忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8



発行年月:2024年5月


原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。


                   (新潮社HPより)



森で母親とはぐれ行方不明になった5歳児の真人。

一週間後に見つかるが衰弱した様子はなく、食べ物や飲み物を誰かに
貰っていた様子。
真人が過ごした森のなかでの1週間が明かされていく。


森のなかで出会った人物は・・・

松元美那・・・恋人を殺害し遺体を森の中に遺棄しているところで真人に会馬
       寒そうな真人に自分のマフラーを巻いてあげる恐怖を紛らすため
       歌っていた「もりのくまさん」を真人が歌い二人で歌う。
       

戸村拓馬・・・YouTubeチャン寝る「タクマのあくまで原始キャンプ」の撮影のため
       森にきて、キャンプ中に真人に出会う。
       キャンプ飯のカレーを与え、一緒に焚火で温まる。
       拓馬のキャンプのお供、じゃがりこも一緒に


畠山理実・・・中学教師。人間関係に疲れ、自殺しようと森の中に入り真人と出会う。
       寒そうにしていたのでマフラーを巻いてあげる。
       その後も暫く一緒に行動。


谷島・・・・・ヤクザ。娘の心臓移植の金を組から盗み追われている。車を乗り捨て森に
       逃げ込こみ、再び車に戻ると真人が寝ていた。
        娘よりまだ小さい真人に持っていたクリームが挟まれたパンにバナナを
       挟んで食べさせ、そのまま一緒に逃亡しようとするが追手に追いつかれ
       真人だけなんとか逃がす。
       


みんな出会った真人に優しかった。

真人の母・岬と、義弟・冬也も真人を探し、後に助けてくれた人たちに会いにいき
感謝の言葉を伝える。
美那は逮捕されていたので拘置所に。
谷島はその後の行方がわからず、妻だったカイラと娘の莉里花の元へ。


しかし、SNSでは事情を知らず勝手な憶測で岬や冬也を誹謗中傷する言葉が並ぶ。
ユーチューバーの戸村拓馬の協力でその誹謗中傷を続ける二人を見つけ
身元を調べることに成功し、そこに書き込み削除を直訴しにいく。

一人は、真人の捜索に参加していた地元の自警団のひとり。
そしてもう一人は真人を助けた一人、畠山理実だった。
理実は一方的に岬が酷い母親だと決めつけ攻撃していた。
そして途中から理実を嫌う生徒の刈山心亜が理実に成りすまし投稿していたと
わかり心亜の家にも向かう。
そこには暴力団風の父親がいるのだけど、元ボクサーの岬がノックアウト!
これはスカッとした!
以来、理実は岬のファンになる・・・^m^



最初はどうなることかと思って読み始めた物語だったけれど面白かった。
ただヤクザの谷島が気になる。
娘の元にどうにかお金は届けられた様子だけど・・・
生き抜いて(元)妻子に再会してほしい。

ASDの真人も大変な1週間だったけれど、親切な大人たちに接し
色々なことを体験し、大きく成長した様子なのも良かった!


結構、厚い本だけれど、一気読み!



                     ★★★★★
PR



発行年月:2024年10月


傷口に、おいしいものがしみていく――つらい過去をもつ主人公が、
かけがえのない人たちと出逢い自らの心と体を取り戻していく。

               (ポプラ社HPより)


変わった表題だなと思ったら男女2人の名前だった。

小鳥は母子家庭で育った。
母親は社会的には地位のある仕事で、経済的には恵まれており
小中一貫校に通っていた。
けれど、セックス依存症で、色々な男性が家にきて、小鳥がいるのに
平気で自分たちの寝室に呼んだり・・・
中学になると親友と呼べる美船(父親は医者)と仲良くなったが妊娠し
出産したがコーディネーターに生まれた男の子は渡したと話す。
いつか会いにいくんだと明るく語る美船だったけれど、自死してしまう。

やっと心を許せる友達が出来た小鳥だったのに。。。。

そして18歳のとき、父親だと名乗る小島さんから連絡を貰い
治らない病気でいずれ死を迎える状態だけれど、自分の介護をしてくれないか?と。

普通に考えたら知らない人からそんな連絡来ても断ると思うのだけど
小鳥には、それは今の生活から逃れるための唯一の方法だった。

実際、小島さんは紳士で小鳥にいろいろなことを教え、小鳥を養子にする
手続きも自分の死後のことも小鳥が不自由ないように万事整えて亡くなる。


それからの小鳥は小島さんが整えてくれた道を進み、かけがえのない人と
巡り合う。


後半は小鳥が幸せな道に進んでいくので、よかったけれど
小島さんと出会うまでの日々が地獄のようだったので読んでいて辛かった。

ひとつ前の「老人ホテル」の主人公は、貧困家庭に育ったのだけど
こちらは、違う。
廻りの目からも母子家庭だけれど比較的、裕福で特に問題のある家庭とは
思われていない状況。
ある意味、小鳥の方がキツイかも。


表紙の絵は、小鳥と理夢人。
二人がいつまでも幸せでありますように・・・・




                     ★★★★



発行年月:2021年1月


皆が読みたい小説を書いてほしいんです!
「こんなに美しい富士山と海を、どんな文章でお書きになるのか、読んでみとうございます」
鏡子の言葉は、金之助の胸の奥を揺り動かした。
英語教師として松山で子規と過ごした金之助は、次に赴任した熊本では鏡子を迎えて新婚生活が始まる。
英国に留学している間に子規は亡くなり、帰国すると帝国大学の教師に。高浜虚子から子規ゆかりの句誌
「ホトトギス」に小説を書いてほしいと頼まれ、初めて書いた小説「吾輩は猫である」が大評判に。
やがて東京朝日新聞の社員として連載した数々の小説で国民作家となり、後進の文学者たちにも多大な影響を与える。
処女作「吾輩は猫である」がいきなり評判となり、「坊っちゃん」で国民作家に。
『機関車先生』『いねむり先生』に続く「先生」シリーズ第三弾!


                       (講談社HPより)



小説家になるまでに、色々な体験をしているんだなぁ~とこの小説を読んで知った。

英語教師としてあちこちに赴任し、イギリス留学(2年)へ。
その間に、子規が亡くなってしまうけれど、亡くなった後も、子規のことを
思う場面が多く、それだけ大切な存在なんだとわかる。

子どもも結構、たくさん。
体が弱そうな奥さんだったけれど、どんどん強くなっていく様子で頼もしい。
神経質な漱石には、いいかんじなおおらかさの妻・鏡子の存在は救い。

時代は日露戦争の頃。
戦争が落ち着いたあと、満州~韓国へも友人(中村是公)と訪れている。

けれど、持病の胃痛が悪化し帰国後に入院。胃潰瘍の診断。
朝日新聞に籍を置き、小説家として暮らすようになってから、新作をどんどん発表
し続ける。
根を詰めすぎる真面目さが病気にはなかったか?
50歳を前に亡くなっている。

亡くなるときも新聞掲載の小説・明暗を書いていてそれは未完のままだそう。


後に文豪と呼ばれる人たちも漱石を慕い、見舞いに訪れたり、亡くなったときには
駆けつけたり。
人徳の大きさを感じた。


漱石の作品は、吾輩は猫であるがデビュー作で有名だけれど、その元になった話も
物語のなかにあった。
何処からともなく家に来る人懐こい猫を可愛がり、一方的に話をし
案外、わかっているのかも・・・・と考えたり。
その猫が亡くなったときは、手厚く葬り、
東京朝日新聞の随筆蘭にも「夏目氏の猫死す」の文が載ったとか。
これは猫好きには嬉しい話だった(^^)


漱石の作品は中学生の頃に読んだくらい。
そんなに読んだ数も多くない。

今から読んでみようかな?

そういえば、これを書いた伊集院氏も亡くなったんだよな・・・
伊集院氏の小説も読みやすくて好きだから、寂しい気持ち。


                      ★★★★★



発行年月:2021年11月


ミチクサが多いほうが、人生は面白い!
てっぺんには裏から登ったって、足を滑らせたっていい。あちこちぶつかったほうが道は拓ける。
夏目家の「恥かきっ子」金之助は生まれてすぐに里子に出されたり、年老いた父親にガラクタ扱いされながらも、道楽者の祖父の影響で子供ながらに寄席や芝居小屋に入り浸る。学校では異例の飛び級で頭角をあらわし、心のおもむくままにミチクサをして学校を転々とするように。その才能に気付いた兄に英語を仕込まれ、東京大学予備門に一番で合格した金之助は、そこで生涯の友となる正岡子規と運命の出逢いを果たす――。
伊集院静がずっと共鳴し、いつか書きたかった夏目“漱石”金之助の青春
「日経新聞」大人気連載、待望の書籍化!


                    (講談社HPより)


夏目漱石の話。
産まれたとき、里子に出されたのは知らなかった。
でも、お兄さんが素晴らしい。
漱石が学問を学び続けるように、常に激励している。

漱石の鼻の頭に、あばたがあるのも知らなかった。
天然痘に罹った際、掻いた跡が残ってしまったのだとか。
端正な顔だけど、そういう傷があったとは・・・
でも、見合いで結婚した妻は、それを何ら気にせず、可愛らしいとも言っていた。
癇癪持ちのお嬢さんという話もあったけれど、案外、お似合いなかんじ。

漱石は最初、建築の方に進もうとしていたが、知り合った友人・米山安三郎から
「文学をやったほうがいいんじゃないか?」みたいな話をされて
英語には自信があった(兄のおかげ)ので英文学の道へ。

そしてこれも米山の紹介で生涯の友とも呼べる正岡子規と出会う。

お互いになんでも語り合える関係のようで、読んでいて楽しい。


漱石は英文科へ、米山と子規は哲学科へ入学するが、子規は国文科へ。
この頃が、一番、二人が密に時間を共有している。

その後、漱石は熊本の英語教師。
そのころ、見合いで結婚し熊本で妻と、妻の家で寄越した女中のとく
新しく雇った若いテルとの生活に。

一方の子規は、喀血し、時々、療養を繰り返すが、区会を開いたりして過ごす。
子規の元には母親と妹の律がついていて、特に律が子規のことをよく看ている。


米山は急性腹膜炎で亡くなってしまう。

漱石の兄二人も亡くなってしまい、兄一人だけになった夏目家に養子先にあった
戸籍を戻す。


下巻では、作家活動に専念する漱石の暮らしぶりが描かれるのかな?
楽しみに読みたいと思う。




                       ★★★★



発行年月:2024年11月


淹れたてのコーヒーと賄いパスタあります。『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』、待望の続編。
鎌倉の古い洋館でシェアハウスを始めた香良。
個性豊かな住人たちと楽しく穏やかに暮らしていたが、そんな日々も永遠には続かない。
シェアハウス「おうちカフェ」の住人たち
尾内香良 男出ひとつで育ててくれた父が亡くなり、カフェを引き継ぐことに。人付き合いが苦手なシャアハウスのオーナー。
林三樹子 香良の大学時代からの親友。離婚して家を飛び出し、今では共同経営者のよう。
藤村里子 ちょっと神経質。愛犬「ツン」といつも一緒。三樹子と大喧嘩をするも今では仲良し。
道永あゆみ コーヒー豆の焙煎を勉強している。絶賛、片思い中。
加藤千恵子 大事に育てた息子とその嫁に嫌われ、自分の家から追い出されてしまう。
倉林美佐緒 隣人・グラディスさんの愛娘。フランスから帰国し、「おうちカフェ」の新しい住人に。

                    (幻冬舎HPより)


前作も面白かったので、期待して読んだ。
面白かった。
おうちカフェの住人がひとり増えて、空室はなくなった。
結構、賑やか。
家賃月6万円で朝食、夕食つきなんて、いいなぁ~。

新しい住人・美佐緒はお隣さんの娘さん。
パテシィエ修行でフランスに行っていたのに、恋人に婚約者がいるとわかり
別れて帰国。
美佐緒の作るパスタが美味しそう♪
巻末にレシピがあったけれど、自分で作るのは面倒かなぁ~?(笑)


今回は、恋バナもあって、ドキドキ。

千恵子さんがお隣の倉林さんに誘われて通い始めたハーブ教室の先生
和泉田ゆき(82歳)がとても魅力的だった。
こういう人生、いいなぁ~。
その息子・碧(50歳)もまた素敵な人で、彼に恋心を抱く
あゆみと美佐緒・・・恋のバトルはどうなる?
あゆみの告白をちゃんと受け止める碧・・・なかなかこういう人はいないだろうな。
二人の今後も気になる。
美佐緒もちゃんと二人のことを認めながら、自分の気持ちにも素直なのもいい。

香良にも恋?と思ったら・・・・こちらはちょっと違った。
インスタで交流していたのは会ったら女性。
でもお父さんのインスタをお父さんに頼まれて引き継いでいたと。
こういう縁もまたいいな。


まだまだ読みたいおうちカフェシリーズ。



                     ★★★★
カレンダー
12 2026/01 02
S M T W T F S
1 2 3
4 5 7 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]