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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2011年11月


都心に近い商店街・住宅街を舞台に、ひとりの青年のまわりで起こる妖しく奇妙な出来事を描きます。同じ女を2度追いこす坂道の話や、とつぜん観客が消えてしまった野球場の話など。人気童話作家がおくる怖い話、妖しい話の連作短編。

                 (理論社HPより)




児童書の分類みたいだけれど、これは大人の方が楽しめるかも。

結構、怖かったけど・・・。


主人公の<わたし>が出会った不思議で妖しい出来事。

最初の話は、いつも通るたびに目につく、ラーメン屋内の隅で
何やら文句を言っている大男。
気になり、店内に入って見るが、男の姿がなく・・・。
後から入って来た、知らないオジサンが自分と同じように店の外から
気になる男が居たから入って来たのに、居なくなってると。
男の居た場所の横に小さなドアがあるけれど・・・


他の章は登場人物たちが同じで繋がっている。
桜坂に関する不思議な話。野球場での一瞬の出来事など。

不思議に思ったことは、あまり追及したくないな。
踏み込んじゃいけない世界があるんだと思う。
梶原はなんとか助かって良かったけど。。。


事故物件でも安ければ平気という室井は凄い。
何事もなく、こちらも良かった。


<わたし>の周りには、変わった人多すぎないか?(^^ゞ

中でも大学の守衛さんである 三田の存在が一番、気になった。
どういう人?


ササ~ッと読めて、面白かった。



                     ★★★★
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発行年月:2006年3月 (単行本/2002年5月)


直木賞受賞作『空中ブランコ』のルーツ。これが伊良部のデビュー作!
「いらっしゃーい」。伊良部総合病院地下にある神経科を訪ねた患者たちは、甲高い声に迎えられる。色白で太ったその精神科医の名は、伊良部一郎。そしてそこで待ち受ける前代未聞の体験。プール依存症、陰茎強直症、妄想癖……訪れる人々も変だが、治療する医者のほうがもっと変。こいつは利口か、馬鹿か? 名医か、ヤブ医者か?

                  (文春文庫HPより)




本の存在は知っていたけれど、この表紙の赤ちゃんがちょっと不気味で

嫌な話かな?と敬遠していた。
でも、今回、読んで・・・・「ナニコレ?この医者、かなりヤバイ(^^ゞ」。

短篇連作で、伊良部一郎(35歳)の元にくる悩みを抱えた患者たちの物語が5つ。

最初に訪れたとき、皆、「やばい場所に来ちゃったな・・・」と感じるのに
何故か、通い続ける。

伊良部、患者のために、わざとこんな風に?
患者との接し方も独特で、犯罪じゃないのぉ~?みたいなことまで
平気で躊躇なくするし・・・

でも、結局、伊良部と接していくうちに患者たちは、最初の悩み事から
解放されていく。

う~ん。名医なのか????

最近、最新刊の4冊目が出た様子なので、それまでを続けて読んでみよう。

でも、なぜこの表紙なんだろ????



                  ★★★


発行年月:2021年9月


今日も楽しかったね、よかったね。
歳を重ねていく中での、イヌやネコとの生活の喜びや別れの悲しみを、明るいタッチで描く連作小説。
これまでも、ネコをはじめたくさんの動物たちについてエッセイや小説で書いてきた群ようこさんが、「老いとペット」をテーマに描く連作小説。歳を重ねて、イヌやネコたちと暮らすのは、もちろん喜びだけじゃなく、切ない別れもある。でも、やっぱり、一緒がいいよね、と思わせてくれる、笑ってじわっとくる5編。
「子のない夫婦とネコ」
ネコ好きのツヨシとの結婚と同時に、白黒柄の子ネコ・トン子ちゃんとの生活が始まったモトコ。子供はできなかったが、途中キジトラのスケちゃん、ぶち柄のカクちゃんも加わって、幸せに暮らしていた。けれどトン子ちゃんも老いていき……。
「老母と五匹のおネコさま」
70歳で突然夫に先立たれた母が、子ネコを5匹も飼い出した。娘のユミコは一人で世話できるのか、お金はあるのか心配するが、母はかなりのへそくりを貯めていた。子ネコたちを溺愛する母を見て、まあいいかとユミコは脱力するのだった。
「歳の差夫婦とイヌとネコ」
サトコの夫・オサムは、18歳年下の心優しい動物好き。2人は縁あってイヌのタロウとネコのハナコを引き取ることになった。家族4人の生活は楽しいが、動物たちを愛するあまり、ちょっとしたことで涙を流す夫が玉に瑕で……。
ほか、「男やもめとイヌ」「中年姉妹とネコ」。


                   (幻冬舎HPより)



猫や犬たちと暮らす人たちの話が5つ。


みんなが幸せそうだから、始終、ほんわかした気持ちで読めていい。

ネコ好き、犬好き、夫婦が同じように猫や犬に愛情を持てると
ペットの居る生活は楽しいだろうなぁ~。


わたしの場合は、無理だなぁ~。
夫が動物嫌いだし、もしかしたら、自分の寿命が先に尽きるかも?と
思うと残して逝けないし・・・・。
それより、亡くなったときの哀しみに耐えられないかも~と思ってしまう。


群さんの小説に出てくる猫ちゃんの話は、可愛い猫ちゃんの姿を想像できて
最高の癒し(^^)


                     ★★★


発行年月:2007年10月


おかえり、ダグラス――。永遠の名作『たんぽぽのお酒』で描かれた、あの夏の日がよみがえる。あたらしい物語は一年後、夏の終わりにはじまる。子どもたちを支配する老人たちとの戦い、時計塔の爆破、はじめての異性への感情……。人生との和解を学びはじめた少年の心の揺らぎをあざやかに描いた、名手ブラッドベリによる少年文学の最高傑作。

                   (晶文社HPより)



「たんぽぽのお酒」の続編。

36年後に出された続編。
でも、ダグラスはまだ少年のまま14歳。弟のトムは12歳。

やんちゃぶりは、益々・・・^m^
トムも立派な相棒になっていて、兄を助けている。


今回は、老人カルヴィン・C・クォーターメイン(通称・キャル)
とその仲間たちとの対決。


少年たちは、老人たちがかつて子どもだったことがあるとは信じられず
何なら人間でもない、自分たちとは全く異質の敵だという。
そして、キャルのチェスの駒を全て盗む。
老人たちが自分たちを駒を動かして操っているんだという仮定のもと。

それから庁舎の古時計を破壊する。
時計がなければ、自分たちは自由になれるという仮定のもと。


でも、ダグラスのおじいちゃんが、それは違うんじゃないか?と
優しく諭す。はっきり否定するのではなく、自然とダグラスが
「あれ?間違えたかな?大変なことをしちゃったのかも!」と気づくように
持って行くのが凄い。


結果、老人とダグラスは、お互いを敵対心を持たずに近づく。
めでたしめでたしというかんじ。


「たんぽぽのお酒」より、こちらのほうがわかりやすいかな?

いずれにしても、最高な物語。



                      ★★★★★




発行年月:1971年6月


夏の陽ざしの中をそよ風にのって走る12歳の少年ダグラス。その多感な心に刻まれるひと夏の不思議な事件の数々。輝ける少年の日の夢と愛と孤独を描ききった、SF文学の巨匠が贈るファンタジーの永遠の名作。

                (晶文社Hより)




夏が始まると読みたくなる。

これ、購入したのは、中学生になったばかり位だったかな~?
本好きな、母の知り合いからのお薦め。

この表紙の本はもう絶版みたい。
挿絵が長信太さんでそれも凄く気に入っている。


主人公は、12歳のダグラス少年。
好奇心旺盛で、やんちゃな男の子。
それでも鋭い、感性の持ち主。
夏の始まりを肌で感じ取り、自分はいま生きているんだ!と実感できる子。

弟のトムは、ダグラスより理性的というか大人っぽい考え方をする子。
ダグラスに振り回されているかんじかな?


舞台は1928年のアメリカのイリノイ州 の小さな町グリーンタウン。
夏が始まる直前、大人たちは収穫したたんぽぽでお酒を仕込む。

グリーンタウンの住人が色々登場するけれど、大人はなぜか高齢者が多い。

物語のなかでダグラスは、そんなお年寄りの死もみる。
大好きな、おおおばあちゃんも亡くなる。
亡くなる前のおおおばあちゃんの話は素敵。
こんな風に皆、穏やかに死を迎えられたらいいな~。

他にも殺人なのか?
ある女性の死も出てくる。

そんな体験を続けてしたダグラスは、感受性が強いためか医者も原因がわからない
という熱を出し意識不明の状態に。

いつもお兄ちゃんに振り回されているトムがオロオロする様子がかわいい。
大嫌いだと思っていたのに・・・・って。
兄弟ってそんな感じだろうな。


グリーンタウンの住人の色々な話がそれぞれ興味深いので
アッと言う間に読んでしまった。

続きの<さよなら僕の夏>も今から読もう♪


やはり、最高な1冊だったな。と今回も思う。



                     ★★★★★

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