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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年11月


大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗った。過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗は――「違う羽の鳥」
調理師の職を失った恭一は、家に籠もりがち。ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣に住む老人からもらったという。翌 日、恭一は得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れると――「特別縁故者」
渦中の人間の有様を描き取った、心震える全6話。


                    (光文社HPより)




直木賞受賞作というので、期待大で読み過ぎたか・・・・。

6つの短編の前半3つの話が、ゾゾッとするもので苦手だったなぁ~
物語としては面白いのかもしれないけれど・・・

後半も同じような感じだったら嫌だな・・と恐る恐る読んだけど
後半は、最初、不穏だったりするが次第に良い方向に向かうものだったので
ホッとした。



<違う羽の鳥>
居酒屋の客引きのバイトをしている優斗(20歳)に声を掛けてきた女性は
中学時代の同級生だった。
が・・・彼女(井上なぎさ)は線路に飛び込んで死んだはず。

なぎさ真偽がよくわからない。
自殺したのは、自分の名前を語って死んでくれた別の子だという。
自分は親の元から逃げ出し自由になりたかった。
こういう虐待もあるのか・・・それは辛かっただろうな。



<ロマンス☆>
デリバリーしているイケメンの男の子に惹かれ、夫と子ども(4歳の女の子)に
内緒で注文し続ける。
けれどなかなか目当ての子が担当にならず・・・
幼稚園が感染で休園になり昼食を注文できない。娘に告げ口されるのは困る。
小児用の睡眠導入剤を娘に飲ませ、眠っている間に注文。

ラストに「え?」。
配達によく来る男の子に気があると勘違いされた挙句、部屋のなかに強引に
入られ抵抗しているうちに殺害しちゃうって・・・恐ろしい。



<憐光>
15年前の豪雨災害の日に、亡くなった唯。
自分の親友と担任教師が一緒にいる場に。
自分が白骨化された姿で見つかったらしい。
そして思い出す、15年前、自分が亡くなった経緯を。

二人によって殺害されたってこと?
憐れ過ぎる・・・(/_;)



後半3編は、まあまあだったかな?
<特別縁故者>
コロナ禍で職を失った恭一(元調理人)。
小学1年の息子が知り合ったおじいさんの家にあがることになり
肩もみをしてあげたらお礼にと1万円を貰ったと。
それは聖徳太子の1万円で息子は「閻魔様の顔が書いてある紙」という認識。
自分もその人に取り入ることを考え、魔法瓶にすまし汁を持っていく。

よこしまな考えから近づいたけれど、結果オーライになってよかった。



<祝福の歌>
達郎の17歳の娘が妊娠した。
相手は同じ高校の同級生で18歳になったら結婚したいと。

マンションで一人暮らしの母親の元へ。
隣室に越して来た夫婦が挨拶にきたとき、もうすぐ赤ちゃんが増えるといっていた
けれど、その後、赤ちゃんが生まれた様子はなく、その奥さんの様子がなんだか
変なのが気になるという。


代理母がウクライナ人・・・凄い話だな。
そして達郎の本当の母親は別にいるという事実にもビックリ。
でも、50過ぎて知る事実なら受け入れるしかないもんな~。
本当のことが知れてよかったんだと思う。



<さざなみドライブ>
ツイッターの「パンデミックに人生を壊された人」として一緒に死ぬ仲間を
募集しているのを見て集まった5人。
それぞれのことを話し、さて今から・・・・と思ったとき、
1台の車のなかで自殺しているのでは?という2人の姿を見つけてしまう。

なんやかんやで、皆がもう少し生きようと思ってよかった。
一人は、それを阻止するために活動していた人だったけれど、一人は
自分は死ぬつもりはなく、そんな最期をみることを目的としている人だった。




パンデミックな世界で色々な罪が描かれた短編集。

でも正直、直木賞に選ばれたことが、不思議。
面白くなくはないけれど・・・・



                     ★★★





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発行年月:2023年10月


第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書&NHK「ドラマ10」決定!
第70回青少年読書感想文全国コンクール課題図書
&NHKドラマ10「宙わたる教室」決定!
東京・新宿にある都立高校の定時制。
そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。
負のスパイラルから抜け出せない21歳の岳人。
子ども時代に学校に通えなかったアンジェラ。
起立性調節障害で不登校になり、定時制に進学した佳純。
中学を出てすぐ東京で集団就職した70代の長嶺。
「もう一度学校に通いたい」という思いのもとに集った生徒たちは、
理科教師の藤竹を顧問として科学部を結成し、
学会で発表することを目標に、
「火星のクレーター」を再現する実験を始める――。
『月まで三キロ』『八月の銀の雪』著者がおくる、
今年一番熱い青春科学小説!
目次
第一章 夜八時の青空教室
第二章 雲と火山のレシピ
第三章 オポチュニティの轍(わだち)
第四章 金の卵の衝突実験
第五章 コンピュータ室の火星
第六章 恐竜少年の仮説
第七章 教室は宇宙をわたる


                   (文藝春秋HPより)



定時制高校に通う人たちが科学部で藤竹先生の元、実験を繰り返す。
科学部のメンバーたちの背景にある環境がなかなか、ハード。
それでも勉強したいという強い気持ちを持っている人たち。


頑張っている人たちが、報われていく過程がよかった。

火星探査車のオポチュニティのことも、凄く愛おしく思えてくる。
かすみの愛読書「火星の人」も読んでみたいな。


作者のあとがきで、これが実話に基づいていることにビックリ!

いつも素敵な物語を届けてくれる作者だな・・・。



                    ★★★★★



発行年月:2022年12月


誰かと生活することは、めんどくさいけどあたたかい。鎌倉駅から徒歩8分。木々と小鳥に囲まれたシェアハウスには、今日もカレーとコーヒーの香りがいっぱい。まだ空室アリ〼。男手一つで育ててくれた父が死んで、鎌倉のカフェを引き継いだ香良。ある日離婚した親友が押しかけてきて、いつの間にかシェアハウスをはじめることに! 次々やって来る入居者たちは、みんなちょっとワケあり。慣れない他人との共同生活に、イラっとしたり文句を言ったりもするけれど……。家族だから言えない、家族だから甘えられない。そんなひとりぼっちになった住人たちが見つけた新しい形のきずなに、あたたかい気持ちになる1冊。


                    (幻冬舎HPより)




鎌倉のまかない付きシェアハウスに住む人たちのはなし。

最初は、ほそぼそとカフェをしている香良の元に親友の三樹子が離婚して・・・と
転がり込み、三樹子の提案で部屋が余っているのを放っておくのは勿体ないから
人に貸したらいいんじゃない?と
そして入居者が決まっていく・・・

三樹子と香良は同級生?46歳。

次に来たのは藤村里子(52歳)、愛犬のツンと一緒に。
50歳までは神保町の出版社に勤務

そして道永あゆみ(30代)すらりとしたモデルのような容姿と美貌。
香良の叔父の営む珈琲店でバイト。
LGBTQのTだとカミングアウト。

最後は、加藤千恵子(73歳)
お隣の倉林さんの知り合いで、息子家族と同居していたが追い出された気の毒な
人と。
息子が事業に失敗し住んでいた家を出てマンション暮らしになるが千恵子は
別に住んでほしいと。



最初は、言いたいことを言う三樹子と里子の喧嘩が始まり、どうなることやら?と
思ったけれど、仲直りしてからは、いいかんじに。

香良の作る料理が美味しそう。
カレーの頻度が高いけれど、違うカレーなので飽きずに食べられそう。
巻末にレシピも載っていた。


楽しい物語だった。
でも、現実で考えたら、初対面の人と一緒に住むってちょっと抵抗あるかな?
せめて部屋に鍵がついていないと・・・(^^ゞ

香良の亡くなった父親とその弟(尾内忠人)の関係、
香良の母親が出奔した(香良が5歳の時)理由がわかったときは、
衝撃を受けたなぁ~


いろいろと気になるので続編も読むつもり。




                       ★★★



発行年月:2013年8月


夏休み最中の八月四日,向坂香織たち風ヶ丘高校新聞部の面々は,取材で市内の穴場スポットである,丸美水族館に繰り出した。館内を館長の案内で取材していると,B棟の巨大水槽の前で驚愕のシーンを目撃。な,なんとサメが飼育員と思われる男性に喰いついている! 駆けつけた警察が関係者に事情聴取していくと,容疑者は11人にもおよぶことに。しかもそれぞれに強固なアリバイが……。袴田刑事は,仕方なく妹の柚乃へと連絡を取った。あのアニメオタクの駄目人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。“若き平成のエラリー・クイーン"が,今度はアリバイ崩しに挑戦。


                     (発行/東京創元社)




地雷グリコが面白かったので、過去本も読んでみた。


青春小説としての部分はすごくいい。
登場人物たちのキャラもいいし、会話も楽しい。

で、今回は新聞部の取材で水族館を訪れたら、そこでいきなりサメのいる
水槽に人が落ちて喰われて死亡する場面に遭遇。
映像なら、凄い場面だな。


で、そこに警察は来るんだけど、容疑者が多く、皆、アリバイがあり捜査は難航。

刑事は妹に連絡して、前にも事件解決に力を貸した高校2年の裏染天馬が
呼ばれる。
前の事件の話を読んでいないけれど、この裏染くんが、事件の真相を淡々と
解明していく。
学校で暮らしているという変わった子だけれど、それには家族背景に何か
ありそう。
その辺は、今回ではわからなかった。



事件の犯人の動機は・・・「ええっ?そんな理由で人を殺しますか?」と
いうものだった。
殺し方も、そんな複雑じゃなくて良かったんじゃない?と思うもので・・・。


ミステリー作家らしいけれど、青春小説として読むなら面白い・・・かな?




                         ★★★



発行年月:2023年11月


射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。
平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――
ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。


                   (角川書店HPより)



直木賞候補の作品。
この作家さんの名前は候補になってから知った。


図書館で家族が借りたので、気になっていたものだったし読んでみた。

主人公の射守矢真兎(高校1年生)が成り行きで、色々なゲームに臨むことになる。


最初は、<地雷グリコ>
学校の階段46段を使っての<グリコ>。
でも、それに独自のルールが追加される。
それぞれが階段内に3つの地雷を仕込み、相手が仕掛けた地雷の箇所で
止まれば、10段下がらなければならない。
自分が自分の地雷を踏んでもミスということでペナルティはなし。
ただし、相手に地雷の場所がばれてしまう。
なお、0段と46段には地雷は置けない。


これ、なかなか面白いゲームだな。
実際、やってみたくなる。


ゲームは他には、坊主めくり、じゃんけん、
だるまさんがころんだ(だるまさんがかぞえた)、ポーカー。

独自にルールを追加したりしている。

ポーカーは元々、よく知らないゲームだったし、ここでの独自の設定も
結構、複雑だったりして、読んでいてもチンプンカンプンで飛ばし読みを
した・・・・(^^ゞ


でも、よく考えたなぁ~。


最後は、射守矢真兎といつも真兎を応援しそばにいる鉱田ちゃんと別のエリート高に
進学した雨季田絵空がゲームの場で再会し、真兎と絵空の対決。
お互いのことをよく知っている者同士の対決は、最後の最後まで
結果がわからず、ポーカーのこと知らなくても二人の言動だけでも面白かった。


これを機に親交が深まるのか?
大人になったら、どんな風になるんだろ?


青春小説としても、まあまあ楽しめた作品だった。




                      ★★★


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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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