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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年10月


元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高遠寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の〝暴走老人〟香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。
今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む!
静のかつての同僚たちが、次々と謎の死を遂げた。事件の背後の「悪意」の正体とは?

                    (文藝春秋HPより)



二人がコンビを組む話はこれ2弾目なんだ~。
あれ?最初のは読んだかな?記憶にないな・・・(^^ゞ


玄太郎氏は大腸がんステージⅢの身体で凄い活躍だなぁ~。
事件の真相を探るために手を組み長年働いて培った人脈を武器に奔走する二人。


5つの章に分かれているけれど、後半は、繋がった事件。


しかし、裁判官って凄い仕事だな。と改めて思う。


静が下した死刑判決によって殺意を抱いた犯人の娘には、同情する面もあるけど
やはり間違っている。
人を恨むことは自身の人生まで間違った方向に向かわせてしまう。


静の孫の円には、明るい未来があって欲しい。


しかし、玄太郎と静がこのまま再会出来ないのは寂し過ぎる。
是非、二人の話がまた読みたい!



                      ★★★★
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発行年月:2021年3月


びっくり!と笑いがつまったやさしい物語
さくら村には、さくらの木がいっぱい植わっています。
それぞれのさくらの木に名前が付いているのです。
そんな、さくら村では、事件がいっぱい起きます。
キセキレイが、とんでもないところに巣を作ったり、
トウモロコシ畑でビックリするようなものを見つけたり、
まんげつの夜には、不思議なことがおきたり・・・・・・。
とんでもないことや、笑っちゃうことや、それはもうたくさんです。
さて、今日は、どんな事件が起きたかというと―――。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
のどかなさくら村で愉快なことが次々と起きます。
そんな幸せいっぱいのやさしい物語です。
〈 目次をみる 〉
 プロローグ さくら、さくら
1 ヘルメットの巣
 2 赤いれんがの家
 3 カワセミじいちゃんとふたご
 4 ホタルの森とホタルマン
5 トウモロコシ畑のすてニワトリ
6 まんげつの夜のひみつ
7 中州の子ネコ
          
 8 パンやさんのパーティ
 エピローグ さくらの木が、もう一本!

                    (小学館HPより)




ホタル狩りに満月の夜にカニの行進を皆で見たり、さくら村は楽しいことだらけ。

こんな村で暮らすのは理想だな。


村の人たちがみんな仲良しで、子どもたちも素直。

絵も素敵で、ほっこりする1冊。

大人も子どもも楽しめる児童書は、やはりいいな。



                     ★★★★★



発行年月:2021年3月

とある町の、路地を挟んで十軒の家が立ち並ぶ住宅地。そこに、女性受刑者が刑務所から脱走したとのニュースが入る。自治会長の提案で、住民は交代で見張りをはじめるが……。住宅地で暮らす人間それぞれの生活と心の中を描く長編小説。

                    (双葉社HPより)




冒頭の住宅地にコの字形に並ぶ10軒の地図。
それぞれの家族構成などが簡単に紹介されていて、物語を読みながら
こちらの頁を度々、眺めるかんじ。


それぞれの家の生活の様子が少し書かれていて、なんだか重苦しい事情を
抱えている家が少なくなく、ちょっと気が重たくなる。

けれど、そこに絡んでくる刑務所から脱走した36歳の日置昭子。
地元の人で、会社の金を10年間横領していた罪で収監されていたという。



物語のなかには、昭子の同級生だという男性と
昭子が母親の姉だという少年がいる。



そして、住宅地の自治会長の役が廻ってきた丸川は、10軒で交代で
見張りをしようと話を進める。


住人のなかでちょっと危なそうな25歳の大柳のことが心配だったけれど
日置昭子のおかげで自身が犯そうとした罪から遠ざかることが出来て良かった!


そして三橋家の12歳の息子くんのことも心配だったけれど、こちらも
この騒動のおかげでちょっと明るい未来が見えてきた。


日置昭子、犯罪者には違いないけれど、同情する。
新しく人生やり直せるといいなと思う。



                      ★★★★


発行年月:2021年2月


「血のつながり」はなくても、そこには家族があった。
【第13回 新井賞受賞決定!】
切ない事情を持ち寄って、不器用な四人が始めた同居生活。
ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子」……店に現れたのは、売り文句とは程遠いどん底タレント三人。だが、彼らと言い合いをしながらも笑いに満ちた一か月が、章介の生き方を変えていく。『ホテルローヤル』『家族じまい』著者が放つ圧巻の人間ドラマ! このラストシーンは、きっとあなたの希望になる。

                    (角川書店HPより)




昭和の時代が懐かしく思い出される。
こういう世界は、全く知らないので、興味深く読んだ。

・キャバレー(パラダイス)でマジックをするチャーリー片西・・・師匠
・シャンソン歌手のシャネル・・・ブルーボーイ
・自称28歳のベテランストリッパー、ひとみ

そして、そこに人生に何ら希望のない俺(章介)が父親の遺骨とともに3人と共に
生活することに。
キャバレーの照明係が居なくあったということで、その代わりに。


4人の方寄せ合って生活している様子が、微笑ましい。
章介が持ってきた父親の遺骨をお墓に納める話は、びっくり!
そんなこと可能だろうか???



元々、期限つきの間柄だったけど、まさかの4人の住居が全焼という展開。

章介はその後、別の仕事に就くが、仕事で師匠に再会という話は嬉しかった!


年齢もバラバラの短期間の共同生活でも4人のいる空間は家族みたいな温かい
雰囲気だった。



                       ★★★







発行年月:2020年9月


小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。

                 (岩波書店HPより)




いやはや、恐ろしいの一言に尽きる物語だった。


社会に適応した作品を書くように更生させる施設に入れられる作家たち。
主人公の小説家の気持ちが段々と絶望感に覆われていく様子が
読んでいて苦しい。


国家権力で、こんなことやるような我が国ではないと信じたい。

少し前から、SNSなどで個人を匿名で誹謗中傷することが問題になって
いるけど、作家の書くものは、そういうこととは違う。
表現の自由が奪われたら、小説を読む意味もなくなってしまう。


桐野さんが、なぜ、このような小説を書いたのか?

作家に圧力をかける何者かがいるとか???


後味は、最悪だけど、一気読みでした!


                     ★★★★
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