発行年月:2021年2月
本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作!
音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。
29歳、無職。
ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。
音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。
人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。
(集英社HPより)
主人公の宮路は29歳。ミュージシャンになる夢を絶たれ、大学卒業以来、
就職もせず、市議会議員の父親が毎月振り込む20万円でふらふらした生活を
している。
こんなダメダメな青年が、ある日、ギター弾きの余興を老人ホームで披露し
その会場でスタッフの渡部の吹くサックスの音に感動するところから物語が
始まる。
ダメダメな青年だけど、性格はいい。
お年寄りたちとすぐに親しくなれたし、自分の駄目さも認めている。
渡部くんが、以前にも登場していた渡部くんだというのは、読み終えてから
知った。(ウロ覚えだけど・・・(^^ゞ)
宮路のことをこき使いながら、言いたいことを言っていた90歳過ぎの
静江さん、良い人だな。
人はいつか命が尽きるけど、こんな風に人生の終盤で誰かの前を向かせる
ことが出来たら最高だな。
宮路が今後、どんな風に行くのか、また何かの物語で知ることが
出来たらいいな。
★★★★
(集英社HPより)
主人公の宮路は29歳。ミュージシャンになる夢を絶たれ、大学卒業以来、
就職もせず、市議会議員の父親が毎月振り込む20万円でふらふらした生活を
している。
こんなダメダメな青年が、ある日、ギター弾きの余興を老人ホームで披露し
その会場でスタッフの渡部の吹くサックスの音に感動するところから物語が
始まる。
ダメダメな青年だけど、性格はいい。
お年寄りたちとすぐに親しくなれたし、自分の駄目さも認めている。
渡部くんが、以前にも登場していた渡部くんだというのは、読み終えてから
知った。(ウロ覚えだけど・・・(^^ゞ)
宮路のことをこき使いながら、言いたいことを言っていた90歳過ぎの
静江さん、良い人だな。
人はいつか命が尽きるけど、こんな風に人生の終盤で誰かの前を向かせる
ことが出来たら最高だな。
宮路が今後、どんな風に行くのか、また何かの物語で知ることが
出来たらいいな。
★★★★
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発行年月:2021年4月
都会の白兎は何を食って生きているのか?
オオカミ県出身の俺は、ネットの書きこみに「オオカミ県の奴らはステーキを食うから田舎者だ」という悪口を見つけ、気になって東京に出てきた。俺の目に映った兎たちの姿とは? オオカミ県で起きるある事件とは? 苦みのきいたユーモアで現代社会を諷刺し、不思議さ、可笑しさ、不気味さをはらんで展開する物語を、美しく細密な銅版画絵で彩った、初の多和田葉子書き下ろし絵本。
(論創社HPより)
現在の日本のことを皮肉っているかんじで面白かった。
東京では、色々な動物が自分は兎と偽っていないと住めない。
昔は新聞でニュースをチェックしていたのに、今ではみんな「風の噂」と
いうウェブサイトでしかニュースをチェックしないので
どれが本当のことかわからない。
お偉いさんのいうことに犬みたいに尻尾を振っているわけにはいかない。
とオオカミ県出身の俺は思う。
うんうん、なるほどね。
これは大人の絵本ですね。
絵も凄く素敵。
銅版画家の溝上さんのほかの作品をもっともっとみてみたい!
絵本として、最高級!
★★★★★
(論創社HPより)
現在の日本のことを皮肉っているかんじで面白かった。
東京では、色々な動物が自分は兎と偽っていないと住めない。
昔は新聞でニュースをチェックしていたのに、今ではみんな「風の噂」と
いうウェブサイトでしかニュースをチェックしないので
どれが本当のことかわからない。
お偉いさんのいうことに犬みたいに尻尾を振っているわけにはいかない。
とオオカミ県出身の俺は思う。
うんうん、なるほどね。
これは大人の絵本ですね。
絵も凄く素敵。
銅版画家の溝上さんのほかの作品をもっともっとみてみたい!
絵本として、最高級!
★★★★★
発行年月:2021年2月
大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフ、花や植物の管理……。お客様に笑顔になってもらうため、従業員は日々奮闘中。自分たちの悩みを裡に押し隠しながら……。そんなある日社長が入院したという知らせが入り、従業員に動揺が走る。
(ポプラ社HPより)
遊園地の社長は国村市子。
元はパートの従業員だった。
そして、入院。
自分が不在中の園内の様子(従業員の様子)を知らせるようにと息子に頼む。
インフォメーション係、アトラクション係、園芸、清掃と色々な仕事に携わっている
従業員たちの様子が月曜日から日曜日まで章を変えて語られる。
従業員それぞれの個人的なこと。
少し重たいものを抱えた人も。
それでも職場では自分の仕事に責任を持って・・・。
中には好きで働ているわけでもないという三沢星哉のようなアルバイト青年も
いたけれど、ほかのスタッフと関わることで、少しだけ考え方が変わったような。
園芸の山田さんの退職には粋な演出があって良かった。
こんな風に退職出来たら理想的だ。
こういう老舗の遊園地は、経営も難しそうだけれど、新しい遊園地にはない
良さも絶対あると思うな~。
長く続いて欲しい。
ほっこりするお話だった。
★★★
発行年月:2021年2月
底辺女子が人生逆転!? 不遇な家庭に育った17才のユキが、
子供を持ちたい人々と貧困女性を救う〝代理母ビジネス〟の賭けに出た。
(中央公論新社HPより)
表紙のほのぼのした雰囲気とは、真逆の出だし。
16歳で高校を中退させられ、代理母をやらされた。
え????目が点でした。
これは2040年の日本の話。今から20年後こんなことが現実になるのかも。
なっても不思議ではない。
富士山が噴火して原発の放射線による汚染、新型ウイルスが次々発生。
ああ、長生きするのが恐ろしくなるぅ~(;O;)
で、代理母の問題。
主人公のユキは、義父から騙されて人助けしてお金が貰えるというので
貧困家庭を救うため、弟や妹を長女の自分の力で助けなきゃという気持ちで
代理母を承諾したんでしょう。
が、父親は、自分が楽して娘を利用してお金を得る(500万円)ことだけが
目的と知り、2つ年上の幼馴染・ミチオと共に家を飛び出す。
自分は無理やり、代理母をやらされたけれど、世の中には、子どもが欲しくても
持てないで悩んでいる人も多い。
そして、貧困家庭には代理母を受けることで報酬により貧困から脱却
することが出来る。
二つを結ぶ役割をすればビジネスとして成立するとユキとミチオは
考える。
二人の産婦人科医の芽衣子と静子の協力も大きい。
代理母については、お互いが納得して交渉成立するのなら、いいのかな?
色々な家族があっていいと思うし、今は偏見だらけのことも
ふつうな世の中になるのは、良いことだと思う。
最初は、重苦しい雰囲気だったけれど、主人公のユキが幸せそうな
ラストは救われた。
表紙の絵は、ラストの雰囲気にはマッチしてると思う。
★★★★
発行年月:2021年2月
後輩、お隣さん、合コン相手ーー
三歩に訪れる色んな出会い
図書館勤務の20代女子・麦本三歩の
あいかわらずだけどちょっと新しい日々
住野よるが贈る、心温まる日常小説シリーズ
待望の最新刊!
(幻冬舎HPより)
大学図書館勤務の麦本三歩も勤めて3年。
今回は、後輩が出来る。
とても真面目な中国人の年下の新人さん。
三歩が先輩らしく色々と気遣う様子が微笑ましい。
ちょっと不器用で変わっているけど、基本的には、真面目だし優しいと思う。
なかなか好印象を持って、見守りながら今回も読んだ。
優しい先輩、怖い先輩、おかしな先輩といるなかで、怖い先輩が
結婚して退職してしまった。
う~、一番、好きな先輩だったのになぁ~残念だ~(/_;)
後輩に優しくするのは、誰でも出来るけど、厳しい助言を言ったりするのは
なかなか難しいことだと思うので、この先輩は凄く本当は優しい人なんじゃないか?
と思っていた。
そしたら、やっぱりねと思わせてくれた場面があって嬉しかった。
三歩に対して土下座して謝れと言った利用者に、怖い先輩が毅然と
尊厳を傷つけるようなことに対しては応じられないというようなことを
言った場面。
思わず拍手!!
そして、それに応じようと心の中で思っていた三歩のことも、お見通しで
それは違うと。
うんうん、やっぱり良い先輩だったなぁ~。
このシリーズは、まだまだ続いてほしい。
三歩の成長も楽しみ♪
★★★★
(幻冬舎HPより)
大学図書館勤務の麦本三歩も勤めて3年。
今回は、後輩が出来る。
とても真面目な中国人の年下の新人さん。
三歩が先輩らしく色々と気遣う様子が微笑ましい。
ちょっと不器用で変わっているけど、基本的には、真面目だし優しいと思う。
なかなか好印象を持って、見守りながら今回も読んだ。
優しい先輩、怖い先輩、おかしな先輩といるなかで、怖い先輩が
結婚して退職してしまった。
う~、一番、好きな先輩だったのになぁ~残念だ~(/_;)
後輩に優しくするのは、誰でも出来るけど、厳しい助言を言ったりするのは
なかなか難しいことだと思うので、この先輩は凄く本当は優しい人なんじゃないか?
と思っていた。
そしたら、やっぱりねと思わせてくれた場面があって嬉しかった。
三歩に対して土下座して謝れと言った利用者に、怖い先輩が毅然と
尊厳を傷つけるようなことに対しては応じられないというようなことを
言った場面。
思わず拍手!!
そして、それに応じようと心の中で思っていた三歩のことも、お見通しで
それは違うと。
うんうん、やっぱり良い先輩だったなぁ~。
このシリーズは、まだまだ続いてほしい。
三歩の成長も楽しみ♪
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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