、それを支配しているのがミドさま。
恐れ崇められているミドさまだけど、「ウンヌ」の外の世界で生きる透流にしてみれば
それはおかしな話。
同じ地に暮らすものなら皆、平等なはず。そこになんら差別される所以はないはず。

「ウンヌ」では透流たちのような者は「マノモノ」として恐れられている。
見ただけで体が腐ってしまうと言われていて、接触することがないように気を付けていると。
それも全てミドさまの言いつけ。


第二部は、ハギと透流が森で出会い、怪我を負っているハギを透流が家に連れ帰り手当てをして助け、森に怪我をしたまま残されたハギの母親・トモを二人で助けに行く話。

無事、母親と再会出来てホッとしたのは良かったけれど・・・・

物語は気になる場面で終わってしまったぁ~!!

う~早く続きが読みたい!!

★★★★
 
05b09600.jpg   発行年月;2011年3月

   
夢見がちで、「フシギちゃん」と呼ばれている歩美の友人は智香だけだった。事故で急逝した智香に一目会いたいと願う歩美。かつて智香の祖母が語った、時空を超えてこの世のあらゆるものを売り買いするという幻の商人”スーサ”に依頼し、智香にあって話したいと強く願う。 深夜スーサは現れた。。スーサは歩美の長い黒髪と交換に取引を承諾し、歩美の冒険が始まった。

                             (徳間書店HPより)



二部構成の物語。
最初の話は、異国の時代も現代ではないような雰囲気。
ス-サと呼ばれる商人の話。
右眼は銀色で鋭利なナイフのようとか、音もなくどこからか現れると説明があり、ちょっと不気味。

どこかの国の昔話的語りの一話と変わって、第二話は現代の日本の中学生が冒頭出てくる。
二人の少女智美と歩美は幼馴染で、仲良しだが少しずつその関係がギクシャクしたものになってきている。
そして・・・智美が突然、事故で亡くなってしまう。

もう一度、智美に会いたいと思う歩美の前に突然、現れるス-サ。

物語の中でしか存在しないようなキャラクタ-が現実に現れる。
歩美もかつて、智美の亡くなった祖母から物語としてス-サのことを聞いていた。

そして始まる冒険。

短い話なのに、わくわくしたりドキドキしたり、非常に面白かった!!


第一話で不気味な印象だったス-サだけど、第二話ではク-ルで格好いい印象に変わりました。

表紙の絵は個人的に好きじゃないけど・・・・

★★★★
1be4af5e.jpg    発行年月:2010年10月

茉里、深雪、真吾、千博。
四人が出会えたことは、奇跡なのかもしれない。


藤平茉里、綾部深雪、苅野真吾、駒木千博。
中学に入学して同じクラスになった4人。
それぞれ家庭環境も違えば、性格も違う4人だったか、
夏休みの宿題で発表する年表作りを一緒にすることなってから、
次第にお互いの存在を認め合うようになるのだが……。

中学生と13歳だったあなたのために。


                                    
   (光文社HPより)


青春小説のお手本のような物語です。
あさのさんの描く少年少女たちは清々しくていいなぁ~。
心の中では、嫉妬やら自信喪失やら家族内での問題やら思春期特有のモヤモヤしたものも抱えているけど、仲間が居るって素晴らしい!!

ちょっとした偶然で、仲良くなった男女4人の関係が素敵。
こんな友達関係が中学時代で出来たら、理想的だろうなぁ~。

夏休みの課題である自分たちの住む地域の年表づくりを共同制作する4人。
でも、出来上がった年表が元でクラス内である出来事が起きて・・・・どうなる?と思いましたが、
最後は、めでたく解決。

誰も悪い人が出てこない。
みんな優しい気持ちを持っている。

こういう小説は、ホント、心が洗われるわ~。

★★★
 
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