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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年9月


「すぐ隣の部屋で人体を解体しているなど、あり得るはずがない」
連続バラバラ殺人事件の犯人は、隣人?
怖すぎて眠れない。徹夜必至のホラーミステリ!
神足(こうたり)の悩みは、深夜になると隣室から聞こえてくる不気味な物音。何かを切断しているような……もしかして死体?
時を同じくして、近隣で女性と思われる死体の一部が発見されたという事件を知った神足は、隣人の徐(スー)が犯人なのではという疑いを持つ。そんなある日の深夜、隣室から何かを梱包するような音に続いて、徐が外出する音が聞こえた。気になった神足はそのあとをつけるが――。

                  (集英社HPより)



この表紙のインパクトが大きすぎて・・・苦手だわ~(;O;)

内容はまあまあ面白しろかった。

主人公の神足友哉が、連日聞いて睡眠不足に陥った隣室から聞こえる
不気味な音と正体が気になって読み進めた。



え?ホントに、そうだったのぉ~キャ~~(◎_◎;)

犯人は?隣室の人?


神足にある過去のこと。
なかなか深刻。
でも、それを知っても変わらず親身になってくれる先輩・矢口。
良い人だなぁ~。


この先輩が殺人事件に関与してることには、ならないでほしいと願いながら
読んだけど、そうじゃなくてホッとした。

そして事件の真相は・・・


なるほど。そういうことか。
でも、もっと詳しく犯人の動機が知りたかった。
そうした行動を起こしたまでのことが気になる。


葛城刑事も人間味あっていい。

今後の神足の生活が平穏でありますように・・・



                         ★★★
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発行年月:2020年11月

私の仕事は無罪にすることで、
真相を明らかにすることではない。
御子柴が元〈死体配達人〉だと知る
事務員・洋子が殺人容疑で逮捕された。
大人気「御子柴弁護士シリーズ」衝撃の最新刊!
12ヶ月連続刊行企画 第11弾!
一度心に巣くった獣は簡単に消えはしない――
めぐる因縁そして〈復讐〉の結末は!?
三十年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。
事務所に〈この国のジャスティス〉と名乗る者の呼びかけに応じた八百人以上からの懲戒請求書が届く。
処理に忙殺されるなか事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともに。
翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。
弁護人を引き受けた御子柴は、洋子が自身と同じ地域出身であることを知り…….。

                   (講談社HPより)




やはり、御子柴シリーズはおもしろい。

今回は、唯一の事務員・日下部洋子が殺人事件の容疑者として逮捕され
その弁護に、御子柴が立つ。



御子柴が14歳の時、園部信一郎として起こした当時4歳の佐原みどりちゃん
殺害事件が関わってくる。


少年法に守られて、凄惨な事件を起こしたのに社会復帰している元殺人者が
弁護士として法曹界で活躍していると知れば、誰でも多少の違和感を抱くだろう。

ましてや殺された側の家族としたら・・・


家族の心情を考えたら、やったことはいけないことでも同情は出来る。
けれど、被害者の家族でもないのに、偏った正義感で御子柴を攻撃する人たちは
愚かだと思う。


洋子という女性は、その点、凄い人だなと思う。
これからの御子柴との関わり方も楽しみになってきた。
長く続いて欲しいシリーズ。



                       ★★★★★


発行年月:2020年8月


公安部のエリート刑事・幣原は、イスラム国関連の極秘捜査から突然外された。間もなく、息子の秀樹がテロリストに志願したとして逮捕された。妻や娘からは息子を売ったと疑われ、組織や世間には身内から犯罪者を出したと非難される。公安刑事は家庭と仕事の危機を乗りきれるのか!? 衝撃の社会派長編ミステリー!

                  (双葉社HPより)



公安部刑事の幣原の息子がテロリスト志願で逮捕。
やがて釈放されるが、監視は続き、幣原が家庭内での監視役に。


辛い仕事だな。
家族を被疑者として監視しなければならないって。



テロリスト志願したことで、既に殺人を犯したかのような世間のバッシング。
責める人の気持ちもわかるけれど、彼はまだ志願しただけ。
なぜ、志願したのか?をきちんと聞くことが大事なのに。


と思って読んでいたら・・・起きてしまった悲劇。


ああ、なんてこと!


そして終盤、わかった事実に愕然。

なんだか辛くて、やりきれない話だった。

この先、妹・可奈絵は、どんな気持ちで日々、過ごすのだろう。



安定の読みやすさで、あっという間に読了したけれども。

    


                      ★★★


発行年月:2020年5月


12ヶ月連続刊行企画
第4弾!
デビュー10周年
中山七里
 
あの弁護士や刑事、解剖医など、中山作品の人気キャラクターも登場。
作家生活10年、構想5年の集大成。
 
取り調べ中、
意識を失った検事。
気がつくと目の前で、
被疑者が死んでいた。
 
取り調べ中に殺人を起こしたとして、検事・天生が逮捕された。
親友のピアニスト・岬洋介は、絶体絶命の天生を救うことができるのか?
 
幼稚園で幼児らを惨殺した直後、自らに覚醒剤を注射した<平成最悪の凶悪犯>仙街不比等。彼の担当検事になった天生は、刑法第39条によって仙街に無罪判決が下ることを恐れ、検事調べで仙街の殺意が立証できないかと苦慮する。しかし、取り調べ中に突如意識を失ってしまい、目を覚ましたとき、目の前には仙街の銃殺死体があった。指紋や硝煙反応が検出され、身に覚えのない殺害容疑で逮捕されてしまう天生。そんな彼を救うため、あの男が帰還する――!!

                  (宝島社HPより)


表題通り、豪華メンバーでの合唱というかんじ。

すぐ前に「ヒポクラテスの試練」で、法医学のメンバーの関わる話を読んだので
そのメンバー+刑事の古手川、渡瀬なども登場で、続きを読んでいる感じだった。


凄惨な事件を起こした、仙街が検事調べ中に銃殺されるというショッキングな展開で
事件の真相はどうなるのか?
検事の天生は被疑者で捕まり、そこに助っ人の岬洋介が登場~!!

弁護士として雇ったのが御子柴。
対する担当検事は、洋介の父親。


豪華なメンバーが法廷で顔合わせ。



それにしても犠牲になった幼児や教員たちには何ら落ち度はなく、気の毒としか
言いようがない。
恨みをその身内に向けるのは卑怯。



最後に岬が日本にいる間に次の事件に関わりそうという予感を述べるけど
次に発行されるとある「おわかれはモーツァルト」は、いつ読めるのか?
今から楽しみ。


関係ないけど、このシリーズは本の表紙が綺麗なのもいい。


                     ★★★★


発行年月:2020年6月

大好評・法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ 待望の第3弾!
急激に悪化する謎の“肝臓がん”ーーー
相次ぐ不審死は
未曾有のパンデミックの始まりなのか!?
自覚症状なし、MRIでも検出不能……これは未知のウイルスなのか!?
偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、
城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に
疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。
捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を?む。
しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった!直後、権藤の周囲で新たな
不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とはーー!?

                  (祥伝社HPより)



第三弾ということだけど、第二弾は読んでないかも。
それでも読んでいるうちに登場人物、思い出した!

今回は、短期間のうちに肝臓を癌細胞に冒され死亡するという症例が続くことから
その真相を探る話。


最初の症例は、権藤要一(68歳)、医療機械メーカーの創始者である都議会議員
でもあった男。
最初は遺産目当てのただ一人の親族・甥の出雲が疑われる。
が、解剖の結果、死因は、エキノコックス(寄生虫)によるものとわかる。
ふつうのエキノコックスが体内に入れば、腹痛など何らかの自覚症状があるのだが
突然変異を起こしたエキノコックスか?

でも、なぜ?どこから突然変異したエキノコックスが?

そのうち、同様の死因を疑う元都庁職員・箕輪義純(60歳)の死。


二人の関係性は?と調べていくと、アメリカに視察旅行に行っていたという共通点。
当時、ほかの同行者はと調べると、更に5人の名前がわかる。

アメリカで視察団を接待した人物・リドラー氏も同様のエキノコックスによる
死亡が確定。


その背景にあったもの。
コリアンタウンで行われていたことには、愕然。
実際、こんなことあるのかな?
嫌だな。

突然変異したエキノコックスが、蔓延しなくてよかった。
これは人が恨みを抱いて意図して感染させたことだったけど、無差別的に
こんなことが行われたらと考えたら、恐ろしい。

後味悪いけど、法医学の光崎教授や助手の栂野真琴、准教授のキャシー
県警の古手川などのキャラクターは好きなので、続いて欲しいシリーズ。



                  ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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